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しおりを挟むその後、修復魔法で破った紙を元の状態に戻す練習をし、飲み込みが早いグレイシア様はほぼ問題なく扱えるようになった。
「流石ですわ。この短時間でここまでできるなんて」
「いや、ローズベルト嬢の魔力のおかげと、教え方が上手いから」
「教えられた事を実際に行えるのは、グレイシア様の実力ですわ」
そんな褒め合いをしながら訓練室から出て教室へ行くと、中が騒がしい。
…またピンクさんかしら…?
中に入ると、やはりマリアンヌ様が殿下に詰め寄っている所だった。
「クリストフ様!お願いします!」
「殿下、何事ですか?」
グレイシア様が問うと、心底うんざりした様な顔をした殿下が答える。
「ダクワーズ嬢が、私と魔力交換をしたいと。ダクワーズ嬢は聖魔法を持っていて特殊だし、私との相性もどうか分からないから、それはできないと言っているんだけど」
「マリアンヌ様、魔力の相性が悪いと体調が悪くなりますし、魔力にも悪い影響が出る可能性があるので、お勧めできませんわ」
「私とクリストフ様の相性は良いに決まってるんだから、大丈夫です!」
「なんで貴方にそんな事分かるんですか?」
「分かるものは分かるんです!」
いや、理由になってないし。
「どうしたんですか?授業はもう終わりましたが」
「先生ぇ~!私、ただクリストフ様と魔力交換しましょって言ってるだけなのに、この人達が邪魔するんですぅ」
男爵令嬢が候爵令嬢に向かって、この人。
その上人を指差すなんて。
「おや、君は魔力よりもまず礼儀作法の授業が必要だね。担当の先生にもっと厳しく指導するよう伝えておくよ。」
ニッコリ笑ってはいるけれど、イラついているのがわかる。
アルヴィン先生も、水色の少し長めのサラサラな髪に、深い海の様な蒼の瞳を持った、中性的な綺麗な顔をしているから、隠しキャラ的なやつかな?と思っていたけど…好感度0どころかマイナスなのかも。
「っと、それは置いておいて。魔力交換はそんなに簡単にやるものじゃないよ。単純に魔力の相性だけの問題じゃないんだ。相手の事をどう思っているかという精神的な部分も影響する。つまり、相性が悪くなくても嫌いな相手だと悪い影響が出るし、逆に好感を持っている相手だと、より良くなる。」
「それなら尚更、問題ないと思います!」
「うーん、その自信はどこから来るのかな。僕から言わせると、魔力の相性はそこまで悪くはないけど…」
「ほら!先生もこう言ってるし、やりましょ!クリストフ様!」
「因みにアルヴィン先生、もし魔力交換をして具合いが悪くなってしまった場合の対処法はあります?」
「あぁ。より相性の良い相手の魔力を取り込んで、悪いものを出してしまえば大丈夫だよ。幸い今ここには、相性のいいサーチェスさんがいるし、僕もいるから何かあったらすぐ対処はできるよ。どうする?」
相性のいい、の辺りではメリアローズ様を睨みつけていた目を、キラキラさせながらクリストフ様を見上げるマリアンヌ様。
「…はぁ、断っても今後も要求されるだろうから、今先生がいらっしゃる内に済ませてしまおうと思うけど、どうだろう?」
「現状、最善かと」
「よし。ダクワーズ嬢、仕方ないから1度だけやってあげてもいいが、2度目はないし、送る魔力は最小限にしてくれ」
「はい!」
…嫌悪感たっぷりの殿下の言葉で、よくあんなに嬉しそうに返事できるわね。
分からないのかしら?
「じゃあ2人ともこっちに座って。ダメだった時にすぐ手を離せるように、ダクワーズさんは机の上に掌を上にして置いて、殿下がそれに手を重ねて」
手を重ねただけで殿下の眉間に皺が寄っているけど、大丈夫かしら。
「先に殿下の方から魔力を流して、ダクワーズさんはなるべくそれと同じ量を殿下に」
2人の手元が淡く光出し少しすると、それまでと倍以上の光が加わった。
その瞬間、バッと殿下がマリアンヌ嬢から手を離す。
眉間の皺は深くなり、手で頭を押さえている。
「ダクワーズさん!同じ量をと言いましたよね!?」
急に手を離された為、キョトンとしながら首を傾げる。
「あれ?同じ位じゃなかったですか?」
「全然違います!…あぁ、拒絶反応が出てますね。サーチェスさん、すぐに殿下に魔力を送ってあげてください」
「はい!」
心配そうに顔を覗き込んでいたメリアローズ様が、殿下の手を取り魔力を送る。
少し赤みがかった柔らかな光が、徐々に殿下を包んでふわっと消えた。
「うん、ダクワーズさんの魔力は抜けたけど、どうだろう?楽になった?」
「はい。頭痛も気持ち悪さも無くなりました。ただなんと言うか、まだ不快な感じは残ってます」
「そうか…まぁ、少しずつサーチェスさんの魔力が回っていけば、その不快さも無くなると思うよ。とりあえず医務室で休んだ方がいい」
「殿下、少しよろしいですか?」
未だ顔色の悪い殿下に近付き、額の辺りに手を翳して清浄魔法をかける。
「汗が凄かったので、浄化しました。少しは気持ち的に良くなると良いのですが」
「ありがとう。すっきりしたよ」
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作中で「身近な物で代用できますよってその身近がすでにないじゃん的な~」とありますが『俺の知識チートが始まらない』の方が書いたのは後です。これから連想して書きました。
ただいま諸事情で出すべきか否か微妙なので棚上げしてたのとか自サイトの方に上げるべきかどうか悩んでたのとか大昔のとかを放出中です。見直しもあまり出来ないのでいつも以上に誤字脱字等も多いです。ご了承下さい。
恐らく後で消す私信。電話機は通販なのでまだ来てないけどAndroidのBlackBerry買いました、中古の。
中古でもノーパソ買えるだけの値段するやんと思っただろうけど、ノーパソの場合は妥協しての機種だけど、BlackBerryは使ってみたかった機種なので(後で「こんなの使えない」とぶん投げる可能性はあるにしろ)。それに電話機は壊れなくても後二年も経たないうちに強制的に買い換え決まってたので、最低限の覚悟はしてたわけで……もうちょっと壊れるのが遅かったらそれに手をつけてた可能性はあるけど。それにタブレットの調子も最近悪いのでガラケー買ってそっちも別に買い換える可能性を考えると、妥協ノーパソより有意義かなと。妥協して惰性で使い続けるの苦痛だからね。
……ちなみにパソの調子ですが……なんか無意識に「もう嫌だ」とエンドレスでつぶやいてたらしいくらいの速度です。これだって10動くっていわれてるの買ってハードディスクとか取り替えてもらったりしたんだけどなぁ。
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