36 / 85
第1章 はじめまして幻想郷
変則クエスト
しおりを挟む
「クラーティアさん、どうしたんですか?」
前を歩くセラニーチェに聞くリィン。
セラニーチェは回復薬を売ってる露店で立ち止まる。
「クラーティア、なんでも知らないパーティーの助っ人に入った下位ランクのクエストが変則クエストだったみたい」
「まじかよ」
「変則クエスト…マジであんのか」
セラニーチェの言葉に全員が驚き、本当に?と聞く。
それはファーレンも一緒だった。
「変則クエスト?」
「はい。変則クエストとは…」
初めて聞いた変則クエストをリィンが説明をしてくれる。
変則クエストとは、下位クエストつまりは初心者向けの簡単なクエストを受け実行中に変則的にクエストの難易度が跳ね上がるクエスト。
それは事前に気付く事は無い。
クエスト中に変わるのは難易度と報酬、そしてメンバーである。
変則クエストになった瞬間、受けていたプレイヤーはフレンドに助けを求める事が出来るのだ。
ただ、変則クエスト自体が低確率出現の為、出現情報はあまり無い。
「なら、急がないとダメだな」
「あぁ、すぐに合流する必要がある」
この変則クエストで1番重要なのは合流すること。
直接あった時にクエストメンバーに加入される為まずは合流しなくてはいけない。
そしてこれが一番難しい事だった。
「下位ランクのクエストだから、受けるのは初心者ばかりでしょ?だから合流する前にほとんど全滅するのよ。」
買えるだけの回復薬を買い込みながら言うセラニーチェに、グレンもマジックポイントの回復薬を売り切れになるまで買った。
その買った回復薬を確認して必要な人にわけていく。
「今回はクラーティアがいてラッキーだったわぇ、生存率は上がるし助っ人はフェアリーロード総動員なんだもの」
アレイスターが弓矢の補充をしてきたのだろう、背中に有る弓矢の数が増えている。
「2人とも、できる限りの準備を。強いぞ変則クエストは」
決して死ぬな
そういうカガリは真剣に二人を見たあと背中を向けた。
まだフェアリーロードからの連絡が来る前、クラーティアは1人でフラフラとクエストボードに向かって歩いていた。
ガヤガヤと騒がしいクエスト受注の場所でクエストボードを見ているとすぐ隣から一つの紙を指さし話す4人のプレイヤー。
チラっと紙を見るとそれはペット探し依頼のクエストで、大富豪からの依頼らしく報奨金がかなり高いものだった。
(クランハウスの資金になりそうですねー)
その紙の感想はそれだけだった。
4人のプレイヤーたちはこれを受けようと紙を手に持つが、困ったように話を続ける。
パーティメンバー5人でのクエストと指示が書いてあるのだ。
「どうする?5人ってなってる」
「他にフレンドいないわ、私」
「俺は…ダメだなINしてない」
「私も他のクエストしてるって」
4人はため息を吐き出した。
4人の格好から推測すると、前衛2人に盾、回復の4人のようだ。
紙を持っているプレイヤーが顔を上げた時、クラーティアと目が合った。
紙とクラーティアを見比べてそのプレイヤーはクラーティアの腕をガシッと掴む。
「手を!貸してくれませんか!!」
クラーティアはそのプレイヤーを見てから報奨金の書かれた紙を見るのだった。
前を歩くセラニーチェに聞くリィン。
セラニーチェは回復薬を売ってる露店で立ち止まる。
「クラーティア、なんでも知らないパーティーの助っ人に入った下位ランクのクエストが変則クエストだったみたい」
「まじかよ」
「変則クエスト…マジであんのか」
セラニーチェの言葉に全員が驚き、本当に?と聞く。
それはファーレンも一緒だった。
「変則クエスト?」
「はい。変則クエストとは…」
初めて聞いた変則クエストをリィンが説明をしてくれる。
変則クエストとは、下位クエストつまりは初心者向けの簡単なクエストを受け実行中に変則的にクエストの難易度が跳ね上がるクエスト。
それは事前に気付く事は無い。
クエスト中に変わるのは難易度と報酬、そしてメンバーである。
変則クエストになった瞬間、受けていたプレイヤーはフレンドに助けを求める事が出来るのだ。
ただ、変則クエスト自体が低確率出現の為、出現情報はあまり無い。
「なら、急がないとダメだな」
「あぁ、すぐに合流する必要がある」
この変則クエストで1番重要なのは合流すること。
直接あった時にクエストメンバーに加入される為まずは合流しなくてはいけない。
そしてこれが一番難しい事だった。
「下位ランクのクエストだから、受けるのは初心者ばかりでしょ?だから合流する前にほとんど全滅するのよ。」
買えるだけの回復薬を買い込みながら言うセラニーチェに、グレンもマジックポイントの回復薬を売り切れになるまで買った。
その買った回復薬を確認して必要な人にわけていく。
「今回はクラーティアがいてラッキーだったわぇ、生存率は上がるし助っ人はフェアリーロード総動員なんだもの」
アレイスターが弓矢の補充をしてきたのだろう、背中に有る弓矢の数が増えている。
「2人とも、できる限りの準備を。強いぞ変則クエストは」
決して死ぬな
そういうカガリは真剣に二人を見たあと背中を向けた。
まだフェアリーロードからの連絡が来る前、クラーティアは1人でフラフラとクエストボードに向かって歩いていた。
ガヤガヤと騒がしいクエスト受注の場所でクエストボードを見ているとすぐ隣から一つの紙を指さし話す4人のプレイヤー。
チラっと紙を見るとそれはペット探し依頼のクエストで、大富豪からの依頼らしく報奨金がかなり高いものだった。
(クランハウスの資金になりそうですねー)
その紙の感想はそれだけだった。
4人のプレイヤーたちはこれを受けようと紙を手に持つが、困ったように話を続ける。
パーティメンバー5人でのクエストと指示が書いてあるのだ。
「どうする?5人ってなってる」
「他にフレンドいないわ、私」
「俺は…ダメだなINしてない」
「私も他のクエストしてるって」
4人はため息を吐き出した。
4人の格好から推測すると、前衛2人に盾、回復の4人のようだ。
紙を持っているプレイヤーが顔を上げた時、クラーティアと目が合った。
紙とクラーティアを見比べてそのプレイヤーはクラーティアの腕をガシッと掴む。
「手を!貸してくれませんか!!」
クラーティアはそのプレイヤーを見てから報奨金の書かれた紙を見るのだった。
応援ありがとうございます!
3
お気に入りに追加
80
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる