12 / 50
第四章 溢れる想いと最低の提案
第十一話
しおりを挟む
お互い足が止まったのは、きっと目が合ったからだ。
広い廊下の端と端で、私と愛菜が見つめあう。彼女の耳元で揺れるチェーンのピアス。仕事で勝負をかけに行くとき付けるようにしているのだと、語る彼女のいきいきした横顔がとても好きだったのを覚えている。
もう、あの頃には戻れないのかな。思わず目を逸らした私に、愛菜は勝ち誇ったように笑うと、
「秘書課は楽しい?」
と、強気な声で話しかけてきた。
「聞いたよ。凛、そっちでも今までみたいに宴会芸がんばってるらしいね」
「……まあ、うん」
「やっぱ独り身だと身軽でいいよね。私はもう飲み会なんて気軽に行けなくなっちゃったもん」
……あ、これはマウントか。彼氏がいるから飲み会いけないや、って言いたいんだろうな。きっと。
それならそれで構わないのだけど、この子は私にどんな反応を期待して攻撃してきているのだろう。悔しがればいい? 怒ればいい? いまいちよくわからない。
複雑な表情のまま視線を落とした私の姿をどう解釈したのだろう。愛菜は余裕の笑みを浮かべて、にっこりと私を見下ろしている。
それから彼女は、私が抱える週刊誌に目を向けると、
「なにそれ、ゴシップ誌? 意外だなぁ、凛ってそういうの読むタイプだったんだ」
と、揶揄するように声を上げた。
「でも秘書さんはいいよね、会社でのんびり雑誌読む時間があってさ」
「……この雑誌は、社長代理に報告する必要があって」
「社長代理に? 良い飲み屋でも教えてあげるの? ……まあ、いいんじゃない? そういうコミュニケーション、凛らしくて喜ばれるかもよ」
残念ながら私の報告は社長代理を喜ばせるためのものではないのだけど、廊下の真ん中で愛菜相手に詳細を話すのは気が引ける。
口ごもる私に追い打ちをかけようと、愛菜が口を開こうとしたとき、
「飲み屋の話?」
ふいに秘書課の扉が開いて、社長代理の他所行きの笑顔が私と愛菜の真ん中に現れた。
「社長代理」
呟くように漏らした言葉に、愛菜が「えっ」と顔を上げる。あれ? まさか愛菜は知らなかったのかな。新しく就任した社長代理が、こんなにかっこいい男の人だってこと。
明らかに顔色を変えた愛菜を横目に、社長代理は私へ向けてにこにこと微笑みを浮かべている。
「どっかいいとこあるの? 教えてよ」
「ええと……その」
「接待で使えそうならありがたいし、そうでないなら個人的に行かせてもらうけど」
そこでわざとらしく言葉を切り、社長代理は愛菜の方へ視線を向けた。びくっと肩を縮めた愛菜が、自分のスカートの裾を両手でぎゅっと握る。
「営業? いってらっしゃい」
「あ、はい! ……行って参ります!」
大きくぺこりと頭を下げて、忙しそうに去っていく愛菜。
…………。
そういえば愛菜の好きな俳優さんって、社長代理と同じ系統の顔が多かったような気がする。
去り際の愛菜の上ずった声と、耳まで赤く染まった顔。私は今日一番の不快な気持ちを奥歯でギリッとすり潰す。
「すみません、社長代理」
「いいよ、別に。なんか喋りづらそうにしてるの聞こえたし」
いつもどおりの声のトーン。
接待用の爽やかスマイルはあっという間に鳴りを潜めて、仕事中の社長代理らしい落ち着いた顔へと戻る。この他に私はもうひとつ、シンガポールで見せてくれたプライベートの彼の顔を知っている。
そう思うと、彼の外向けの顔しか知らない愛菜に対する優越感で、頬がにんまりと緩んでしまう。ああ、私も大概ひねくれたものだ。
社長代理は私のことなんて欠片ほどの興味もなさそうに、小さな口であくびを噛み殺すと、
「で、報告は?」
と、仕事モードに戻って言った。
「『次のキングはこの男! イケメン高収入ハイスペ男子人気ランキングトップ10』?」
しっかり最後まで口に出してから、社長代理はめいっぱい嫌そうな顔をする。それはもう、この人こんな顔できたんだってくらいの変顔っぷりで、一緒に週刊誌を覗いていた秘書の先輩が吹き出してしまうほど。
「コンビニで偶然見つけたんです。ほら、ここに社長代理の名前が」
「うわ、マジかよ。しかもこの写真、大学時代のやつだし……いや年収こんなないって。一華ちゃんが俺にこんなにくれるわけないじゃん、冷静に考えろよ」
社長代理はぶつぶつぼやきながら記事を睨むように読んでいる。『姉が育てた会社を譲り受け、船出を始めた若き経営者。大学時代には起業の経験もあり、今後の成長性も◎。甘いマスクの大きな瞳は見つめられるだけで女性を虜に』……。
(ああ、正直ちょっとわかる)
社長代理ってカラコンを疑いたくなるほど瞳が大きいんだ。しかも黒目がちで、ぱっちり二重で、絵に描いたように可愛い目。瞳に映る自分の顔が鏡みたいによく見えて、彼の目に見つめられるともうどうしたらいいかわからなくなってしまう。
「次のキングってなんの話なの?」
