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第3章 ホワイトライスケーキと疫病の話
リィンの懺悔 2
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「なんかこのやり取り見てたら帰ってきたって思うわ」
イズナが二人を見ながら言うとデオドールがそうねぇ、 と頷いた。
そんな感想を言うくらい日常的な残念なイケメン化したスイと乙女天使なリィン。
今は両頬に手を当て赤くなった顔を必死で戻そうとしている。
そんな穏やかなフェアリーロードだったが、 新たに仲間になったハーヴェイの登場にスイは一気に笑顔になる。
ブンブンと手を振るスイに気づいたハーヴェイはキョトンとした後綺麗に笑って小さく手を振った。
「ああぁぁぁハーヴェイさんだぁぁぁ」
「………………………」
真っ赤な顔をしていたリィンだったが、 スイの様子に今度は不機嫌そうに頬を膨らませて袖を軽く引く。
「ん?リィンさん?」
「…………スイさんのバカ」
「え?なんでですか?え?怒ってます?」
「知りません!」
プイッと顔をそむけたが袖を掴む手を離さず、 クラーティアはニヤニヤニヤニヤと笑って二人を見ていた。
「…………それで、 本題に入るんだけどさ?リィンは男なの?女なの?」
「…………えっ……と…………ですね」
イズナが椅子に座ったままじっと見ていて、 スカートをめくったナズナも隣に着席している。
今回のイベントで知ったリィンの性別についてタク達が知った事をカガリに話したリィン。
いよいよちゃんと話した方が良いと言われたリィンは悩みに悩んだ結果、 全員に話すことを決めた。
カガリにお店をお休みにしてもらいしっかりと話す決意をしたリィン。
その場にスイとクリスティーナはまだ来ていなかったが、 ナズナの「………リィン、 やっぱり男に見えない」というフライングな一言にクラーティアの涎が飛び散った。
「………クラーティア?大丈夫?」
「セラ聞きましたか?男の娘ですよ?男の娘!!最高じゃないですかぁぁ……男性的なカッコ良さと女性的なしなやかさを持つ男の娘、 なんっっって素晴らしい!!これぞ生命の神秘!!生きとし生けるものの頂点!!人類の中の1番綺麗なところ!!それはまさに………」
「落ち着けクラーティア、 涎を拭け、 ギラギラした目でリィンを見るんじゃない」
「あらら?あららららら?グレンはリィンをかばうんですねー?それはあれですか?リィンちゃんの可愛らしさと、 その中で見え隠れする色気にヤラレタってヤツですかぁぁぁぁぁあ?」
「……………めんどくせぇー」
カガリが頬を引き攣らせながら言った。
こんの腐女子、 と。
「たしかに!腐女子ですよ!何が悪いんですか!?そう!私は男の娘を愛する腐女子ですよ!男の娘が好きな女に声を掛けたいけどこんな格好だしと悩みに悩む男の娘!親友に急に攻められるけど、 こんな外見してても僕は男だよ!ねぇ……ダメ……と弱々しく抵抗する男の娘!!女の子と友達な男の娘が 旅行に誘われたけど男って言えない男の娘!!!っっ!!ああぁぁぁぁぁ!!!イイ!!!」
「「「「「「わかってたけど、 フェアリーロードの集まりは変態の集まりだな」」」」」」
『もうそれは今更じゃないかしらー』
「クリスティーナ?」
悶えているクラーティアを見て思わず苦笑してから、 スイに向かってニッコリ笑ったクリスティーナ。
ログインしたのだ。
『…クラーティアさんってば腐女子だったのね、 後でゆっくりとお話しましょ!』
ウィンクして言ったクリスティーナが空腹ゲージがまずいわ!と様々な食事やおやつ、 飲み物を出した。
そして全員にそれを勧めて食べ始める。
相変わらずとても美味しいし。
『リィンちゃん、 これ新作なのよー』
「おっき…………」
出されたのは5人前くらいの巨大なパフェだった。
チョコレートやいちご、 桃などのソースと一緒に飾り付けられた沢山のフルーツ。
中にもぎっしりとアイスやフルーツ、 ババロアなどが敷き詰められてそれぞれがお皿を持った。
飾りにイルカさんや、 人魚、 熊に切り抜かれたウエハースが飾られている。
「みんな食べましょうか、 溶けちゃうし」
「………………わかったわ」
イズナが眉を寄せながらも頷いた。
それを確認してからみんなでパフェを崩しにかかる。
スイはお皿に乗ったアイスと沢山の果物を見てふふっと笑った。
「ん?スイちゃんどうしたの?」
笑ったスイに気付いたタクが何気なく聞いてきたことに対して、 スイは1口食べた後笑いながら答えた。
「沢山の果物が乗ってますね」
「ん?うん」
「色んな種類や形があって、 1個に纏まっていて……でも崩しても全部が美味しくてもう最高に最高だなって!!
沢山の種類の果物やアイスとかが集まってひとつになってるのってフェアリーロードも一緒だなって思ったんですよ。しかも今回のイベントみたいにバラバラになっても皆変わらず強くって!この崩したパフェの一個一個が強烈に美味しいのと同じように、 フェアリーロードもそれぞれみんな凄いなって!思いませんか??」
キラッキラと目を輝かせたスイがタクを見上げて言うと、 目頭をギュッと摘み上を向いた。
あれ?と首を傾げると、 似たような事をしている仲間たちにも首を傾げる。
「…………何この子いい子すぎる」
「そうだよね、 それぞれが強いよね」
「いろんな人もいるわけで、 それも個性で、 全てをひっくるめてフェアリーロードだよな」
「「「「「「尊い………」」」」」」
イズナが二人を見ながら言うとデオドールがそうねぇ、 と頷いた。
そんな感想を言うくらい日常的な残念なイケメン化したスイと乙女天使なリィン。
今は両頬に手を当て赤くなった顔を必死で戻そうとしている。
そんな穏やかなフェアリーロードだったが、 新たに仲間になったハーヴェイの登場にスイは一気に笑顔になる。
ブンブンと手を振るスイに気づいたハーヴェイはキョトンとした後綺麗に笑って小さく手を振った。
「ああぁぁぁハーヴェイさんだぁぁぁ」
「………………………」
真っ赤な顔をしていたリィンだったが、 スイの様子に今度は不機嫌そうに頬を膨らませて袖を軽く引く。
「ん?リィンさん?」
「…………スイさんのバカ」
「え?なんでですか?え?怒ってます?」
「知りません!」
プイッと顔をそむけたが袖を掴む手を離さず、 クラーティアはニヤニヤニヤニヤと笑って二人を見ていた。
「…………それで、 本題に入るんだけどさ?リィンは男なの?女なの?」
「…………えっ……と…………ですね」
イズナが椅子に座ったままじっと見ていて、 スカートをめくったナズナも隣に着席している。
今回のイベントで知ったリィンの性別についてタク達が知った事をカガリに話したリィン。
いよいよちゃんと話した方が良いと言われたリィンは悩みに悩んだ結果、 全員に話すことを決めた。
カガリにお店をお休みにしてもらいしっかりと話す決意をしたリィン。
その場にスイとクリスティーナはまだ来ていなかったが、 ナズナの「………リィン、 やっぱり男に見えない」というフライングな一言にクラーティアの涎が飛び散った。
「………クラーティア?大丈夫?」
「セラ聞きましたか?男の娘ですよ?男の娘!!最高じゃないですかぁぁ……男性的なカッコ良さと女性的なしなやかさを持つ男の娘、 なんっっって素晴らしい!!これぞ生命の神秘!!生きとし生けるものの頂点!!人類の中の1番綺麗なところ!!それはまさに………」
「落ち着けクラーティア、 涎を拭け、 ギラギラした目でリィンを見るんじゃない」
「あらら?あららららら?グレンはリィンをかばうんですねー?それはあれですか?リィンちゃんの可愛らしさと、 その中で見え隠れする色気にヤラレタってヤツですかぁぁぁぁぁあ?」
「……………めんどくせぇー」
カガリが頬を引き攣らせながら言った。
こんの腐女子、 と。
「たしかに!腐女子ですよ!何が悪いんですか!?そう!私は男の娘を愛する腐女子ですよ!男の娘が好きな女に声を掛けたいけどこんな格好だしと悩みに悩む男の娘!親友に急に攻められるけど、 こんな外見してても僕は男だよ!ねぇ……ダメ……と弱々しく抵抗する男の娘!!女の子と友達な男の娘が 旅行に誘われたけど男って言えない男の娘!!!っっ!!ああぁぁぁぁぁ!!!イイ!!!」
「「「「「「わかってたけど、 フェアリーロードの集まりは変態の集まりだな」」」」」」
『もうそれは今更じゃないかしらー』
「クリスティーナ?」
悶えているクラーティアを見て思わず苦笑してから、 スイに向かってニッコリ笑ったクリスティーナ。
ログインしたのだ。
『…クラーティアさんってば腐女子だったのね、 後でゆっくりとお話しましょ!』
ウィンクして言ったクリスティーナが空腹ゲージがまずいわ!と様々な食事やおやつ、 飲み物を出した。
そして全員にそれを勧めて食べ始める。
相変わらずとても美味しいし。
『リィンちゃん、 これ新作なのよー』
「おっき…………」
出されたのは5人前くらいの巨大なパフェだった。
チョコレートやいちご、 桃などのソースと一緒に飾り付けられた沢山のフルーツ。
中にもぎっしりとアイスやフルーツ、 ババロアなどが敷き詰められてそれぞれがお皿を持った。
飾りにイルカさんや、 人魚、 熊に切り抜かれたウエハースが飾られている。
「みんな食べましょうか、 溶けちゃうし」
「………………わかったわ」
イズナが眉を寄せながらも頷いた。
それを確認してからみんなでパフェを崩しにかかる。
スイはお皿に乗ったアイスと沢山の果物を見てふふっと笑った。
「ん?スイちゃんどうしたの?」
笑ったスイに気付いたタクが何気なく聞いてきたことに対して、 スイは1口食べた後笑いながら答えた。
「沢山の果物が乗ってますね」
「ん?うん」
「色んな種類や形があって、 1個に纏まっていて……でも崩しても全部が美味しくてもう最高に最高だなって!!
沢山の種類の果物やアイスとかが集まってひとつになってるのってフェアリーロードも一緒だなって思ったんですよ。しかも今回のイベントみたいにバラバラになっても皆変わらず強くって!この崩したパフェの一個一個が強烈に美味しいのと同じように、 フェアリーロードもそれぞれみんな凄いなって!思いませんか??」
キラッキラと目を輝かせたスイがタクを見上げて言うと、 目頭をギュッと摘み上を向いた。
あれ?と首を傾げると、 似たような事をしている仲間たちにも首を傾げる。
「…………何この子いい子すぎる」
「そうだよね、 それぞれが強いよね」
「いろんな人もいるわけで、 それも個性で、 全てをひっくるめてフェアリーロードだよな」
「「「「「「尊い………」」」」」」
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