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前回までのBLENDは…

環境省幹部ハリソン議員率いる異星人議員削減派と異星人議員パオラ率いる反対派が数回に渡る激しい竸議の上、人民による多数決で削減案が可決した。しかし、ハリソンの差別とも思える発言に一部の団体が抗議デモを起こす。

デモの中継に会見で答えるハリソンだったが、デモ隊の過激な罵倒に感情的になり、悪態をついてしまう。中継を見ていた市民団体の猛クレームや環境省上層部からの厳重注意メールなどに追い詰められたハリソンは…

同じ頃、異星人関係の事件を専門に扱う捜査機関「Watch」所属のアルは、透明化できる異星人による窃盗事件を追いかけていた…

アモナ住宅街…
閑静な住宅街に4台のパトカーが止まり、棒状の装置がサミー邸の周りに均等に設置される。棒と棒を繋ぐようにバーチャル化された非常線が貼られる。遅れて一台のパトカーが現れる。ドアが開き、スキンヘッドで額に白い菱形の入れ墨が入り、グレーの髭を鼻下に生やした青スーツ姿の大柄の男が出てきた。先に来ていた鑑識が敬礼して迎える。
「ガイア捜査官、お疲れ様です!アモナ担当のレックス巡査です!」
「状況は?」
ガイアも軽く敬礼して状況を確認する。
レックスは、ガイアを現場に案内しつつ詳細を述べた。
「害者は地球人のサミー・スコット。職業は議員関係です。死因は何者かに胸を大きく切り裂かれた事による出血死です」
ガイアはレックスに案内され、死体と対面する。
「こいつは酷いな…。傷口からして人間の仕業じゃなさそうだが…」
「えぇ、もしかしたら「Watch」の管轄かも」
「ん…?この顔何処かで見た事がある」
「異星人議員削減問題でハリソン議員と敵対していた議員グループの1人ですよ」
「中継に映ってたお嬢さんか…。訳ありの様だな」

同じ頃、窃盗事件の犯人として疑いを掛けていたモルナット星人が拠点としている、スラム街のデルセンシティ付近の森にバイクを隠し、単身で潜入するアル。
デルセンシティは土で出来た大きな外壁に囲まれている小さな都市で、日夜違法売買が行われているが、違法入星した異星人が多く暮らしているため通常の警察期間は捜査に進むことを恐れ、異星人専門捜査官の数も少ないため放置されている。入るには門番の許可が必要だ。
フードを被ったアルが入り口に近づくと、緑色の肌の大柄な異星人に止められる。アルは無言でブルゾンの内側に収納されていたドラッグを見せる。
すると門番は扉を開けアルを中に入れた。

「バカで良かった。これはただの風邪薬」
アルが門番に見せたのは風邪薬だった。門番はドラッグの密売者として、侵入を許可したのだろう。
外壁を潜ると、8割が異星人という異様な空間だった。奥へ続く三本の道。各道の両脇には小ささな建物が並んでおり、ドラッグを含む表の世界では見かけない品物が陳列されていた。
「異星人の楽園だな…これは警察も怖気付く訳だ」
データベースから専用端末にダウンロードしたモルナット星人の特徴が写っている画像を見ながら街を歩く。肌の色は濃い青で瞳は赤い異星人のようだ。辺りを見つつ数分歩いていると、条件に合った子供の異星人を発見した。
「…!!」
アルは子どもの後を追う。
路地裏を進むと一軒の小さな建物が見えてきた。
子供は迷いなく入る。小窓から青い肌に赤い瞳をした老若男女が食卓を囲んでいたのが見える。モルナット星人の家族が住んでいるようだ。
庭には砂が敷いてあったため、無数の足跡が残っていた。
「ラッキー…」
アルは専用端末をスキャンモードにして建物周辺の足跡を調査するとゲームショップで採取した足跡と一致する形があった。
「間違いない…犯人はあの中にいる」
アルは腰のポシェットから、手のひらサイズの薄い長方形の装置を出し、地面に置き電源を入れる。すると、2列に並んだマス目が表示される。上は「Vol」下は「Range(範囲)」と書かれていた。この装置は、警察機関が「Watch」専用に開発した装置で、決めた範囲だけ音量を調節できるのだ。
「Watch」は人数も少なく応援は期待できないため、単独で潜入することも多い。周りに気付かれずに捜査する必要があるのだ。
アルは、一軒家の範囲を数値で入力し「Vol」を0にした。装置が指示通りに作動する。

範囲内の音が外部に漏れることは無いので、仮に戦闘になっても目撃されなければ気付かれない。アルたち「Watch」はこうして隠密に事件を解決しているのだ。範囲外から石をなげて無音を確認し、正面玄関へ向かう。
ベルを鳴らし、応答があるまでふと考えた。
《透明になれる異星人か…話だけで済めばいいけど…》
数秒して、女性のモルナット星人が出てきた。
「どちら様ですか?」
「アル・スパイク捜査官です。少しお話があって来ました」
アルが挨拶とともに出したバッジを見て、女性は一瞬固まり、リビングにいる他のモルナット星人たちに聞こえる様に大声で叫ぶ。
「警察よ!逃げて!!」
次の瞬間、女性はドアを力強く締めようとする。しかしアルは反射的にブーツを挟み、ドアが完全に締まるのを防ぐ。

リビングは、大型のテレビが壁に収納され、小さなテーブルをソファーで囲んでいる間取りのようだ。中年の男、低学年ほどの少年、高齢の男がくつろいでいたが、玄関から聞こえてきた女性の叫び声で勢いよく立ち上がり、それぞれが荷造りを始める。
中年の男はマネーをリュックに詰め撤退策を考える。
「警察が入ってくるのも時間の問題だな…。廊下に出れば裏口まで近いが、この部屋の出口は一つ。しかも、廊下側にあるから玄関から入ってきた警察と鉢合わせになる…」
廊下を突き当りまで進めば裏口は近いが、見通しが良く玄関から続いているため、アルと鉢合わせになってしまうのだ。
「俺が囮になるしかないか…。二人とも透明化してソファーの裏に隠れろ!警察を引き付けるから、合図したら裏口へ走れ」
老人と少年は、指示通りに透明化しソファーの裏に身を潜める。
中年男も部屋の角に立て掛けていたスコップを握り、透明化した。

アルはブーツを挟んだドアの隙間に義手の右手を入れ勢いよく引く。義手の力はかなり強く、内側で抑えていた女性がドアごと引っ張られ、前のめりに体制を崩す。すかさずアルの右フックが女性のみぞおちに直撃、あまりの衝撃に意識を失う。このまま倒れてしまうとケガの恐れがあるため、倒れる前に受け止めて優しく横に倒した。女性は白目を向き気絶していた。

ブルゾンの袖が干渉して動かしづらいのか、右袖を肘までまくりながら廊下を歩く。シルバーの義手が窓から差し込む光で反射していた。この義手は特注で、手首から先を収納すると9mm口径のアームガン(腕の形をした銃)へ変形するのだ。使い切り仕様の弾倉も種類は様々で、通常の弾丸、油性絵具が格納されたマーキング弾、麻酔弾、ジャミング弾(監視カメラなど電気機器を停止させる電磁波を発する弾)などがある。
透明化できる異星人が相手の為、着色することで場所を特定できるようにマーキング弾の弾倉を腕に差し込んだ。
廊下を進み、リビングの前まで来たアル。入口付近の壁に背中を付け、身を隠しながら部屋を覗く。天井のスプリンクラーに気付き、ある作戦を考えた。
そして入ろうとした瞬間、スコップが顔目掛けて飛んでくる。前転して避けながら部屋へ侵入し、天井を見上げると義手をアームガンに変形、マーキング弾でスプリンクラーを撃った。

弾丸の衝撃でスプリンクラーは作動し、マーキング弾の絵具が破裂してピンク色のシャワーがリビングに降り注がれる。透明化していたモルナット星人たちは着色シャワーにより、体に色が付着して実体が分かるようになる。
スコップを持った中年男が少年と老人に指示を出しながら、アルに降りかかる。「今のうちに逃げろ!!早く!!」
力強く振り下ろされたスコップを義手で受け止めるアル。男の力は想像以上に強く、片膝を付いてしまう。
「くそ!なんて力してんだ!!だから男は嫌いなん…だ!」

2人の戦闘を横目に少年と老人は廊下へ出る。少年は玄関で倒れている女性を見ると固まってしまった。老人が手を取り裏口へ誘導する。
「今は生き延びることを考えるんだ!」
「う、うん…」

リビングでは戦闘が続いていた。
「少しは手加減しろ!!」
アルは、受け止めていた腕を伸ばし力を抜いてスコップを流す。反発していた力が急に無くなったため、中年男はスコップを掴みながらバランスを崩し前に倒れそうになる。瞬時に右足を踏み込み転倒を防止して振り向く遠心力と同時にスコップを横に振りきる。ブンッ!と風を切る音がするが、アルは危機一髪しゃがんで避ける。次の瞬間に中年男の懐に入り、低い姿勢からのジャンピングアッパーを顎に食らわす。義手の威力は半端ではなく、上半身が大きく仰け反り仰向けに倒れ込んだ。
廊下に光が差し込むために作られた無数の小さい窓から少年と老人の走る姿を、壁を挟んだリビング内から確認するアル。マーキング弾倉を捨て、麻酔弾倉を腕に差し、その先にある少し大きい小窓にタイミングを合わせて走り出す。テーブルを踏み台にして小窓を突き破り、窓ガラスの破片とともに廊下を走っていた老人に体当たりした。老人は激しく倒れ気を失うが、アルの身のこなしは軽く、前転で受け身を取りつつ着地し、裏口へ走る子供の背中を麻酔弾で撃った。子供は走りながら倒れ込み気を失う。一軒家の内部はかなり大きい物音が響いていたが、専用装置のお陰で範囲外には一切漏れることは無く小鳥がのんきにさえずっていた。