「婚活バラエティ番組ですよ。ハイスペックな男性を巡って、同じくハイスペックな美女たちがドレスで乱闘するんです」
「……それ、見て楽しいの?」
「面白いですよ、リアリティショーなので台本はあるでしょうけど。最終的に生き残った女性が、見事キングと結ばれてハッピーエンドになるんですよ」
「あ、そ。とりあえず俺は死んでも見ないし、出ない番組だってことがわかった」
記事には次期キング候補として、社長代理を含めた十人の男性の顔写真とプロフィールがまとめられている。確かに皆高収入なイケメンばかりのようだけど、この中なら社長代理が一番かっこいいな。
ああいや、私はこんなくだらないお喋りのためにこの雑誌を買ってきたわけじゃない。
「それで社長代理、こちらの記事について、掲載許可は……」
「出してるわけないでしょ。無断だよ」
やっぱり。
絶対そうだろうと思ったんだ。こんな俗っぽい雑誌にインタビューもなしで掲載なんて、社長代理の性格を考えれば許可しないに決まっている。
「抗議状を送りましょうか」
「そうだね。放っておいてもいいけど、舐められるのは好きじゃないし」
雑誌から目を離した社長代理は、斜め後ろを振り返る。
「鮫島、頼んだよ」
端的な社長代理の言葉に、皆の輪から外れて仕事をしていた鮫島先輩が、綺麗な顔に柔らかな笑みを浮かべて「はい」と返事をした。
広い廊下の端と端で、私と愛菜が見つめあう。彼女の耳元で揺れるチェーンのピアス。仕事で勝負をかけに行くとき付けるようにしているのだと、語る彼女のいきいきした横顔がとても好きだったのを覚えている。
もう、あの頃には戻れないのかな。思わず目を逸らした私に、愛菜は勝ち誇ったように笑うと、
「秘書課は楽しい?」
と、強気な声で話しかけてきた。
「聞いたよ。凛、そっちでも今までみたいに宴会芸がんばってるらしいね」
「……まあ、うん」
「やっぱ独り身だと身軽でいいよね。私はもう飲み会なんて気軽に行けなくなっちゃったもん」
……あ、これはマウントか。彼氏がいるから飲み会いけないや、って言いたいんだろうな。きっと。
それならそれで構わないのだけど、この子は私にどんな反応を期待して攻撃してきているのだろう。悔しがればいい? 怒ればいい? いまいちよくわからない。
複雑な表情のまま視線を落とした私の姿をどう解釈したのだろう。愛菜は余裕の笑みを浮かべて、にっこりと私を見下ろしている。
それから彼女は、私が抱える週刊誌に目を向けると、
「なにそれ、ゴシップ誌? 意外だなぁ、凛ってそういうの読むタイプだったんだ」
と、揶揄するように声を上げた。
「でも秘書さんはいいよね、会社でのんびり雑誌読む時間があってさ」
「……この雑誌は、社長代理に報告する必要があって」
「社長代理に? 良い飲み屋でも教えてあげるの? ……まあ、いいんじゃない? そういうコミュニケーション、凛らしくて喜ばれるかもよ」
残念ながら私の報告は社長代理を喜ばせるためのものではないのだけど、廊下の真ん中で愛菜相手に詳細を話すのは気が引ける。
口ごもる私に追い打ちをかけようと、愛菜が口を開こうとしたとき、
「飲み屋の話?」
ふいに秘書課の扉が開いて、社長代理の他所行きの笑顔が私と愛菜の真ん中に現れた。
「社長代理」
呟くように漏らした言葉に、愛菜が「えっ」と顔を上げる。あれ? まさか愛菜は知らなかったのかな。新しく就任した社長代理が、こんなにかっこいい男の人だってこと。
明らかに顔色を変えた愛菜を横目に、社長代理は私へ向けてにこにこと微笑みを浮かべている。
「どっかいいとこあるの? 教えてよ」
「ええと……その」
「接待で使えそうならありがたいし、そうでないなら個人的に行かせてもらうけど」
そこでわざとらしく言葉を切り、社長代理は愛菜の方へ視線を向けた。びくっと肩を縮めた愛菜が、自分のスカートの裾を両手でぎゅっと握る。
「営業? いってらっしゃい」
「あ、はい! ……行って参ります!」
大きくぺこりと頭を下げて、忙しそうに去っていく愛菜。
…………。
そういえば愛菜の好きな俳優さんって、社長代理と同じ系統の顔が多かったような気がする。
去り際の愛菜の上ずった声と、耳まで赤く染まった顔。私は今日一番の不快な気持ちを奥歯でギリッとすり潰す。
「すみません、社長代理」
「いいよ、別に。なんか喋りづらそうにしてるの聞こえたし」
いつもどおりの声のトーン。
接待用の爽やかスマイルはあっという間に鳴りを潜めて、仕事中の社長代理らしい落ち着いた顔へと戻る。この他に私はもうひとつ、シンガポールで見せてくれたプライベートの彼の顔を知っている。
そう思うと、彼の外向けの顔しか知らない愛菜に対する優越感で、頬がにんまりと緩んでしまう。ああ、私も大概ひねくれたものだ。
社長代理は私のことなんて欠片ほどの興味もなさそうに、小さな口であくびを噛み殺すと、
「で、報告は?」
と、仕事モードに戻って言った。
「『次のキングはこの男! イケメン高収入ハイスペ男子人気ランキングトップ10』?」
しっかり最後まで口に出してから、社長代理はめいっぱい嫌そうな顔をする。それはもう、この人こんな顔できたんだってくらいの変顔っぷりで、一緒に週刊誌を覗いていた秘書の先輩が吹き出してしまうほど。
「コンビニで偶然見つけたんです。ほら、ここに社長代理の名前が」
「うわ、マジかよ。しかもこの写真、大学時代のやつだし……いや年収こんなないって。一華ちゃんが俺にこんなにくれるわけないじゃん、冷静に考えろよ」
社長代理はぶつぶつぼやきながら記事を睨むように読んでいる。『姉が育てた会社を譲り受け、船出を始めた若き経営者。大学時代には起業の経験もあり、今後の成長性も◎。甘いマスクの大きな瞳は見つめられるだけで女性を虜に』……。
(ああ、正直ちょっとわかる)
社長代理ってカラコンを疑いたくなるほど瞳が大きいんだ。しかも黒目がちで、ぱっちり二重で、絵に描いたように可愛い目。瞳に映る自分の顔が鏡みたいによく見えて、彼の目に見つめられるともうどうしたらいいかわからなくなってしまう。
「次のキングってなんの話なの?」
「婚活バラエティ番組ですよ。ハイスペックな男性を巡って、同じくハイスペックな美女たちがドレスで乱闘するんです」
「……それ、見て楽しいの?」
「面白いですよ、リアリティショーなので台本はあるでしょうけど。最終的に生き残った女性が、見事キングと結ばれてハッピーエンドになるんですよ」
「あ、そ。とりあえず俺は死んでも見ないし、出ない番組だってことがわかった」
記事には次期キング候補として、社長代理を含めた十人の男性の顔写真とプロフィールがまとめられている。確かに皆高収入なイケメンばかりのようだけど、この中なら社長代理が一番かっこいいな。
ああいや、私はこんなくだらないお喋りのためにこの雑誌を買ってきたわけじゃない。
「それで社長代理、こちらの記事について、掲載許可は……」
「出してるわけないでしょ。無断だよ」
やっぱり。
絶対そうだろうと思ったんだ。こんな俗っぽい雑誌にインタビューもなしで掲載なんて、社長代理の性格を考えれば許可しないに決まっている。
「抗議状を送りましょうか」
「そうだね。放っておいてもいいけど、舐められるのは好きじゃないし」
雑誌から目を離した社長代理は、斜め後ろを振り返る。
「鮫島、頼んだよ」
端的な社長代理の言葉に、皆の輪から外れて仕事をしていた鮫島先輩が、綺麗な顔に柔らかな笑みを浮かべて「はい」と返事をした。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」
母に紹介され、なにかの間違いだと思った。
だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。
それだけでもかなりな不安案件なのに。
私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。
「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」
なーんて義父になる人が言い出して。
結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。
前途多難な同居生活。
相変わらず専務はなに考えているかわからない。
……かと思えば。
「兄妹ならするだろ、これくらい」
当たり前のように落とされる、額へのキス。
いったい、どうなってんのー!?
三ツ森涼夏
24歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務
背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。
小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。
たまにその頑張りが空回りすることも?
恋愛、苦手というより、嫌い。
淋しい、をちゃんと言えずにきた人。
×
八雲仁
30歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』専務
背が高く、眼鏡のイケメン。
ただし、いつも無表情。
集中すると周りが見えなくなる。
そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。
小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。
ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!?
*****
千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』
*****
表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101
橘若頭と怖がり姫
真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。
その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。
高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。
結婚直後にとある理由で離婚を申し出ましたが、 別れてくれないどころか次期社長の同期に執着されて愛されています
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「結婚したらこっちのもんだ。
絶対に離婚届に判なんて押さないからな」
既婚マウントにキレて勢いで同期の紘希と結婚した純華。
まあ、悪い人ではないし、などと脳天気にかまえていたが。
紘希が我が社の御曹司だと知って、事態は一転!
純華の誰にも言えない事情で、紘希は絶対に結婚してはいけない相手だった。
離婚を申し出るが、紘希は取り合ってくれない。
それどころか紘希に溺愛され、惹かれていく。
このままでは紘希の弱点になる。
わかっているけれど……。
瑞木純華
みずきすみか
28
イベントデザイン部係長
姉御肌で面倒見がいいのが、長所であり弱点
おかげで、いつも多数の仕事を抱えがち
後輩女子からは慕われるが、男性とは縁がない
恋に関しては夢見がち
×
矢崎紘希
やざきひろき
28
営業部課長
一般社員に擬態してるが、会長は母方の祖父で次期社長
サバサバした爽やかくん
実体は押しが強くて粘着質
秘密を抱えたまま、あなたを好きになっていいですか……?
ケダモノ、148円ナリ
菱沼あゆ
恋愛
ケダモノを148円で買いました――。
「結婚するんだ」
大好きな従兄の顕人の結婚に衝撃を受けた明日実は、たまたま、そこに居たイケメンを捕まえ、
「私っ、この方と結婚するんですっ!」
と言ってしまう。
ところが、そのイケメン、貴継は、かつて道で出会ったケダモノだった。
貴継は、顕人にすべてをバラすと明日実を脅し、ちゃっかり、明日実の家に居座ってしまうのだが――。
腹黒上司が実は激甘だった件について。
あさの紅茶
恋愛
私の上司、坪内さん。
彼はヤバいです。
サラサラヘアに甘いマスクで笑った顔はまさに王子様。
まわりからキャーキャー言われてるけど、仕事中の彼は腹黒悪魔だよ。
本当に厳しいんだから。
ことごとく女子を振って泣かせてきたくせに、ここにきて何故か私のことを好きだと言う。
マジで?
意味不明なんだけど。
めっちゃ意地悪なのに、かいま見える優しさにいつしか胸がぎゅっとなってしまうようになった。
素直に甘えたいとさえ思った。
だけど、私はその想いに応えられないよ。
どうしたらいいかわからない…。
**********
この作品は、他のサイトにも掲載しています。
恋は襟を正してから-鬼上司の不器用な愛-
プリオネ
恋愛
せっかくホワイト企業に転職したのに、配属先は「漆黒」と噂される第一営業所だった芦尾梨子。待ち受けていたのは、大勢の前で怒鳴りつけてくるような鬼上司、獄谷衿。だが梨子には、前職で培ったパワハラ耐性と、ある"処世術"があった。2つの武器を手に、梨子は彼の厳しい指導にもたくましく食らいついていった。
ある日、梨子は獄谷に叱責された直後に彼自身のミスに気付く。助け舟を出すも、まさかのダブルミスで恥の上塗りをさせてしまう。責任を感じる梨子だったが、獄谷は意外な反応を見せた。そしてそれを境に、彼の態度が柔らかくなり始める。その不器用すぎるアプローチに、梨子も次第に惹かれていくのであった──。
恋心を隠してるけど全部滲み出ちゃってる系鬼上司と、全部気付いてるけど部下として接する新入社員が織りなす、じれじれオフィスラブ。
エリート御曹司は傷心の彼女に溢れる深愛を甘く刻み込む
松本ユミ
恋愛
旧題:君に捧げる一途な愛~御曹司は傷ついた彼女を守りたい~
木下志乃は付き合っていた彼氏を妹に奪われた過去があり、恋愛に消極的になっていた。
ある日、志乃と同じ会社で働いている無口で堅物と言われている経理部課長の小笠原政宗と知り合う。
いろんな偶然が重なり、一緒に過ごす機会が増えた志乃と政宗。
次第に政宗のことが気になり始めるけど、元カレの裏切り行為に心に傷を負った志乃はどうしても一歩踏み出せずにいた。
そんな志乃を「誰よりも大切にする」と言って政宗は一途な愛で包み込み、二人の距離は縮まっていく。
だけど、ひょんなことから政宗がとある会社の御曹司だと知った志乃。
政宗本人からそのことを聞かされていない志乃はショックを受けてーーー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる