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しおりを挟む強大な王国の王が死んだ。
皮肉にも、玉座の間で
鎧と身体の重さが床に衝撃を与える。
「あっけないものだな」
剣から流れる血と、心臓を一突きした瞬間頬に飛び散った血をそのままに王を殺した男は呟いた。
「隊長!」
スキンヘッドの立派な体躯を持った兵士が駆け寄ってくる。剣は同じように血にまみれており、鎧は乾いた血がこびり付いている。随分と暴れたようだ
「やっと国に帰れますね」
兵士は王の亡骸を確認して疲れたように息を吐く。
それにしても、齢50は過ぎているであろうに衰えを感じさせない勇猛さを見せた王
心臓を突く前にも腹部や鎖骨を突き刺されている。鎖骨等は折れれば呼吸をするだけで激痛を伴うにも関わらずそれを一切感じさせない戦いぶりだった。
若き頃は戦神と呼ばれていただけある
だが、その戦神も心臓を一突きされれば最後の言葉を吐く間も無く死ぬ。
やはり、なんとあっけないことか
「隊長、女どもはどうしますか?」
「好きにしろ」
兵士は、王を殺し今この瞬間祖国を勝利に導いた男を隊長と呼ぶ。彼は齢29才という若さで今戦の総指揮をとっていた
名はバントレン。全てを知っているかの如く頭が切れ、鬼のように強いこの男は容姿や体格すら神の様に恵まれている。褐色の肌に固く結ばれている唇は一筋縄ではいかないことを証明しており、冷徹な視線をより際立たせるアイスブルーの瞳に白銀の髪は狼を連想させるように散切りに切られているが、それすらも男の容姿を際立たせた。鍛え上げられた肉体に身長はゆうに190はあるだろう。
この体から炸裂する剣技は恐ろしく早く、かと言ってそれは決して軽いものでは無い。
むしろ、かつて戦神と呼ばれたこの国の王程の実力が無ければ、誰でも1分も持たなかった事だろう。
バントレンの祖国は、味方につければ勝利を掴んだも当然の男を手に入れたのだ
でなければ戦神率いるこの強大な王国に戦争を仕掛けるなんてことがあろうか。
女を自由にと許可を貰った兵士は口笛でも吹きそうなほど上機嫌になり、床に散らばる王国兵士の亡骸から金目のものを漁る。
それを尻目にここにもう用はないと踵を返し出口に向かった時だった。
「陛下!」
突然涼やかな声と共に玉座脇の通路から若い男が現れた。
走ってきたようで息を荒らげ、裸足の足は白く細く頼りなく、激しい戦いで破損した瓦礫を踏んできたのか血にまみれている。
男は明らかに敵である兵士とバントレンに目もくれず、既に事切れている王に駆け寄った。
「へいか…陛下…!」
悲しみの声を隠そうともせずその場で崩れ落ち、王の胸にすがりついて必死に名前を呼ぶ姿にバントレンと兵士は疑問の声を出す。
「なんだ?」
「王子ですかね」
「王にあの年頃の子などいたか?」
そのような報告は上がっていない。この国は世襲制ではなく、お飾りの妃がいるだけで王自身には子が居なかったはずだ。隠し子であろうか。
「殺しますか?」
小さな芽でも厄介になる可能性を秘めている。
兵士は腰にかけている既に血にまみれた剣に手をかける。それは大ぶりで肉を切るよりも骨を砕く事に特化していた。
横目でそれを一瞥し、バントレンは未だ王に縋り付く青年を見つめた。遠目だが容姿はこれといって特筆する程のものでは無い。が、ただひたすらに清廉さが漂い、 着ている衣もほぼ夜着のようで、その豊かに揺らめく薄衣は青年の線の細さを強調していた。
その姿が兵士の剣によって砕かれるのは少し惜しいと感じたバントレンは兵士を制す。
「私がやる」
やや刀身は細身だがその身長をもってしても扱うのは難しい長剣から血を振り落とすように払う。既に乾き始めてこびり付いた血は碌に落ちず、手の振動だけでそれを認識したバントレンは舌打ちをしそうになる。何故かあの青年を別の者の血で穢すのが腹立たしかった。兵士は上司に仕事を与えられなかったのが不服なのか軽口を叩いた。
「俺にも仕事くだせぇよ~、隊長全部1人で突っ切るんですもん。後は雑魚ばっかでこれじゃあ護衛で付いてきた俺ら3班の立場が、て…えっっ」
いっその事火や血避けの為に装備していた上質なマントで剣の血を拭い取ろうとした時だった。兵士の軽口が戸惑いと動揺を乗せて止まる。バントレンは何だ、と言いたげに視線をあげ、目を見開いた。
「ん、へいか…へいか…」
王に縋り着いていた青年が、血濡れの戦神に口付けをしていたのだ。
それは決して家族愛などというものではなく、王との間に性を含む情愛が存在していたと明白に表していた。
思えば王を呼ぶ声にすらそれは滲んでいる。
優しく、白い手で無骨な王の頬を撫で、吐血していた王の血で赤く染まる己の唇を気にもせず、何度も口付ける姿から目が離せない。
「へ、か…へいか…すぐにおそばに参ります。」
額を祈るように擦り付ける青年に兵士は無精ひげを指で擦りながら口笛を吹いた。
「王もやりますねぇ、ありゃ愛人っすよ。下手すりゃ親子以上離れてんじゃねえですか」
楽しそうな兵士をバントレンが無言で横切る。マントが揺れ頬に風を感じ、どんな些細な動きでも様になるものだと兵士は関心する。だが手に持っていたはずの剣が鞘に納められているのに気付き困惑した。
「た、隊長?」
バントレンは血にまみれた床に靴音を鳴らしながら近づいた。
青年は上から落ちてきた影に薄い体をびくりと震わせて上を見上げる
バントレンは間近で見た青年の瞳の美しさに雷を見に受けたかの如く衝撃を受けた。
どこまでも清廉で澄んでおり、翠の瞳は涙に濡れより一層鮮やかだ。青年は怒りか、恐怖か、震える唇を開く。
「どうか、ここで…ここで殺してください!」
青年はバントレンが剣から手を離しているのを目視し、連れ去られそこで痛ぶられるのだと思った。血を流す足など無視して我武者羅にここまで走ってきた
目に入ってくる見るも無惨な美しかった王宮。
王に見初められここに連れてこられ不安だった時、優しく母のように接してくれたメイドも、友人のように仲の良かったメイドも死んでしまったのだろうか。生きていても、きっと男たちに陵辱されてしまうだろう。 何も出来ない自分に唇を噛み締める。
陛下に隠し扉から逃げろと、戻ってくるなと言われたのに。自分だけおめおめと逃げ出すのか
ここで陛下を1人にしたくないと。陛下のお傍で死ねたらと。それが自分の使命だと言いつけを破ってここまで来たのだ
目の前の男の威圧感に全身が震える。
だが、これがちっぽけな自分に出来る唯一の事だと、青年は啖呵を切る
「ここで!どうか…!どう、あっ!」
バントレンは青年が言い切る前に腕をつかんで引き寄せた。つかんだと同時にその細さと簡単に浮く体にも衝撃を受ける。祖国の女でもここまで頼りないのはいないのではないか、ふわりと香る朝露を浴びた草木のような爽やかな匂いは血の海と化した玉座の間には似つかない。首に顔を埋めたくなる
「嫌だ…!いや!離せっ、陛下!陛、ぅあっ」
青年は必死に背を反らせて腕を突っぱね、背後の王に視線をやろうとする。何度も王を呼ぶ青年にバントレンの腕に力がこもり、青年の細く薄い腰を強く抱く。
呼吸すら出来なくなるほど締め付けられ口を開けて青年は喘いだ。
「あっ…っ、…けほ、」
バントレンは己の腕の中で酸素を求め喘ぎ、悲しみか、生理的な涙かで涙をポロリと零す青年をまじまじと見た。薄い皮膚越しに感じる鼓動。呼吸と共にささやかに膨らむ胸部、折れてしまいそうな腰の下にある片手で覆ってしまえる程の臀部。この体であの王のモノを咥えこんでいたのだろうか
ゆっくりと青年の体を締め上げながら持ち上げ、自身も顔を近付ける。
柔らかなダークブラウンの髪を鼻で梳くようにして耳に唇で触れると、青年は浅い呼吸に苦しみながらも悲鳴のような声を上げる。
「ひっ、や…っ…はぁっ、」
バントレンは体温のある震える体が実に心地よかった。このまま服を剥いてしまいたい欲求にかられる
この青年の肌は一体どのような手触りなのだろうか。自身の息が熱いのが分かる
祖国では国中の女がバントレンを求め欲しがり、バントレンも手頃な処理に使ってきた
今回の勝利によって王族貴族がよってたかって美しい自慢の娘を差し出すだろう。
どれだけ美しくも賢くも権力があろうともバントレンがそれらに特別な感情を抱くことはなく、まさか今この胸に抱いている細く暖かな存在に、
一見平凡な青年に美しいと感じるなど、更には欲望を引きずり出されていることに戸惑いを隠せない
一方青年は温度を感じさせない見た目を裏切って、密着した男の体温の高さにのぼせそうになる。
必死に抵抗しているのに厚い胸板はびくともしない。それは愛する王と少し似ていた。
一度捕まえられると王が良いというまで抜け出すことはできない。だが今は見知らぬ、恐らく王を殺した男の腕の中にいる。これ以上ないほどの恐怖と怒りを感じた
まるで自身の体を確かめるように這う熱い手と、強く締め付けてくるたくましい腕
手同様に熱い男の息が耳元にかかり全身が泡立った
「貴様、名はなんという」
低く、冷淡な声音で囁かれ青年は反射的に首をふる
無駄な抵抗をする身体に分からせるように腕の力は強まり、更に身体を締め上げる。青年は声にならない悲鳴をあげ、酸素を求めて上を向く。バントレンは息がかかるほど近くで苦しさに喘ぐ青年の顔を見て、己の中の何かが奥底でぶつりと切れた音がした。
「どうした。名を聞いている
王の前で犯されたいか」
青年はその言葉を聞いて男の目的を理解した。殺す前に、王の愛人を陵辱して見せしめにするつもりなのだ。あのような口付けを見せてしまえば王との間に何があったかなど簡単に分かること
だが、そんな最期を終えるつもりはなかった
青年は必死に胸板を押していた片腕を暴れる振りをして下におろし、自身の衣に手を伸ばす。1枚の布で作られている裾の長い服は、腰近くに隠れるようにしてスリットが入っており、太腿にはベルトで固定しているナイフがあるのだ。
護身用にと王自ら付けてくださった夜から、毎日肌身離さず持っている
だが、今回の目的は護身ではない、青年はこれで自身の首を掻っ切るつもりだ
このような目的で使ったと知ればあの世で陛下にお叱りをうけるだろうか?それともよくぞその身を護ったと褒めてくださるだろうか
どっちにしろ、死んでお傍にいけるのなら何でもいい。と青年は指先に触れたナイフを一気に掴み取った。
カラン、と床にナイフが落ちる。
そのような事、この男が簡単に許すわけが無いのだ
「い、た…離っ…!」
「痛いだと?それで良く己を害そうと思ったものだ」
ギリギリと骨が軋むほど腕を捻り上げられ、痛みで青年は顔を歪める。同時に悔しさで涙が止まらない
失敗してしまった、もうきっと二度と武器に触れる機会なんて訪れない。自分はこのまま敵国の者に好き勝手に使われるのか。最期に陛下に触れていただいたこの体を上書きなどされたくなかったのに、
その様子を戸惑いながらも興味深そうに見ていた兵士は、自分達を迎えに来た部下を手で軽く追い払う。
あの小さく見るからにか弱そうな青年は割と度胸があるようで、あの隊長の腕の中で未だ抵抗を続けている。だが驚くべきはバントレンの様子だった。
兵士の知るバントレンという男は、女であろうが子供であろうが目的の妨げになるのなら簡単に切り捨て、一切の情を残さない。それが身内であろうがだ
実際バントレンは8人兄弟で、5人を自らの手で殺している。うち2人はまだ幼子だった。
血統的に成長すれば自身の計画の妨げになる可能性があるというだけで。
それ故に父親ですらバントレンを恐れ、正妻や愛人も我が子を守るため身を隠す
王家から絶大な支持を得ているバントレンに、逆らえる者はいないのだ。
そんな男が、心底無駄で面倒くさい抵抗を続けるただの青年を殺さずにいる。かなり異様な光景だ
いくら王の愛人といえど、王国が没落した今もはやなんの利用価値もない。
そろそろかと見ているが何時までたっても剣に手を伸ばす気配がない。むしろ何処か楽しそうにも見えるバントレンの姿は珍しいどころか初めてで、いい話のネタになると何度も呼びに来るしつこい部下を足蹴にした。
途端、強烈な爆発音に続いて城が揺れた。
兵士は舌打ちして部下に激怒する
「大馬鹿野郎!どこのどいつに隊長がいる城を爆破するなんてトンチキやらかす奴がいるんだ!!」
「で、ですから何度も呼びに来たではないですか…あれは時限的なもんで俺らじゃどうしようもないんです」
「それなら開口一番にそう言え間抜け!隊長!行きましょう!」
戦神の国は民の支持が非常に強く、王族を殺しても今後一筋縄では行かないだろう。まず手始めに見せしめとして象徴的な城を破壊し、王国が滅んだという現実を民に叩きつける。加えて最近開発が進んでいる大量の火薬を使った爆弾の実験でもある。今回の戦を勝利に導いたものだ。だがまだまだ改良不足で味方も大勢死んだ。戦神の国が落ちた今、あれを使いこなせれば世界を手に入れたも同然なのだ
バントレンは初めて聞く爆発音に怯える青年を抱え直した
「た、隊長!どうするんです!」
まさかとは思うが、その何の役にもたたなさそうな青年を連れていくつもりなのだろうか
「帰還する」
青年を抱きながらこちらに振り返って告げられた言葉とその表情はさも当然とでも言うようだ。
兵士は厄介な事になりそうだと気をもんだ
だが、今は早急にこの城から脱出せねばならない。
「…ふ…うぅ、へいかぁ!」
青年が子供のように泣きはじめた。王の亡骸に被さるようにボロボロと崩れていくかつての美しい柱や天井に、もう何をしても無駄だと叩きつけられた青年が行える事は感情をさらけ出す事しか無かった。
「おねがい、下ろして…!連れていかないで…!おねが、っ、へぇか!陛下っ!!」
この城に、あの玉座の間にたった1人で取り残される王を思って胸がちぎれそうだった。お傍で最期を迎えられたらそれだけで幸福であったのに
青年は酸欠状態で無理な抵抗をし続けた為、手足が痺れもはやまともに動かすことが出来ない。
バントレンは嗚咽して泣く青年をそのままに、崩れ去る瓦礫を身軽に避けて出口に向かう。
途中、城のメイドや王族、兵士の死体がゴロゴロと落ちている。足がちぎれているメイドをその場で犯そうとして抵抗を受けたのかナイフで貫かれている情けないこちらの兵士の死体もあった。
涙で視界がぼやける中無我夢中に王を呼ぶ様子では、速く動く床などまともに直視出来ないだろう
兵士とバントレンは他の部下に促され城を出た。
出たとて、崩れ落ちる城の傍に居ることは出来ない。
バントレンは用意されている芦毛の愛馬に飛び乗る。
青年はいつの間にか気を失っており、丁度いいとバントレンは手綱を引く。地面には大量の死体が転がっているので賢い馬で尚且つ手綱捌きが上手いものでないと突っ切ることは出来ない。馬を与えられない部下何人かは爆発に巻き込まれて死ぬ可能性もあるだろう。
周囲の部下たちは興味深そうに己らの隊長を見た。
隊長が抱えているあの子供は一体誰だ?
人質か?だが何故?
王子か?何故、何故?
次第に募る周囲の疑問を背に浴びながらバントレンは走り抜けた。
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