13 / 38
第13話:人工無能と人間の舵
しおりを挟む
野亥と別れて家に帰った神小は、心ここにあらずといった感じで≪催眠アプリ≫の設定を眺めていた。
『おい、小僧。若年性認知症か? それは≪催眠アプリ≫でも治せん、諦めろ』
「勝手に診断して勝手にサジ投げないでもらえませんかね!?」
ツッコミを入れるも、どうもノリ切れずにいる。
『いったい何だ、男のクセにアンニュイな雰囲気を出しおって。似合わんどころか、マーマイトとシュールストレミングくらいのミスマッチだ』
「悪いところ同士で打ち消すどころか最悪の悪魔合体じゃん……」
とはいえ、少しは気がまぎれたので、神小は思い切って開発者に相談することにした。
「いやさ、野亥さんがお父さんの遺品についてお母さんと話し合うって言ってたのよ。なんか吹っ切れた……は違うな。真っ直ぐに前を向いた感じ」
『それがどうした? お前には何の関係もなかろう』
「そーなのよ……俺、ちょっと喋っただけで何にもしてないの。だからなんて言うか……置いてかれたっていうか……疎外感? それ感じちゃってさぁ……」
確かに神小の言葉はほんの少しだけ言葉をかけただけである。
しかし、それがなければ野亥とその家族の時間は止まったままだったろう。
時間を進める為に歩む決意をしたのは野亥であったが、その切っ掛けを作ったのは間違いなく神小だった。
だが≪催眠アプリ≫はあれど読心能力を持たぬ彼にとっては、知らぬ真実である。
だからこそ、神小は野亥が自分で決めたのだと誤解していた。
そしてそんな彼の悩みを、開発者は小ばかにするように鼻で笑った。
『ハッ! いまさらか? お前は馬鹿で、だから≪催眠アプリ≫があるのではないか。』
「うん、だから今なにかいい感じの設定とかないかなーって探してたんだけど……これ、ちょっと………」
言葉を濁す神小に、開発者が詰めるように問う。
『なんだ、言いたいことがあるなら言え! それが真っ当ならば聞く準備はあるぞ』
「あー、うん……ぶっちゃけ使いづらい」
『なんだとキサマァ!! どんな状況でも使えるよう様々な機能と設定を取り揃えてあるというのに、使いにくいだと!?』
ヒートアップする開発者をなだめるように、神小が答える。
「それ、原因。設定を細かくできすぎるせいで超めんどくさい! こういうのはボタン一発で全部やってくれないと困るの! キャラクリで十二時間かかるゲームとかクソゲーでしょ!?」
『その為のアセット機能だ! お前でも登録できるように簡単にしているだろうが!』
「だから! そのアセットに登録するオプションやら設定が! 多すぎ! わからない単語ありすぎ!」
要は、万能のツールであるが故に、お手軽さがなくなっているという話だ。
「例えるなら、この≪催眠アプリ≫は何でも書ける神ペイントツール! だけど俺みたいな奴は一発でポンって絵が出せる機能がないと使えないの!!」
『ヌゥッ……!』
そんなことをすれば≪催眠アプリ≫の万能性を損ねることになる。
だが、"どんな馬鹿でも欲望のままに人を操れる"というコンセプトがある以上、神小の意見は無下にできなかった。
『………よかろう、初心者用のモードとクリエイターモードの仕分けを検討しておいてやろう』
簡単に言えば、初心者は最初から設定されている催眠条件を付与するもの。
クリエイターモードは様々な状況に応じて好きにカスタマイズできるというものだ
「普通、みんな催眠は初心者だと思うんスけど」
『それはどうでもいいとして、初心者用の設定をどうするかが問題だな』
そこで神小が、名案とばかりに手を叩く。
「そうだ! AIモードはどうッスか!? こう、やりたいことを言ったらAIが自動で判断して勝手にやってくれるやつ! 絶対に便利――――」
『駄目だ』
神小の意見を封じるように、開発者は言葉を被せて否定した。
「ど、どうして……やっぱ技術的に難しいから……とか?」
『いや、私なら完璧なAIも複製できる。だがお前の言うシステムはどちらかといえばBOTだ。今AIだと言われて社会に普及しているのもこれに近い』
頭をかしげる神小に、かみ砕いて説明する。
『簡単に言えば人工無能。膨大な過去データから最適っぽそうなデータを出して終わり、正しいか正しくないかも判断しない。ただのモノでしかない』
つまるところ、何も考えていないが故に使用者の用途に沿うとは限らないわけである。
「あー……それじゃあ、ちゃんとしたAIだとどうなるの?」
『そうだな……お前や周囲の状況、膨大なデータをもとに思考し、最適だと思われる結果を選択するだろう』
「おぉー! いいじゃん、いいじゃん! こっちで考えなくて全部勝手にやってくれるとか超楽でいいじゃん!」
『相手が死んだ方がいいとAIが判断した場合、そいつは催眠によって死ぬことになるが、いいんだな?』
「…………え?」
急な話の展開に、神小の頬に冷たい汗がつたう。
『いいか。世の中には履き捨てるほど馬鹿がいる。だが、どんな馬鹿でも行使できるものがある……選択だ』
開発者が、諭すようにゆっくりと言葉を続ける。
『どんな人間だろうと、全員が選択という舵を握っている。お前はその舵を、実体すらないナニかに委ねるのか? 人間ならば自分の選択の舵くらい、自分で握れ』
真剣な声色に聞き入る神小に気付き、開発者は軽く咳払いした。
『それに、使用者の選択……そして意図に反する可能性がある機能など、どんなに便利だろうと欠陥品にすぎん。いいな?』
「う……うっす……覚えときます………」
普段からは考えられないような真剣な言葉に、神小は圧倒されていた。
少なくとも≪催眠アプリ≫というふざけたモノに対して、どれだけ真面目に取り組んでいるのかは、理解できたことだろう。
「………ハッ! 完全で完璧なAIによるギャルゲーを作ってもらえば、現実で悩まなくてもよくなるのでは!?」
『完璧にリアルを反映した場合、キサマはAIにすらモテず孤独死することになるが、いいのだな?』
「そこは俺のこと都合よくだいちゅき設定にしてくれよおおおおぉぉ!!」
『おい、小僧。若年性認知症か? それは≪催眠アプリ≫でも治せん、諦めろ』
「勝手に診断して勝手にサジ投げないでもらえませんかね!?」
ツッコミを入れるも、どうもノリ切れずにいる。
『いったい何だ、男のクセにアンニュイな雰囲気を出しおって。似合わんどころか、マーマイトとシュールストレミングくらいのミスマッチだ』
「悪いところ同士で打ち消すどころか最悪の悪魔合体じゃん……」
とはいえ、少しは気がまぎれたので、神小は思い切って開発者に相談することにした。
「いやさ、野亥さんがお父さんの遺品についてお母さんと話し合うって言ってたのよ。なんか吹っ切れた……は違うな。真っ直ぐに前を向いた感じ」
『それがどうした? お前には何の関係もなかろう』
「そーなのよ……俺、ちょっと喋っただけで何にもしてないの。だからなんて言うか……置いてかれたっていうか……疎外感? それ感じちゃってさぁ……」
確かに神小の言葉はほんの少しだけ言葉をかけただけである。
しかし、それがなければ野亥とその家族の時間は止まったままだったろう。
時間を進める為に歩む決意をしたのは野亥であったが、その切っ掛けを作ったのは間違いなく神小だった。
だが≪催眠アプリ≫はあれど読心能力を持たぬ彼にとっては、知らぬ真実である。
だからこそ、神小は野亥が自分で決めたのだと誤解していた。
そしてそんな彼の悩みを、開発者は小ばかにするように鼻で笑った。
『ハッ! いまさらか? お前は馬鹿で、だから≪催眠アプリ≫があるのではないか。』
「うん、だから今なにかいい感じの設定とかないかなーって探してたんだけど……これ、ちょっと………」
言葉を濁す神小に、開発者が詰めるように問う。
『なんだ、言いたいことがあるなら言え! それが真っ当ならば聞く準備はあるぞ』
「あー、うん……ぶっちゃけ使いづらい」
『なんだとキサマァ!! どんな状況でも使えるよう様々な機能と設定を取り揃えてあるというのに、使いにくいだと!?』
ヒートアップする開発者をなだめるように、神小が答える。
「それ、原因。設定を細かくできすぎるせいで超めんどくさい! こういうのはボタン一発で全部やってくれないと困るの! キャラクリで十二時間かかるゲームとかクソゲーでしょ!?」
『その為のアセット機能だ! お前でも登録できるように簡単にしているだろうが!』
「だから! そのアセットに登録するオプションやら設定が! 多すぎ! わからない単語ありすぎ!」
要は、万能のツールであるが故に、お手軽さがなくなっているという話だ。
「例えるなら、この≪催眠アプリ≫は何でも書ける神ペイントツール! だけど俺みたいな奴は一発でポンって絵が出せる機能がないと使えないの!!」
『ヌゥッ……!』
そんなことをすれば≪催眠アプリ≫の万能性を損ねることになる。
だが、"どんな馬鹿でも欲望のままに人を操れる"というコンセプトがある以上、神小の意見は無下にできなかった。
『………よかろう、初心者用のモードとクリエイターモードの仕分けを検討しておいてやろう』
簡単に言えば、初心者は最初から設定されている催眠条件を付与するもの。
クリエイターモードは様々な状況に応じて好きにカスタマイズできるというものだ
「普通、みんな催眠は初心者だと思うんスけど」
