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第2章.横暴な言動。
15.素性。
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15.素性
レイカルド様の現状。
思わず呆気としてしまう。
神殿の意向は、巫女養成所と同じくらい腹黒そう。
「そうですか。ですがそれでも今日だけのほうがいいのでは? すぐに準備しますからお待ちくださいませ」
「ハレット、しつこい。準備も必要ないよ」
「ですが、お似合いとは言えない小娘の素性を本当に知らないわけですし」
確かに名前は、知っているけど、素性を名乗った覚えはない。
ハレット様の懸念は、わかるような気はする。
でもでも。
お似合いとは言えない小娘って。
本当、ハレット様は失礼すぎる。
そう思うならば、今すぐ拘束を解いて、やめて欲しい。
「だから、素性なんていいって。僕は結構気に入っているから、そのあともずっと、この子がいいよ」
寝台へ腰掛けたレイカルド様は、様子を伺っている私にちらりと視線を送った。
ずっと?
胸の鼓動が跳ね上がるが、それでも逃げたい想いは強い。
そう願いたい。
「それはきっと、我が君が何者か知らないから、世間知らずな子猫のように歯向かうのですよ」
素性。
そういえば知らない。
二人揃って、一体何者?
「……確かに、そうみたいだね。でもどうあれ僕は、この子がいいなあ。これからいじめ甲斐がありそうだからね。だからお互いの素性なんて、あとで話していけばいいよねえ?」
レイカルド様は、底意地の悪い笑みを浮かべて、ハレット様を見た。
もしかしてだけど、レイカルド様って思った以上に性格悪い⁉︎
※お読みいただき、ありがとうございます。
レイカルド様の現状。
思わず呆気としてしまう。
神殿の意向は、巫女養成所と同じくらい腹黒そう。
「そうですか。ですがそれでも今日だけのほうがいいのでは? すぐに準備しますからお待ちくださいませ」
「ハレット、しつこい。準備も必要ないよ」
「ですが、お似合いとは言えない小娘の素性を本当に知らないわけですし」
確かに名前は、知っているけど、素性を名乗った覚えはない。
ハレット様の懸念は、わかるような気はする。
でもでも。
お似合いとは言えない小娘って。
本当、ハレット様は失礼すぎる。
そう思うならば、今すぐ拘束を解いて、やめて欲しい。
「だから、素性なんていいって。僕は結構気に入っているから、そのあともずっと、この子がいいよ」
寝台へ腰掛けたレイカルド様は、様子を伺っている私にちらりと視線を送った。
ずっと?
胸の鼓動が跳ね上がるが、それでも逃げたい想いは強い。
そう願いたい。
「それはきっと、我が君が何者か知らないから、世間知らずな子猫のように歯向かうのですよ」
素性。
そういえば知らない。
二人揃って、一体何者?
「……確かに、そうみたいだね。でもどうあれ僕は、この子がいいなあ。これからいじめ甲斐がありそうだからね。だからお互いの素性なんて、あとで話していけばいいよねえ?」
レイカルド様は、底意地の悪い笑みを浮かべて、ハレット様を見た。
もしかしてだけど、レイカルド様って思った以上に性格悪い⁉︎
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