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番外編
澄み渡る空に その2
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ぐずぐずしていると、卒業の日が訪れてしまう。……最悪は、四人いる義妹たちに頼めるだろうけど。それはそれで情けない兄貴だよなあ……。
などとグズグズ悩んでいるうちに、カリンに縁談が来た。いや、今までだって来ていた。けれど、だいぶ手前で断っていたのだ。俺たちもいるし。今回はどうやら簡単には引いてくれない相手らしい。
「隣国の大商会の会長だって。いままでうちとの取り引きはなかったけど、ルピナスシリーズ絡みで先日初めて会って、一目惚れされたみたいよー?しかも、王城での話。王太子殿下も妃殿下もいらっしゃる場での申し込みだったから、断れなかったみたい。いつものように私たちの話もしたみたいだけど、自分も父親になりますって。まあ、悪くはなさそうな人みたいだけど」
と、話すのは俺ら義兄弟妹の末っ子、ミル。今年から学園に通っている。何だかんだ、みんな週末には家に帰って来る事が多く、今日も全員集合だ。
「詳しいわね?ミル」
「その時たまたまお手伝いで私もいたのよ」
「いいなあ!ね、どんな方?カッコ良かった?」
「もう、メイはそればっかり!」
週末に帰ってきた妹四人が盛り上がる。女の子は好きだよなあ、こういう話。……とか、悠長に考えている場合じゃないけれど。
弟たちも聞き耳を立てている。さすがに気になるよな。なんて、どうしたらいいか分からない俺は、どこか他人事のようにぼんやりとしてしまっていた。
「ちょっと!で、どうするのよ?レシオン!!」
「は?!俺?」
「お相手は、カリンに想い人がいるなら身を引くって!そうでなければ考えて欲しいって言っていたわ」
ミルが急に俺に話を振る。きょうだいの視線が一気に俺に向いてくる。
「お、もいびと、って、俺に言われても」
急な展開に、思わずしどろもどろになってしまう。
「はあ~、このままでいいの?レシオンの女神が取られちゃうのよ?レシオンにとっては、始めからカリンはかあさまではなく女神でしょ?」
ミルの発言に、大きく目を見開く俺。
「なんて顔をしてるのよ。きょうだいみんな気づいてるけど。知らないのはレシオンとカリンだけよ」
「レシオンが知られてないと思っているのも笑えるけど、気づかないカリンもカリンだよねぇ」
「カリン、若いのにかあさま体質強いからねぇ」
そんな俺に、他の妹たちも一斉に襲い掛かる。女子怖い。弟たちを振り返ると、全員に目を逸らされた。助けてくれる気はないらしい。
そうして数分いじられた後(人生で一番長い数分だった)、ミルが真剣な顔をして話し出す。
「真面目な話。私たちはレシオンに感謝してる。私たちがあの国で生き長らえてカリンに巡り会えたのは、レシオンが兄のように父のように私たちを守ってくれていたから」
ミルのその言葉に、他のきょうだいも大きく頷く。
「俺は、そんなに大したことは、」
「大したことだよ、レシオン。あの絶望の中で他人のことまで面倒を見る余裕なんて、なくて当然なのに。レシオンだって、子どもだったのに。チビの私のことも見捨てずにいてくれて」
「ミル……」
何だよ泣かせる気かよ。そんな風に思っていてくれたなんて。
「だから!!レシオンには幸せになってほしい!それに何より、私たちのかあさまととうさまは、ずっとカリンとレシオンだもの!」
何だよ、本当に視界がぼやけてくる。
人前で泣くなんて……そうだ、あの日、カリンと初めてあった日以来だ。
「なん…っ、だよ。俺まだ18だぞ?こん、な、生意気な子ども9人も……っ、」
「仕方ないわね、よろしく父様」
「僕も仕事は手伝うからさ、父様」
他の弟妹も参加してきて、俺はもう、人生で最大に泣くしかなかった。
そして、それから30分後。ケリをつけてこいとの圧力に負けて、カリンの執務室の前にいる。
あれだけ持ち上げておいて、「フラれても、商会にはいられるから大丈夫よ!」との、ありがたい声援を受けながら。
でも、確かにいつまでも逃げていられない。
カリンの隣に立ちたくて、ここまで来たのだから。
ドアをノックする。
「カリン、少しいい?」
「レシオン?どうしたの?いいわよ、入っていらっしゃい」
許可を得て、部屋に入る。いつもの、重要書類とたくさんの本に囲まれた部屋。ロマンチックの欠片もないけれど、贅沢は言っていられないし、正直そんな余裕もない。
「何かあった?」
心配そうに訊いてくるカリン。この優しい微笑みも大好きだ。
「いや、あの、縁談が来てるって聞いて」
俺は意を決して話し出す。
「ああ、あれね?もう聞いたの?あなたたちが心配しなくても大丈夫よ。もう……」
「断って、カリン。今回の相手は難しいって聞いた。けど、断ってほしい。……想い人がいるって言って。そして、できれば俺を選んで」
俺は下を向いて一気に捲し立てる。恥ずかしいのと怖いのと、何とかしたいのとの気持ちがまぜこぜになって、顔をあげられない。カリンの顔も見られない。
「俺の、卒業式後の舞踏会でもパートナーになって。初めて会った時から、俺の女神はカリンだけなんだ。ずっと隣にいたいんだ。カリンが好きなんだ。まだ、頼りないかもしれないけれど、でも、」
「ちょ、ちょっと待ってレシオン」
途中で声をかけられて不安になる。おそるおそる顔を上げると、両手で顔を隠して、耳まで赤くなっているカリンがいた。
え、凄く可愛い生き物がいる。
てゆーか、これ、喜んでくれてる?……それとも困ってる?
「……カリン?何だか凄く可愛いけど。……困らせた?」
カリンの手を取り、聞いてみる。
「困っ、困ってるわよ…っ、だって、レシオンは、」
「うん、カリンに拾ってもらった息子だけど。俺にとっては初めから、女神様でただ一人の女性だ」
「~~~!」
「カリン?」
ますます赤くなるカリン。何だかつつきたくなる可愛さだ。ヤバイ。
「レ、シオンは、きっと大変な時に私に会ったから、きっと神聖化しているだけよ」
「違う。確かに最初はそうだったかもしれない。でも、この国に来ても、誰に会っても、カリン以上の人はいなかったよ」
「~!で、も、私は12歳も年上で、」
「だから?」
「だから、って……」
「今まで型に嵌まったことを丸っと無視しておいて、何を言ってるの?年齢はいいよ。俺はカリンがいい。……カリンは?やっぱり息子にしか見られない?」
少しの沈黙。
「……そう、かもしれない。貴方の将来を縛り付けたくはないわ」
「縛り付けてよ。カリンならいいよ。……カリンになら、縛られてるとは思わないけれど」
「~!でも、」
「カリン。はいかいいえで答えてよ。俺は、息子にしかなれない?……カリンの想い人にはなれない?」
また、永遠に感じるような沈黙が続く。
「……いいえ」
「!カリ……!」
「ああ、もう!!一生言う気はなかったのに!」
カリンが観念したように叫ぶ。……一生って。
「わ、私もレシオンが……好きだわ。初めて会った必死な目を見た時から。このまま、この子の一生を見守ろうと思っていたくらいには。……でも、本当に私でいいの?」
「…!俺は、カリンがいいんだ!」
「ありがとう、レシオン」
儚げに微笑むカリンをそっと抱きしめる。ああ、初めて会った時は抱きしめてくれたな。今は、俺が両手で包み込める。そしてずっとずっと、俺の手の中で守るんだ。ああ、違うか。自由なカリンが帰って来れるように、両手を広げて見守るんだ。
そう、決意したと同時に、「おめでとー!!」「さすが人たらし!」「無自覚女泣かせ!」とか騒ぎながらきょうだいたちが雪崩れ込んできた。立ち聞きか!!とか、聞き捨てならない言葉も聞こえたなとか思ったが、皆の幸せそうな顔を見ると怒る気も失せた。
後から聞くと、例の縁談もすぐに断れたらしい。王太子妃様も殿下も、カリンの味方だし。どうやら俺は末っ子の知略にまんまと乗せられたようだ。結果、ありがたかったけれども、ちょっと悔しい。まあ、幸せだからいいか。
◇◇◇◇◇
こうしてカリンを口説き落として。恥ずかしがるカリンを説得して、今日のパートナーの座を手に入れた。
周りからは色々言われるだろう。興味本位の奴もたくさんいるかもしれない。でもそんな周りの反応など、些末なことだ。大事なのは、俺がカリンの横に立てる事実だけ。くだらないことで、カリンを傷つけるようなことは決してさせない。
「レシオン」
学園の控え室で、支度を終えたカリンに会う。
もう、何これ?人外の美しさなんですけど。
「カリン綺麗。どこにも出したくないくらい」
「~!どこでそんなセリフ覚えて来るの?」
「知らない。カリンを見てると勝手に出てくる」
「!!っ、そう!」
日に日に、母から変わる表情が嬉しい。
年上だけど、永遠の少女で小悪魔なこのひとの、ずっと隣にいる。
この、女神様に与えられた、澄み渡る晴天に誓って。
などとグズグズ悩んでいるうちに、カリンに縁談が来た。いや、今までだって来ていた。けれど、だいぶ手前で断っていたのだ。俺たちもいるし。今回はどうやら簡単には引いてくれない相手らしい。
「隣国の大商会の会長だって。いままでうちとの取り引きはなかったけど、ルピナスシリーズ絡みで先日初めて会って、一目惚れされたみたいよー?しかも、王城での話。王太子殿下も妃殿下もいらっしゃる場での申し込みだったから、断れなかったみたい。いつものように私たちの話もしたみたいだけど、自分も父親になりますって。まあ、悪くはなさそうな人みたいだけど」
と、話すのは俺ら義兄弟妹の末っ子、ミル。今年から学園に通っている。何だかんだ、みんな週末には家に帰って来る事が多く、今日も全員集合だ。
「詳しいわね?ミル」
「その時たまたまお手伝いで私もいたのよ」
「いいなあ!ね、どんな方?カッコ良かった?」
「もう、メイはそればっかり!」
週末に帰ってきた妹四人が盛り上がる。女の子は好きだよなあ、こういう話。……とか、悠長に考えている場合じゃないけれど。
弟たちも聞き耳を立てている。さすがに気になるよな。なんて、どうしたらいいか分からない俺は、どこか他人事のようにぼんやりとしてしまっていた。
「ちょっと!で、どうするのよ?レシオン!!」
「は?!俺?」
「お相手は、カリンに想い人がいるなら身を引くって!そうでなければ考えて欲しいって言っていたわ」
ミルが急に俺に話を振る。きょうだいの視線が一気に俺に向いてくる。
「お、もいびと、って、俺に言われても」
急な展開に、思わずしどろもどろになってしまう。
「はあ~、このままでいいの?レシオンの女神が取られちゃうのよ?レシオンにとっては、始めからカリンはかあさまではなく女神でしょ?」
ミルの発言に、大きく目を見開く俺。
「なんて顔をしてるのよ。きょうだいみんな気づいてるけど。知らないのはレシオンとカリンだけよ」
「レシオンが知られてないと思っているのも笑えるけど、気づかないカリンもカリンだよねぇ」
「カリン、若いのにかあさま体質強いからねぇ」
そんな俺に、他の妹たちも一斉に襲い掛かる。女子怖い。弟たちを振り返ると、全員に目を逸らされた。助けてくれる気はないらしい。
そうして数分いじられた後(人生で一番長い数分だった)、ミルが真剣な顔をして話し出す。
「真面目な話。私たちはレシオンに感謝してる。私たちがあの国で生き長らえてカリンに巡り会えたのは、レシオンが兄のように父のように私たちを守ってくれていたから」
ミルのその言葉に、他のきょうだいも大きく頷く。
「俺は、そんなに大したことは、」
「大したことだよ、レシオン。あの絶望の中で他人のことまで面倒を見る余裕なんて、なくて当然なのに。レシオンだって、子どもだったのに。チビの私のことも見捨てずにいてくれて」
「ミル……」
何だよ泣かせる気かよ。そんな風に思っていてくれたなんて。
「だから!!レシオンには幸せになってほしい!それに何より、私たちのかあさまととうさまは、ずっとカリンとレシオンだもの!」
何だよ、本当に視界がぼやけてくる。
人前で泣くなんて……そうだ、あの日、カリンと初めてあった日以来だ。
「なん…っ、だよ。俺まだ18だぞ?こん、な、生意気な子ども9人も……っ、」
「仕方ないわね、よろしく父様」
「僕も仕事は手伝うからさ、父様」
他の弟妹も参加してきて、俺はもう、人生で最大に泣くしかなかった。
そして、それから30分後。ケリをつけてこいとの圧力に負けて、カリンの執務室の前にいる。
あれだけ持ち上げておいて、「フラれても、商会にはいられるから大丈夫よ!」との、ありがたい声援を受けながら。
でも、確かにいつまでも逃げていられない。
カリンの隣に立ちたくて、ここまで来たのだから。
ドアをノックする。
「カリン、少しいい?」
「レシオン?どうしたの?いいわよ、入っていらっしゃい」
許可を得て、部屋に入る。いつもの、重要書類とたくさんの本に囲まれた部屋。ロマンチックの欠片もないけれど、贅沢は言っていられないし、正直そんな余裕もない。
「何かあった?」
心配そうに訊いてくるカリン。この優しい微笑みも大好きだ。
「いや、あの、縁談が来てるって聞いて」
俺は意を決して話し出す。
「ああ、あれね?もう聞いたの?あなたたちが心配しなくても大丈夫よ。もう……」
「断って、カリン。今回の相手は難しいって聞いた。けど、断ってほしい。……想い人がいるって言って。そして、できれば俺を選んで」
俺は下を向いて一気に捲し立てる。恥ずかしいのと怖いのと、何とかしたいのとの気持ちがまぜこぜになって、顔をあげられない。カリンの顔も見られない。
「俺の、卒業式後の舞踏会でもパートナーになって。初めて会った時から、俺の女神はカリンだけなんだ。ずっと隣にいたいんだ。カリンが好きなんだ。まだ、頼りないかもしれないけれど、でも、」
「ちょ、ちょっと待ってレシオン」
途中で声をかけられて不安になる。おそるおそる顔を上げると、両手で顔を隠して、耳まで赤くなっているカリンがいた。
え、凄く可愛い生き物がいる。
てゆーか、これ、喜んでくれてる?……それとも困ってる?
