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土曜日(2)
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食事を終え、通りに並ぶウィンドウを眺めたり、ゲームセンターへ足を運ぶ。
その後、公園へ寄った。
テニスやバスケのコート、ウォーキングコースがあり、数台の自動販売機や軽食の売店まであるかなり広い公園だ。
紡はすぐにバスケのコートへ向かう。
小学生くらいの少年たちが利用していたが、紡は中に入って一緒にバスケを始めた。
――紡よりデカイのが二人もいるよ……
直史はそれを見ながら、缶ジュースを飲んでいた。
「直史もやろう。俺一人じゃ負ける」
ボールを持つとゴール下まで鮮やかに駆け抜けるが、シュートが決まらない紡。あまり乗り気じゃないが、直史はのそりと立ち上がり、コートへ入った。
紡の運んだボールをゴールへ軽く入れていく。
直史はしばらく動いたら、しんどくなってきてコートを抜ける。紡もそのうち「降参~」といってコートから出てきた。息を切らして直史の側へ座る。
ハンカチで汗を拭う紡に、直史は先に買っていたジュースを渡した。
「ありがと」
紡は、それを飲むと、満足げに空を見上げた。
呼吸が落ち着くと紡は立ち上がり、「少し歩かない?」とウォーキングコースへと足を向けた。
歩きながら、話題は映画の内容になっていた。
心地よい風が緑を揺らし、池ではカモが寛いでいる。生い茂る木々の間へと道が続き、ひんやりとした空気が気持ちいい。一番長いウォーキングコースへ進む。利用する人はほとんどなく、自分たちのゆっくりしたペースで歩いていても邪魔にはならない。
不意に紡の言葉が途切れ、歩く速度も落ちた。
「どうした?」
振り向くと、ためらいがちに紡が口を開く。
「直史、無理してる?」
質問の意味が解らない。
「無理? 何を?」
「俺と居るの」
「は? 何で?」
突拍子もない質問に、直史は笑った。
紡は少し辺りを見渡し、人が居ない事を確認する。
ちっとも直史のほうを見ようとはせず、少し赤くなった顔で呼吸を整えた。
「まったく、言うつもりはなかったし……たぶんそうかなって、思ってたくらいだったけど……えっと……一昨日のことなんだけど」
――これは、やはりそういう話か!? やっぱり効果切れてねぇじゃんか……
直史は指先をきゅっと握る。
「……何でだろ、直史に桃をもらったら、急に……言ってしまった」
下を向いたまま、ははっと紡が小さく笑う。
――あぁ、そういう状況で告ったことになってるのか……
実際にはなかった記憶がそこに入っているのかと、自分の記憶と照らし合わせる直史。
「でも、言ったらそうなんだって、気付かされた」
――違うぞっ。それはあの桃の"ほれ薬"効果なんだよっ!!
