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本編
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しおりを挟む『とりあえずは大丈夫だとは思う。いきなり天界に引き込んだせいで数日は色んなものが見えるだろうが詳しい事は神久夜に聞けば分かる。』
「そういう投げやりにする所は昔から変わってないわね地球神。」
『変わる変わらないは知らん。俺達神にとって数年はあっという間だ。人間との年月の考え方は根本的に違う。』
それもそうね。お母さんは仕方が無いと諦めたように溜息をついた。
『神無、また来る。何かあったら呼べ。』
「え?また来るの?それに呼べって、一体どうやって…?」
『念じればいいだけだ。助けでもなんでもいい。』
そう言って微笑む超絶美形神様は私にとって破壊力、いや、攻撃力があり過ぎて血が沸騰したかのように顔が真っ赤になるのが自分でもわかった。
「貴方を呼ぶ機会なんて無いことを願う、いや、絶対に無いわ。」
お母さんは私と地球の神様の距離をうんと離し、地球の神様を睨んでいたが神様はそれにびくともせず私にまた笑いかけてぱあっと光に包まれて消えていった。
「お母さん、行ってきます!」
「行ってらっしゃい。気をつけて行くのよ。」
「はーい。」
次の日、私は念願の学校へと改めて登校です。なのに…。なんか見えちゃいけないものが見えているような…気がするのは…気のせいでしょうか…。
落武者みたいな格好をしていて足のない男性。顔が長い長い髪で見えなくて白いワンピースを着ている女の人。着物姿で不気味な人形を抱える小さい子供。首から上がない男の子のような格好をしたマネキンみたいな人。
何これ何これ何これ。怖すぎる何この夏じゃないのに心霊体験してるの!それも朝からっ!今春だよ。風が気持ちよくそよぐ春だよっ!なのに何この北極にでも投げ出されたかのような冷たさはっ!!!何も見ない事にしよう。うん。私は何も見なかった!!!
やっとの事何故か神経をすり減らしてたどり着いた学校は清々しいほど…綺麗でもなかった。先程の道が心霊スポットだとすると、ここは妖怪という類の住処ですかね。ヘビとか頭が二個ある犬とか一つ目の子供とか。首が長ーいろくろっ首とか、天狗とか、かけたお茶碗とか。あちこちにみてはいけない存在がうようよ。駄目だこりゃ。
「誰か助けて…。訳わかんない。」
そうつぶやいて脱力した。
『神無様、神無様。』
ふと脱力した身体を動かし頭上を見ると白い狐さんが1匹。
「貴方は誰?ここにいる子達と同じなの?」
『ここにいる妖怪達とは違いますよ。僕は神使。神無様が今助けてと言ったでしょう?だから助けに来ました。』
「神使?神使って確か神様のお使いとか補佐的な役割を持つ役職だよね?確かに助けてとは言ったけど。」
『地球神様から神無様がもし助けを求めていたら助力する様にと命じられています。』
「だけどそれじゃあ神様の補佐は誰がするの?」
『私達神使は何も一人だけではございません。ですから神無様が心配なさらなくても地球神様の補佐は大丈夫でございます。』
「そう…。」
『神無様は天界に来た副作用で普段は見えないものを認識してしまっているご様子。私が危険ではない程度に見守り、帰りや学校生活で支障が出ないように全力を尽くすつもりでございます。』
「何もそこまで…」
『いいえ、貴女様は地球神様にとって大事なお方。精一杯守らせて頂きます。』
あ、これは断っても付いてくるよね、仕方ない。
「そこまで言うなら分かったよ。よろしくね。えーっと、」
『白と申します。こちらこそよろしくお願い致します。神無様。』
そうして白い狐さん付きのなんとも不思議な学校生活が幕を開けたのでした。
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