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図書室で思わぬ約束をした次の日、何故か王城の敷地にある図書館に来ていた
そして頬にキスまで…
私の頭の中は彼のことで一杯になった
身分が…
弁えるのよ
きっと学園生活を楽しむためにお戯れになってるだけよ
何度もそう自分に言い聞かせるも頬の熱が抗う
「…はぁ」
「どうされました?」
「…ベル、私、身分違いのある方を…いえ、何でも無いわ」
「ふふ、お嬢様、恋ですね?」
「ベル!違う、違うのよ…」
「隠されなくても分かりますよ。何年お嬢様にお仕えしてると思ってるんですか?お嬢様が何をお考えになってるかなど、手に取るように分かるんですから。で、お相手の方はお嬢様より高位の方と。それでお嬢様は諦めようとしているってとこですかね?」
「っ!!!…ベルには敵わないわ。はぁ…。同じ学園の方なんだけど、学園に通って無ければお会いすることも無いような雲の上の方よ」
「頬にキスされ、その雲の上に手が届きそうで怖くなりましたか?」
「…見てた訳では無いのよね?」
「やはりそうでしたか。お帰りになられてから、やたら頬を赤くして手で触れらてうっとりされてましたからね。お嬢様ほど分かり易い方はおみえになりませんよ」
「もう!ベルったら…。…でも、私なんかに思われてもご迷惑なだけだわ」
「そうでしょうか?お嬢様程、美人で聡明な方に思われて光栄に思う方が居ても、ご迷惑に思う方は居ないと思います」
お茶を淹れる手を止めずにベルは私を慰めてくれた
「お嬢様、男性の方が身分が上ならば、その方が何とかして下さいます。ご心配には及びません。きっとその方がよしなにして下さいますよ」
ティーカップを私の前に置きベルは安心させるように微笑みをくれた
「いつも、ありがとう。ベルが居てくれて本当に私は幸せだわ。本来なら主人として私がベルの悩みを聞く立場なのに…」
「私も幸せです。母と共にずっとシルビア様にお仕え出来て」
二人で微笑み合った
「お嬢様、色々先走って悩むよりも目の前の一つずつですよ」
「そうね。何だかすっきりしたわ。先ずは明日提出の課題に専念するわ」
「はい。あまり遅くならないように切り上げて寝て下さいね」
この時の私はベルが同じように身分違いの恋に悩んでいたとは気付きもしなかった
………
「あンっ、ァアっ…」
「大分、ここで善くなり始めたなっ…」
「はっ、はい…、き、気持ち良いっ…です…」
「どうだ、もっと欲しいか?」
「はいっ…もっと、もっと奥まで…」
内壁を男の雁で刺激されトロトロと蜜を溢れさせた
その蜜は更に男を悦ばせ、腰を激しく動かす
気持ち良さに耐えられず、口元に刺激を与えられ無ければ嬌声を響かせてしまう
舌を伸ばし口付けをせがめばそれに応えるように男は舌を吸い、舌を絡めてお互いの涎を交わし合った
息も辛くなり口を離せば今度は胸の尖りを口に含まれ舌先で転がし、更には赤子のように吸われ、やって来る高みを逃すことなど出来なかった
「ンッ、アッ、ンッン、!!!」
足の先まで力を入れ達すれば、じゅぽりと竿を抜き、男はそのまま腹に熱を放った
手で扱きながら熱を放ち切る男に、縋るように抱きつきねだった
「明日も…明日も、愛して下さいますか…?」
「ああ、時間が許せばな」
寝台に広がった髪を耳に掛けられ、愛しいその男の頬にキスをすれば男は口元にまだ萎えてない怒張を持ってきて言った
「全部綺麗に舐めてくれ」
「はい…」
教えてもらったやり方で、まだ湿っているそれに手を添えて舐め上げ男の顔を見上げてみる
段々と男も昂りを取り戻したようで、口の中にゆっくり挿入れ込んだ
少しずつ身体を起こしながら口に咥えた男根を口を窄めて吸い取るようにすれば、自ら腰を振り口内を犯し始める
ああ、もっと欲しい
もっとこの人が欲しい
必死に男の欲に応えながら切に願う
同時に罪悪感も同じだけ襲ってくる
ごめんなさい
ごめんなさい
ただこの人が好きなだけ
何かを望んだりしない
ただこの人が欲しいだけ
初めは無理矢理だった
身分もあり、抵抗することは出来なかった
身体の関係を続ける内にいつしか心まで奪われた
許されることでは無い
知られてしまえば、愛するお嬢様を傷付ける
決して悟られてはいけない
だが、この男の身体無しではもう生きていけない
淫らな自分は何て罪深いんだろう
ごめんなさい、お嬢様…
でも…お嬢様を愛しております
矛盾するこの気持ちを抱えながら明日も明後日もこの男…旦那様を求めるのだろう
旦那様は決して子種を胎には下さらない
せめて口からでも良いので注いで欲しい
無情にも達する寸前に口から抜き取り、顔や身体にドクドクと撒き散らす
私は徐に指で掬い取り見せつけるように舌で舐める
「ふっ、淫らだな」
旦那様はまたお喜びになり今度は後ろから交わって下さった
お嬢様、お嬢様が死ねと仰れば私は死ねます
ですが旦那様とのこの関係だけは…
ごめんなさい…お嬢様…
「ベル、自分から腰を振れ」
後ろから挿入れられながら、旦那様の要望に応える
「ああっ、ンッ、ンッン、き、気持ちイイっ」
身分違いでもこの気持ちはどうにもならない
旦那様もお嬢様も新しくやって来る者達には奪わせない
お二人は私の大切な人
愛していますお嬢様…
そして頬にキスまで…
私の頭の中は彼のことで一杯になった
身分が…
弁えるのよ
きっと学園生活を楽しむためにお戯れになってるだけよ
何度もそう自分に言い聞かせるも頬の熱が抗う
「…はぁ」
「どうされました?」
「…ベル、私、身分違いのある方を…いえ、何でも無いわ」
「ふふ、お嬢様、恋ですね?」
「ベル!違う、違うのよ…」
「隠されなくても分かりますよ。何年お嬢様にお仕えしてると思ってるんですか?お嬢様が何をお考えになってるかなど、手に取るように分かるんですから。で、お相手の方はお嬢様より高位の方と。それでお嬢様は諦めようとしているってとこですかね?」
「っ!!!…ベルには敵わないわ。はぁ…。同じ学園の方なんだけど、学園に通って無ければお会いすることも無いような雲の上の方よ」
「頬にキスされ、その雲の上に手が届きそうで怖くなりましたか?」
「…見てた訳では無いのよね?」
「やはりそうでしたか。お帰りになられてから、やたら頬を赤くして手で触れらてうっとりされてましたからね。お嬢様ほど分かり易い方はおみえになりませんよ」
「もう!ベルったら…。…でも、私なんかに思われてもご迷惑なだけだわ」
「そうでしょうか?お嬢様程、美人で聡明な方に思われて光栄に思う方が居ても、ご迷惑に思う方は居ないと思います」
お茶を淹れる手を止めずにベルは私を慰めてくれた
「お嬢様、男性の方が身分が上ならば、その方が何とかして下さいます。ご心配には及びません。きっとその方がよしなにして下さいますよ」
ティーカップを私の前に置きベルは安心させるように微笑みをくれた
「いつも、ありがとう。ベルが居てくれて本当に私は幸せだわ。本来なら主人として私がベルの悩みを聞く立場なのに…」
「私も幸せです。母と共にずっとシルビア様にお仕え出来て」
二人で微笑み合った
「お嬢様、色々先走って悩むよりも目の前の一つずつですよ」
「そうね。何だかすっきりしたわ。先ずは明日提出の課題に専念するわ」
「はい。あまり遅くならないように切り上げて寝て下さいね」
この時の私はベルが同じように身分違いの恋に悩んでいたとは気付きもしなかった
………
「あンっ、ァアっ…」
「大分、ここで善くなり始めたなっ…」
「はっ、はい…、き、気持ち良いっ…です…」
「どうだ、もっと欲しいか?」
「はいっ…もっと、もっと奥まで…」
内壁を男の雁で刺激されトロトロと蜜を溢れさせた
その蜜は更に男を悦ばせ、腰を激しく動かす
気持ち良さに耐えられず、口元に刺激を与えられ無ければ嬌声を響かせてしまう
舌を伸ばし口付けをせがめばそれに応えるように男は舌を吸い、舌を絡めてお互いの涎を交わし合った
息も辛くなり口を離せば今度は胸の尖りを口に含まれ舌先で転がし、更には赤子のように吸われ、やって来る高みを逃すことなど出来なかった
「ンッ、アッ、ンッン、!!!」
足の先まで力を入れ達すれば、じゅぽりと竿を抜き、男はそのまま腹に熱を放った
手で扱きながら熱を放ち切る男に、縋るように抱きつきねだった
「明日も…明日も、愛して下さいますか…?」
「ああ、時間が許せばな」
寝台に広がった髪を耳に掛けられ、愛しいその男の頬にキスをすれば男は口元にまだ萎えてない怒張を持ってきて言った
「全部綺麗に舐めてくれ」
「はい…」
教えてもらったやり方で、まだ湿っているそれに手を添えて舐め上げ男の顔を見上げてみる
段々と男も昂りを取り戻したようで、口の中にゆっくり挿入れ込んだ
少しずつ身体を起こしながら口に咥えた男根を口を窄めて吸い取るようにすれば、自ら腰を振り口内を犯し始める
ああ、もっと欲しい
もっとこの人が欲しい
必死に男の欲に応えながら切に願う
同時に罪悪感も同じだけ襲ってくる
ごめんなさい
ごめんなさい
ただこの人が好きなだけ
何かを望んだりしない
ただこの人が欲しいだけ
初めは無理矢理だった
身分もあり、抵抗することは出来なかった
身体の関係を続ける内にいつしか心まで奪われた
許されることでは無い
知られてしまえば、愛するお嬢様を傷付ける
決して悟られてはいけない
だが、この男の身体無しではもう生きていけない
淫らな自分は何て罪深いんだろう
ごめんなさい、お嬢様…
でも…お嬢様を愛しております
矛盾するこの気持ちを抱えながら明日も明後日もこの男…旦那様を求めるのだろう
旦那様は決して子種を胎には下さらない
せめて口からでも良いので注いで欲しい
無情にも達する寸前に口から抜き取り、顔や身体にドクドクと撒き散らす
私は徐に指で掬い取り見せつけるように舌で舐める
「ふっ、淫らだな」
旦那様はまたお喜びになり今度は後ろから交わって下さった
お嬢様、お嬢様が死ねと仰れば私は死ねます
ですが旦那様とのこの関係だけは…
ごめんなさい…お嬢様…
「ベル、自分から腰を振れ」
後ろから挿入れられながら、旦那様の要望に応える
「ああっ、ンッ、ンッン、き、気持ちイイっ」
身分違いでもこの気持ちはどうにもならない
旦那様もお嬢様も新しくやって来る者達には奪わせない
お二人は私の大切な人
愛していますお嬢様…
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