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黄金豚の家系ラーメン
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さて今日はちょっと難しいラーメンに挑戦しよう、俺も大好きな家系というジャンルだ。
ラーメンは麺から自分で作ると、とても膨大な努力が必要で簡単には作れない。
黄金豚の骨、黄金に変わる前の栄養たっぷりの骨を、砕き髄が出やすい状態にしてガンガン煮る、他の店でも使っているかわからないけど、頭骨と脳みそなどもガンガン煮て骨がぼろぼろと崩れるほど煮る。
そこに青ネギの頭、王玉タマネギ、黄金豚のチャーシューも一緒に煮る。
ガンガン煮るのだが、これが凄い匂いで鼻の奥が痛くなるほど豚骨の豚の匂いを感じる。
かえしは醬油、砂糖、みりん、酒、千年昆布をこれでもかと入れて煮立たせ、灰汁をとり冷ます。
この千年昆布が素人でも美味いと思える醬油豚骨に導いてくれる、旨味成分の爆発させた様な美味さを感じるのだ。
はっきりいってプロのラーメン屋が異世界の食材を使ったらもっとぶっ飛んだ美味いラーメンを作る事は確かだ、それだけ素人でも具材で美味い家系ラーメンまで迫る事が出来る。
七色豚なんかは食材最高峰だけど、豚骨の出汁をとるのには向いていない、むしろ複雑になってえぐみや苦みなんかも出て来る可能性がある、それと味に一貫性がなくなり、一杯目と二杯目で味に違いが出たりと極端に扱いが難しい。
その点、宝石、鉱石シリーズの動物は、骨が宝石化、鉱石化する前の旨味を骨に集めている段階の物を使えば、それはもう美味い出汁がとれる。
問題の麺はここはプロにまかせた方がいいと思う。
小麦から自分で挑戦してもいいが、加水率によって麺のもちもち感なんかは変わってくるし、茹でる時にちぎれやすくボソボソになったりと、簡単にすぐ作る事は難しい。
拘りたいなら麺屋さんの麺の種類を何種類かいただいて、昆布水で食べて確認するのもいいだろう。
家系ラーメンなので中太麺のもちもちした麺を購入。
ノリを三枚、ほうれん草、チャーシューも3枚、味玉にネギ。
さてねねとリリとニーアさんなんだが、実は扉の前でこちらを見ている、匂いがきつくて近づけないんだろう。
窓とドア全開で換気すると、大部分の臭いにおいは消えていった。
これなら問題ない、ああっ鼻痛かった。
「おに~ちゃ~ん、しゅごい匂いだよ」
「私達にはまだ臭く感じます」
「はにゃ痛い」
「今日は家系の醬油豚骨ラーメンだよ」
「うん?この匂いなら美味しそうに感じる、お鍋は凄い匂いだったのに」
「本当だ、いい匂いになってる」
「ちょっと怖いなぁ」
「じゃあまずは俺が」
ズズズっうん!いい味だ!ガツンと感じる豚骨の味に、まろやかでキレのある醬油の味!普通に作ったらここまで作るのに相当労力を使ったはずだ。
後を引く感じもたまらないなぁ、麺の小麦感も感じれてくにくにと風味もいい!
まずは海苔とほうれん草と麺を掴んで、上ににんにくのすりおろしを少し載せて、すする!!。
むほほっ!これだよこれ!豚骨ににんにくにノリにほうれん草!特ににんにくが乗せた時と層じゃない時とでは格段に味が変わる!このにんにくの痺れる感じもたまんない!。
そこに飯を食い、スープを飲む!
まだだ!今度は海苔をご飯に巻いて、ほうれん草、にんにくでガブリ!!
むほほほほっ!!うんまい!久々すぎて脳があまりの美味さにパニックになっている!
チャーシューも忘れちゃいかん!しっとり赤身の部分なのに脂の美味さをどことなく感じるチャーシュー!このとろけ具合がまた飯を誘うんだ!
全身に巡る!脳が痺れる美味さ!
そんで塩辛くなった口に、水を流し込む。
「ぷっは~さいっこう!!」
「ごくん・・・お兄ちゃんばっかり!私も食べる!」
「私も!!」
「私も食うぞ!」
ねねが思いっきりラーメンを吸い上げる。
「ズズ、うん!なにこれ!すっごい美味しい!あんなに臭かったのに、まろやかだよ!」
「本当!濃厚なのにすっきりしてる!」
「こいつは美味いぞ!この前のとは全然違う!濃い味なのにうんまい!後引く味だ!」
「にんにく・・・・臭いけど・・・・・美味い・・・・」
「なんでカタコトなの?」
「にんにく・・・・口・・・・臭くなる・・・・・美味い・・・」
「あぁなるほど、口がかぁ・・・でもちょっとだけなら・・・・うん!刺激的な味!ガラッと変わった!」
「個性と個性がぶつかってるみたい!美味しい!」
「あたしはにんにく好きだな!なんかわからんが罪悪感がはんぱなくって美味い!」
俺が米をただ指さすと、俺がやっていたみたいにみんなも食べ始めた。
「ごはんと合う!海苔もほうれん草も美味しいけど、やっぱりにんにくかなぁ?」
「チャーシューのとろとろ感とご飯!スープ!犯罪的です!」
「美味さの暴力だよ!これは!美味さでガツンと殴られてるみたいな美味さだ!」
ニーア・・・わかってるじゃないか、家系は暴力的に美味いんだ!高血圧の物を食べていると言う背徳感、抗いずらいクリーミーな旨味!水を飲み一旦落ち着くともう一度飲みたくなるスープ!腹がいっぱいなのに吐きそうって感覚じゃなく、謎の満足感と満腹感が体全体に広がり、昼寝前のふわふわした感覚に陥るのだ!!
「ラーメンまた食べたいってお客さん多かったけど、今回のは食べたらまた反響凄いだろうなぁ」
「そうね、前もまた作ってくれって言う人沢山いたものね」
「こんだけ美味いとそりゃあなぁ、なんで同じのつくらないんだろうな」
「同じの作ってもいいけど、そればっかりになるのは嫌だなとおもって、そろそろまたトンカツとか作ろうかな、この前のとは別の豚で」
「それいいかも、材料ちがければまた味も変わりそうだし」
豚も牛も種類多いからな、別の豚とか使うだけでもかなり変わると思う。
ラーメンは麺から自分で作ると、とても膨大な努力が必要で簡単には作れない。
黄金豚の骨、黄金に変わる前の栄養たっぷりの骨を、砕き髄が出やすい状態にしてガンガン煮る、他の店でも使っているかわからないけど、頭骨と脳みそなどもガンガン煮て骨がぼろぼろと崩れるほど煮る。
そこに青ネギの頭、王玉タマネギ、黄金豚のチャーシューも一緒に煮る。
ガンガン煮るのだが、これが凄い匂いで鼻の奥が痛くなるほど豚骨の豚の匂いを感じる。
かえしは醬油、砂糖、みりん、酒、千年昆布をこれでもかと入れて煮立たせ、灰汁をとり冷ます。
この千年昆布が素人でも美味いと思える醬油豚骨に導いてくれる、旨味成分の爆発させた様な美味さを感じるのだ。
はっきりいってプロのラーメン屋が異世界の食材を使ったらもっとぶっ飛んだ美味いラーメンを作る事は確かだ、それだけ素人でも具材で美味い家系ラーメンまで迫る事が出来る。
七色豚なんかは食材最高峰だけど、豚骨の出汁をとるのには向いていない、むしろ複雑になってえぐみや苦みなんかも出て来る可能性がある、それと味に一貫性がなくなり、一杯目と二杯目で味に違いが出たりと極端に扱いが難しい。
その点、宝石、鉱石シリーズの動物は、骨が宝石化、鉱石化する前の旨味を骨に集めている段階の物を使えば、それはもう美味い出汁がとれる。
問題の麺はここはプロにまかせた方がいいと思う。
小麦から自分で挑戦してもいいが、加水率によって麺のもちもち感なんかは変わってくるし、茹でる時にちぎれやすくボソボソになったりと、簡単にすぐ作る事は難しい。
拘りたいなら麺屋さんの麺の種類を何種類かいただいて、昆布水で食べて確認するのもいいだろう。
家系ラーメンなので中太麺のもちもちした麺を購入。
ノリを三枚、ほうれん草、チャーシューも3枚、味玉にネギ。
さてねねとリリとニーアさんなんだが、実は扉の前でこちらを見ている、匂いがきつくて近づけないんだろう。
窓とドア全開で換気すると、大部分の臭いにおいは消えていった。
これなら問題ない、ああっ鼻痛かった。
「おに~ちゃ~ん、しゅごい匂いだよ」
「私達にはまだ臭く感じます」
「はにゃ痛い」
「今日は家系の醬油豚骨ラーメンだよ」
「うん?この匂いなら美味しそうに感じる、お鍋は凄い匂いだったのに」
「本当だ、いい匂いになってる」
「ちょっと怖いなぁ」
「じゃあまずは俺が」
ズズズっうん!いい味だ!ガツンと感じる豚骨の味に、まろやかでキレのある醬油の味!普通に作ったらここまで作るのに相当労力を使ったはずだ。
後を引く感じもたまらないなぁ、麺の小麦感も感じれてくにくにと風味もいい!
まずは海苔とほうれん草と麺を掴んで、上ににんにくのすりおろしを少し載せて、すする!!。
むほほっ!これだよこれ!豚骨ににんにくにノリにほうれん草!特ににんにくが乗せた時と層じゃない時とでは格段に味が変わる!このにんにくの痺れる感じもたまんない!。
そこに飯を食い、スープを飲む!
まだだ!今度は海苔をご飯に巻いて、ほうれん草、にんにくでガブリ!!
むほほほほっ!!うんまい!久々すぎて脳があまりの美味さにパニックになっている!
チャーシューも忘れちゃいかん!しっとり赤身の部分なのに脂の美味さをどことなく感じるチャーシュー!このとろけ具合がまた飯を誘うんだ!
全身に巡る!脳が痺れる美味さ!
そんで塩辛くなった口に、水を流し込む。
「ぷっは~さいっこう!!」
「ごくん・・・お兄ちゃんばっかり!私も食べる!」
「私も!!」
「私も食うぞ!」
ねねが思いっきりラーメンを吸い上げる。
「ズズ、うん!なにこれ!すっごい美味しい!あんなに臭かったのに、まろやかだよ!」
「本当!濃厚なのにすっきりしてる!」
「こいつは美味いぞ!この前のとは全然違う!濃い味なのにうんまい!後引く味だ!」
「にんにく・・・・臭いけど・・・・・美味い・・・・」
「なんでカタコトなの?」
「にんにく・・・・口・・・・臭くなる・・・・・美味い・・・」
「あぁなるほど、口がかぁ・・・でもちょっとだけなら・・・・うん!刺激的な味!ガラッと変わった!」
「個性と個性がぶつかってるみたい!美味しい!」
「あたしはにんにく好きだな!なんかわからんが罪悪感がはんぱなくって美味い!」
俺が米をただ指さすと、俺がやっていたみたいにみんなも食べ始めた。
「ごはんと合う!海苔もほうれん草も美味しいけど、やっぱりにんにくかなぁ?」
「チャーシューのとろとろ感とご飯!スープ!犯罪的です!」
「美味さの暴力だよ!これは!美味さでガツンと殴られてるみたいな美味さだ!」
ニーア・・・わかってるじゃないか、家系は暴力的に美味いんだ!高血圧の物を食べていると言う背徳感、抗いずらいクリーミーな旨味!水を飲み一旦落ち着くともう一度飲みたくなるスープ!腹がいっぱいなのに吐きそうって感覚じゃなく、謎の満足感と満腹感が体全体に広がり、昼寝前のふわふわした感覚に陥るのだ!!
「ラーメンまた食べたいってお客さん多かったけど、今回のは食べたらまた反響凄いだろうなぁ」
「そうね、前もまた作ってくれって言う人沢山いたものね」
「こんだけ美味いとそりゃあなぁ、なんで同じのつくらないんだろうな」
「同じの作ってもいいけど、そればっかりになるのは嫌だなとおもって、そろそろまたトンカツとか作ろうかな、この前のとは別の豚で」
「それいいかも、材料ちがければまた味も変わりそうだし」
豚も牛も種類多いからな、別の豚とか使うだけでもかなり変わると思う。
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