12 / 38
第12話:愛と刺し合い
しおりを挟む
制裁の内容については秘匿するとして、運命の時がやってきた。
いつもならさっさと帰る男子達も、今は全員がソワソワとしながら、こちらの様子をうかがっている。
まるでバレンタインの放課後に、悪あがきとして最後まで学校に残っている男子達のようであった。
そして女子達も女子達で、帰りのホームルームが終わった瞬間に野亥さんを取り囲みだした。
「いくら何でもアレは止めた方がいいって!」「一緒に警察行くよ? あ、先に病院か」「もう出されたあとなの!?」「出されたって何が!? 手だよね!?」
「あの…………帰りたいんだけど………」
普段は話しかけない女子達も、思春期ブーストをかけてわいのわいのと騒いでいる。
そんな野亥が助けを求めるように、神小の方へ視線を向けるのだが、その仕草は余計に女子達の燃え上がるテンションに火を点けた。
なお、神小の周囲にも徐々に男子達が集まってきている。
「どうする……どうするよ……」「代打、おれ! いっきまーす!」「うるせぇ打率0割!」「なんだとぉ……コモノの頭でバッティングするかこらぁ……」
神小の方も助けてほしい気持ちでいっぱいだったが、誰も助けてくれない。
もう自分で覚悟を決めるしかなかった。
「野亥さーん! あれだよね! お父さんの遺品運びを手伝ったのに、俺の存在を認識してなかったお詫びだよねー! 深夜まで働いたのに、一言も会話しなかったもんねー!」
しばらくの静寂、そして―――――。
「はーい、みんな解散ー!」「よかった、まだムショに入らなくてすみそうだ」「お前は別件で予約入ってるぞ」「ファッ!?」
男子達は神小包囲殲滅陣を解除し、野亥を取り囲む女子達の囲いも散らせる。
流石の異端審問官たちも、存在すら認められなかったことに同情したのであった。
「えーっと………それじゃ、行こうか」
「んっ……」
その隙にガヤガヤと騒ぐ教室から二人は抜けだす。
二人は下駄箱で靴を履き、学校の外へ出たあとも、一言も喋らなかった。
神小は沈黙に耐え切れず、何度かふざけようかとも思ったが、≪催眠アプリ≫を使った時に言われた言葉を思い出してぐっと堪えていた。
"本当の自分を曝け出すのが怖いから、嫌われて拒絶されるのが怖いから、笑っておどけて誤魔化してる卑怯者"
"好きでもない、興味もない、人の身の上話を聞かされても苦痛なだけ"
この言葉が磔刑の如く心に突き刺さったからこその、沈黙であった。
「(あー……ふざけて距離を置かれるって、楽なことだったんだなぁ)」
しみじみとそんなことを思いながら、神小は野亥の意志を尊重して沈黙を守る。
そうして野亥に案内された場所は、何の変哲もないキッチンカーで、ようやく野亥が口を開いた。
「前に、ゆかりが教えてくれたお店です。オススメはいちごスムージーだとか」
そう言って野亥は手早く注文を済ませるが、こういった所に慣れていない神小は慌ててしまっていた。
「じ、じゃあ俺、バナナ好きだからバナナスムージー!」
店員は何かを我慢するかのように肩を震わせ、野亥はもの言いたげな視線で刺してくる。
それもそうだろう、オススメを紹介したというのにそれを無視して自分の好きなものを注文したのだから。
「ぁっ………やっち……まった?」
神小は不安そうな顔を向けるが、野亥は無表情で答える。
「いいんじゃないですか。人の顔色をうかがわず、自分の好きなものを好きって言っても」
彼女をよく知る者が見たならば野亥が怒っていないということが分かるのだが、今の神小は自分の失敗をどう挽回するしか考えておらず、全く気づけなかった。
「おまたせしました~!」
「あぁっ! ありがとうございます!」
弁明する言葉が全く思いつかなかった神小は、天の助けのように出されたスムージーを受け取り、料金をささっと支払った。
もちろん、野亥の視線が先ほどよりも鋭くなって突き刺さる。
「…………私、お礼をするって言いましたよね? なんで勝手に支払うんですか」
「えぇっ!? ここまで一緒に歩いてくれたのがご褒美じゃないんですか!?」
野亥の表情は変わらなかったが、体中から不機嫌なオーラが漏れ出る。
神小は≪催眠アプリ≫で全てをなかったことにしようとした。
しかし、人目があるせいで使えなかった。
「ぶふっ……! ごゆっくり、どうぞ」
二人のやり取りを見ていたが店員が、つい吹き出してしまう。
どうやら付き合ったばかりでギクシャクしているカップルだと思われたようだ。
「はぁ………もういいです、行きましょう」
毒気を抜かれた野亥が歩き出し、神小もそれに続く。
少し離れた街頭の下で、二人は一言も発さないままスムージーを味わって飲む。
半分ほどまで飲んだところで、野亥がゆっくりと口を開いた。
「そっちのお父さんって、どんな人なんですか」
「(ここで両親へのご挨拶ですか!?……ってボケたらダメだよな)」
実際には、遺品の整理を手伝ったのなら野亥の父親について知っているはずだと野亥は考えていた。
自分のことだけ知られているのはなんだか不平等だと思い、聞いてみることにしたのであった。
「あー……ぶっちゃけ全然知らない。ずーっとトラックで荷物運んでるから、家に帰ってくるのも半年に一回とか二回だし」
「…………複雑な理由があったりするの?」
「えっ? いや、全然。むしろスッキリしてる。家は俺一人だし」
それを聞き、野亥はぎょっとした声色で質問を重ねる。
「待って。そしたらお母さんは……?」
「俺が生まれた時に死んだって。だから遺影でしか顔見たことないんだよねー」
あっけらかんとしている神小と反比例して、野亥はひどく落ち込んだ顔をする。
「………ごめん、聞くべきじゃなかった……」
「えぇっ!? いやいやいや! 全然! 何でもないからこんなの!!」
自分で自分の地雷を踏み抜いたが、その本人はあっけらかんとしている。
むしろそれを目撃した側が言葉を失ったおり、それを心配している歪な状態であった。
「お手伝いさんは毎日きてくれるから掃除とかしなくていいし! 家で好き勝手してても怒られ……いや壁とか壊さなきゃ怒られないし! ほんと、恵まれてるから!」
嘘偽りのない本心である。
むしろテレビで見るような喧嘩別れや離婚騒動、そして浮気騒ぎからの殺人事件……そういったものと縁がないことに安心していたくらいだ。
「……帰ってこないお父さんのことを、恨んだりしたことは?」
「別に恨む理由ないしなぁ。今の家……かーちゃんとの思い出の家を売ったら家に帰れる時間は増えるらしいけど、とーちゃんが好きでやってることだし」
むしろ、不自由なく生活と学校に通えていることから感謝しているくらいであった。
これ以上は踏み込むべきではない。
そう思いながらも、野亥は尋ねずにはいられなかった。
「じゃあ………あなたのお父さんは、あなたことを愛していると思いますか?」
ある意味、それは彼女自身への問いであり、その答えを求めて神小に尋ねてしまった。
彼に、そんなことを尋ねて良い理由などないと自覚していながら。
「さぁ……? 全然会わないし、話したりもしないしなぁ。そもそも、何をどうしたら愛してるって判定になるかも分かんないし……」
「そうですか…………」
野亥の求める答えではなかった。
わずかに残念だったが、ほっとした気持ちの方が勝っていた。
「でも、別にどうでもよくない? 俺もとーちゃんも適当に家族してるし、帰ってきた時は普通に暮らしてるし」
「ッ………!」
それは野亥にとって最も残酷な答えだった。
彼女の母親と父親は愛を感じ取れなくなったせいで離婚し、家族はバラバラとなってしまった。
それに対して神小は"愛など感じ取れなくとも家族で有り続けられるし、一緒に暮らせる"と証明してしまったのだから。
最初、野亥は神小を弱い人間だと思っていた。
恵まれた家庭と友人に囲まれ、何不自由なく能天気に暮らしている人間なのだと。
だが、実際には違った。
母からも、父からも愛を感じられず、それでいて不満は言わない。
人との関わりを絶つ人間であればそれでも不思議はないが、彼は身体を張ってクラスメイトを助けている。
人並みの感性と善性を持ちながらも、彼はまっすぐに立って歩いている。
その強さが、悔しいくらいに眩しかった。
それに対して、自分はどうなのか?
その問いは自身の弱さを曝け出し、自分で抉りだすかのような痛みを伴っていた。
歯を食いしばり耐える野亥に気付かぬまま、神小が言葉を続ける。
「でもさ、野亥さんのところもちょっと羨ましいんだよね」
「……………あんなのの、どこが………」
むしろ嫉妬で狂いそうなのは自分の方だという言葉を必死に飲み込み、別の言葉を絞り出す。
「だってさ、部屋中に思い出があったじゃん? 愛されてる証拠だよ。愛がなきゃできないって、あんなこと」
「…………ぁっ………」
その言葉で彼女は気付いた。
確かに自分の家庭は最悪の結末を迎えてしまった。
取り返しのつかない過去だ。
だが、ここで全てから目を背けてしまえば本当に何もなくなってしまう。
だからもう一度……もう一度だけ向き合おうと決心した。
「父さんの遺品……未練がましく引き取ったけど、今度は母さんと一緒に見てみる。ツライかもしれないけど、父さんが母さんのこと愛してたって教えてあげないと」
そうじゃないと、本当に誰も救われないから――――。
そう心で呟き、家族のもとへと歩き出した。
「――――ありがとう。次は、私がお金だすから。じゃっ」
振り向いた彼女の顔は、今まで誰も……家族ですら見たことのない表情をしていた。
いつもならさっさと帰る男子達も、今は全員がソワソワとしながら、こちらの様子をうかがっている。
まるでバレンタインの放課後に、悪あがきとして最後まで学校に残っている男子達のようであった。
そして女子達も女子達で、帰りのホームルームが終わった瞬間に野亥さんを取り囲みだした。
「いくら何でもアレは止めた方がいいって!」「一緒に警察行くよ? あ、先に病院か」「もう出されたあとなの!?」「出されたって何が!? 手だよね!?」
「あの…………帰りたいんだけど………」
普段は話しかけない女子達も、思春期ブーストをかけてわいのわいのと騒いでいる。
そんな野亥が助けを求めるように、神小の方へ視線を向けるのだが、その仕草は余計に女子達の燃え上がるテンションに火を点けた。
なお、神小の周囲にも徐々に男子達が集まってきている。
「どうする……どうするよ……」「代打、おれ! いっきまーす!」「うるせぇ打率0割!」「なんだとぉ……コモノの頭でバッティングするかこらぁ……」
神小の方も助けてほしい気持ちでいっぱいだったが、誰も助けてくれない。
もう自分で覚悟を決めるしかなかった。
「野亥さーん! あれだよね! お父さんの遺品運びを手伝ったのに、俺の存在を認識してなかったお詫びだよねー! 深夜まで働いたのに、一言も会話しなかったもんねー!」
しばらくの静寂、そして―――――。
「はーい、みんな解散ー!」「よかった、まだムショに入らなくてすみそうだ」「お前は別件で予約入ってるぞ」「ファッ!?」
男子達は神小包囲殲滅陣を解除し、野亥を取り囲む女子達の囲いも散らせる。
流石の異端審問官たちも、存在すら認められなかったことに同情したのであった。
「えーっと………それじゃ、行こうか」
「んっ……」
その隙にガヤガヤと騒ぐ教室から二人は抜けだす。
二人は下駄箱で靴を履き、学校の外へ出たあとも、一言も喋らなかった。
神小は沈黙に耐え切れず、何度かふざけようかとも思ったが、≪催眠アプリ≫を使った時に言われた言葉を思い出してぐっと堪えていた。
"本当の自分を曝け出すのが怖いから、嫌われて拒絶されるのが怖いから、笑っておどけて誤魔化してる卑怯者"
"好きでもない、興味もない、人の身の上話を聞かされても苦痛なだけ"
この言葉が磔刑の如く心に突き刺さったからこその、沈黙であった。
「(あー……ふざけて距離を置かれるって、楽なことだったんだなぁ)」
しみじみとそんなことを思いながら、神小は野亥の意志を尊重して沈黙を守る。
そうして野亥に案内された場所は、何の変哲もないキッチンカーで、ようやく野亥が口を開いた。
「前に、ゆかりが教えてくれたお店です。オススメはいちごスムージーだとか」
そう言って野亥は手早く注文を済ませるが、こういった所に慣れていない神小は慌ててしまっていた。
「じ、じゃあ俺、バナナ好きだからバナナスムージー!」
店員は何かを我慢するかのように肩を震わせ、野亥はもの言いたげな視線で刺してくる。
それもそうだろう、オススメを紹介したというのにそれを無視して自分の好きなものを注文したのだから。
「ぁっ………やっち……まった?」
神小は不安そうな顔を向けるが、野亥は無表情で答える。
「いいんじゃないですか。人の顔色をうかがわず、自分の好きなものを好きって言っても」
彼女をよく知る者が見たならば野亥が怒っていないということが分かるのだが、今の神小は自分の失敗をどう挽回するしか考えておらず、全く気づけなかった。
