81 / 172
第1章 お狐さまとの出会い
第80話 部屋(1)
しおりを挟む
よい、しょっと! 後少しで部屋に到着する。
僕はアパートの二階にある自分の部屋へと向かう階段をコンビニエンスストアーで購入した缶ビールとスナック菓子が入ったビニール袋を持ちつつ、上がりつつ脳裏で呟く。
それも何故か? 僕よりも先々と歩く妖狐さまの背を見ながら階段を一歩、一歩踏み、上がりつつ階段を昇るのだが。
僕よりも先々……足早に階段を昇っていく妖狐さまは、僕よりも先に歩いていくのはよろしいけれど、彼女は僕の部屋がわかるのだろうか?
僕は自分の脳裏でこんなことを考えながら彼女の背を見詰める。
しかし二階まで階段を昇り、ガラスの扉を開け──二階の踊り場から通路へとでると左右にわかれているから、流石に妖狐さまの足も、そこでストップし、止まり、左右を確認しながら僕へと。
『お~い、旦那さま~! 貴様の部屋は左右どちらじゃ?』
僕に尋ねてくると思うから。僕自身もまあ、妖狐さまが先々いくのもいいだろうと思う。
えっ! あれ? 妖狐さま……。彼女……。
今ね、二階の踊り場の扉を開けたのが、彼女は何の躊躇いもなく、僕の部屋がある右側へと向かっていったのね。
僕はアパートの二階にある自分の部屋へと向かう階段をコンビニエンスストアーで購入した缶ビールとスナック菓子が入ったビニール袋を持ちつつ、上がりつつ脳裏で呟く。
それも何故か? 僕よりも先々と歩く妖狐さまの背を見ながら階段を一歩、一歩踏み、上がりつつ階段を昇るのだが。
僕よりも先々……足早に階段を昇っていく妖狐さまは、僕よりも先に歩いていくのはよろしいけれど、彼女は僕の部屋がわかるのだろうか?
僕は自分の脳裏でこんなことを考えながら彼女の背を見詰める。
しかし二階まで階段を昇り、ガラスの扉を開け──二階の踊り場から通路へとでると左右にわかれているから、流石に妖狐さまの足も、そこでストップし、止まり、左右を確認しながら僕へと。
『お~い、旦那さま~! 貴様の部屋は左右どちらじゃ?』
僕に尋ねてくると思うから。僕自身もまあ、妖狐さまが先々いくのもいいだろうと思う。
えっ! あれ? 妖狐さま……。彼女……。
今ね、二階の踊り場の扉を開けたのが、彼女は何の躊躇いもなく、僕の部屋がある右側へと向かっていったのね。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】ドアマットに気付かない系夫の謝罪は死んだ妻には届かない
堀 和三盆
恋愛
一年にわたる長期出張から戻ると、愛する妻のシェルタが帰らぬ人になっていた。流行病に罹ったらしく、感染を避けるためにと火葬をされて骨になった妻は墓の下。
信じられなかった。
母を責め使用人を責めて暴れ回って、僕は自らの身に降りかかった突然の不幸を嘆いた。まだ、結婚して3年もたっていないというのに……。
そんな中。僕は遺品の整理中に隠すようにして仕舞われていた妻の日記帳を見つけてしまう。愛する妻が最後に何を考えていたのかを知る手段になるかもしれない。そんな軽い気持ちで日記を開いて戦慄した。
日記には妻がこの家に嫁いでから病に倒れるまでの――母や使用人からの壮絶な嫌がらせの数々が綴られていたのだ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
田舎娘をバカにした令嬢の末路
冬吹せいら
恋愛
オーロラ・レンジ―は、小国の産まれでありながらも、名門バッテンデン学園に、首席で合格した。
それを不快に思った、令嬢のディアナ・カルホーンは、オーロラが試験官を買収したと嘘をつく。
――あんな田舎娘に、私が負けるわけないじゃない。
田舎娘をバカにした令嬢の末路は……。
私を棄てて選んだその妹ですが、継母の私生児なので持参金ないんです。今更ぐだぐだ言われても、私、他人なので。
百谷シカ
恋愛
「やったわ! 私がお姉様に勝てるなんて奇跡よ!!」
妹のパンジーに悪気はない。この子は継母の連れ子。父親が誰かはわからない。
でも、父はそれでいいと思っていた。
母は早くに病死してしまったし、今ここに愛があれば、パンジーの出自は問わないと。
同等の教育、平等の愛。私たちは、血は繋がらずとも、まあ悪くない姉妹だった。
この日までは。
「すまないね、ラモーナ。僕はパンジーを愛してしまったんだ」
婚約者ジェフリーに棄てられた。
父はパンジーの結婚を許した。但し、心を凍らせて。
「どういう事だい!? なぜ持参金が出ないんだよ!!」
「その子はお父様の実子ではないと、あなたも承知の上でしょう?」
「なんて無礼なんだ! 君たち親子は破滅だ!!」
2ヶ月後、私は王立図書館でひとりの男性と出会った。
王様より科学の研究を任された侯爵令息シオドリック・ダッシュウッド博士。
「ラモーナ・スコールズ。私の妻になってほしい」
運命の恋だった。
=================================
(他エブリスタ様に投稿・エブリスタ様にて佳作受賞作品)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる