ランゲルハンス島奇譚(3)「シラノ・ド・ベルジュラックは眠らない(下)」

乙訓書蔵 Otokuni Kakuzoh

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四章

十節

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 泉の畔まで散歩に出たアレイオーンは水の匂いに落ち着きを取り戻す。耳を立てると小鳥のさえずりばかりではなく小虫の羽音や空気の流れまで聞き分けられる。

 ここは良いな。黒い森のように穏やかだ。

 長い尾を振り回し、気の向くままに畔を常歩すると喉が渇いたので首を伸ばし泉の水を飲む。恋に破れたとは言え、水鏡に映る己の表情は穏やかだった。

 ランゲルハンスが言っていた『罰』の意味に気付いた時、どうしようもなかった。しかしあるがまま受け入れられた。きっとアメリアが高潔な魂の持ち主だからだろう。

 生前とは違う。全てアメリアのお蔭だ。

 井戸から引き上げられた当時、アレイオーンはランゲルハンスの所属者だった。気性が荒く誰も寄せ付けない暴れ馬だった。彼は足が遅かった。風を切るハーピーは勿論、野を駆けるケンタウロスにも負けた。土の井戸から初めて現れた動物、そして美しい駄馬として彼は好奇の目に晒された。

 それが余計に彼を傷つけた。彼は視線が合った者を凄まじい形相で睨み、前脚を上げて襲いかかる振りをした。睨まれた者は逃げ、やがて揶揄う者は居なくなった。

 揶揄われる事に疲れたアレイオーンは人が寄り付かない黒い森で暮らした。黒い森には金色の光を放つ美しい鹿が居た。その鹿と目を合わせた者は鹿の美しさに魅了されて永遠に追う運命にある。人々は不吉な鹿を恐れていた。またかつて黒い森は一度入れば二度と出られない魔術を掛けられていた。術が解かれた今も人々は未知の森を恐れて近付かない。アレイオーンは豊かな黒い森で自由気ままに暮らした。しかし一度として金の鹿に会わなかった。

 ある日、静かな黒い森に人間の気配がした。アレイオーンは耳をそばだて注意を向ける。軽い足音が近付く。逃げるべきか。それとも蹴り倒そうか。アレイオーンが対処を考えていると長い黒髪の少女が現れた。木々の枝が空を覆う暗い森に少女の青白く光る不思議な瞳は眩しかった。少女はアレイオーンを見上げる。

「……こんにちは」簡素な人形を抱いた少女は大きな瞳をしている。

 耳を忙しなく動かし警戒するアレイオーンは少女を睨む。しかし少女は怯まない。

「ちょっぴり恐いけど素敵な森だね。あたし、ここに居てもいい?」

 アレイオーンは鼻を鳴らす。

「ダメ?」少女は大きな瞳を潤ませた。

 泣くのか。泣き喚くだけの子供は嫌いだ。アレイオーンは背を向けその場を去る。

「行っちゃうの?」

 寂しそうな語気にアレイオーンの蹄は止まる。

「行かないで。あたし、離れる。だってここはあなたの場所だもの」

 アレイオーンは振り向き問う。

「……それでお前は何処へ行くと言うんだ?」

「分かんない」

「じゃあここに居れば良い。俺は新しい場所を探す」アレイオーンは前を見据え歩む。

 少女は駆け寄ると彼の喉に手を添えた。包帯が巻かれた小さな手だった。

「何する」アレイオーンは睨む。

 少女は怯まずに見つめ返す。

「独りぽっちにしちゃいけない。そんな気がする。きっととっても寂しがり。あたしと一緒」

「俺は独りが好きなんだ」

「あたし、独りも好き。でも母さんやおじさん、ハンスおじさん、ニエさんがいる。家族が居るもの」

「俺には無縁だ」アレイオーンは鼻を鳴らす。

「寂しそう」

「寂しくなんかない」

「心配」

「心配などしなくて良い。母の許へ帰れ」

 肉薄したアレイオーンは少女を睨む。少女はアレイオーンの瞳を見つめる。怒りを灯した瞳の奥には悲しみが潜んでいた。

 少女は涙で潤む翡翠色の瞳の側に唇を寄せた。

 驚いたアレイオーンは顔を離す。少女は微笑む。

「びっくりした?」

「……何のつもりだ」

「びっくりすると少しの間だけ悲しくなくなるでしょ?」

 アレイオーンは鼻を鳴らした。

「あのね、あたしアメリアって言うの。あなたはアレイオーンって言うんでしょ? 友達になろうよ」

「友達?」アレイオーンは鼻を鳴らす。

「あ。違った。家族になろうよ? あたしとアレイオーンは家族」

 アレイオーンは冷笑する。

「家族だって? 馬鹿言うな。俺はお前の兄貴でもなけりゃ旦那でもない」

「じゃあ家族みたいな友達になろうよ。親友だね!」

「馬鹿言え」

 背の低いアメリアがちょこちょこと足を動かしてアレイオーンの後を着いて行く。

「おい。付いて来るな」

「あたしを『親友』って言うまで離れない!」

「勝手にしろ」

 アレイオーンは歩みを進めた。

 しかし困ったものだ。日が沈みかけているのにいつまでもアメリアは追いかけて来る。水場で喉を潤しても尻尾で小鳥と戯れてもいつまも側を離れない。変な子供に好かれたものだ。彼は顔を顰める。寝場がある森の奥へ招じ入れる訳にはいかない。

「おい」

 数時間振りに声を掛けられたアメリアは笑顔でアレイオーンを見上げた。

「……根負けだ。親友とやらになってやる」

「本当? 本当に親友!?」アメリアはアレイオーンの瞳を覗き込む。

「ああ、親友だ。だからもう帰れ」

 アメリアは満面の笑顔を浮かべるとアレイオーンの長い顔に抱きついた。

「ありがとう! アレイオーン大好き!」

 鼻を鳴らしたアレイオーンは彼女の腕からすり抜ける。

「んじゃ帰れ」

「深くまで来ちゃったから帰り方分かんない」アメリアは笑顔を向けた。

 不承不承アレイオーンは森の出口までアメリアを送った。日は沈み、夕日の残照が地平線を微かに照らす。木々の間から背高の家が見える。不気味な魔術師であり、自分の管理者とやらの夢魔の家だ。

「ここから人里だ。俺が行けるのはここまでだ。あの背高の家に行けば保護して貰えるだろう」アレイオーンは鼻先でアメリアの背を軽く押す。

「ありがとう。アレイオーン。また明日も遊ぼうね!」振り返ったアメリアは満面の笑みを向ける。

「……気が向いたらな」

 背を向けたアレイオーンは森へ戻る。するとアメリアを叱る母親らしき声が聞こえる。

「もう! またこっそりママの側から消えて! 探したんだからね!」

「だって、ニエさんと母さんがお話しすると長くてつまんないんだもん」

「離れる時は一言頂戴!」

「離れまーす」

「今言っても意味が無いの!」

 苦笑したアレイオーンは森の奥へと戻った。

 以来毎日、森にアメリアが訪れるようになった。アメリアはアレイオーンを探し当て、共に行動する。彼女は様々な事話しかけた。子供っぽいがしっかり者である母のユウの事、母の友人の親切なニエの事、物知りで優しいおじさんの事……彼女の周りを囲む大人達の話をした。しかし父親の話をしないアメリアをアレイオーンは気にかけた。

 水場では衣服を脱いで水と戯れ、花畑では蝶を追いかけ、平原ではバク転や習ったばかりの体術のおさらいをしアメリアは気ままに遊んだ。そんな彼女をアレイオーンは眺めた。彼女の目許には黒い包帯が巻かれていた。包帯に悪魔文字が記されている。きっと金色の魅惑の鹿に出会った時の為の対策だろう。

「……お前はランゲルハンスの知り合いか?」水場から上がり服を着るアメリアにアレイオーンは問う。

「うん。ハンスおじさんはニエさんの旦那さんなんだよ。魔術や学問を優しく教えてくれるの」アメリアはシャツのボタンをとめる。

「……恐ろしくないのか?」

「どうして?」アメリアは顔を上げた。

「魔術師だぞ」

 アメリアはアレイオーンに顔を向けて暫く黙っていたが口を開いた。

「……どうして? 恐くないよ。アレイオーンも優しいしハンスおじさんも優しいもの。きっと金の鹿も優しい筈だよ。アレイオーンは人を見た目で判断するの?」

「何故そう思う?」アレイオーンは問い返す。

「ハンスおじさんは父さんの話をいっぱいしてくれるし、美味しいご飯を沢山作ってくれるもの。水泳や武術、剣術の稽古が終った後はいつもハンスおじさんの家に行くの。母さんの仕事が遅くなった時はちょっぴり楽しみ。だって大好きなハンスおじさん達とおいしい晩ご飯を食べられるんだもの」

「胃袋を掴まれたな」アレイオーンは苦笑する。

「ご飯だけじゃないよ。とっても優しいもの! 難しい学問の本を分かり易く読んでくれる時、ハンスおじさんは大きな膝にあたしを乗っけてくれるんだよ」

「……悪い奴ではないのか」

「とってもいい人だよ!」アメリアは微笑んだ。

「……しかしランゲルハンスはお前の目に魔術を施した包帯を巻いた。金の鹿への対策だろう? いい人であれば何故そのような事をする? 金の鹿を見たお前が心を奪われて付いて行くと信じる? 何故お前自身を信じない?」