「おまたせしました~!」
「あぁっ! ありがとうございます!」
弁明する言葉が全く思いつかなかった神小は、天の助けのように出されたスムージーを受け取り、料金をささっと支払った。
もちろん、野亥の視線が先ほどよりも鋭くなって突き刺さる。
「…………私、お礼をするって言いましたよね? なんで勝手に支払うんですか」
「えぇっ!? ここまで一緒に歩いてくれたのがご褒美じゃないんですか!?」
野亥の表情は変わらなかったが、体中から不機嫌なオーラが漏れ出る。
神小は≪催眠アプリ≫で全てをなかったことにしようとした。
しかし、人目があるせいで使えなかった。
「ぶふっ……! ごゆっくり、どうぞ」
二人のやり取りを見ていたが店員が、つい吹き出してしまう。
どうやら付き合ったばかりでギクシャクしているカップルだと思われたようだ。
「はぁ………もういいです、行きましょう」
毒気を抜かれた野亥が歩き出し、神小もそれに続く。
少し離れた街頭の下で、二人は一言も発さないままスムージーを味わって飲む。
半分ほどまで飲んだところで、野亥がゆっくりと口を開いた。
「そっちのお父さんって、どんな人なんですか」
「(ここで両親へのご挨拶ですか!?……ってボケたらダメだよな)」
実際には、遺品の整理を手伝ったのなら野亥の父親について知っているはずだと野亥は考えていた。
自分のことだけ知られているのはなんだか不平等だと思い、聞いてみることにしたのであった。
「あー……ぶっちゃけ全然知らない。ずーっとトラックで荷物運んでるから、家に帰ってくるのも半年に一回とか二回だし」
「…………複雑な理由があったりするの?」
「えっ? いや、全然。むしろスッキリしてる。家は俺一人だし」
それを聞き、野亥はぎょっとした声色で質問を重ねる。
「待って。そしたらお母さんは……?」
「俺が生まれた時に死んだって。だから遺影でしか顔見たことないんだよねー」
あっけらかんとしている神小と反比例して、野亥はひどく落ち込んだ顔をする。
「………ごめん、聞くべきじゃなかった……」
「えぇっ!? いやいやいや! 全然! 何でもないからこんなの!!」
自分で自分の地雷を踏み抜いたが、その本人はあっけらかんとしている。
むしろそれを目撃した側が言葉を失ったおり、それを心配している歪な状態であった。
「お手伝いさんは毎日きてくれるから掃除とかしなくていいし! 家で好き勝手してても怒られ……いや壁とか壊さなきゃ怒られないし! ほんと、恵まれてるから!」
嘘偽りのない本心である。
むしろテレビで見るような喧嘩別れや離婚騒動、そして浮気騒ぎからの殺人事件……そういったものと縁がないことに安心していたくらいだ。
「……帰ってこないお父さんのことを、恨んだりしたことは?」
「別に恨む理由ないしなぁ。今の家……かーちゃんとの思い出の家を売ったら家に帰れる時間は増えるらしいけど、とーちゃんが好きでやってることだし」
むしろ、不自由なく生活と学校に通えていることから感謝しているくらいであった。
これ以上は踏み込むべきではない。
そう思いながらも、野亥は尋ねずにはいられなかった。
「じゃあ………あなたのお父さんは、あなたことを愛していると思いますか?」
ある意味、それは彼女自身への問いであり、その答えを求めて神小に尋ねてしまった。
彼に、そんなことを尋ねて良い理由などないと自覚していながら。
「さぁ……? 全然会わないし、話したりもしないしなぁ。そもそも、何をどうしたら愛してるって判定になるかも分かんないし……」
「そうですか…………」
野亥の求める答えではなかった。
わずかに残念だったが、ほっとした気持ちの方が勝っていた。
「でも、別にどうでもよくない? 俺もとーちゃんも適当に家族してるし、帰ってきた時は普通に暮らしてるし」
「ッ………!」
それは野亥にとって最も残酷な答えだった。
彼女の母親と父親は愛を感じ取れなくなったせいで離婚し、家族はバラバラとなってしまった。
それに対して神小は"愛など感じ取れなくとも家族で有り続けられるし、一緒に暮らせる"と証明してしまったのだから。
最初、野亥は神小を弱い人間だと思っていた。
恵まれた家庭と友人に囲まれ、何不自由なく能天気に暮らしている人間なのだと。
だが、実際には違った。
母からも、父からも愛を感じられず、それでいて不満は言わない。
人との関わりを絶つ人間であればそれでも不思議はないが、彼は身体を張ってクラスメイトを助けている。
人並みの感性と善性を持ちながらも、彼はまっすぐに立って歩いている。
その強さが、悔しいくらいに眩しかった。
それに対して、自分はどうなのか?
その問いは自身の弱さを曝け出し、自分で抉りだすかのような痛みを伴っていた。
歯を食いしばり耐える野亥に気付かぬまま、神小が言葉を続ける。
「でもさ、野亥さんのところもちょっと羨ましいんだよね」
「……………あんなのの、どこが………」
むしろ嫉妬で狂いそうなのは自分の方だという言葉を必死に飲み込み、別の言葉を絞り出す。
「だってさ、部屋中に思い出があったじゃん? 愛されてる証拠だよ。愛がなきゃできないって、あんなこと」
「…………ぁっ………」
その言葉で彼女は気付いた。
確かに自分の家庭は最悪の結末を迎えてしまった。
取り返しのつかない過去だ。
だが、ここで全てから目を背けてしまえば本当に何もなくなってしまう。
だからもう一度……もう一度だけ向き合おうと決心した。
「父さんの遺品……未練がましく引き取ったけど、今度は母さんと一緒に見てみる。ツライかもしれないけど、父さんが母さんのこと愛してたって教えてあげないと」
そうじゃないと、本当に誰も救われないから――――。
そう心で呟き、家族のもとへと歩き出した。
「――――ありがとう。次は、私がお金だすから。じゃっ」
振り向いた彼女の顔は、今まで誰も……家族ですら見たことのない表情をしていた。
0
あなたにおすすめの小説
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスで1番の美少女のことが好きなのに、なぜかクラスで3番目に可愛い子に絡まれる
グミ食べたい
青春
高校一年生の高居宙は、クラスで一番の美少女・一ノ瀬雫に一目惚れし、片想い中。
彼女と仲良くなりたい一心で高校生活を送っていた……はずだった。
だが、なぜか隣の席の女子、三間坂雪が頻繁に絡んでくる。
容姿は良いが、距離感が近く、からかってくる厄介な存在――のはずだった。
「一ノ瀬さんのこと、好きなんでしょ? 手伝ってあげる」
そう言って始まったのは、恋の応援か、それとも別の何かか。
これは、一ノ瀬雫への恋をきっかけに始まる、
高居宙と三間坂雪の、少し騒がしくて少し甘い学園ラブコメディ。
クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の白石洋平のクラスには、藤原千弦という女子生徒がいる。千弦は美人でスタイルが良く、凛々しく落ち着いた雰囲気もあるため「王子様」と言われて人気が高い。千弦とは教室で挨拶したり、バイト先で接客したりする程度の関わりだった。
とある日の放課後。バイトから帰る洋平は、駅前で男2人にナンパされている千弦を見つける。普段は落ち着いている千弦が脚を震わせていることに気付き、洋平は千弦をナンパから助けた。そのときに洋平に見せた笑顔は普段みんなに見せる美しいものではなく、とても可愛らしいものだった。
ナンパから助けたことをきっかけに、洋平は千弦との関わりが増えていく。
お礼にと放課後にアイスを食べたり、昼休みに一緒にお昼ご飯を食べたり、お互いの家に遊びに行ったり。クラスメイトの王子様系女子との温かくて甘い青春ラブコメディ!
※特別編4が完結しました!(2026.2.22)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、いいね、感想などお待ちしております。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが
akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。
毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。
そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。
数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。
平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、
幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。
笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。
気づけば心を奪われる――
幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!
怪我でサッカーを辞めた天才は、高校で熱狂的なファンから勧誘責めに遭う
もぐのすけ
青春
神童と言われた天才サッカー少年は中学時代、日本クラブユースサッカー選手権、高円宮杯においてクラブを二連覇させる大活躍を見せた。
将来はプロ確実と言われていた彼だったが中学3年のクラブユース選手権の予選において、選手生命が絶たれる程の大怪我を負ってしまう。
サッカーが出来なくなることで激しく落ち込む彼だったが、幼馴染の手助けを得て立ち上がり、高校生活という新しい未来に向かって歩き出す。
そんな中、高校で中学時代の高坂修斗を知る人達がここぞとばかりに部活や生徒会へ勧誘し始める。
サッカーを辞めても一部の人からは依然として評価の高い彼と、人気な彼の姿にヤキモキする幼馴染、それを取り巻く友人達との刺激的な高校生活が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる