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稽古
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朱・レンファ 天魔神教の教主が態々日本の天武館まで進学してきた理由、それは人間に流れている気脈が絶断されているからである。
所々途切れている程度ならまだ戦えもするが、絶脈時間と共にひどくなり流れている気脈を細かく切断していく、徐々に使える武功は減っていき最後には戦えなくなる病だ。
現在世界中でこれを治せるのは世界でもただ一人、人間界の外、自然界に消えた現代のアスクレピオスだけだといわれている。
俺は軽い口調でレンファに言った。
「あんたの絶脈、治してやろうか?」
レンファは俺を見て大きく目を見開いて、ひと呼吸すると、ため息吐きながら言った。
「本当に治せるの?希望を与えて無理だったなんて言われたとき、その絶望は計り知れない。だから私は信じないんだ、ヴァチカンの聖女も教皇も聖堂教会もね。子供の頃からだった。いろんな医者や術者が、私を治してくれるって言っては私に近づいてきた。その都度駄目だった。もう私の気脈は10%しか機能しない、教祖なんて肩書だってあってないようなもんだよ。おかげで世界各国回れた。もう死んだ者だと扱われているんだ。実際に死にかけてるしね」
「別に無理にとは言わないが、治せるぞ。100パーとは言わない、成長期の人間には無駄な言葉だからな、さらに成長する」
「本当に治せるのか?冗談ではなく」
「治せる」
そう断言すると、俺の後ろから刀が二本喉元に突き付けられる。
「させると思うか?」
「わかってるのか?お前、天魔神教の教主だぞ?その人間を治す意味、その意味が正式にわかってるのか?」
後ろには雷光とタケルが、俺に向かって刀を向けていた。
「カッ!たかが絶脈!俺にかかればどーってことない、天魔神教の教主が治って?だからなんだ?魔王が一人世にとき放たれるだけだ!」
「鬼神を名乗ってるからって調子に乗るなよ」
「お前がやろうとしている事は国家にとっての反逆、否、世界にとっての反逆にもなるんだぞ」
「なんだよ、鬼神衆十王ともあろうやつらが、びびってんのか?そんな温い闘志で俺の周りうろつこうってのか?カッカカカカ!!なんという惰弱!なんという劣等!!わらえるぜ、鬼神衆十王!!!お前らに俺のそばをうろつく権利はねぇーな、いっそ解体するか?鬼神衆?俺の側近に弱者はいらねぇ」
「そんな問題じゃねーんだよ!!!魔王を一人解き放つのは!!!」
「魔王を一人解き放つのは国家の問題になんだよ!!わかんねーのか!?世界中から敵視されるぞ!」
「それがどうした!たかが世界だ!!・・・お前らにこいつの慟哭がわからないのか・・・俺にはわかる!悔しかったろう、悲しかったろう、憎かったろう、この怒りの慟哭がお前らにはわからねぇのか!?」
朱・レンファは天魔神教の教祖になりたかったわけじゃなかった。
それでも適性があり、天が選んだから教主になった。
次第に落ちていく能力に、離れていく部下、信徒達、期待は侮蔑へと変わり、どれほど涙を流したかわからない。
それでも今日まで生きてこれたのは、父と母が強大な武人だったからという理由もある。
「神武いよも呼んで来い!三人同時に稽古つけてやる」
異次元闘技場
「三人同時にかかってこい」
雷光は左から、タケルは右から斬撃の嵐を浴びせるも、一輝は片手ずつで捌いていく、時には指でいなし、すかし、かわし。
「無駄な斬撃が・・・・多い!!!」
両手を広げると、裏拳が二人の腹にめり込んで吹き飛んでいく。
「刀、下手くそすぎだろお前ら、今まで何してきた?」
「がっは!糞が!ふざけるな!」
「なぜ当たらん!?」
「三人同時ならどう!?」
そういってやっと三人同時にかかってくる。
すでに常人には見えないレベルの速さの攻防が繰り広げられていると言うのに、一撃も一輝には当たらない。
「遅いぞ、真面目にやってんのか?」
その場から動かず腕二本だけで見えない攻防を繰り広げる。
「はぁはぁはぁ、なぜ!当たらん!」
「どうなってやがる!」
「こうなったら最大技で!!」
「一刀、風切り!!!」
「飛燕!」
「神武・恒星弾」
飛ぶ斬撃と光弾が一気に向かって放たれる。
煙が立ち上る中一人立ち尽くす、一輝
「いさい、避ける価値なし」
「右手、地獄炎・黒、左手マハカドマ」
右手に黒炎を左手には氷の氷気を纏い、両の手から放たれる。
三人は一気に凍り付き、大きな氷のクリスタルに包まれ、そのまま黒炎により燃やされてしまった。
「闘技・無間地獄」
三人は動かなくなり戦いは終わった。
「セバス!」
「ここに・・・」
「鬼神衆の人間を今一度見直せ!十王がこうも惰弱では面子がたたん!こいつら三人をいつまでも十王の10人の内から引きずりおろせなかった他の鬼神衆の責任でもある、今一度人材を見直せ!狂!」
「はっ!」
「羅刹衆棟梁からはずれ、十王の一人となれ、羅刹衆は天照あこと月詠まやの防御を引き続きまかせる」
「承知」
「干支十二神には引き続き、日本の外交と防護を、以上だ」
「「御意」」
こうして三人同時の戦闘は終了した。
