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15.錬金術
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壁の銀時計が15:30を示すと、モニター上の全てが、唐突に動きを止めた。
イルダ先輩が椅子にグッタリして息を吐く。
「あー終わったー、ねえネコちゃーん」
両手に高く掲げられて、パプルはプラプラしている。
先輩が触った回数は、全部で4回だった。そのうち2回は逆に動いて損をしたようだが、最後の1回はうまくいったみたいだった。
「どうだった?」
ニッキー先輩が奥から声をかける。
「47050エネ。5万いかなかったー」
イルダ先輩が言うと、『上出来だ』と返事があった。
「ニッキーはどうなのよ」
「俺は42000」
イルダ先輩はそれを聞くと、パプルに顔を埋めて言った。
「いやほうー!また勝ってしまった。ねえーネコちゃーん!」
15:30 を過ぎると、その日の『魔獣戦争』は終了するらしい。
昼休憩があったり、ピッタリ時間通りに戦争する魔導って、一体何なんだろう。
先輩2人は『魔獣戦争』終了後もモニターとにらめっこしていた。
僕はニッキー先輩の横に行って、何しているのかを聞くと、
「次の日がどうなるか予想してるんだ…
ま外れることも多いんだが、やらないよりは100倍ましだからな」
ニッキー先輩はそう言うと、席を立って中央の机へ歩いて行った。
「今日イルダと俺の利益の合計は、8万9千50エネ。この辺だ」
そう言って、大きな紙のグラフへ赤く印をつけた。
「はっ?」
驚いて僕は先輩の顔を見上げた。
グラフに書いてある最初の目標は、2万3千エネだ。
「4倍じゃないですか!」
「今日はやりやすかったな」
ニッキー先輩は当たり前のように答えて、コーヒーカップを洗いに行く。
「凄い!この調子だったら、すぐに目標達成できるんじゃないですか?」
こんな事が現実にあるのか?まるで錬金術じゃないか!
村で牛乳を配る仕事は、雨の日の早朝なんか辛かったのに、月に3500エネだった。何なんだこれは。
混乱する僕に、先輩の言葉は厳しかった。
「今日はたまたまだ。それだけ利益が出るということは、その反対もあることを忘れてはダメだ」
イルダ先輩がパプルを肩車しながらやってくる。僕の相棒は、すっかりイルダ先輩のおもちゃになってしまっていた。
「今日は金曜日だったな…そうだちょっと待ってろ」
そう言うと奥の部屋から何か取ってくると僕に渡して言った。
「お前はまず、基礎の勉強から始めるんだ。これを渡しておくから、この土日で読んでおけ」
それは、一冊のノートだった。
「…これは、シモン教授の?!」
表紙にはなぐり書きのように『魔導デイトレード戦記』と書いてあった。
イルダ先輩が椅子にグッタリして息を吐く。
「あー終わったー、ねえネコちゃーん」
両手に高く掲げられて、パプルはプラプラしている。
先輩が触った回数は、全部で4回だった。そのうち2回は逆に動いて損をしたようだが、最後の1回はうまくいったみたいだった。
「どうだった?」
ニッキー先輩が奥から声をかける。
「47050エネ。5万いかなかったー」
イルダ先輩が言うと、『上出来だ』と返事があった。
「ニッキーはどうなのよ」
「俺は42000」
イルダ先輩はそれを聞くと、パプルに顔を埋めて言った。
「いやほうー!また勝ってしまった。ねえーネコちゃーん!」
15:30 を過ぎると、その日の『魔獣戦争』は終了するらしい。
昼休憩があったり、ピッタリ時間通りに戦争する魔導って、一体何なんだろう。
先輩2人は『魔獣戦争』終了後もモニターとにらめっこしていた。
僕はニッキー先輩の横に行って、何しているのかを聞くと、
「次の日がどうなるか予想してるんだ…
ま外れることも多いんだが、やらないよりは100倍ましだからな」
ニッキー先輩はそう言うと、席を立って中央の机へ歩いて行った。
「今日イルダと俺の利益の合計は、8万9千50エネ。この辺だ」
そう言って、大きな紙のグラフへ赤く印をつけた。
「はっ?」
驚いて僕は先輩の顔を見上げた。
グラフに書いてある最初の目標は、2万3千エネだ。
「4倍じゃないですか!」
「今日はやりやすかったな」
ニッキー先輩は当たり前のように答えて、コーヒーカップを洗いに行く。
「凄い!この調子だったら、すぐに目標達成できるんじゃないですか?」
こんな事が現実にあるのか?まるで錬金術じゃないか!
村で牛乳を配る仕事は、雨の日の早朝なんか辛かったのに、月に3500エネだった。何なんだこれは。
混乱する僕に、先輩の言葉は厳しかった。
「今日はたまたまだ。それだけ利益が出るということは、その反対もあることを忘れてはダメだ」
イルダ先輩がパプルを肩車しながらやってくる。僕の相棒は、すっかりイルダ先輩のおもちゃになってしまっていた。
「今日は金曜日だったな…そうだちょっと待ってろ」
そう言うと奥の部屋から何か取ってくると僕に渡して言った。
「お前はまず、基礎の勉強から始めるんだ。これを渡しておくから、この土日で読んでおけ」
それは、一冊のノートだった。
「…これは、シモン教授の?!」
表紙にはなぐり書きのように『魔導デイトレード戦記』と書いてあった。
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