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なぜそこに私が
しおりを挟む「おい、そこの!天皇様のお通りだ。頭を垂れよ。この世間知らず。」
ちょっと待ってよ。なんか馬乗ってるよ?コスプレ?撮影?あ、サバゲの和風?
変なのに絡まれたわ。
それが本当の転生なのかどうか今でさえ確かではない。長めの夢であればとずっと祈り続けているのに未だ覚めない。
「おぬし。千代ではないか?おぉ、なんとこんなところまでおちてきておったとは!」
私の両肩を力強く掴んで大きく揺らした。
「天皇様、千代様は…」
側に控えていた子分のような連れが伏し目がちに反を唱えるも聞く耳をもたずたいそう嬉しそうに語気を強める。
「屋敷には帰りづらかったのか?心配をかけおって。もう討ち死にしてしまったのかと、私はお前を信じることができず、もうこの喜びをなんと表現したらよいのか…」
要するに、息子と間違えてるのか。このおっさんは。そして思いがけなく見つけた私がそいつと似てんの
だけどさぁ、めっちゃ喜んでんじゃん。
さすがに人違いですって言い出せないよ?
「ちちうえ(でいいのかな)わたしもあなたとあえてうれしいです。」
トントン拍子に屋敷へ連れられ言われるがままに着替えさせられ豪華なのであろうお膳を出された。
さて問題です。
なぜ私は誰にもおとがめを受けなかったのでしょうか。
私、女なんですけどね。
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