アルは太ももに装備していた第二関節程の小さな装置を、気絶しているモルナット星人たちに付ける。専用端末で信号を送るとその小さな装置に収納された。
「Watch」たちはこの装置で犯罪者などを収納し、警察施設の取調室などへ持っていくのだ。
モルナット星人たちを収納したアルは、家の中を物色する。
リビングの向かいにある子供部屋を覗くと、壁に「マッドネスシリーズ」のポスターが貼ってあった。アルが夢中になっているゲームシリーズだ。複雑な気持ちになりながらも物色を続けると数枚ソフトが机に重ねられていた。
「普通に出会えていたら友達になれたのかもね…」
アルは、少し悲しそうな表情をしながら、ソフトを回収し家を後にした。

一方、アモナ住宅街の自宅で、異星人議員削減反対派の地球人 サミーの遺体を調査していたガイアは…

遺体をフラッシュタウン警察署に運び女性警察医マリクに検視を頼んでいた。
紫色のオールバックヘアに両サイドを借り上げたファンキーなスタイルの彼女は、ガイアと同期で数え切れないほどの難事件を解決してきている。
いつも通りマリクに検視を任せ、ガイアは隣の休憩室でコーヒーを飲んでいた。数分後、マリクが休憩室に入ってくる。
ガイアはポケットから未開封のコーヒーを出し、マリクに放りながら言う。
「終わったか?」

マリクはコーヒーを受け取ると軽く微笑みながらフタを開け、一口飲んでから結果を話した。
「間違いなく他殺だ。それと、傷口から人外の皮膚の一部が見つかった。こりゃ異星人の仕業だろうね…」

ガイアは納得のいかない表情で言う。
「そうか…」
「何か引っかかる?」
「俺も、最初はそう思っていた…。仏の顔は見たか?」
「異星人議員削減反対派のサミーだろ。競議の中継に映ってた」
「そうだ。このタイミングで地球人の彼女が、異星人に殺されるなんて出来過ぎじゃないか…とも思う。おそらく、夕方のニュースの顔になるだろうな」
「メディアは確実に異星人を悪く書くだろうね」
「そこもクサい。犯人はあえて注目を浴びている人物を殺している。ニュースによって全国民に知らしめているかのように」
その時、ガイアの専用端末が鳴る。相手は現場で会った地元警察官レックスだった。
『ガイア捜査官、自宅周辺の監視カメラの映像を調べましたが、不思議なくらい変化は無かったです』
「そうか。ご苦労…。引き続き周辺の調査を頼む」
ガイアは通信を切り、専用端末をポケットにしまった。
「お前さんもご苦労だった。何かあったらまた連絡してくれ」
マリクに軽く手を振って休憩室を出た。

フラッシュタウン警察署はかなり大きい移設の為、異星人を専門に扱う部署も同じビルに設置されている。B1階が対異星人用の取調室だ。
アルは、デルセンシティで取り押さえたモルナット星人を収納した小型装置を持って、取調室のロックを解除する。グレー一色の室内には中心に一つだけイスが置いてあるだけの牢屋のような殺風景な場所だった。
収納した小型装置を放り、壁のボタンを押す。すると床から透明の分厚いガラスが出てきて、室内が仕切られた。
「Watch」たちはこうして警察署の地下で取り調べを行っているのだ。
アルは、専用端末から小型装置に指示を出す。床に散りばめられた小型装置が発行して、収納されていたモルナット星人の姿が現れた。辺りを見渡し、動揺しているようだ。子供はその場で体育座りでうずくまる。

アルはイスに腰を掛け、取り調べを始める。

「リーダーはいる?」
アルはガラスの仕切り壁の向こう側にいるモルナット星人に話しかける。
母親は子供を抱きかかえ話そうとしない。老人も背を向いて口をへの字に閉じたままだ。父親であろう男はアルに近寄って答える。
「俺だ…」
「登録証は?」
「あるよ」
男はリュックから登録証カードを4枚出した。アルは仕切り壁に近づいて、設置してあったボタンを押す。壁の一か所が小さく開き小窓が出来る。そこから登録証を受け取り、一枚づつ確認した。
「やはり家族か…。正式な登録はしてるようだね」
「俺たちは不法入星者じゃないぞ!なぜこんなことをする!?」
「まともに話せるのはあんただけみたいだね、マース」
アルは登録証カードを見ながら言った。
「俺たちが一体何をした!人様に迷惑を掛けないために、ひっそりと暮らしていただけだ!」
「それならアタシが来た時、何で逃げたの?」
「…そ、それは…」
「あの家を調べさせてもらったけど、大量のマネーがソファーの下に隠されてた。登録証を見たところ、申請日はここ1週間。こんな短期間で稼げる額じゃない。透明になれる生態を利用してマネーと交換できる代物を盗んでいたんじゃないのか?」
「…お見通しか…。モルナット星は小さくて人口も少ないため、汚染空気で殆どが絶命した。俺たち家族は唯一の生き残りと言ってもいいくらいだ。安住の地を探して、ようやく見つけたのが地球だ。しかし、移住しても異星人は嫌われ者だから上手く就職できなかった」
「家族を養うために、窃盗を…?」
「そうだ…。情けない話だがな。親のそういう所を真似した息子までもが窃盗を繰り返すようになってしまった」
「ゲームを盗んだことは知っていたんだな」
「あぁ…。本当にすまない…。生き残るためにやったことなんだ…」
「…異星人を毛嫌いする社会も間違っているけど、窃盗は犯罪だ。知り合いに異星人を求めている職場を教えてくれるカウンセラーがいるんだ。罪を償うと約束すれば、教えてあげる」
「ほ、本当に…!?あんた、なぜそんなにしてくれるんだ…?」
「そこのガキとアタシの好きなゲームが同じだったからだよ」
体育座りでうずくまっていた少年が顔を上げて、アルを見つめた。
アルは、少年にウィンクをする。
「でも、好きなタイトルとはいえ盗むのはダメだぞ」
少年は、俯きながらも小さく頷く。
マースはアルの優しさに思わず涙を流してしまう。
「あ、ありがとう…あんたみたいな人にもっと早く出会っていれば…」
その時、アルの専用端末が鳴る。ガイアからのようだ。
『よう、暇か?』
「ガイア…?」
『久しぶりだな。ちょっと手を貸してくれないか?』
「悪いな、予定がある」
『どうせ、ゲームだろ。くだらん。お前の協力が必要だ』
「どうせ、ゲームだよ!嫌だね!自分で解決しろ!」
アルとガイアもこれまで何度か協力して捜査したことがあるようだ。
『異星人関係の殺人事件だぞ。報酬は高い』
「な…」
『その報酬があれば、1ランク上のゲーム環境が整うぞ』
「金で釣るのか…汚いぞハゲ野郎…。フラッシュタウン署内にいるならすぐ合流できる」
『10分後3Fミーティング室に来い!あとハゲ野郎は余計だ!!』
ガイアが声を張り上げた時には通話は切れていた。

「またゲームはお預けか…」
アルは少し落胆しながらも、ミーティング室へ向かう。




3Fミーティング室…
ガイアは先に来て専用端末をテーブルに繋ぐ。壁に設置された巨大なモニターの電源が入り、ログイン画面が出てきた。パスワードを打ち込みログインすると、サミー殺害事件の資料が表示される。ドアが開き、いつもの黄色い制服に着替えたアルが入ってくる。

ガイアはアルを見て、先に口を開く。
「よぉ、久し振りだな」
「あぁ。サルマン星人の事件以来か…。ぷっははは」
アルは、ガイアの額に入った刺青を見て思わず笑ってしまう。
「な、なに笑ってやがる!」
「前は刺青入ってなかっただろ…」
「あ、あぁ…。イメチェンてやつだ」
「その頭に似合ってるよ。本題に行こう」
アルの笑いが収まり、本題に入ろうとする。

「相変わらず可愛げない奴だ…」
ガイアは愚痴を漏らしながら、サミーの資料を開く。サミーの顔写真と遺体の写真が巨大モニターに表示される。
「害者はサミー・スコット。死因は胸を大きな刃物でパックリと斬られたことによる出血死だ」
「異星人の仕業だと思ってる?」
「思わざるを得ない。傷口から人外の皮膚の一部が検出された」
「彼女を恨んでた人物はいたの?」
「害者は異星人議員削減反対派に付いている幹部議員だ。地球人でありながら異星人側に付いているんだ、恨まれても不思議じゃない」
「中継に映ってた女性議員か…」
「問題なのは競議中継が終わったこのタイミングで、異星人が彼女を殺す理由が分からない」
「実際異星人側に付いているしね。異星人に見せかけた地球人の仕業とか?」
「気が合うな。そこで現場付近の監視カメラの映像を見て欲しい」
ガイアは、レックス捜査官が調査していた監視カメラの映像を早送りで見せる。アルは、苦笑いしながら言った。
「驚くほど何も起こってないね…」
「一週間分の映像も調べたが、サミーと家政婦しか映ってない。疑いの掛かる第一発見者の異星人家政婦は、サミーのお陰で今の職に就いた」
「清掃員は白だね」
「異星人だしな…」

監視カメラの映像をじっくり見ていると何かに気付くアル。
表情が変わる瞬間を見たガイアは尋ねる。
「どうした?」
「この録画映像…本当に何も起きていないのかな…」
「何?」
「今アタシが担当してる事件の犯人が、透明化できる異星人なんだ」
「関係してるってのか?じゃあ今すぐそいつを捕まえて…!」
「焦るなよ…。B1Fの取調室にいるから聞いてみる」
「す、すまない…。しかしそいつに動機はあるのか?」
「殺人事件と関係してるとは思えないけど、念のため」
「進展するならなんでもいい。俺は現場を再調査してみる」
2人はそれぞれ捜査を始める。

一方、自宅で書類を整理していたパオラは…
専用端末が鳴る。"マック"と表示されていた。警察官でパオラの昔馴染みである。
「パオラだ。やぁマック」
『どうも。競議中継見たよ。あんたはよく頑張った。俺は地球人だがあんたの味方だ』
「ありがとう」
『なぁパオラ…。言いづらいんだがな…サミー議員が殺された…』
「…冗談はよせよ…」
『残念だが本当だ…。目の前に遺体がある」
マックは死体安置所でサミーの死体を見ながら通話していた。マリクが遺体に布を被せていた。
「本当なのか…?」
『あぁ…。大丈夫か…?』
「受け止めるしかない…。とにかく犯人を捕まえてくれ…」
『今、担当の捜査官が動いてる。俺が必要なら呼んでくれよ』
「大丈夫だ…仕事に戻ってくれ」
通話が切れ、心配するマックは俯きながら専用端末をしまった。
サミーの遺体の検視が終わったマリクは俯くマックの肩を軽く叩いて言った。
「長年この仕事をやってると、辛いことも比例して増えていく。中でも本当に辛いのは仲間の死と、遺族への訃報だ。私たちも人と同じように心があるからな」

サミーの訃報を聞いたパオラは…
妻のミサが俯くパオラの肩に手を乗せながら言った。
「あなたのせいじゃないわ」
パオラは大粒の涙を流して肩に置かれた手を握って答える。
「全てを失ったよ…。職も信頼も…。仲間も」
「まだ家族がいるわ」
「すまない…。そうだな、愛する妻と娘が居てくれればそれでいい…」
パオラはミサを力強く抱きしめた。
妻の優しい温もりが追い打ちを掛けるようにパオラの涙腺を刺激する。

フラッシュタウン警察署B1 取調室
アルが、サミー殺害の関与の有無を確認しに、モルナット星人を一時的に拘留している取調室の入り口をくぐる。
制服姿のアルを見たモルナット星人一族の父親マースは、青ざめ膝から崩れ落ちる。異常な反応に驚くアルは、ガラスの仕切り壁に近づく。マースは怯えながら言う。
「や、やめろ!俺はもう手伝いたくない!!」
アルは自分の制服を見ながら事情徴収をする。
「この制服に悪い思い出でもあるのか?」
「あんたもあいつみたいに俺に汚い仕事をさせるんだろ!!その制服は汚職警官のシンボルだ!!」
「一体何をさせられたんだよ」
「……あんたは、やつの仲間じゃないのか…?」
「同じ捜査課に仲間はいないよ。普通の警察とは違って単独で動くことが多いからね。まぁ、話してみな」
「…ある日、あんたと同じ制服を着た男が訪ねてきたんだ。俺たちが透明化できる種族だと知っていたその男は、5000マネーをやるから協力しろと言ってきた。何をしていた人物か分からないけど、地球人の女性を殺す手伝いをして欲しいと言われた…」
「な、なんだって!」
アルはマースの発言に驚き、ガラスの仕切り壁越しに専用端末でサミーの写真を表示させて見せる。
「地球人の女性って、この人?」
「あ、あぁそうだ!この女性だよ!その男は大きな爪のような刃物でいきなり襲い掛かっていた…もうあんな光景見たくないよ…」
「つまり、アタシと同じ制服を着た男に協力したのか?確かに、その男が一番の悪党かもしれないけど、あんたは殺人に協力したんだよ?」
「…わ、分かってる。家族のためなんだ。俺も殺人と聞いて躊躇ったけど、言う通りにしないと家族を殺すと脅された…」
「ち…なんて野郎だ。まさか同じ捜査課のやつが殺人犯とは…。とりあえず協力は感謝するけど、罪は重くなるよ」
「…あ…あぁ、分かってる…」
マースは、再び暗い表情になってしまった。

アルは専用端末でデータベース(人工知能搭載の検索エンジン)にアクセスした。「Watch」のアクセス履歴を辿るアルは、端末を操作しながらマースに聞く。
「その男が来た日付は覚えてる?」
「確か…4月20日だ」
「4月前後の履歴か…。ん…!」
履歴を辿ると、モルナット星人の検索履歴が出てきた。「ベレッタ・ファニング」という人物が検索していたようだ。
「ベレッタ・ファニング…聞いたことないな…」
ベレッタの詳細を表示をすると、ブラッドタウン警察署「Watch」所属と出てきた。アルは、更に細かくベレッタの詳細を知るため、ブラッドタウンに向かうことにした。警備に電話を掛けて、モルナット星人の処理を任せて取調室を後にする。
「すまない、B1取調室B-10の処理を頼む。窃盗罪に……」
アルは、俯くマース家を見る。母親の胸で泣きじゃくる少年が目に入り、心苦しく報告する。
「父親マースの殺人援助だ。よろしく」
続けてガイアにも電話を掛けた。
「アルだ。モルナット星人を徴収したんだけど、どうやら関係してるみたいなんだ。最悪なことにサミーを殺したのは「Watch」らしい…」
車を運転しながらインカムで出るガイア。
『何!?心当たりは?』
「ないね…アタシたちは報酬目当てに単独で捜査するから、気を許せる相手がいない。けど、モルナット星人のお陰で尻尾は捕まえた。これからブラッドタウンに向かう」
『了解』
アルは通話を切り駐車場へ向かった。

ガイアは、モアナ住宅の近くにパトカーを停め、再び現場に赴く。非常線を潜り室内を調べたが手がかりになるものは無い。
「鑑識の調べた後じゃ何も出てこないか…ん!」
玄関脇に刺さった新聞に気が付く。
「今時、新聞を紙で取ってる人がいるんだな…」
辺りの家の玄関を見回すと、サミーの住宅以外は新聞受けを付けていなかった。様々な情報ツールがあるこの時代に、新聞を紙で読んでいる人は少ないのだ。
「待てよ…。新聞受けは玄関に設置されてる…となると…!!」
ガイアはあることに気づき、監視カメラの映像を調べていたレックス捜査官に電話を掛ける。
『ガイア捜査官?どうしました?』
「サミーが新聞を取る瞬間は映っていたか!?」
『えぇ、何回か。日常的な行動なのでしっかりは見ていませんが…それが何か?』
「新聞を取るシーンだけピックアップしてまとめてくれ!今からそっちへ行く!」
『わ、分かりました!』
ガイアは電話を切り、パトカーへ急ぐ。
「そうか…新聞受けが外付けなら、取りに行くタイミングで内側からドアを開けるな…。その瞬間を狙って…?」

ブラッドタウン…
フラッシュタウンの隣町でカジノ街と異星人が多く営む繁華街が有名な街だ。治安も悪いため、大きな警察署が設けてある。アルは、タウン入り口の駐車場にバイクを停め、ブラッドタウン警察署に向かう。
エントランスに入り真っ直ぐに受け付けへ向かった。受付ロボットが応対する。
{お疲れ様です。バッジを置いてください。}
ロボットの胸からバッジ型に凹んだ板のような装置が出てきた。アルがバッジをはめると、ロボットの認証が始まる。
{認証完了。フラッシュタウン警察「Watch」所属。アル・スパイク捜査官ですね。ご用件は?}

「べレッタ・ファニング捜査官はいる?」
{B1階の「Watch」オフィスにいます。会議室を用意しますか?}
「いや、アタシから会いに行く」
{分かりました。ゲートを入って右手のエレベーターをご利用ください}
「どうも」
アルは、エレベーターに向かう。
「受付がロボットとはね…。金持ってるな。さすがはカジノ街だ」
エレベーターのランプが点灯し扉が開く。B1へ向かった。
B1フロアは、奥に続く一直線の廊下にいくつもの部屋が隣接しているホテルのような空間だった。それぞれのドアに電子版で名前が書かれている。筆記体で「ベレッタ・ファニング」と書かれたドアがあった。
アルがドアをノックすると、奥の方から声がする。
「どうぞ」
「失礼するよ」
ドアを開けて入ってきたのが見知らぬ女性捜査官で、一瞬戸惑いながらも尋ねる。
「どちら様?」
「フラッシュタウン警察「Watch」所属のアル捜査官だ。ベレッタ捜査官?」
「あぁそうだが、俺に何のようだ」
ベレッタは両サイドの毛を逆立たせ、顎髭がの首まで伸びていた。モルテックコンビナートでハリソン議員と密会していた人物だ。
「ちょっと聞きたいことがあるんだけど、最近データベースでモルナット星人について調べた?」
「…調べたよ。不法入星者だと通報があったからな」
「不法入星者…?」
アルは、マースが登録証を持っていたことを知っていたため、ベレッタのウソに気付いた。
「そうか…通報先は?」
「おいおい、何があったが知らねぇが、あんた同業者を疑うのか!?」
「警察だって人間だよ、犯罪者にならないとは限らないでしょ?」
「税関所からの通報だよ!これで満足か?もう帰ってくれ…」
ドアを開けつつアルの腕を掴むベレッタ。その瞬間ベレッタの肘裏に発信機を付け、指示に従うふりをして廊下に出る。ベレッタは呆れながらドアを勢いよく閉めた。
「あいつ…何か隠してるな…」
アルの専用端末が鳴る。ガイアからの着信だ。
『アル!俺たちは、「日常」を見逃していた!サミーは新聞を紙で取っていた。つまり、玄関の外に新聞受けを設置していたんだ。そこで、彼女が新聞を取るシーンを全て見たんだが、見えない何かに押されているような動きをしているシーンがあった!』
「モルナット星人の透明化を利用して正面玄関から入ったのか…?」
『あぁ、侵入経路が見えなければ監視カメラもごまかせる。おそらく、透明化したモルナット星人をカメラ側に立たせて、隠れる様に犯人は侵入した。正面玄関からな』
「確かに…そうすれば、サミーがいつも通り新聞を取ったように見えるね」
『盲点だった。まさか日常的な行動をカモフラージュに使うとはな』
アルは、ベレッタの部屋が異常なくらい静かなことに気が付く。
通話を切りドアを開けようとするが、鍵が掛かっていて開かない。義手でドアノブを思いきり引っ張ると、金具の外れた音とともにドアが開く。
しかし、ベレッタのオフィスはもぬけの殻だった。奥の窓が開いていたため、そこから逃げたのだろう。
「逃がさないよ」
専用端末を開き、先ほど肘裏に付けた発信機の現在地を割り出す。
マップに打たれた赤い点は繁華街のほうに向かっていた。アルも逃げたと思われる窓から外へ出て、マップを見ながら追いかける。
ベレッタは、異星人で賑わう繁華街を進んでいき、「hide」と書かれた小さなバーに入る。アルもマップを見ながら追いかけていると同じバーに辿り着き、入店した。店内のカウンターにベレッタが座っていた。
異星人のマスターは、カウンター裏のボタンを押す。すると、シャッターが閉まり、入口のドアには「CLOSE」と書かれた電光掲示板が光る。
カウンターに座りながら、異星人のバーテンダーに銃を向けていた。
指示通りに動いたことで安心したベレッタは銃をカウンターに置き、酒を飲みながら言う。
「鬼ごっこは疲れた。とりあえず飲めよ」
ウィスキーの入ったグラスを隣の席に置く。

アルは、ベレッタの隣に腰掛ける。
ベレッタはウィスキーを一口飲んで言った。
「なぁあんた、何故俺だと分かった?」
「偶然アタシが捜査してた異星人がモルナット星人だっただけさ」
「透明になれるのは羨ましいよな…」
「サミー議員を殺したのはあんた?」
「今更隠したところで気づいてるんだろ?そうだ俺がやった」
「動機は?」
「恨みなんてくだらない感情はとっくに捨てたよ。金のためにやったのさ。議員てのは金持ちだからな。お前さんにもお勧めだぜ。奴ら恨み合いの世界で生きているからなぁ」
「どこかのバカ議員があんたに殺しを依頼した訳だね?このタイミングで考えられるのは異星人議員削減問題の関係者か?」
「大当たり。ハリソンは俺たちの平均報酬の倍額は払ってくれるぜ」
「そんなことだろうと思ったよ。で、ここにアタシを閉じ込めてどうする?」
アルは録音モードにした専用端末を隠し持っていた。ハリソンの賄賂に繋がる証拠とベレッタの犯行の証拠を手に入れたのだ。そのまま音声データをガイアの端末に送った。ベレッタはゆっくりと銃口をアルの腹部に当てて脅す。
「二択だ。俺の仲間になるか、ここで名誉の死を迎えるか。地下は異星人マフィアの溜まり場になっている。制服姿の俺が踏み込めばたちまち銃撃戦だ。巻き込まれて死んだように見せれば、あんたは、ヒロインとして崇められ、俺は無実のままこの仕事を続ける」
「そうだな…最後の選択肢がいいね。いい考えだよ。だけど…名誉の死を迎えるのはあんただ!」
「死ね!!」
ベレッタは引き金を引く。アルは弾丸が発射される寸前で銃を持った手をカウンターの角に押さえつける。弾丸は地面にめり込み被弾を防いだ。そのまま右手でウィスキーのグラスを掴み勢いよくベレッタの顔面にぶつけようとするが、空いていた左腕で防御を取られる。割れて破片が飛び散るが、ベレッタは怯まずグラスを握っていたアルの右腕を掴み、顔面に頭突きを食らわす。
鼻から流血し、意識が朦朧とする。再び銃口を突き付けるが、アルも咄嗟に左に身を丸め銃弾を避けると、がら空きになっていた脇腹に左ジャブを一発。ベレッタは大きく怯み、スキを見せる。アルは右腕の義手で首を掴み、壁に思いきり押し付けた。ベレッタはあまりにも強い衝撃で銃を落としてしまう。

地下にいた3人のマフィアは、上階の騒音に気付き、銃を構えて階段を上がる。上がった先に揉めている二人の捜査官を見て先頭の男が発砲する。
アルは一早く気付きベレッタを置いて、後ろへ逃げる。弾丸はベレッタのこめかみを貫通した。血が壁に飛び散ちり、力なくその場で倒れる。

