22 / 43
西園寺
しおりを挟む
教室に入る、特に何があるという訳もなく、席につく。
すると意外と早く声をかけられた。
「おい!お前六条一輝だよな?」
「ああ」
「ずいぶん痩せたな。前は規格外のデブだったのによ。でもよぉ、痩せてイメージ変わったからって、あのフェイク動画はやりすぎだぜ。治癒に植松虎一までぶっ飛ばすなんて、お前じゃ到底無理な話だろ?同級生の間じゃ、やっぱりガセだってすぐ話まとまったぞ」
「ふ~ん、元同級生か」
やはり元同級生から見たら、急に痩せて治癒に目覚めたなんて信じられないし、虎一をぶっ飛ばしたのも信じられないか、まぁ客になりそうにない奴ら相手に嘘だ、本当だ言ってもしかたないし、周りのお貴族様達は何故か俺が治癒を隠したがってるみたいな風潮が流れてるし、俺的にはどっちでもいいだけどなぁ。
「痩せて折角イケメンになったんだがら、前みたいにあんま変な事しなきゃいいのによ」
名前の知らない同級生に向けて、適当に相づちを打ちながら話を聞いていると、教室のドアが勢いよく開いた。
「六条一輝はいる!!」
金髪の美人だった、上級生かな?
「俺ですけど・・・・・」
俺を見て、一瞬泣きそうな顔をして吐き捨てる様に、言葉を叩きつける様にいった。
「妹を・・・・羽衣を助けて・・・・・・」
何かに追われていて、後がないそんな姿に見える彼女が絞り出すように勢いにまかせて言った一言。
「ここじゃぁあれなんで、場所変えましょうか?あー・・・・・」
「西園寺、西園寺愛よ」
なんといっていいか、しーんと静まり返った教室から、そろそろと西園寺先輩?をつれて出た。
自販機のある、広場にきて話を聞く。
「それで?羽衣さんはどんな症状で?」
「症状?あんなの!症状もクソもないわ!人間を団子にしたみたいに肉の球体になって、微かにわかる眼や鼻、口に食事を与えてるだけ!あれだけ可愛かった妹が、西園寺家の恥となる?醜い見た目だから?まともに呪術師にも医者にも治癒師にも見せないで!極秘にお願いした高名な教祖の聖人は言ったわ!名家や貴族にある、代々継がれる呪いの一種だって!たとえ聖堂教会の聖人や聖女でもヴァチカンの聖女でも治すのは無理だろうって!西園寺の名をかけてヴァチカンの聖女にお願いしたわ!でも日本にきてくれさえしなかった・・・・・・・」
自分の中の現実が壊れていくかの様な発狂するかのように、両手で顔を抑えて溢れ出る言葉、金さえあればなんでも叶うと思っていた現実があっさり不可能に占拠されどうしようもなくなって、パニックを起こしたかのようにヒステリックに吐き出す。
「それでどうして俺なんかに頼ろうと?生徒の間じゃフェイク動画で通ってるはずですがね、それこそ藁にもってことですか?」
「フェイク?偽物?見くびらないで!?どうやったかなんて確かにわかんないわ!でも貴方は結果を残してる!綾小路清香もニア・エルドラドも結果的に治ってる!本物かどうかなんてどうでもいい、あの子を・・・・・・あの子を助けてくれれば」
まぁまぁ合格かな?と思い、写真に目をやる。
「これは普通じゃないのは見てわかる。明らかに呪病ですなぁ、しかも病気の源の呪いが生きてるって事は、彼女は大変な激痛に襲われてることでしょうなぁ」
そういうと、ハッとした顔をして口元を抑えた。
「そ・・・・そうなの、叫ぶの、痛い、苦しいって、そして、そして殺してって懇願してくるの・・・・・・」
「こりゃあ、急いだほうがいいでしょうなぁ」
「それじゃあ受けてくれるの!?」
「んんん~、これは西園寺家からの依頼ですか?それとも西園寺愛さんからのご依頼ですかねぇ?」
「西園寺家から六条家、六条一輝に依頼が行く事はないわ」
苦虫を潰した様な顔をする愛。
「だから、私からの依頼よ!家からではなく!私個人からの!」
「なるほどなるほど、まぁいいでしょうや、お代の方はまた後で、じゃあ西園寺家までいきますか。狂さんいる?」
ざっと影が目の前に現れる。
「ここに」
「治療の話・・・・聞いてました?最悪西園寺と戦闘になります。貴方の仕事は治療中、誰も俺に近づけん事です。わかってますね」
「御意」
こうして西園寺家まで車で移動し、西園寺本家に到着した。
門が開かれると、一人の老婆がたっていた。
「折角きてもらって悪いが、お引き取り願うよ。」
「おばあちゃん!!」
「六条とこの坊主だね?治癒に目覚めたか知らないが、昨日今日力に目覚めたアンタに治せる程、うちの子はいい状態じゃなくてね。悪いが帰ってもらおう」
「う~ん・・・・・俺は西園寺家からの依頼ではなく、愛さんからの依頼できているので」
「力づくで追い出すといったら?」
「困ったお客様だ、その場合俺が治療する人間が最悪増える事になりますなぁ、もっとも生き延びればの話ですが」
そういった瞬間、横にいる狂が闘気を爆発させた。
おばあさんも焦った顔をして、ため息を吐き。
「治せるのかい?」
「ただ様子を伺いにきたボンクラ聖人や聖女とは違うとだけは、お答えします」
観念したかのように肩を落として、おばあさんは道をあけてくれた。
「あの子を見て・・・・救ってやっておくれ・・・・」
願いの籠った一言だった
すると意外と早く声をかけられた。
「おい!お前六条一輝だよな?」
「ああ」
「ずいぶん痩せたな。前は規格外のデブだったのによ。でもよぉ、痩せてイメージ変わったからって、あのフェイク動画はやりすぎだぜ。治癒に植松虎一までぶっ飛ばすなんて、お前じゃ到底無理な話だろ?同級生の間じゃ、やっぱりガセだってすぐ話まとまったぞ」
「ふ~ん、元同級生か」
やはり元同級生から見たら、急に痩せて治癒に目覚めたなんて信じられないし、虎一をぶっ飛ばしたのも信じられないか、まぁ客になりそうにない奴ら相手に嘘だ、本当だ言ってもしかたないし、周りのお貴族様達は何故か俺が治癒を隠したがってるみたいな風潮が流れてるし、俺的にはどっちでもいいだけどなぁ。
「痩せて折角イケメンになったんだがら、前みたいにあんま変な事しなきゃいいのによ」
名前の知らない同級生に向けて、適当に相づちを打ちながら話を聞いていると、教室のドアが勢いよく開いた。
「六条一輝はいる!!」
金髪の美人だった、上級生かな?
「俺ですけど・・・・・」
俺を見て、一瞬泣きそうな顔をして吐き捨てる様に、言葉を叩きつける様にいった。
「妹を・・・・羽衣を助けて・・・・・・」
何かに追われていて、後がないそんな姿に見える彼女が絞り出すように勢いにまかせて言った一言。
「ここじゃぁあれなんで、場所変えましょうか?あー・・・・・」
「西園寺、西園寺愛よ」
なんといっていいか、しーんと静まり返った教室から、そろそろと西園寺先輩?をつれて出た。
自販機のある、広場にきて話を聞く。
「それで?羽衣さんはどんな症状で?」
「症状?あんなの!症状もクソもないわ!人間を団子にしたみたいに肉の球体になって、微かにわかる眼や鼻、口に食事を与えてるだけ!あれだけ可愛かった妹が、西園寺家の恥となる?醜い見た目だから?まともに呪術師にも医者にも治癒師にも見せないで!極秘にお願いした高名な教祖の聖人は言ったわ!名家や貴族にある、代々継がれる呪いの一種だって!たとえ聖堂教会の聖人や聖女でもヴァチカンの聖女でも治すのは無理だろうって!西園寺の名をかけてヴァチカンの聖女にお願いしたわ!でも日本にきてくれさえしなかった・・・・・・・」
自分の中の現実が壊れていくかの様な発狂するかのように、両手で顔を抑えて溢れ出る言葉、金さえあればなんでも叶うと思っていた現実があっさり不可能に占拠されどうしようもなくなって、パニックを起こしたかのようにヒステリックに吐き出す。
「それでどうして俺なんかに頼ろうと?生徒の間じゃフェイク動画で通ってるはずですがね、それこそ藁にもってことですか?」
「フェイク?偽物?見くびらないで!?どうやったかなんて確かにわかんないわ!でも貴方は結果を残してる!綾小路清香もニア・エルドラドも結果的に治ってる!本物かどうかなんてどうでもいい、あの子を・・・・・・あの子を助けてくれれば」
まぁまぁ合格かな?と思い、写真に目をやる。
「これは普通じゃないのは見てわかる。明らかに呪病ですなぁ、しかも病気の源の呪いが生きてるって事は、彼女は大変な激痛に襲われてることでしょうなぁ」
そういうと、ハッとした顔をして口元を抑えた。
「そ・・・・そうなの、叫ぶの、痛い、苦しいって、そして、そして殺してって懇願してくるの・・・・・・」
「こりゃあ、急いだほうがいいでしょうなぁ」
「それじゃあ受けてくれるの!?」
「んんん~、これは西園寺家からの依頼ですか?それとも西園寺愛さんからのご依頼ですかねぇ?」
「西園寺家から六条家、六条一輝に依頼が行く事はないわ」
苦虫を潰した様な顔をする愛。
「だから、私からの依頼よ!家からではなく!私個人からの!」
「なるほどなるほど、まぁいいでしょうや、お代の方はまた後で、じゃあ西園寺家までいきますか。狂さんいる?」
ざっと影が目の前に現れる。
「ここに」
「治療の話・・・・聞いてました?最悪西園寺と戦闘になります。貴方の仕事は治療中、誰も俺に近づけん事です。わかってますね」
「御意」
こうして西園寺家まで車で移動し、西園寺本家に到着した。
門が開かれると、一人の老婆がたっていた。
「折角きてもらって悪いが、お引き取り願うよ。」
「おばあちゃん!!」
「六条とこの坊主だね?治癒に目覚めたか知らないが、昨日今日力に目覚めたアンタに治せる程、うちの子はいい状態じゃなくてね。悪いが帰ってもらおう」
「う~ん・・・・・俺は西園寺家からの依頼ではなく、愛さんからの依頼できているので」
「力づくで追い出すといったら?」
「困ったお客様だ、その場合俺が治療する人間が最悪増える事になりますなぁ、もっとも生き延びればの話ですが」
そういった瞬間、横にいる狂が闘気を爆発させた。
おばあさんも焦った顔をして、ため息を吐き。
「治せるのかい?」
「ただ様子を伺いにきたボンクラ聖人や聖女とは違うとだけは、お答えします」
観念したかのように肩を落として、おばあさんは道をあけてくれた。
「あの子を見て・・・・救ってやっておくれ・・・・」
願いの籠った一言だった
0
あなたにおすすめの小説
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる