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第20話 しっかり玉雪と余裕の平日
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頼寿の手が俺の頭に乗せられ、軽く押さえこむように力が加えられた。少しだけ深く頬張って吸い付くように唇を窄める。苦しいけど、それ以上に興奮する。口の中が頼寿でいっぱいになるというのは、何と言うか──思い切り頼寿に支配されているような気持ちになる。
「は、あ、あぁ……んぁ、……」
舌をたっぷりと絡ませ、口の中の形に合わせて出し入れするように頭を前後させる。独特なエロい味の体液……頼寿の息遣い。体が熱くて、欲しくて堪らなくなってしまう。
「いい感じだぜ、タマ」
「よ、良かった……これでも少しは上達してんだよ、多分」
「思いやりは伝わったが、まだ続けるか?」
頼寿のそれを口から抜いて握ったまま、俺は一瞬沈黙した。
そうだ、今日は俺の思いやりを見せつけるという目的があったんだった。フェラして高ぶったせいか、危うく忘れるところだった。
「うーん……」
しかし、これ以上どう愛撫すれば頼寿が気持ちよくなってくれるかが分からない。挿入する以外にも何かできることはあるだろうか。
「どうすんだ」
「いまいち頼寿の性感帯が分からないんだよなぁ……。フェラの反応も普段とそこまで変わらないし」
「トップは常に冷静であるべきだからな」
とはいえ、頼寿だってどこか特別弱い部分があるはずだ。乳首ではなく、恐らくは尻でもない、……どこか秘密の場所が。
「早いところ一度射精してえんだが。突っ込んでも構わねえぞ、お前も溜まってるだろ」
「そりゃそうだけど、でも……」
言いかけて、俺はふと気が付いた。射精するための体液が溜まっている「箇所」。そういえば、頼寿の「そこ」は今まであまり触れたことも意識したこともなかったかもしれない。
「………」
「どうした、タマ?」
「……玉だ」
「あ?」
俺は頼寿の股の間に顔を埋め、ペニスではなく、その下の立派な二つのブツの片方を口に頬張った。
「っ、……!」
握ったペニスがビクンと反応する。頼寿の意外な反応に、俺は心の中でガッツポーズを取った。
見つけた。頼寿の気持ちいいとこ。
「ふあ、すげ……ぱんぱんになってる、爆発しそ……」
「玉雪っ、……お前な、……」
何度も優しく舐め回し、口に含んで吸い付き、舌で転がしてキスをする。ペニスは凶悪サイズなのに玉は何だかぷるぷるで可愛くて、俺は純粋に愛でる気持ちで頼寿のそこを愛撫し続けた。
「頼寿、気持ちいい……?」
「……別に……」
「でも、すっごい……とろけた顔になってるけど」
嘘でもからかいでもなく、頼寿の顔は本当に赤くなっていた。目を細めて唇を半開きにさせ、息を弾ませ、汗をかいている。
覚えている限り、それは初めて見る顔だった。
「……へへ、もっと舐めてやる」
「調子に乗る、なっ……」
再び口に含めば、頼寿が声を噛み殺しながら背中を反らせた。あんまりここは奉仕させたことがないのだろうか、珍しすぎる反応だ。
──可愛い。
それに、──嬉しい。
頼寿が俺の愛撫で感じてくれるというのは、何だか物凄く嬉しい。
「玉、雪……、う、っく……」
「んん、ん……」
気持ちを込めて何度も舌で転がすと、頼寿が伸ばした手を俺の頭に置いた。
「……もういい。俺の負けだ」
「ぷは。……勝ち負けのつもりはなかったんだけど……」
「いい仕事をした奴には褒美を与えねえとな
「あ……」
「欲しくねえか、タマ」
「欲しい……!」
「は、あ、あぁ……んぁ、……」
舌をたっぷりと絡ませ、口の中の形に合わせて出し入れするように頭を前後させる。独特なエロい味の体液……頼寿の息遣い。体が熱くて、欲しくて堪らなくなってしまう。
「いい感じだぜ、タマ」
「よ、良かった……これでも少しは上達してんだよ、多分」
「思いやりは伝わったが、まだ続けるか?」
頼寿のそれを口から抜いて握ったまま、俺は一瞬沈黙した。
そうだ、今日は俺の思いやりを見せつけるという目的があったんだった。フェラして高ぶったせいか、危うく忘れるところだった。
「うーん……」
しかし、これ以上どう愛撫すれば頼寿が気持ちよくなってくれるかが分からない。挿入する以外にも何かできることはあるだろうか。
「どうすんだ」
「いまいち頼寿の性感帯が分からないんだよなぁ……。フェラの反応も普段とそこまで変わらないし」
「トップは常に冷静であるべきだからな」
とはいえ、頼寿だってどこか特別弱い部分があるはずだ。乳首ではなく、恐らくは尻でもない、……どこか秘密の場所が。
「早いところ一度射精してえんだが。突っ込んでも構わねえぞ、お前も溜まってるだろ」
「そりゃそうだけど、でも……」
言いかけて、俺はふと気が付いた。射精するための体液が溜まっている「箇所」。そういえば、頼寿の「そこ」は今まであまり触れたことも意識したこともなかったかもしれない。
「………」
「どうした、タマ?」
「……玉だ」
「あ?」
俺は頼寿の股の間に顔を埋め、ペニスではなく、その下の立派な二つのブツの片方を口に頬張った。
「っ、……!」
握ったペニスがビクンと反応する。頼寿の意外な反応に、俺は心の中でガッツポーズを取った。
見つけた。頼寿の気持ちいいとこ。
「ふあ、すげ……ぱんぱんになってる、爆発しそ……」
「玉雪っ、……お前な、……」
何度も優しく舐め回し、口に含んで吸い付き、舌で転がしてキスをする。ペニスは凶悪サイズなのに玉は何だかぷるぷるで可愛くて、俺は純粋に愛でる気持ちで頼寿のそこを愛撫し続けた。
「頼寿、気持ちいい……?」
「……別に……」
「でも、すっごい……とろけた顔になってるけど」
嘘でもからかいでもなく、頼寿の顔は本当に赤くなっていた。目を細めて唇を半開きにさせ、息を弾ませ、汗をかいている。
覚えている限り、それは初めて見る顔だった。
「……へへ、もっと舐めてやる」
「調子に乗る、なっ……」
再び口に含めば、頼寿が声を噛み殺しながら背中を反らせた。あんまりここは奉仕させたことがないのだろうか、珍しすぎる反応だ。
──可愛い。
それに、──嬉しい。
頼寿が俺の愛撫で感じてくれるというのは、何だか物凄く嬉しい。
「玉、雪……、う、っく……」
「んん、ん……」
気持ちを込めて何度も舌で転がすと、頼寿が伸ばした手を俺の頭に置いた。
「……もういい。俺の負けだ」
「ぷは。……勝ち負けのつもりはなかったんだけど……」
「いい仕事をした奴には褒美を与えねえとな
「あ……」
「欲しくねえか、タマ」
「欲しい……!」
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