『それはどうでもいいとして、初心者用の設定をどうするかが問題だな』
そこで神小が、名案とばかりに手を叩く。
「そうだ! AIモードはどうッスか!? こう、やりたいことを言ったらAIが自動で判断して勝手にやってくれるやつ! 絶対に便利――――」
『駄目だ』
神小の意見を封じるように、開発者は言葉を被せて否定した。
「ど、どうして……やっぱ技術的に難しいから……とか?」
『いや、私なら完璧なAIも複製できる。だがお前の言うシステムはどちらかといえばBOTだ。今AIだと言われて社会に普及しているのもこれに近い』
頭をかしげる神小に、かみ砕いて説明する。
『簡単に言えば人工無能。膨大な過去データから最適っぽそうなデータを出して終わり、正しいか正しくないかも判断しない。ただのモノでしかない』
つまるところ、何も考えていないが故に使用者の用途に沿うとは限らないわけである。
「あー……それじゃあ、ちゃんとしたAIだとどうなるの?」
『そうだな……お前や周囲の状況、膨大なデータをもとに思考し、最適だと思われる結果を選択するだろう』
「おぉー! いいじゃん、いいじゃん! こっちで考えなくて全部勝手にやってくれるとか超楽でいいじゃん!」
『相手が死んだ方がいいとAIが判断した場合、そいつは催眠によって死ぬことになるが、いいんだな?』
「…………え?」
急な話の展開に、神小の頬に冷たい汗がつたう。
『いいか。世の中には履き捨てるほど馬鹿がいる。だが、どんな馬鹿でも行使できるものがある……選択だ』
開発者が、諭すようにゆっくりと言葉を続ける。
『どんな人間だろうと、全員が選択という舵を握っている。お前はその舵を、実体すらないナニかに委ねるのか? 人間ならば自分の選択の舵くらい、自分で握れ』
真剣な声色に聞き入る神小に気付き、開発者は軽く咳払いした。
『それに、使用者の選択……そして意図に反する可能性がある機能など、どんなに便利だろうと欠陥品にすぎん。いいな?』
「う……うっす……覚えときます………」
普段からは考えられないような真剣な言葉に、神小は圧倒されていた。
少なくとも≪催眠アプリ≫というふざけたモノに対して、どれだけ真面目に取り組んでいるのかは、理解できたことだろう。
「………ハッ! 完全で完璧なAIによるギャルゲーを作ってもらえば、現実で悩まなくてもよくなるのでは!?」
『完璧にリアルを反映した場合、キサマはAIにすらモテず孤独死することになるが、いいのだな?』
「そこは俺のこと都合よくだいちゅき設定にしてくれよおおおおぉぉ!!」
0
あなたにおすすめの小説
俺が宝くじで10億円当選してから、幼馴染の様子がおかしい
沢尻夏芽
恋愛
自他共に認める陰キャ・真城健康(まき・けんこう)は、高校入学前に宝くじで10億円を当てた。
それを知る、陽キャ幼馴染の白駒綾菜(しらこま・あやな)はどうも最近……。
『様子がおかしい』
※誤字脱字、設定上のミス等があれば、ぜひ教えてください。
現時点で1話に繋がる話は全て書き切っています。
他サイトでも掲載中。
ト・カ・リ・ナ〜時を止めるアイテムを手にしたら気になる彼女と距離が近くなった件〜
遊馬友仁
青春
高校二年生の坂井夏生(さかいなつき)は、十七歳の誕生日に、亡くなった祖父からの贈り物だという不思議な木製のオカリナを譲り受ける。試しに自室で息を吹き込むと、周囲のヒトやモノがすべて動きを止めてしまった!
木製細工の能力に不安を感じながらも、夏生は、その能力の使い途を思いつく……。
「そうだ!教室の前の席に座っている、いつも、マスクを外さない小嶋夏海(こじまなつみ)の素顔を見てやろう」
そうして、自身のアイデアを実行に映した夏生であったがーーーーーー。
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の白石洋平のクラスには、藤原千弦という女子生徒がいる。千弦は美人でスタイルが良く、凛々しく落ち着いた雰囲気もあるため「王子様」と言われて人気が高い。千弦とは教室で挨拶したり、バイト先で接客したりする程度の関わりだった。
とある日の放課後。バイトから帰る洋平は、駅前で男2人にナンパされている千弦を見つける。普段は落ち着いている千弦が脚を震わせていることに気付き、洋平は千弦をナンパから助けた。そのときに洋平に見せた笑顔は普段みんなに見せる美しいものではなく、とても可愛らしいものだった。
ナンパから助けたことをきっかけに、洋平は千弦との関わりが増えていく。
お礼にと放課後にアイスを食べたり、昼休みに一緒にお昼ご飯を食べたり、お互いの家に遊びに行ったり。クラスメイトの王子様系女子との温かくて甘い青春ラブコメディ!
※特別編4が完結しました!(2026.2.22)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、いいね、感想などお待ちしております。
クラスで1番の美少女のことが好きなのに、なぜかクラスで3番目に可愛い子に絡まれる
グミ食べたい
青春
高校一年生の高居宙は、クラスで一番の美少女・一ノ瀬雫に一目惚れし、片想い中。
彼女と仲良くなりたい一心で高校生活を送っていた……はずだった。
だが、なぜか隣の席の女子、三間坂雪が頻繁に絡んでくる。
容姿は良いが、距離感が近く、からかってくる厄介な存在――のはずだった。
「一ノ瀬さんのこと、好きなんでしょ? 手伝ってあげる」
そう言って始まったのは、恋の応援か、それとも別の何かか。
これは、一ノ瀬雫への恋をきっかけに始まる、
高居宙と三間坂雪の、少し騒がしくて少し甘い学園ラブコメディ。
黒に染まった華を摘む
馬場 蓮実
青春
夏の終わりに転校してきたのは、忘れられない初恋の相手だった——。
高須明希は、人生で“二番目”に好きになった相手——河西栞に密かに想いを寄せている。
「夏休み明けの初日。この席替えで、彼女との距離を縮めたい。話すきっかけがほしい——」
そんな願いを胸に登校したその朝、クラスに一人の転校生がやってくる。
彼女の名は、立石麻美。
昔の面影を残しながらも、まるで別人のような気配をまとう彼女は——明希にとって、忘れられない“初恋の人”だった。
この再会が、静かだった日常に波紋を広げていく。
その日の放課後。
明希は、"性の衝動"に溺れる自身の姿を、麻美に見られてしまう——。
塞がっていた何かが、ゆっくりと崩れはじめる。
そして鬱屈した青春は、想像もしていなかった熱と痛みを帯びて動き出す。
すべてに触れたとき、
明希は何を守り、何を選ぶのか。
光と影が交錯する、“遅れてきた”ひと夏の物語。
普段高校生ゲーム実況者として活動している俺だが、最近仲良くなりつつあるVTuberが3人とも幼馴染だった件について。
水鳥川倫理
青春
主人公、目黒碧(めぐろあお)は、学校では始業時間になっても現れない遅刻常習犯でありながら、テストでは常に学年トップの高得点を叩き出す「何とも言えないクズ」として教師たちから扱いにくい存在とされている。しかし、彼には誰にも明かせない二つの大きな秘密があった。
一つ目の秘密は、碧が顔を隠し、声を変えて活動する登録者数158万人を誇るカリスマゲーム実況者「椎崎(しいざき)」であること。配信中の彼は、圧倒的なゲームスキルと軽妙なトークでファンを熱狂させ、学校での「クズ」な自分とは真逆の「カリスマ」として存在していた。
二つ目の秘密は、彼が三人の超絶可愛い幼馴染に囲まれて育ったこと。彼らは全員が同じ誕生日で、血の繋がりにも似た特別な絆で結ばれている。
習志野七瀬(ならしのななせ): 陽光のような明るい笑顔が魅力のツンデレ少女。碧には強い独占欲を見せる。
幕張椎名(まくはりしいな): 誰もが息をのむ美貌を持つ生徒会副会長で、完璧な優等生。碧への愛情は深く、重いメンヘラ気質を秘めている。
検見川浜美波(けみがわはまみなみ): クールな外見ながら、碧の前では甘えん坊になるヤンデレ気質の少女。
だが、碧が知らない三重目の秘密として、この三人の幼馴染たちもまた、それぞれが人気VTuberとして活動していたのだ。
七瀬は元気いっぱいのVTuber「神志名鈴香」。
椎名は知的な毒舌VTuber「神楽坂遥」。
美波はクールで真摯なVTuber「雲雀川美桜」。
学校では周囲の視線を気にしながらも、家では遠慮なく甘え、碧の作った料理を囲む四人。彼らは、互いがカリスマ実況者、あるいは人気VTuberという四重の秘密を知らないまま、最も親密で甘い日常を謳歌している。
幼馴染たちは碧の「椎崎」としての姿を尊敬し、美波に至っては碧の声が「椎崎」の声に似ていると感づき始める。この甘くも危険な関係は、一つの些細なきっかけで秘密が交錯した時、一体どのような結末を迎えるのだろうか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる