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序章
第二話 聖剣バドミントンラケット
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俺が二本目の煙草に火をつけようとすると、ハルが呆れたように言った。
「おとーさん、まだたばこ残ってたの?」
うん、大切に吸ってるからな。それにしても今の言い方、お母さんにそっくりだぞ。
茜岩谷の朝の風に乗って、煙草の煙が乱れて消える。替わりに、遠くから狼の遠吠えが小さく流れてくる。
「あれ、谷おおかみの声かな?」
そう、あれは谷狼の遠吠え。俺たちが、この地に飛ばされてきた、最初の日に襲われた動物だ。
大きさは大型犬くらいで耳と手足の先が黒く、全体の体毛は濃い赤茶色。茜岩谷に広く生息していて、十五頭から三十頭くらいの群れをつくり狩りをする。
自分たちを明確に捕食対象とした動物と向かい合う。そんな経験をしたのは、あれが初めてだった。
▽△▽
見慣れた近所の交差点から一転、『死ぬ前に一度はこの目で見たい世界の絶景ベスト10』みたいな風景に突然放り込まれてしまった。それでも、人の住んでいるところまで歩けばどうにかなると思っていた。例え外国だとしても、保護を求め、ナナミと連絡を取り、家に帰ればいいと思っていた。
俺は日が暮れてようやく、自分たちが危うい状況にある事に気付いた。
一度目はペットボトルを打ち鳴らして追い払った。砂を踏みしめる音をさせて近づいてくる影は、思っていたよりも大きかった。突然のガンガンという大きな音に、影は小さく飛び上がり踵を返す。遠ざかって行く足音がして、やっとハルが口を開いた。
「おとーさんなに? 犬?」
「たぶんな。もう行っちゃったから大丈夫だ」
おそらく、また来るだろう。イヌ科の動物は、じわじわと追い詰めるように獲物を弱らせる。波状攻撃をしかけ、少しずつ血を流させ、体力を奪い、走れなくなったらイッキに襲い掛かる。
「次に来たらコレがあるぞ」
リュックから花火セットを取り出す。暗くなったらマンションの屋上でやろうと、朝コンビニで買ったものだ。
「えっ、そんなの、かわいそうじゃない?」
ハルも俺も、犬はペットしか知らない。ペットは普通、人間を捕食対象として襲い掛かったりはしない。
「ハル、たぶんここで俺たちは弱者だ。ここがどこで、なんでこんな所に居るのかさっぱりわからないけど、手加減なんてしてる場合じゃない。お父さんはハルとハナを守る為には、なんだってする」
リュックからバトミントンのラケットを取り出しながら言うと、ハルはまた、黙り込んだ。
使えそうなのは、ネズミ花火とロケット花火か? ネズミ花火は動きがあるし、ロケット花火は直接攻撃として使える。強烈な光や破裂音を、野生動物は恐れるはずだ。
ハルにライターの点け方を教える。
「ハル、犬が近づいて来たらまず、ネズミ花火を投げる。それで逃げて行かなかったら、次は手持ち花火で、その後ロケット花火。あんまり上過ぎても威嚇にならないから、犬の鼻先を狙うぞ」
「うん、おとーさん。ぼくもハナちゃんを守るよ」
「おー! お兄ちゃん、カッコイイな! えらいぞ!」
ハルの真剣な物言いに、つい茶化してしまう。でも男の子って良いな! 産んどいて良かったよ。あ、俺が産んだんじゃないな。
実際ハルがいてくれて、本当に心強い。俺ひとりだったら、ハナと二人だけだったら。
遠吠えがいくつか鳴き交わされ、焚火を囲むように、ジャリジャリっという軽い足音が近づいてくる。
汗ばむ手で、バトミントンのラケットを握りしめる。
さあ、ハル! ふたりでお姫様を守って戦おう。武器は聖剣バトミントン・ラケット。景気づけに派手に花火をブチかませ! 敵は序盤の定番、ザコ狼だ。さっさと片づけて、もうひとりのお姫様を迎えに行こう。
今なら、負ける気がしない。
▽△▽
先手必勝。まずはネズミ花火を投げる。シュルシュルと音がして、暗闇に火花が踊る。狼は怯んで四方に散るが、静かになるとまたすぐに戻って来る。慎重で執念深く、優秀な狩人だ。
ハルがハナを抱きしめて、ブルブル震えながら、順番に手持ち花火に火を点けていく。ネズミ花火は終わってしまったらしい。ハナは無邪気に花火に歓声をあげている。
ロケット花火を暗闇に向かって放つ。
ヒューーー、パン! パパン!
小気味良い音と共に「ギャウン!」という鳴き声が聞こえた。
次の瞬間、花火の破裂音に急かされたように、大きな黒い固まりが暗闇から飛び出して来た。
「ハル、花火、離すなよ!」
飛びかかって来た狼に向かって、思い切りラケットを振り下ろす。硬いものを撃つ、嫌な感触が手に残る。
「キャイン!」という悲鳴と同時に、びっくりしたハナが火の点ついたように泣き出した。
反対側から飛びかかってくる狼の腹に、ラケットを横なぎに叩き込む。
「ハル、ロケット花火、全部打て!」
俺も残ったロケット花火に全部火を点けて持ち、暗闇に向けて打ち出した。
パン!パパン!
パパパン!
いくつかの狼の悲鳴が聞こえたが、波状攻撃は収まらなかった。ハルとハナを抱きしめて、闇雲にラケットを振り回す。最後には火気厳禁の防虫スプレーを、噴射しながら火を点けた。我ながら無茶をしたものだ。
走り去る足音が聞こえて、辺りからハナの泣き声以外の音が聞こえなくなった。ようやく詰まっていた息を吐く。風に火薬の臭いが流れてゆく。
泣き続けるハナを宥めながら、ハルを呼ぶ。
ハルはヨロヨロと歩いて来て、俺の背中にしがみつくと、
「おとーさん、こ、こわかったよー」と声を殺して泣きだした。
「バーカ、当たり前だ。お父さんだって、めっちゃ怖かったぞ」
いやー俺たちけっこう頑張ったよな!
「おとーさん、まだたばこ残ってたの?」
うん、大切に吸ってるからな。それにしても今の言い方、お母さんにそっくりだぞ。
茜岩谷の朝の風に乗って、煙草の煙が乱れて消える。替わりに、遠くから狼の遠吠えが小さく流れてくる。
「あれ、谷おおかみの声かな?」
そう、あれは谷狼の遠吠え。俺たちが、この地に飛ばされてきた、最初の日に襲われた動物だ。
大きさは大型犬くらいで耳と手足の先が黒く、全体の体毛は濃い赤茶色。茜岩谷に広く生息していて、十五頭から三十頭くらいの群れをつくり狩りをする。
自分たちを明確に捕食対象とした動物と向かい合う。そんな経験をしたのは、あれが初めてだった。
▽△▽
見慣れた近所の交差点から一転、『死ぬ前に一度はこの目で見たい世界の絶景ベスト10』みたいな風景に突然放り込まれてしまった。それでも、人の住んでいるところまで歩けばどうにかなると思っていた。例え外国だとしても、保護を求め、ナナミと連絡を取り、家に帰ればいいと思っていた。
俺は日が暮れてようやく、自分たちが危うい状況にある事に気付いた。
一度目はペットボトルを打ち鳴らして追い払った。砂を踏みしめる音をさせて近づいてくる影は、思っていたよりも大きかった。突然のガンガンという大きな音に、影は小さく飛び上がり踵を返す。遠ざかって行く足音がして、やっとハルが口を開いた。
「おとーさんなに? 犬?」
「たぶんな。もう行っちゃったから大丈夫だ」
おそらく、また来るだろう。イヌ科の動物は、じわじわと追い詰めるように獲物を弱らせる。波状攻撃をしかけ、少しずつ血を流させ、体力を奪い、走れなくなったらイッキに襲い掛かる。
「次に来たらコレがあるぞ」
リュックから花火セットを取り出す。暗くなったらマンションの屋上でやろうと、朝コンビニで買ったものだ。
「えっ、そんなの、かわいそうじゃない?」
ハルも俺も、犬はペットしか知らない。ペットは普通、人間を捕食対象として襲い掛かったりはしない。
「ハル、たぶんここで俺たちは弱者だ。ここがどこで、なんでこんな所に居るのかさっぱりわからないけど、手加減なんてしてる場合じゃない。お父さんはハルとハナを守る為には、なんだってする」
リュックからバトミントンのラケットを取り出しながら言うと、ハルはまた、黙り込んだ。
使えそうなのは、ネズミ花火とロケット花火か? ネズミ花火は動きがあるし、ロケット花火は直接攻撃として使える。強烈な光や破裂音を、野生動物は恐れるはずだ。
ハルにライターの点け方を教える。
「ハル、犬が近づいて来たらまず、ネズミ花火を投げる。それで逃げて行かなかったら、次は手持ち花火で、その後ロケット花火。あんまり上過ぎても威嚇にならないから、犬の鼻先を狙うぞ」
「うん、おとーさん。ぼくもハナちゃんを守るよ」
「おー! お兄ちゃん、カッコイイな! えらいぞ!」
ハルの真剣な物言いに、つい茶化してしまう。でも男の子って良いな! 産んどいて良かったよ。あ、俺が産んだんじゃないな。
実際ハルがいてくれて、本当に心強い。俺ひとりだったら、ハナと二人だけだったら。
遠吠えがいくつか鳴き交わされ、焚火を囲むように、ジャリジャリっという軽い足音が近づいてくる。
汗ばむ手で、バトミントンのラケットを握りしめる。
さあ、ハル! ふたりでお姫様を守って戦おう。武器は聖剣バトミントン・ラケット。景気づけに派手に花火をブチかませ! 敵は序盤の定番、ザコ狼だ。さっさと片づけて、もうひとりのお姫様を迎えに行こう。
今なら、負ける気がしない。
▽△▽
先手必勝。まずはネズミ花火を投げる。シュルシュルと音がして、暗闇に火花が踊る。狼は怯んで四方に散るが、静かになるとまたすぐに戻って来る。慎重で執念深く、優秀な狩人だ。
ハルがハナを抱きしめて、ブルブル震えながら、順番に手持ち花火に火を点けていく。ネズミ花火は終わってしまったらしい。ハナは無邪気に花火に歓声をあげている。
ロケット花火を暗闇に向かって放つ。
ヒューーー、パン! パパン!
小気味良い音と共に「ギャウン!」という鳴き声が聞こえた。
次の瞬間、花火の破裂音に急かされたように、大きな黒い固まりが暗闇から飛び出して来た。
「ハル、花火、離すなよ!」
飛びかかって来た狼に向かって、思い切りラケットを振り下ろす。硬いものを撃つ、嫌な感触が手に残る。
「キャイン!」という悲鳴と同時に、びっくりしたハナが火の点ついたように泣き出した。
反対側から飛びかかってくる狼の腹に、ラケットを横なぎに叩き込む。
「ハル、ロケット花火、全部打て!」
俺も残ったロケット花火に全部火を点けて持ち、暗闇に向けて打ち出した。
パン!パパン!
パパパン!
いくつかの狼の悲鳴が聞こえたが、波状攻撃は収まらなかった。ハルとハナを抱きしめて、闇雲にラケットを振り回す。最後には火気厳禁の防虫スプレーを、噴射しながら火を点けた。我ながら無茶をしたものだ。
走り去る足音が聞こえて、辺りからハナの泣き声以外の音が聞こえなくなった。ようやく詰まっていた息を吐く。風に火薬の臭いが流れてゆく。
泣き続けるハナを宥めながら、ハルを呼ぶ。
ハルはヨロヨロと歩いて来て、俺の背中にしがみつくと、
「おとーさん、こ、こわかったよー」と声を殺して泣きだした。
「バーカ、当たり前だ。お父さんだって、めっちゃ怖かったぞ」
いやー俺たちけっこう頑張ったよな!
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