アルは、カウンターのイスの裏に身を隠す。3人のマフィアが銃片手に店内に上がってきた。端で蹲るバーテンダーに近寄るマフィア。
「おい!何があった!あいつは警察だろ!」
マフィアの一人が倒れたベレッタを指さして聞く。マスターは怯えながらも答える。
「警察の方が2人…!」
「伏せてな!」
アルがマスターに指示を出し、義手をアームガンに変形させて、先頭にいた1人のマフィアの肩を撃つ。その場に倒れ込むと、後ろの2人がアルに向けて発砲する。近くの四人席用の半個室にスライディングで逃げ込む。銃弾は個室の窓ガラスに当たり、破片が床に飛び散る。
2人のマフィアは発砲しつつカウンターの裏に隠れた。
「あの野郎、できるな…」
「腕が銃になってましたよ!!」
「感動している場合か!撃て撃て!」
1人がカウンターを盾に、アルの方向に銃を構えるが気配を感じない。次の瞬間、頭上から両足が顔面に振ってくる。そのまま仰向けに潰される。隣にいたもう1一人のマフィアは動揺しつつも銃を構えるが、アルは方向転換して右脚で銃を持った手を蹴る。銃は宙を舞った。蹴った遠心力で回転して左肘を腹に食らわす。マフィアの体はくの字に怯んだ。沈んだ顔面に義手でアッパーを食らわすと、気を失って倒れた。
数秒の信じられない出来事にマスターも息を飲む。
「あ…あの…私は…雇われただけで…」
「だろうね。痛い目に遭いたくなければ、一杯サービスしてよ」
「は…はい」

一方ガイアは、アルから送られてきたハリソンの不正の証拠となる音声データを知り合いのマスコミに渡す。
「まさかハリソン議員が関わっているとはな…。おそらく明日のニュースはサミーの死より、ハリソン議員の賄賂問題が大きく報道されるだろうな」

マスターが酒を作る間、アルは死体となったベレッタを探る。制服のポケットに犯罪者を収納できる小型装置があった。ベレッタの専用端末を操作して、小型装置を起動させると、犯行に使われた大きな刃物と布のような物が出てきた。
「これでサミーをやったのか…この布みたいなやつは…?マスターこれって何だか分かる?」
アルは、布切れのような物を見せると、マスターが答える。
「これは…異星人の皮膚…ですかね…」
「なるほど、これを傷口に着けていたのか…」
「あ…あの…どうぞ…」
マスターは怯えながらグラスをアルの前に差し出す。
「悪いね。頂くよ。」
カウンターに座り、一口飲む。
「ん…美味しい…。あんたの酒、気に入ったよ」
「あ、ありがとうございます…」
「ここは、アタシに任せてくれないか?」
「は…はぁ…。何か、することは…?」
「警察に通報してくれ。それと、ニュース番組を付けて」
「は、はい」
マスターは、警察にSOSを告げられるボタンを押し、右上に付いているモニターの電源を入れた。
「他には?」
「そうだな、あんたはしばらく自宅待。シャッターも閉まってるし、事件当時は店を閉めていたことにすれば、怪しまれないよ」
「わ、分かりました!」
マスターは、裏口から出て行った。ベレッタの死体と気絶したマフィアが転がる店内で一人酒を呑んでいると、ニュース番組に臨時ニュースが入る。ハリソン低にマスコミが殺到している中継が映し出され、「環境省ハリソン議員賄賂疑惑」のテロップとともに、マスコミの猛攻撃を受けるハリソン議員の姿が映っていた。
アルはニヤっと笑い、中継を見ながら酒を呑みほした。

翌日、アルとガイアがフラッシュタウン警察署のロビーで話していた。
ガイアは、アルの調査結果を聞く。
「それで、お前さんが向かったブラッドタウンで何が起きた?ベレッタとかいう捜査官がマフィアのたまり場に踏み込んで、銃撃戦の後、殉職。お前さんの仕業?」
「さあね、アタシはベレッタの話を聞いただけだよ。じゃあマッドネスが待ってるからこれで」
アルは、軽く手を振って出口に向かった。
「全くもって、可愛げの無い奴だな」
ガイアは、アルの相変わらずの反応に呆れながらも、軽く笑みを浮かべる。何だかんだ2人は良いコンビなのだ。

ハリソン議員の賄賂、殺人依頼容疑は言わずもがな大事になり、各メディアで大きく報じられた。異星人議員削減案の指揮者の不正により、この案は一時保留になり、異星人議員側にも存続のチャンスが芽生えた。報道を目にしたパオラは希望を持ち始めていた。

フラッシュタウンゲームショップでは…
以前、窃盗事件で担当していた異星人の店員とアルが楽しそうに話していた。
内容はもちろん、「マッドネス3」だ。





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