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婚約破棄編
第二十一話
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さてもう一人の渦中の人詐欺師ムチムチ男爵令嬢ことクロエ・カーターのその後であるが、彼女が未成年である事も考慮され奇跡的に司法が介入する事無く、イジメの被害者達とも示談が成立して前科持ちになる事は無かった
しかしやらかした内容が内容だけに学校側も彼女を退学処分にするしか無かったようだ
男爵家からも絶縁されこの場合修道院や娼館送りが定番なのだが、あの令嬢のメンタルの強さを侮ってはいけない
『こんな金が無ければ権力も発言力も無い中途半端な貴族の家系を継ぐなんてこっちから願い下げよ!』
と啖呵を切り必要最低限の金品だけを手に屋敷を飛び出し、いくつかの住み込みのアルバイトを転々とした後ひとつの劇団のヘアメイクアップアーティストとして働き始めた
彼女の特殊メイクレベルの化粧の技術を有効活用出来る天職と言えるだろう
望んでいたような贅沢な生活は出来ないが、元々注目される事が好きな性格もありヘアメイクアップアーティストとしての才能が認められてチヤホヤされる生活も悪くは無いと思っているようだ
ちなみにその情報を仕入れていたアリシアと暫くした後再会する事となる
「気が向いたから術を取り消す」
とだけ言ってアリシアは彼女の垂れた乳と毛深くなった肌を元に戻すのだがそれはまた別の話である
(今後また誰かを陥れるような行動をとったら逆戻りするとだけ脅しをかけたが)
「私のメイクの技術が誰かを陥れなければ成功しない程ヘボいとでも思っているの?舐められたものね!」
と憎まれ口を叩きながら高笑いする姿を見てアリシアは感心したと言う
仕事が恋人となった彼女が結婚する日が来るのかはクロエ自身にも分からない事である
しかしやらかした内容が内容だけに学校側も彼女を退学処分にするしか無かったようだ
男爵家からも絶縁されこの場合修道院や娼館送りが定番なのだが、あの令嬢のメンタルの強さを侮ってはいけない
『こんな金が無ければ権力も発言力も無い中途半端な貴族の家系を継ぐなんてこっちから願い下げよ!』
と啖呵を切り必要最低限の金品だけを手に屋敷を飛び出し、いくつかの住み込みのアルバイトを転々とした後ひとつの劇団のヘアメイクアップアーティストとして働き始めた
彼女の特殊メイクレベルの化粧の技術を有効活用出来る天職と言えるだろう
望んでいたような贅沢な生活は出来ないが、元々注目される事が好きな性格もありヘアメイクアップアーティストとしての才能が認められてチヤホヤされる生活も悪くは無いと思っているようだ
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(今後また誰かを陥れるような行動をとったら逆戻りするとだけ脅しをかけたが)
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