 問いつめるとアメリアは眉を下げた。

 泣くのか。俺は泣いて済ませるだけの子供や人間が嫌いだ。

 踵を返しアレイオーンが森の奥へ進むと、背後で衣が滑る音が聞こえた。アレイオーンは振り返る。後ろを歩いていたアメリアが包帯を外していた。

「……何をしている?」

「だって……包帯をしているとアレイオーンが寂しそうなんだもの」

「寂しくなぞない」アレイオーンは鼻を鳴らす。

「ううん。寂しそうだよ。親友と一緒に居るのに寂しいなんておかしいもの。アレイオーンは焼き餅妬き屋さんだもの」

「嫉妬などしていない。包帯を巻き直せ」

 アメリアはアレイオーンの喉を撫でる。

「きっとハンスおじさんやニエさん、母さんが心配性なだけだよ。金の鹿に出会っても大丈夫。あたしにはアレイオーンが居るから」

 胸が熱くなった。しかしアレイオーンは己を戒め、鼻を鳴らすと『勝手にしろ』と歩みを速めた。アメリアは口角を上げニコニコ笑いつつ親友の後を追った。

 花畑でアメリアが花を摘み、アレイオーンが尾で蝶と戯れていると暗い森の奥から光が射した。アレイオーンは耳をそばだてた。蹄が近付いている。不自然な程に明るい森や蹄の音から察するにきっと金の鹿だろう。アメリアが危ない。

 母の為にブーケを作るアメリアのシャツを口で引っ張った。

「行くぞ。金の鹿が来る」

 手を止めたアメリアはアレイオーンを見上げる。

「どうして? 大丈夫だよ。だってアレイオーンが居るもの」

「人が見れば心を奪われる。俺は馬だがお前は人だ」

「あたしは死神と翼竜の子供だよ?」

「それでもお前は人の形を成している。行くぞ!」

 シャツを咥えアレイオーンは彼女を引きずる。驚いたアメリアはブーケを離す。花々が地に散る。

「分かったよアレイオーン。分かったから離して。一緒に行くから」

 シャツからアレイオーンは口を離した。

 小さな溜息を漏らしたアメリアは体勢を立て直す。ふと視線を上げると森の奥に佇んでいた美しい鹿と視線が合った。鹿の表情は柔和で、体表から金色に輝く粒子が漂う。アメリアは心を奪われた。

 棒立ちするアメリアをアレイオーンは覗く。

「どうした? 早く離脱するぞ」

 しかし返事をしない。抜け殻のように佇んでいる。

「アメリア?」アレイオーンは彼女の視線の先を見遣る。そこには金の鹿が佇んでいた。

 惚けたアメリアは体をふらつかせつつ金の鹿が佇む森の奥へと歩む。

 アレイオーンの心は一瞬にして凍り付く。彼は幼いアメリアの襟首を咥えると乱暴に振り上げて背に乗せた。そして落馬しないように彼女の長い髪を咥えて精一杯走った。彼女は暴れる。まともな言語を発せず狂ったように叫んでいる。きっと鹿に会いに行きたいのだろう。鹿を追いたいのだろう。

 俺の所為だ。俺がつまらない嫉妬をしたから彼女は包帯を外したんだ。あんな事さえ言わなければアメリアは鹿に心を奪われなくて済んだ。……悔やんでも仕方が無い。今出来る事をすべきだ。しかし俺は何もしてやれない。……そうだ。アメリアが慕ってる魔術師なら何とかしてくれるだろう。苦手な奴だが頭を下げよう。親友を失いたくない。心優しいアメリアを失いたくない。

 意を決したアレイオーンの脚に力が宿った。彼は凄まじい勢いで森を疾駆した。ゼウスが撃ち落とした雷の如く眼にもとまらぬ速さで疾駆した。駆け抜ける度に木々は悲鳴を上げ、葉が散る。歌をやめた鳥は飛び去り、驚いたウサギは巣穴に潜った。

 夕焼けを遮る黒い森を抜け、背高の不気味な家に辿り着いたアレイオーンは息を切らせていた。嘶くと重厚なドアが開いた。ランゲルハンスが現れた。全てを察していた彼は暴れるアメリアに術を掛け眠らせると抱き上げた。

「……俺の所為だ。俺が悪いんだ。罰は受ける。だからどうかアメリアを救ってくれ」アレイオーンは頭を下げる。

 彼を一瞥したランゲルハンスは背を向けた。

「街の四辻の洋菓子屋へ行け。アメリアの母ユウが働いている。彼女を連れて来たらここに留まり給え。いいな?」

 返事をする暇も惜しい、とアレイオーンは駆け出した。

 ユウを背に乗せ戻り、下馬の手伝いをするとアレイオーンは倒れた。心配したユウが首を撫でるが、息を切らせつつアレイオーンは頭を横に振る。

「疲れただけだ。アメリアの方が大事だ。行ってくれ」

「……あとでお水持って来るから。待っててね」眉を下げたユウは微笑むと立ち上がり、ランゲルハンス宅へと消えた。

 残されたアレイオーンは呼吸を整えると日が沈んだ空を見上げた。夜空に星々が輝く。夜の女神ニュクスが敷いた、銀の刺繍を施したビロード地の帷だ。

 ……アメリアは確か死神の子と言ったな。ニュクス女神の子孫だろう。どうか貴女の子孫が助かりますように。アレイオーンは夜空に向かって嘶いた。

 アレイオーンはドアの側の汚れで曇った窓ガラスに顔を寄せる。中の様子は汚れで見え辛いが明かりがついた一階に人の気配はない。耳を澄ませた。ランゲルハンスやユウの微細な声がガラスを振動して伝わる。どうやら二階にいるようだ。彼は二階へ意識を向けた。すると鮮明な会話が聴こえた。

 ──術で眠らせ、鹿の記憶を取り上げた。当分の間、軽い記憶障害を起こすが心配は無い。

 ──ご迷惑をお掛けしてすみません。

 ──まさか包帯を取るとは想わなかった。私の言いつけは必ず守る娘だったが……私も不備があった。ローレンスと君の大切な娘を預かっていたのにも関わらずこんな目に遭わせてすまない。

 ──仕方が無い事です。きっと深い事情があったのでしょうね。

 ──鹿の記憶を取り上げるだけでは何の解決にもならない。故に別の記憶を入れた。深い穴に落ちた、と言う事にしておいた。そして通りがかったアレイオーンが引っ張り上げた、これでいいかね?

 ──はい。

 ──店はリュウに任せているのだろう? 彼には追って遣い魔を寄越す。今日は泊まって行くと良い。妻もアメリアと君を心配している。

 ──ありがとう御座います。……ところで馬って何を食べるんですか? とても疲れてるようなのでお水も上げたいんですが……。

 アメリアの無事を知ったアレイオーンは溜め息を吐くと耳を閉ざした。

 すると背後で気配を感じた。アレイオーンは振り向く。ランゲルハンスが佇んでいた。きっと魔術を使ったのだろう。

「……アメリアを救ってくれたのだな。ありがとう」アレイオーンは頭を垂れる。

「……君も地獄耳を有しているのかね?」ランゲルハンスはアレイオーンを見下ろす。

「俺は他馬よりも聴力が少し優れているだけだ。高低差があるなら今聞いた距離が限界だ」

「そうか。……ところで」

 アレイオーンは瞳を瞑った。処罰の話だ。管理者であり島主が溺愛する少女を危険な目に遭わせた。殺されても致し方ない……否、親友を救って貰ったからこそ自分は死ななければならない。

 ランゲルハンスは死を覚悟するアレイオーンを見つめる。

「明日から君はアメリアに馬術を教え給え。彼女の世話は君が焼き給え」

 驚いたアレイオーンは顔を上げた。ランゲルハンスは言葉を続ける。

「幼いとは言え、アメリアは死神の子だ。現世へ戻った父を慕い、いつかこの島を出るだろう。その時の為にあらゆる事を身につけるべきだ。まだ子供だが母から独立した方が良い。そろそろ私も甘やかすのはやめようと想っていた頃だ。以前からユウと話をまとめていた。向かいの空き家でアメリアと君で暮らし給え。困った事があれば頼るといい」

「……罰は?」アレイオーンは問うた。

「数年後に分かるだろう」鼻を鳴らしたランゲルハンスは術でサイレージと水桶を出し、家に戻った。

 翌朝、彼女は朝食も食べずにネグリジェのまま外へ飛び出た。ドアの前で佇むアレイオーンを見ると彼の顔に手を伸ばし、鼻を寄せて挨拶する。

「おはよう、アレイオーン。今日から一緒に住むなんて素敵! ハンスおじさんと母さんから聞いたの。向かいの空き家で一緒に暮らしなさいって」

「もう動けるようになったのか? お前、寝間着のままで恥ずかしくないのか?」

「何で?」アメリアは小首を傾げる。

「お前はもっと慎みを覚えるべきだ。こんなに無自覚では悪い奴に狙われる」アレイオーンは鼻を鳴らした。

 空を仰ぎ視線を逸らすアレイオーンにアメリアは微笑んだ。

「大丈夫だよ。だってアレイオーンがいるから」

 アレイオーンは苦り切った顔をした。

「深い穴から助けてくれてありがとう、アレイオーン」

 アメリアはアレイオーンの目の側にキスをした。驚いたアレイオーンに向かって恥じらうように微笑むと彼女は家へ戻った。
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