否定したかったが、暗示にかかっている以上、本人にとっては本当の恋心なのだろう。
自分のせいでこうなった紡を傷つけるのは、あまりにも酷だと思い直史は言葉を飲み込んだ。
何も言えない直史に、少し明るい声で紡が聞く。
「直史はさ、西野さんが好きなんだよね」
「そんな話、した覚えはない」
まさかの発言に直史は感情のない少し低い声を出す。
「見てたら分かるよ」
無表情で答えた直史を、紡は笑った。
「その、直史はさ……好きな人いるのに、俺……今まで通り側にいていいのかなって」
「なんだそれ? 俺に意識してお前に接しろと?」
「ち、違っ……違うって、そんなんじゃない」
紡は赤くなり、慌てて否定した。
「……登下校もクラスも部活まで一緒だしさ、嫌にならないかなって」
「何で?」
「だ、だから、俺……そういう目で直史見てるわけだし……」
可哀そうなくらい赤くなった紡はわたわたと無意味に手を動かしている。
「別に、いいんじゃね」
紡の動きがぴたりと止まり、直史を見た。
「お前こそ、無理してんじゃねぇの? いつもとなんら変わんねぇし……俺の側にいるとずっと力入りぱなしで窮屈じゃね?」
「全然、ちっともそんなことない!」
紡は、首を横に振る。そして、嬉しそうに笑うとまた歩き出した。
なんだかご機嫌になった紡はうんと意を決して頷く。
「お、俺さ、直史の応援する! 西野さんとのこと」
何故紡の気持ちが上がったのかわからない、直史はいつもと変わらない声で答える。
「しなくていい。だいたい西野にはさわやかイケメンの佐々本先輩がいるだろうが。相思相愛、どっからどう見てもお似合い。俺には出番ねぇよ」
「そんなのわからないよ! 直史は、バスケのセンスあるし、数学は学年トップでしょ!」
「数学だけ、な。……バスケも別に上手かねぇよ」
「シュート率すごくいいよ。それに身長だってあるし、視力もいいよね」
直史は可笑しくなって噴出した。
「佐々本先輩のが背ぇ高いし、視力いいってのは、俺の長所か?」
「そうだよ。俺、視力0.8しかないもん。りっぱな長所だよ」
そう言う紡を見て、意地悪く直史が笑う。
「お前、褒めるの上手いな。もっと褒めてみろよ、いい気分だ」
「な、何その上からな物言い!?」
直史はお腹をかかえて笑ってしまう。
「何でそんなに笑うんだ! なにも変な事言ってないだろっ!」
「俺も、お前のいいとこ見つけた」
「何?」
目を輝かせて紡は直史を見る。
「小さい、バスケ上手い、素直、褒め上手」
「ちょっ、"小さい"は短所だろ!」
ムッとした紡をみて、また笑い出す直史。完全にツボに入ってしまっていた。
「わかったよ。小さいけどバスケが上手いって、訂正する」
「……もういいよ」
すねた顔が面白くて、直史はつい紡の頬をつねる。
サルのようにムキーっと怒りだした紡に追われ、ウォーキングコースを駆け抜けることになる。
上機嫌で家に帰った直史。
夕飯と風呂も済ませ、部屋に入ると電話を確認する。
紡から、"明日は部活あるから"と簡潔なメッセージが入っていた。
"了解。いつもの時間な"と打ち、少し考えて"愛のこもった言葉とかはくれないのか?"なんて付け足してみた。
すぐに"バーカ"とだけの返信が届く。
なんとなく、赤い顔の紡の様子が目に浮かび、ニヤリとしてしまう。
「ご機嫌な様子じゃな」
「うおっ!」
窓際に置かれた机の上に、小さな老人がいつの間にか腰を下ろしていた。
実に心臓に悪い出没の仕方だ。
「直ー? どうしたの、大きい声だしてぇ」
リビングから母の声が届く。
「なんでもないっ」
言って戸を閉め、大きく息を吐く。
「来るなら来るでもう少し考えてくれないか?」
すまんなと悪気なく老人は笑う。
「桃の効果、楽しんでおるようじゃな」
満足気な表情で嬉しそうにあご髭をなでつける。
「冗談じゃない。俺はそんな気ねぇって……」
そう言いつつ、紡の仕草が面白くて思い出すと笑いそうになる。それを、咳払いでごまかす。
――このままじゃ紡が可哀想だしな……
「あいつ、元に戻せないか?」
「桃の効果は一週間……長くても十日じゃ。それを過ぎれば元に戻る」
「は? 一週間もこのままなのか!?」
言ってから自分の声の大きさに口をおさえ、戸口を見る。母親が戸を開けないかと不安になったのだ。
「きっとあっという間じゃ、少年。なにか困ったら呼ぶがいい」
「あ、待てって……」
立ち上がった老人を捕まえようと手を伸ばしたが、窓枠を軽く飛び越したかと思うと、その姿はかき消えていた。
――一週間から十日か……今困ってるのに、助ける気ゼロじゃねぇか……
とにかく効果に期限があるなら、その間紡を見ててやらねばと思った。
――人に言いふらすことはないだろうけど……はずみで"直史が好き"なんて人前で言ってみろ。あいつの人生終わるだろ……
その後、公園へ寄った。
テニスやバスケのコート、ウォーキングコースがあり、数台の自動販売機や軽食の売店まであるかなり広い公園だ。
紡はすぐにバスケのコートへ向かう。
小学生くらいの少年たちが利用していたが、紡は中に入って一緒にバスケを始めた。
――紡よりデカイのが二人もいるよ……
直史はそれを見ながら、缶ジュースを飲んでいた。
「直史もやろう。俺一人じゃ負ける」
ボールを持つとゴール下まで鮮やかに駆け抜けるが、シュートが決まらない紡。あまり乗り気じゃないが、直史はのそりと立ち上がり、コートへ入った。
紡の運んだボールをゴールへ軽く入れていく。
直史はしばらく動いたら、しんどくなってきてコートを抜ける。紡もそのうち「降参~」といってコートから出てきた。息を切らして直史の側へ座る。
ハンカチで汗を拭う紡に、直史は先に買っていたジュースを渡した。
「ありがと」
紡は、それを飲むと、満足げに空を見上げた。
呼吸が落ち着くと紡は立ち上がり、「少し歩かない?」とウォーキングコースへと足を向けた。
歩きながら、話題は映画の内容になっていた。
心地よい風が緑を揺らし、池ではカモが寛いでいる。生い茂る木々の間へと道が続き、ひんやりとした空気が気持ちいい。一番長いウォーキングコースへ進む。利用する人はほとんどなく、自分たちのゆっくりしたペースで歩いていても邪魔にはならない。
不意に紡の言葉が途切れ、歩く速度も落ちた。
「どうした?」
振り向くと、ためらいがちに紡が口を開く。
「直史、無理してる?」
質問の意味が解らない。
「無理? 何を?」
「俺と居るの」
「は? 何で?」
突拍子もない質問に、直史は笑った。
紡は少し辺りを見渡し、人が居ない事を確認する。
ちっとも直史のほうを見ようとはせず、少し赤くなった顔で呼吸を整えた。
「まったく、言うつもりはなかったし……たぶんそうかなって、思ってたくらいだったけど……えっと……一昨日のことなんだけど」
――これは、やはりそういう話か!? やっぱり効果切れてねぇじゃんか……
直史は指先をきゅっと握る。
「……何でだろ、直史に桃をもらったら、急に……言ってしまった」
下を向いたまま、ははっと紡が小さく笑う。
――あぁ、そういう状況で告ったことになってるのか……
実際にはなかった記憶がそこに入っているのかと、自分の記憶と照らし合わせる直史。
「でも、言ったらそうなんだって、気付かされた」
――違うぞっ。それはあの桃の"ほれ薬"効果なんだよっ!!
否定したかったが、暗示にかかっている以上、本人にとっては本当の恋心なのだろう。
自分のせいでこうなった紡を傷つけるのは、あまりにも酷だと思い直史は言葉を飲み込んだ。
何も言えない直史に、少し明るい声で紡が聞く。
「直史はさ、西野さんが好きなんだよね」
「そんな話、した覚えはない」
まさかの発言に直史は感情のない少し低い声を出す。
「見てたら分かるよ」
無表情で答えた直史を、紡は笑った。
「その、直史はさ……好きな人いるのに、俺……今まで通り側にいていいのかなって」
「なんだそれ? 俺に意識してお前に接しろと?」
「ち、違っ……違うって、そんなんじゃない」
紡は赤くなり、慌てて否定した。
「……登下校もクラスも部活まで一緒だしさ、嫌にならないかなって」
「何で?」
「だ、だから、俺……そういう目で直史見てるわけだし……」
可哀そうなくらい赤くなった紡はわたわたと無意味に手を動かしている。
「別に、いいんじゃね」
紡の動きがぴたりと止まり、直史を見た。
「お前こそ、無理してんじゃねぇの? いつもとなんら変わんねぇし……俺の側にいるとずっと力入りぱなしで窮屈じゃね?」
「全然、ちっともそんなことない!」
紡は、首を横に振る。そして、嬉しそうに笑うとまた歩き出した。
なんだかご機嫌になった紡はうんと意を決して頷く。
「お、俺さ、直史の応援する! 西野さんとのこと」
何故紡の気持ちが上がったのかわからない、直史はいつもと変わらない声で答える。
「しなくていい。だいたい西野にはさわやかイケメンの佐々本先輩がいるだろうが。相思相愛、どっからどう見てもお似合い。俺には出番ねぇよ」
「そんなのわからないよ! 直史は、バスケのセンスあるし、数学は学年トップでしょ!」
「数学だけ、な。……バスケも別に上手かねぇよ」
「シュート率すごくいいよ。それに身長だってあるし、視力もいいよね」
直史は可笑しくなって噴出した。
「佐々本先輩のが背ぇ高いし、視力いいってのは、俺の長所か?」
「そうだよ。俺、視力0.8しかないもん。りっぱな長所だよ」
そう言う紡を見て、意地悪く直史が笑う。
「お前、褒めるの上手いな。もっと褒めてみろよ、いい気分だ」
「な、何その上からな物言い!?」
直史はお腹をかかえて笑ってしまう。
「何でそんなに笑うんだ! なにも変な事言ってないだろっ!」
「俺も、お前のいいとこ見つけた」
「何?」
目を輝かせて紡は直史を見る。
「小さい、バスケ上手い、素直、褒め上手」
「ちょっ、"小さい"は短所だろ!」
ムッとした紡をみて、また笑い出す直史。完全にツボに入ってしまっていた。
「わかったよ。小さいけどバスケが上手いって、訂正する」
「……もういいよ」
すねた顔が面白くて、直史はつい紡の頬をつねる。
サルのようにムキーっと怒りだした紡に追われ、ウォーキングコースを駆け抜けることになる。
上機嫌で家に帰った直史。
夕飯と風呂も済ませ、部屋に入ると電話を確認する。
紡から、"明日は部活あるから"と簡潔なメッセージが入っていた。
"了解。いつもの時間な"と打ち、少し考えて"愛のこもった言葉とかはくれないのか?"なんて付け足してみた。
すぐに"バーカ"とだけの返信が届く。
なんとなく、赤い顔の紡の様子が目に浮かび、ニヤリとしてしまう。
「ご機嫌な様子じゃな」
「うおっ!」
窓際に置かれた机の上に、小さな老人がいつの間にか腰を下ろしていた。
実に心臓に悪い出没の仕方だ。
「直ー? どうしたの、大きい声だしてぇ」
リビングから母の声が届く。
「なんでもないっ」
言って戸を閉め、大きく息を吐く。
「来るなら来るでもう少し考えてくれないか?」
すまんなと悪気なく老人は笑う。
「桃の効果、楽しんでおるようじゃな」
満足気な表情で嬉しそうにあご髭をなでつける。
「冗談じゃない。俺はそんな気ねぇって……」
そう言いつつ、紡の仕草が面白くて思い出すと笑いそうになる。それを、咳払いでごまかす。
――このままじゃ紡が可哀想だしな……
「あいつ、元に戻せないか?」
「桃の効果は一週間……長くても十日じゃ。それを過ぎれば元に戻る」
「は? 一週間もこのままなのか!?」
言ってから自分の声の大きさに口をおさえ、戸口を見る。母親が戸を開けないかと不安になったのだ。
「きっとあっという間じゃ、少年。なにか困ったら呼ぶがいい」
「あ、待てって……」
立ち上がった老人を捕まえようと手を伸ばしたが、窓枠を軽く飛び越したかと思うと、その姿はかき消えていた。
――一週間から十日か……今困ってるのに、助ける気ゼロじゃねぇか……
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