朱・レンファの絶脈の治療ははたされるのか、どうなるのか。
所々途切れている程度ならまだ戦えもするが、絶脈時間と共にひどくなり流れている気脈を細かく切断していく、徐々に使える武功は減っていき最後には戦えなくなる病だ。
現在世界中でこれを治せるのは世界でもただ一人、人間界の外、自然界に消えた現代のアスクレピオスだけだといわれている。
俺は軽い口調でレンファに言った。
「あんたの絶脈、治してやろうか?」
レンファは俺を見て大きく目を見開いて、ひと呼吸すると、ため息吐きながら言った。
「本当に治せるの?希望を与えて無理だったなんて言われたとき、その絶望は計り知れない。だから私は信じないんだ、ヴァチカンの聖女も教皇も聖堂教会もね。子供の頃からだった。いろんな医者や術者が、私を治してくれるって言っては私に近づいてきた。その都度駄目だった。もう私の気脈は10%しか機能しない、教祖なんて肩書だってあってないようなもんだよ。おかげで世界各国回れた。もう死んだ者だと扱われているんだ。実際に死にかけてるしね」
「別に無理にとは言わないが、治せるぞ。100パーとは言わない、成長期の人間には無駄な言葉だからな、さらに成長する」
「本当に治せるのか?冗談ではなく」
「治せる」
そう断言すると、俺の後ろから刀が二本喉元に突き付けられる。
「させると思うか?」
「わかってるのか?お前、天魔神教の教主だぞ?その人間を治す意味、その意味が正式にわかってるのか?」
後ろには雷光とタケルが、俺に向かって刀を向けていた。
「カッ!たかが絶脈!俺にかかればどーってことない、天魔神教の教主が治って?だからなんだ?魔王が一人世にとき放たれるだけだ!」
「鬼神を名乗ってるからって調子に乗るなよ」
「お前がやろうとしている事は国家にとっての反逆、否、世界にとっての反逆にもなるんだぞ」
「なんだよ、鬼神衆十王ともあろうやつらが、びびってんのか?そんな温い闘志で俺の周りうろつこうってのか?カッカカカカ!!なんという惰弱!なんという劣等!!わらえるぜ、鬼神衆十王!!!お前らに俺のそばをうろつく権利はねぇーな、いっそ解体するか?鬼神衆?俺の側近に弱者はいらねぇ」
「そんな問題じゃねーんだよ!!!魔王を一人解き放つのは!!!」
「魔王を一人解き放つのは国家の問題になんだよ!!わかんねーのか!?世界中から敵視されるぞ!」
「それがどうした!たかが世界だ!!・・・お前らにこいつの慟哭がわからないのか・・・俺にはわかる!悔しかったろう、悲しかったろう、憎かったろう、この怒りの慟哭がお前らにはわからねぇのか!?」
朱・レンファは天魔神教の教祖になりたかったわけじゃなかった。
それでも適性があり、天が選んだから教主になった。
次第に落ちていく能力に、離れていく部下、信徒達、期待は侮蔑へと変わり、どれほど涙を流したかわからない。
それでも今日まで生きてこれたのは、父と母が強大な武人だったからという理由もある。
「神武いよも呼んで来い!三人同時に稽古つけてやる」
異次元闘技場
「三人同時にかかってこい」
雷光は左から、タケルは右から斬撃の嵐を浴びせるも、一輝は片手ずつで捌いていく、時には指でいなし、すかし、かわし。
「無駄な斬撃が・・・・多い!!!」
両手を広げると、裏拳が二人の腹にめり込んで吹き飛んでいく。
「刀、下手くそすぎだろお前ら、今まで何してきた?」
「がっは!糞が!ふざけるな!」
「なぜ当たらん!?」
「三人同時ならどう!?」
そういってやっと三人同時にかかってくる。
すでに常人には見えないレベルの速さの攻防が繰り広げられていると言うのに、一撃も一輝には当たらない。
「遅いぞ、真面目にやってんのか?」
その場から動かず腕二本だけで見えない攻防を繰り広げる。
「はぁはぁはぁ、なぜ!当たらん!」
「どうなってやがる!」
「こうなったら最大技で!!」
「一刀、風切り!!!」
「飛燕!」
「神武・恒星弾」
飛ぶ斬撃と光弾が一気に向かって放たれる。
煙が立ち上る中一人立ち尽くす、一輝
「いさい、避ける価値なし」
「右手、地獄炎・黒、左手マハカドマ」
右手に黒炎を左手には氷の氷気を纏い、両の手から放たれる。
三人は一気に凍り付き、大きな氷のクリスタルに包まれ、そのまま黒炎により燃やされてしまった。
「闘技・無間地獄」
三人は動かなくなり戦いは終わった。
「セバス!」
「ここに・・・」
「鬼神衆の人間を今一度見直せ!十王がこうも惰弱では面子がたたん!こいつら三人をいつまでも十王の10人の内から引きずりおろせなかった他の鬼神衆の責任でもある、今一度人材を見直せ!狂!」
「はっ!」
「羅刹衆棟梁からはずれ、十王の一人となれ、羅刹衆は天照あこと月詠まやの防御を引き続きまかせる」
「承知」
「干支十二神には引き続き、日本の外交と防護を、以上だ」
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こうして三人同時の戦闘は終了した。
朱・レンファの絶脈の治療ははたされるのか、どうなるのか。
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