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成長するにつれてナニラは、才色兼備で、淑女の鏡と言われ、評判の娘になっていた。
(当たり前よね。あんなに頑張ってきたんだもの)
リムナは、どんなに頑張っても姉には劣る存在として、頑張っていることを認めてもらえずにいた。
そんな姉に一度でいいから勝ちたいという気持ちが次第に増していた。そうすれば、両親や周りが自分のことを認めてくれると思ったからだ。
(姉さんに勝てたら、私を認めてくれるはず。たった一度でいい。何か勝てることはないかな?)
そんな、ある日のことだった。ナニラが婚約破棄をしたと聞いて、リムナは思わずガッツポーズをしそうになった。
(駄目よ。いくら、何でも不謹慎だわ。でも、姉さんが婚約破棄された相手と上手くいったら、認めてもらえるかもしれない)
チャンス到来とばかりに元婚約者だったフェイオンに近づき、自分の好みとは違っていたが、アピールしまくることにした。
(なんだ。凄くいい人じゃない。なんで、破棄することになったんだろ?……姉さんの完璧さに自分は釣り合わないって思ったとか? 姉さんに見合う男なんて、そうはいないわよ)
姉の婚約者だった頃は、関わり合いになりたくなくて距離をおいていた。いや、距離以前にあの両親が近づけさせなかった。すっかりリムナは姉の輝かしい未来の邪魔者でしかないかのようにこの家では、それが暗黙のルールになっていたのだ。
既に破棄になったのなら、誰に遠慮することもない。誰か他に婚約したいいい人でも、いるのかと最初は様子を見ていたが、誰もいないとわかり、勉強以外でこんなに頑張ったことはない。リムナは、なんとかフェイオンの新しい婚約者になることに成功した。
(姉さんが、どんな反応するか楽しみね)
姉が、どうして婚約破棄になったかをリムナは知ろうともせずに。ただ、破棄されたナニラに勝つ方法が、これしないと思い込み、訳なんてどうでもいいと突っ走っていた。
(当たり前よね。あんなに頑張ってきたんだもの)
リムナは、どんなに頑張っても姉には劣る存在として、頑張っていることを認めてもらえずにいた。
そんな姉に一度でいいから勝ちたいという気持ちが次第に増していた。そうすれば、両親や周りが自分のことを認めてくれると思ったからだ。
(姉さんに勝てたら、私を認めてくれるはず。たった一度でいい。何か勝てることはないかな?)
そんな、ある日のことだった。ナニラが婚約破棄をしたと聞いて、リムナは思わずガッツポーズをしそうになった。
(駄目よ。いくら、何でも不謹慎だわ。でも、姉さんが婚約破棄された相手と上手くいったら、認めてもらえるかもしれない)
チャンス到来とばかりに元婚約者だったフェイオンに近づき、自分の好みとは違っていたが、アピールしまくることにした。
(なんだ。凄くいい人じゃない。なんで、破棄することになったんだろ?……姉さんの完璧さに自分は釣り合わないって思ったとか? 姉さんに見合う男なんて、そうはいないわよ)
姉の婚約者だった頃は、関わり合いになりたくなくて距離をおいていた。いや、距離以前にあの両親が近づけさせなかった。すっかりリムナは姉の輝かしい未来の邪魔者でしかないかのようにこの家では、それが暗黙のルールになっていたのだ。
既に破棄になったのなら、誰に遠慮することもない。誰か他に婚約したいいい人でも、いるのかと最初は様子を見ていたが、誰もいないとわかり、勉強以外でこんなに頑張ったことはない。リムナは、なんとかフェイオンの新しい婚約者になることに成功した。
(姉さんが、どんな反応するか楽しみね)
姉が、どうして婚約破棄になったかをリムナは知ろうともせずに。ただ、破棄されたナニラに勝つ方法が、これしないと思い込み、訳なんてどうでもいいと突っ走っていた。
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