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29:心を折るゲーム③
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「はぁ……はぁ……はぁ……」
長い廊下を全力疾走で逃げる弥生。
彼女の後ろを追いかけているのは2機のドローン。
カメラの下にはテーザー銃が装備されていて、逃げる女怪盗の背中を常に狙っている。
「くっ!」
弥生追い抜いたドローンが、逃げ道を塞ぐように回り込む。
いかな超人的な運動神経を誇る女怪盗とはいえ、最高時速70キロの無人機から逃げる事は不可能だ。
2機のドローンはAIカメラで行動を分析しつつ、テーザー銃による攻撃を仕掛ける。
「くっ!」
発射された針を、寸前の所で避ける。
だがその間に別のドローンに回り込まれてしまい、振り切る事ができない。
「はぁ、はぁ、こいつら、私の動きを読んでいる」
テーザー銃を避ける弥生の口から弱音が漏れた。
ドローンに搭載されたAIにより、怪盗アクアの行動はすっかり学習されている。
何をしても先を読まれてしまい、逃げることができない。
そして隙を見せた所で遂に、無駄な肉が無い背中にテーザー銃の針が刺さった。
「キャァァァァァァァァァッ!!」
針から体内へ放出される電撃に、弥生が悲鳴を上げる。
たまらず膝を折り、身体をビクビク痙攣させる。
「かっ、かはっ、あが、うぅぅ……」
床の上に倒れた弥生は、レオタードに包まれた身体を弛緩させていた。
全身が痺れていて、呼吸さえ上手くできない。
そんな彼女に今度は別のドローンが銃口を向ける。
「えっ、い、いやっ、アァァァァァッ!!」
動けない女怪盗の太腿に、再びテーザー銃の針が刺さる。
息も絶え絶えな所へ放たれる強烈な電撃に、弥生は悶絶した。
「アァァァァァァァッ!! ギャァァァァァァァッ!!」
2度目の電気ショックにビクビクと身体を痙攣させる弥生。
全身に汗が浮かび、半開きになった口からよだれが垂れている。
無様に倒れ動けなくなった女怪盗の真上を、2機のドローンはグルグルと回転しながらカメラを向ける。
その先にはもちろん、葉月の目があった。
「ふふふ、改良されたAIの前には、もはや怪盗アクアも形無しだな」
モニターを眺めながら、葉月が楽しそうに笑う。
その隣では開発者の白神が、同じように口元を吊り上げている。
「アクアの運動能力、思考、行動パターンの分析は全て終了しています。もはやこの施設の防犯設備が彼女を逃すことは絶対にあり得ません」
白衣を着た痩せぎすの男が、自信満々に言う。
画面には2発の電気ショックによりピクピクと震えているレオタード姿の女怪盗がいる。
捕まえようと思えば、いつでも捕まえられる状態だ。
「で、次はどうするおつもりです?」
「しばらく放っておけ、そしてもう一度逃げ出した所で攻撃開始だ。この美術館から逃げ出すのは絶対に不可能であることを、アクアに思い知らせるんだ」
「わかりました、二度と逃げる気など起こさぬよう、たっぷりと恐怖を与えてみせましょう」
白神は楽しそうにコンソールを操作して、ロボット達に指示を出す。
彼らにとって怪盗アクアを捕えることは、もはや獲物を一方的に甚振って楽しむゲームに過ぎない。
そんな残酷なゲームはまだまだ続く。
長い廊下を全力疾走で逃げる弥生。
彼女の後ろを追いかけているのは2機のドローン。
カメラの下にはテーザー銃が装備されていて、逃げる女怪盗の背中を常に狙っている。
「くっ!」
弥生追い抜いたドローンが、逃げ道を塞ぐように回り込む。
いかな超人的な運動神経を誇る女怪盗とはいえ、最高時速70キロの無人機から逃げる事は不可能だ。
2機のドローンはAIカメラで行動を分析しつつ、テーザー銃による攻撃を仕掛ける。
「くっ!」
発射された針を、寸前の所で避ける。
だがその間に別のドローンに回り込まれてしまい、振り切る事ができない。
「はぁ、はぁ、こいつら、私の動きを読んでいる」
テーザー銃を避ける弥生の口から弱音が漏れた。
ドローンに搭載されたAIにより、怪盗アクアの行動はすっかり学習されている。
何をしても先を読まれてしまい、逃げることができない。
そして隙を見せた所で遂に、無駄な肉が無い背中にテーザー銃の針が刺さった。
「キャァァァァァァァァァッ!!」
針から体内へ放出される電撃に、弥生が悲鳴を上げる。
たまらず膝を折り、身体をビクビク痙攣させる。
「かっ、かはっ、あが、うぅぅ……」
床の上に倒れた弥生は、レオタードに包まれた身体を弛緩させていた。
全身が痺れていて、呼吸さえ上手くできない。
そんな彼女に今度は別のドローンが銃口を向ける。
「えっ、い、いやっ、アァァァァァッ!!」
動けない女怪盗の太腿に、再びテーザー銃の針が刺さる。
息も絶え絶えな所へ放たれる強烈な電撃に、弥生は悶絶した。
「アァァァァァァァッ!! ギャァァァァァァァッ!!」
2度目の電気ショックにビクビクと身体を痙攣させる弥生。
全身に汗が浮かび、半開きになった口からよだれが垂れている。
無様に倒れ動けなくなった女怪盗の真上を、2機のドローンはグルグルと回転しながらカメラを向ける。
その先にはもちろん、葉月の目があった。
「ふふふ、改良されたAIの前には、もはや怪盗アクアも形無しだな」
モニターを眺めながら、葉月が楽しそうに笑う。
その隣では開発者の白神が、同じように口元を吊り上げている。
「アクアの運動能力、思考、行動パターンの分析は全て終了しています。もはやこの施設の防犯設備が彼女を逃すことは絶対にあり得ません」
白衣を着た痩せぎすの男が、自信満々に言う。
画面には2発の電気ショックによりピクピクと震えているレオタード姿の女怪盗がいる。
捕まえようと思えば、いつでも捕まえられる状態だ。
「で、次はどうするおつもりです?」
「しばらく放っておけ、そしてもう一度逃げ出した所で攻撃開始だ。この美術館から逃げ出すのは絶対に不可能であることを、アクアに思い知らせるんだ」
「わかりました、二度と逃げる気など起こさぬよう、たっぷりと恐怖を与えてみせましょう」
白神は楽しそうにコンソールを操作して、ロボット達に指示を出す。
彼らにとって怪盗アクアを捕えることは、もはや獲物を一方的に甚振って楽しむゲームに過ぎない。
そんな残酷なゲームはまだまだ続く。
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