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新居+通報=>発覚
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霜月が電話をかけた数分後、数人の警察官がやってきた。彼らが部屋を調べてみると、世にも恐ろしい事が発覚した。
まず、居間で壁から剥がれかけていた物ものだが、それは壁紙などではなく、人間の皮膚であった。さらに、フローリングに垂れていた跡も、絵の具ではなく、人間の血液だった。ホコリの中からは長いものから短いもの、太いものや細いものなど、到底すべてが一人の人間の頭から抜けたものとは思えないくらい多種多様な髪の毛が見つかった。
「しかし、なぜあなたはこの部屋に事件性を感じたのですか。詳しく調べたわけでもないのに。」
と警察官の一人が不審そうに聞くと、
「水ですよ。部屋の状態を見る限り、ほとんど使われたことがないと思いますよね。そんな部屋からは普通、サビの混じった汚い水が出てきます。それが、こんなにきれいな水が出るわけがないでしょう。最近まで誰かが使っていた証拠です。和室の壁の黄色がかったところを調べてみてください。おそらく血液反応が出ることでしょう。誰かが血液を拭き取った跡だと思いますよ。」
と、まるで何事もなかったかのように答えた。
後日、例のシミから血液反応が出たことは言うまでもない。警察では、今まで出された行方不明者の中から被害者として該当しそうな人物を割りだそうと必死だった。そして、この事件は山村登一という警部が担当することになった。
その頃霜月は、部屋に残されていたありとあらゆる証拠品となりそうなものを整理していた。彼のもとに届いた荷物はすべて廊下に面した小部屋に置いた。その間、彼は先程買ってきた香をずっと炊いていた。
彼があらかた部屋の掃除・整理をしていると、先程説明した男、山村警部が訪ねてきた。
今後、霜月と山村はまるでホームズとワトスンのように付き合っていくことになるのだが、今の彼らにとっては予想も及ばないことであった。
まず、居間で壁から剥がれかけていた物ものだが、それは壁紙などではなく、人間の皮膚であった。さらに、フローリングに垂れていた跡も、絵の具ではなく、人間の血液だった。ホコリの中からは長いものから短いもの、太いものや細いものなど、到底すべてが一人の人間の頭から抜けたものとは思えないくらい多種多様な髪の毛が見つかった。
「しかし、なぜあなたはこの部屋に事件性を感じたのですか。詳しく調べたわけでもないのに。」
と警察官の一人が不審そうに聞くと、
「水ですよ。部屋の状態を見る限り、ほとんど使われたことがないと思いますよね。そんな部屋からは普通、サビの混じった汚い水が出てきます。それが、こんなにきれいな水が出るわけがないでしょう。最近まで誰かが使っていた証拠です。和室の壁の黄色がかったところを調べてみてください。おそらく血液反応が出ることでしょう。誰かが血液を拭き取った跡だと思いますよ。」
と、まるで何事もなかったかのように答えた。
後日、例のシミから血液反応が出たことは言うまでもない。警察では、今まで出された行方不明者の中から被害者として該当しそうな人物を割りだそうと必死だった。そして、この事件は山村登一という警部が担当することになった。
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