異世界現代、ダンジョンがある世界に転生した

夜刀神一輝

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 休みも終わり、天武館に通う毎日が帰ってきた。 
 
 すっかり腫物扱いなのは、甘んじて受けよう。 
 
 「おーい、席座れ~、今日は転校生を紹介するぞ~」 
 
 そういうと生徒が二人ほど入ってきた。 
 
 「それでは自己紹介を」 
 
 「現魔王、アリア・ルシフェルよ!!!」 
 
 「はい、ルシフェルさんは特別な理由でこれから天武館でみなさんと一緒に勉強することになりました。それともう一人」 
 
 「朱・レンファ、気軽にレンファでいい」 
 
 「はい、中国、天魔神教よりレンファさんが、彼女は天魔神教の教主でもあるので、失礼のないようにな」 
 
 アリア・・・アメリカ国籍のはずのアリアが何故天武館に・・・・、それに中国から天魔神教の教主って・・・。 
  
 「パパ!きちゃった!」 
 
 きちゃったじゃねーよ、あとパパって呼ぶなと言いたいが、癇癪起こされると困るのでぐっと我慢する。 
 
 「お前が六条一輝か・・・。お前の治癒はあのアスクレピオスに並ぶと今じゃ世界中で噂されているらしいな」 
 
 「周りがそういってるだけで、そんな大層な事は・・・」 
 
 「腕や足をはやして置いて、大層な事はないだと!大きくでたな、今じゃお前のおかげで日本の冒険者達は過去に類を見ない程活気立ち、ちょっとの指導で受講者の実力を格段に伸ばすことで有名な人間が、大したことはないだと!笑わせるな」 
 
 「本当にそんな凄いことはしてない、出来るからやってるだけで・・・。」 
 
 「出来るからやってる・・・指導者の素質もあり、治癒も世界的にみて最高峰、神教にほしい人間だ」 
 
 「パパ、こいつ殺しちゃう?」 
 
 アリアが殺気を放つ。 
 
 「そのうえ世界的魔王まで支配下に置いているのか?」 
 
 レンファの殺気も膨らんでいく。 
 
 「そこまでだ。私戦は異空間闘技場でな、全員座れ~」 
 
 教師の言葉に従い二人は離れた。 
 
 「あと今日からこのクラスの担任が変わります。色々な事情で俺では厳しいので、新しい担任の先生どうぞ」 
 
 そういってはいってきたのは、聖堂協会大一席、殺戮のシモン・ペテロだった。 
 
 「どもども、紹介に預かった。シモン・ペテロだ。聖堂協会では第一席をあずかってる。今日から僕が担任だからみなさんよろしくね!」 
 
 ここに来て女子から黄色い歓声があがる。 
 
 確かにシモンはイケメンだが、いいのかこの学校!めっちゃ部外者教師にしてんじゃん。 
 
 このクラスだけバグってんのか? 
 
 「天武館は切磋琢磨していくために、外部の実力者もこれからはどんどん採用していく気だ。これからも気は抜かないように」 
 
 といっても勉強は通常のカリキュラムなので、そこまでどうこう言う事はない。 
 
 天武館特別カリキュラム、ランキング戦、全学年を通して強さを競うランキングだ。 
 
 強制参加ではないが、参加して上位にいるといろんな得点がついてくる。 
 
 俺の順位は以前やらかしたので、一学年で一位になっている。 
 
 もちろん負ければランキングは落ちていく、あえて不戦敗にして落としてもいいが、さてどうするか。 
 
 そんなこんなでぼーっと外を眺めていると、クラスに来訪者が何人か来た。 
 
 「六条一輝はいる!?いるわね!私と勝負しなさい!」 
 
 そういって入ってきたのは、鬼神衆第二席 神武いよと第5席一条たける、第四席、厳島雷光の三人だった。 
 
 「戦いもしないで、鬼神衆棟梁を任せる気は私はないわ!学園ランキングでもまだ私の方が上だし」 
 
 「この間の不覚を、本気と思っては困る」 
 
 「一条家としても、制裁を加えるようにいわれている」 
 
 「一条先輩と厳島先輩は二年で一位と二位、いよさんは三年で天武館では5位の実力でしたね」 
 
 「そうよ、上級生から一年に挑むなんて滅多にないんだから、ありがたいとおもいなさい」 
 
 「お断りします。天武館のランキングも鬼神衆のランキングも俺には興味ない、それに棟梁を名乗ったつもりもありませんで、お引き取りを」 
 
 「なんですって!逃げる気!」 
 
 「逃げるもなにも興味がないんです。こればかりはしょうがないじゃないですか」 
 
 「あたし達なんて眼中にないって事ね。それでもいつまでも逃げる事は出来ないわよ!」 
 
 「いつか俺たちは戦う事になる」 
 
 「鬼神衆に身を置くなら絶対の掟だ」 
 
 「そもそも鬼神衆に身を置いたつもりもありませんよ」 
 
 「アンタの立場は天照様達とは違う!私たちが守にふさわしい主か、その力をもう一度見せてもらうわ!絶対にね!」 
 
 「じゃあ俺は守る対象から外せばいいじゃないですか」 
 
 「そう簡単にいかないから、これだけこじれてるのよ!」 
 
 「そうですか、そのなんでこじれてるかはしりませんが、俺には関係ありません。好きにしてください」 
 
 「一条家としてはけじめをとってもらわないと困る。六条家の離反に制裁を加える話も出てる、穏便に済ませたいなら僕と戦う事だ」 
 
 「それは少し考えてもいいかな」 
 
 「どちらにせよ、このままじゃいられないって事だ。六条一輝」 
 
 雷光先輩が笑う。 
 
 面倒な事になったもんだ。 
 
 俺はこいつらに興味はない、俺が興味あるのは魔王の内の何人かだけなのだが、一条奈落にも落とし前をつけていないのに。 
 
 興味なさげに外をみていると、いつの間にか三人は諦めて帰って行った。
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