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エルフ領領主エーテル・フォン・ユグルドラシア
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-エルフ領領主エーテル・フォン・ユグルドラシアー
この国のエルフ領を治めるエーテル、それでいてエルフ国の国王の妹でもある彼女は稀人の噂を聞き、大分前からウェールズの街に潜伏していた。
稀人、八意斗真の料理は素晴らしく、エルフでも考え付かない調理法ばかり、エルフは他の種族に比べ寿命が長い為、ありとあらゆる事に飽きる傾向が強く、食の部分でもそれは強く、簡単にすませる、すませたいと思ったり、細かく調理する事を面倒と思う者も多く、それ故果物や木の実などすぐ口に入る物を好む傾向があるが、肉などを食わないわけでもなく、人が作る美食にはそれなりに興味を持つ。
すっかり八百万の料理に慣れ切って、常連となっていたエーテル。
ウェールズで冒険者稼業をやりながら毎日八百万に通っていた。
そんなある日ニーアギルドマスターの一言で、冒険者達に衝撃が走る。
なんと八百万でラーメンがまた作られるとの事だ!。
以前とは味の違う、濃厚なラーメンが出ると言う。
その言葉を聞いた瞬間に、冒険者達の一部は我先にと八百万に走った!知らない住人達はさぞ驚いた事だろう、だが八百万のラーメン!!前回はスープがなくなり次第終了で涙を飲んだ者達も多い、私は前回も食べれたし今回も譲る気は一切なかった。
今でも夢に見る、あの濃厚な鳥のスープ!塩味ですっきりとした後味に後引く旨味の強いスープ!そこに絡まる麺!ちゅるちゅると楽しく、小麦の香がまた良く、スープとの相性は抜群で、ネギ、メンマ、そしてなんてもいえない旨味のチャーシューは極上だった。
卓上のゴマ、胡椒、酢、ラー油などを使えばまた違った一面が現れるラーメン。
あの魅惑のラーメンが!まさか違う味があるなんて考えもつかなかった!だってあの完成度だぞ!あれ一つでどれだけの時間と労力がかかると思う、あれだけの完成度があって、更には他の味があるなんて考え付くか?思いつくか?普通は一つ極めるので大変なはずだろ?
八百万につくと、ぐぬ!もう並んでいる!でも大丈夫なはずだ!安全圏なはずだ!
そして並んでいる客は、他の客、引いては住人達に迷惑にならない様に並ぶ。
きたああああ私の番だ!新たなラーメン!!どんな味なんだ!。
「いらっしゃいませ!今日は家系ラーメン、醬油豚骨だよ!ライスがついていてお替りは自由だよ。黄金豚はラウンズのガウェインさんからの差し入れで手に入ったから、格安だよ!びっくりだよ!」
席に案内され座る、店の中が強い豚の匂いだ、だがまぁ悪くないな。
周りを軽く見渡すと、どいつもこいつも美味そうにラーメンをすする。
「おまちどおさま!海苔とほうれん草、麺を一緒に、そのまま食べても美味しいし、にんにく乗せるとちょっと口臭くなるけど、びっくりするほど美味しくなるよ!スープに浸したノリでご飯を巻いてニンニク乗せて食べるのも最高だよ!スープとご飯めちゃくちゃ美味いよ!」
なんでカタコトなんだ!?ニンニク確かに匂いが強い!
うん、まずはスープから・・・・ズズっああああああ濃い!濃厚な味!なんだこれは!前回と全然違う!脳に響く様な味!また飲みたくなる!。
次だ麺だけを・・・ズルズル、うん!美味い!これだけ強いスープなのに小麦の風味をちゃんと感じる負けていない、むちむちもっちりの麺!。
言われた通りにやってみよう、海苔にほうれん草、麺、更にニンニクを乗せて、すする!
ぐあああああああ美味い!強烈な美味さだ!濃厚なスープに海苔の風味、ほうれん草の味、そしてガツンとしたニンニクの味!これらが混然一体となって爆発的に美味い!
以前のラーメンも美味かった!だがあっちはまだ大人しい方だったのか?どこかおしとやかな感じだ、だがこのラーメンはどうだ!?ドンっと力強く構えて、どうだ!!俺は美味いだろう!!と問いかけられるような、雷にでも打たれたかの様な衝撃の美味さ!
ここでちょっと米を食うと・・・・ふふっなるほど、スープと一緒に食った訳でもない、ただ米を食っただけなのに口の中のスープの後味と米が相性がいいのが、簡単にわかる。
海苔にほうれん草、米、ニンニクを乗せて、少し米にスープをかけて口に運べば、きたあああああああああああああああなんて暴力的な美味さ!!なるほど!麺を増やすわけでもなく、ここであえて米が食い放題な理由がわかる!くぅ!まだだ!まだ私はいけるぞ!これでもエルフの国の元姫だぞ!今も姫だが!!。
米をお替りして、ここであえて小休止、水を飲み!これがまた美味い!濃い味で染まった口が綺麗に流されていく!水が美味い!
さぁラストスパートだ!チャーシュー!なんだこのとろとろのチャーシューはこれは米の案件だろ!ほれみたことか!米とチャーシューの脂がまたしっとりとして合う!美味いぞ!更にここで、麺をすする!うん!米でも麺でもまとめて面倒みてやるぜ!って受け止めるスープの度量が広い!
半熟卵!いつからだろう、生や半熟卵に目がなくなったのは、もちろん他の店で食おうなんて思わない、ここだから!ここだから食える生の卵!黄身の濃厚な卵!。
スープも濃厚でクリーミーなのに黄身の濃厚さと混ざってもう何度私を驚かせれば君は気が済むんだ!そしてまた米!米ともやっぱり合っちゃうんだ~、美味しく混ざり合っちゃうんだ~。
麺、ニンニクのぶっ飛ぶ美味さ!そして米とチャーシュー!そこにニンニク!うおおおんんんこれも美味い!噛みしめる様に最後のチャーシューと米を堪能してフィニッシュ!
スープが少し残るが、私の中ではもうこれ以上ない幸福感に包まれている。
お腹がいっぱいなのに!苦しいはずなのに!なんとも言えない満足感!完食した達成感!
やはり間違いなかった、もし今日食べれなかったら私は自分を許せなかった!よがった!たべれてほんどうによかった!
思わず涙が出て来る。
故郷のみんなにも食べさせてあげたいなぁ。
国に斗真さん招待できたらなぁ。
この国のエルフ領を治めるエーテル、それでいてエルフ国の国王の妹でもある彼女は稀人の噂を聞き、大分前からウェールズの街に潜伏していた。
稀人、八意斗真の料理は素晴らしく、エルフでも考え付かない調理法ばかり、エルフは他の種族に比べ寿命が長い為、ありとあらゆる事に飽きる傾向が強く、食の部分でもそれは強く、簡単にすませる、すませたいと思ったり、細かく調理する事を面倒と思う者も多く、それ故果物や木の実などすぐ口に入る物を好む傾向があるが、肉などを食わないわけでもなく、人が作る美食にはそれなりに興味を持つ。
すっかり八百万の料理に慣れ切って、常連となっていたエーテル。
ウェールズで冒険者稼業をやりながら毎日八百万に通っていた。
そんなある日ニーアギルドマスターの一言で、冒険者達に衝撃が走る。
なんと八百万でラーメンがまた作られるとの事だ!。
以前とは味の違う、濃厚なラーメンが出ると言う。
その言葉を聞いた瞬間に、冒険者達の一部は我先にと八百万に走った!知らない住人達はさぞ驚いた事だろう、だが八百万のラーメン!!前回はスープがなくなり次第終了で涙を飲んだ者達も多い、私は前回も食べれたし今回も譲る気は一切なかった。
今でも夢に見る、あの濃厚な鳥のスープ!塩味ですっきりとした後味に後引く旨味の強いスープ!そこに絡まる麺!ちゅるちゅると楽しく、小麦の香がまた良く、スープとの相性は抜群で、ネギ、メンマ、そしてなんてもいえない旨味のチャーシューは極上だった。
卓上のゴマ、胡椒、酢、ラー油などを使えばまた違った一面が現れるラーメン。
あの魅惑のラーメンが!まさか違う味があるなんて考えもつかなかった!だってあの完成度だぞ!あれ一つでどれだけの時間と労力がかかると思う、あれだけの完成度があって、更には他の味があるなんて考え付くか?思いつくか?普通は一つ極めるので大変なはずだろ?
八百万につくと、ぐぬ!もう並んでいる!でも大丈夫なはずだ!安全圏なはずだ!
そして並んでいる客は、他の客、引いては住人達に迷惑にならない様に並ぶ。
きたああああ私の番だ!新たなラーメン!!どんな味なんだ!。
「いらっしゃいませ!今日は家系ラーメン、醬油豚骨だよ!ライスがついていてお替りは自由だよ。黄金豚はラウンズのガウェインさんからの差し入れで手に入ったから、格安だよ!びっくりだよ!」
席に案内され座る、店の中が強い豚の匂いだ、だがまぁ悪くないな。
周りを軽く見渡すと、どいつもこいつも美味そうにラーメンをすする。
「おまちどおさま!海苔とほうれん草、麺を一緒に、そのまま食べても美味しいし、にんにく乗せるとちょっと口臭くなるけど、びっくりするほど美味しくなるよ!スープに浸したノリでご飯を巻いてニンニク乗せて食べるのも最高だよ!スープとご飯めちゃくちゃ美味いよ!」
なんでカタコトなんだ!?ニンニク確かに匂いが強い!
うん、まずはスープから・・・・ズズっああああああ濃い!濃厚な味!なんだこれは!前回と全然違う!脳に響く様な味!また飲みたくなる!。
次だ麺だけを・・・ズルズル、うん!美味い!これだけ強いスープなのに小麦の風味をちゃんと感じる負けていない、むちむちもっちりの麺!。
言われた通りにやってみよう、海苔にほうれん草、麺、更にニンニクを乗せて、すする!
ぐあああああああ美味い!強烈な美味さだ!濃厚なスープに海苔の風味、ほうれん草の味、そしてガツンとしたニンニクの味!これらが混然一体となって爆発的に美味い!
以前のラーメンも美味かった!だがあっちはまだ大人しい方だったのか?どこかおしとやかな感じだ、だがこのラーメンはどうだ!?ドンっと力強く構えて、どうだ!!俺は美味いだろう!!と問いかけられるような、雷にでも打たれたかの様な衝撃の美味さ!
ここでちょっと米を食うと・・・・ふふっなるほど、スープと一緒に食った訳でもない、ただ米を食っただけなのに口の中のスープの後味と米が相性がいいのが、簡単にわかる。
海苔にほうれん草、米、ニンニクを乗せて、少し米にスープをかけて口に運べば、きたあああああああああああああああなんて暴力的な美味さ!!なるほど!麺を増やすわけでもなく、ここであえて米が食い放題な理由がわかる!くぅ!まだだ!まだ私はいけるぞ!これでもエルフの国の元姫だぞ!今も姫だが!!。
米をお替りして、ここであえて小休止、水を飲み!これがまた美味い!濃い味で染まった口が綺麗に流されていく!水が美味い!
さぁラストスパートだ!チャーシュー!なんだこのとろとろのチャーシューはこれは米の案件だろ!ほれみたことか!米とチャーシューの脂がまたしっとりとして合う!美味いぞ!更にここで、麺をすする!うん!米でも麺でもまとめて面倒みてやるぜ!って受け止めるスープの度量が広い!
半熟卵!いつからだろう、生や半熟卵に目がなくなったのは、もちろん他の店で食おうなんて思わない、ここだから!ここだから食える生の卵!黄身の濃厚な卵!。
スープも濃厚でクリーミーなのに黄身の濃厚さと混ざってもう何度私を驚かせれば君は気が済むんだ!そしてまた米!米ともやっぱり合っちゃうんだ~、美味しく混ざり合っちゃうんだ~。
麺、ニンニクのぶっ飛ぶ美味さ!そして米とチャーシュー!そこにニンニク!うおおおんんんこれも美味い!噛みしめる様に最後のチャーシューと米を堪能してフィニッシュ!
スープが少し残るが、私の中ではもうこれ以上ない幸福感に包まれている。
お腹がいっぱいなのに!苦しいはずなのに!なんとも言えない満足感!完食した達成感!
やはり間違いなかった、もし今日食べれなかったら私は自分を許せなかった!よがった!たべれてほんどうによかった!
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国に斗真さん招待できたらなぁ。
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