「……カリン?何だか凄く可愛いけど。……困らせた?」
カリンの手を取り、聞いてみる。
「困っ、困ってるわよ…っ、だって、レシオンは、」
「うん、カリンに拾ってもらった息子だけど。俺にとっては初めから、女神様でただ一人の女性だ」
「~~~!」
「カリン?」
ますます赤くなるカリン。何だかつつきたくなる可愛さだ。ヤバイ。
「レ、シオンは、きっと大変な時に私に会ったから、きっと神聖化しているだけよ」
「違う。確かに最初はそうだったかもしれない。でも、この国に来ても、誰に会っても、カリン以上の人はいなかったよ」
「~!で、も、私は12歳も年上で、」
「だから?」
「だから、って……」
「今まで型に嵌まったことを丸っと無視しておいて、何を言ってるの?年齢はいいよ。俺はカリンがいい。……カリンは?やっぱり息子にしか見られない?」
少しの沈黙。
「……そう、かもしれない。貴方の将来を縛り付けたくはないわ」
「縛り付けてよ。カリンならいいよ。……カリンになら、縛られてるとは思わないけれど」
「~!でも、」
「カリン。はいかいいえで答えてよ。俺は、息子にしかなれない?……カリンの想い人にはなれない?」
また、永遠に感じるような沈黙が続く。
「……いいえ」
「!カリ……!」
「ああ、もう!!一生言う気はなかったのに!」
カリンが観念したように叫ぶ。……一生って。
「わ、私もレシオンが……好きだわ。初めて会った必死な目を見た時から。このまま、この子の一生を見守ろうと思っていたくらいには。……でも、本当に私でいいの?」
「…!俺は、カリンがいいんだ!」
「ありがとう、レシオン」
儚げに微笑むカリンをそっと抱きしめる。ああ、初めて会った時は抱きしめてくれたな。今は、俺が両手で包み込める。そしてずっとずっと、俺の手の中で守るんだ。ああ、違うか。自由なカリンが帰って来れるように、両手を広げて見守るんだ。
そう、決意したと同時に、「おめでとー!!」「さすが人たらし!」「無自覚女泣かせ!」とか騒ぎながらきょうだいたちが雪崩れ込んできた。立ち聞きか!!とか、聞き捨てならない言葉も聞こえたなとか思ったが、皆の幸せそうな顔を見ると怒る気も失せた。
後から聞くと、例の縁談もすぐに断れたらしい。王太子妃様も殿下も、カリンの味方だし。どうやら俺は末っ子の知略にまんまと乗せられたようだ。結果、ありがたかったけれども、ちょっと悔しい。まあ、幸せだからいいか。
◇◇◇◇◇
こうしてカリンを口説き落として。恥ずかしがるカリンを説得して、今日のパートナーの座を手に入れた。
周りからは色々言われるだろう。興味本位の奴もたくさんいるかもしれない。でもそんな周りの反応など、些末なことだ。大事なのは、俺がカリンの横に立てる事実だけ。くだらないことで、カリンを傷つけるようなことは決してさせない。
「レシオン」
学園の控え室で、支度を終えたカリンに会う。
もう、何これ?人外の美しさなんですけど。
「カリン綺麗。どこにも出したくないくらい」
「~!どこでそんなセリフ覚えて来るの?」
「知らない。カリンを見てると勝手に出てくる」
「!!っ、そう!」
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