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番外編 学祭編
1 オレの学祭1
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季節外れですが物語は秋です。これで2人の物語は完結です。
ーーー
オレの通う大学の学祭の話をしよう。
大学一年の秋も深まった頃。オレの通う大学で学祭が開催された。
といっても、オレのいる学部は体育学部なので、どちらかといえば有志の部活がそれぞれで企画して、何かイベントや屋台をする位なんだけどな。
そんな中、オレの所属するサッカー部は部費を稼ぐ為、屋台で焼そばを売る事になった。
「ちくしょー!隣に負けてる!」
鉄板の前でダラダラ汗を流して焼そばを炒めながら、同じサッカー部の先輩が悔しそうに隣の屋台を睨んでる。
ちなみに隣はマッスル同好会。ようはボディビルダーの集まりだ。
こんなに天気の良い中、暑苦しい屋台で奴らはビキニ一丁で、汗をダラダラ流しながら、たこ焼きを焼いている。
これに男子は大ウケ。
更に筋肉好きな女子に好評で。
マッチョが焼くたこ焼き屋さんは大盛況だ。
「こうなったら、こっちはイケメンで勝負だ!」
先輩が何故かオレを見た。
「行けスグル!隣の女子奪って来い!」
「は、はぁ~!?何言ってるんすか!!」
「うるせー!うちの部員で客引き出来そうな奴はお前くらいだろ!」
その後、先輩が、「おい!お前ら!」と他の部員に何か指示を出した。そして、焼そばを作っていた筈のオレは、あれよあれよと言う間に、汗を拭かれ、消臭スプレーをかけられ、何故かTシャツを脱がされ。
上半身裸で、屋台の前に放り出された。
「ふ、服!」
「マッチョに対抗して、裸で客引きしろー!」
そんな殺生な。
マジで?
あまりの無茶ぶりに、オレが石化してると。
誰かが声をかけてきた。
「スー!見つけた!」
「すっげー広いキャンパスだな~、ところでさ」
「何でお前裸なんだよ」
高校の時の友人。イッキ、カク、スケだった。
「お、お前ら~、助けて」
「お姉さん、お腹空いてない?」
「ねぇ、ご飯まだだったら焼そばとか、どう?」
「買ってくれたら嬉しい」
オレを訪ねて遊びに来てくれた3人のお陰で、屋台は大盛況になった。
世の中的にはイケメン部類に入るらしい3人が、積極的に客寄せしてくれたからだ。
お陰でオレは服を取り戻し、焼そば作りに専念できた。
客寄せから逃れて良かったけど、今度は逆に盛況過ぎて、抜けれないかもな。
汗を拭きながら、何気なく目線を遠くにやる。
その向こうに、大好きな存在を見つけた。
◆◆◆
僕の通う大学の学祭の話をしよう。
僕の通う学校は女子が多い。特に僕の学部は料理や栄養に重点を置いて学ぶから余計にだ。なので今度の学祭では料理の腕を存分に振る舞える食事メインのカフェをする予定だ。
僕らの学祭よりちょうど1週間早く、たっくん達の学祭が開催された。
学祭がどんな物か知りたいし。
もしかしたら学祭デート出来るかもしれないし。
そんな思いを胸に僕は、たっくんの大学に足を運んだんだ。
「…………」
予想を遥かに超える凄まじい空間だった。
暑苦しい筋肉マン達が、あっちこっちで身体自慢した企画や展示を行っている。
……たっくん、こういう人達と一緒に勉強してるんだ。
びっくり。そして感心と尊敬。
とにかく体育会系なノリで学祭はとっても盛り上がっていた。
周囲を見回しながらウロウロしていると。一際人だかりを発見。
マッチョなお兄さん達が作るタコ焼き屋さんと、キラキライケメンお兄さんが勧誘してる焼そば屋さんだった。
こう言ったら失礼だけど、このむさ苦しいマッチョ感溢れる学内で、そこはオアシスみたいに爽やかだった。
また1人、2人、女の子達が吸い込まれていく。
すごいなぁ、と思ってたら。イケメンお兄さん達の1人と目が合った。ちょっと小柄の綺麗めお兄さん。
何か見覚えが…………あ。
思い出した!
塾で一緒だった、たっくんのお友達!
てことは。
勧誘お兄さん達の向こう。焼そば屋さんの屋台を見ると。
いた!たっくんだ。
汗をかきながら焼そばを作ってる。
でも、たっくんがこっちに気づく前に。
小柄の綺麗めお兄さんが、デカいイケメンお兄さんに声をかけて、僕を指さしてこっちを見た!
「……………」
僕の存在を知られたら、たっくんが男と付き合ってる事、バレちゃうかな?
僕は怖くなって、その場から逃げ出した。
ーーー
オレの通う大学の学祭の話をしよう。
大学一年の秋も深まった頃。オレの通う大学で学祭が開催された。
といっても、オレのいる学部は体育学部なので、どちらかといえば有志の部活がそれぞれで企画して、何かイベントや屋台をする位なんだけどな。
そんな中、オレの所属するサッカー部は部費を稼ぐ為、屋台で焼そばを売る事になった。
「ちくしょー!隣に負けてる!」
鉄板の前でダラダラ汗を流して焼そばを炒めながら、同じサッカー部の先輩が悔しそうに隣の屋台を睨んでる。
ちなみに隣はマッスル同好会。ようはボディビルダーの集まりだ。
こんなに天気の良い中、暑苦しい屋台で奴らはビキニ一丁で、汗をダラダラ流しながら、たこ焼きを焼いている。
これに男子は大ウケ。
更に筋肉好きな女子に好評で。
マッチョが焼くたこ焼き屋さんは大盛況だ。
「こうなったら、こっちはイケメンで勝負だ!」
先輩が何故かオレを見た。
「行けスグル!隣の女子奪って来い!」
「は、はぁ~!?何言ってるんすか!!」
「うるせー!うちの部員で客引き出来そうな奴はお前くらいだろ!」
その後、先輩が、「おい!お前ら!」と他の部員に何か指示を出した。そして、焼そばを作っていた筈のオレは、あれよあれよと言う間に、汗を拭かれ、消臭スプレーをかけられ、何故かTシャツを脱がされ。
上半身裸で、屋台の前に放り出された。
「ふ、服!」
「マッチョに対抗して、裸で客引きしろー!」
そんな殺生な。
マジで?
あまりの無茶ぶりに、オレが石化してると。
誰かが声をかけてきた。
「スー!見つけた!」
「すっげー広いキャンパスだな~、ところでさ」
「何でお前裸なんだよ」
高校の時の友人。イッキ、カク、スケだった。
「お、お前ら~、助けて」
「お姉さん、お腹空いてない?」
「ねぇ、ご飯まだだったら焼そばとか、どう?」
「買ってくれたら嬉しい」
オレを訪ねて遊びに来てくれた3人のお陰で、屋台は大盛況になった。
世の中的にはイケメン部類に入るらしい3人が、積極的に客寄せしてくれたからだ。
お陰でオレは服を取り戻し、焼そば作りに専念できた。
客寄せから逃れて良かったけど、今度は逆に盛況過ぎて、抜けれないかもな。
汗を拭きながら、何気なく目線を遠くにやる。
その向こうに、大好きな存在を見つけた。
◆◆◆
僕の通う大学の学祭の話をしよう。
僕の通う学校は女子が多い。特に僕の学部は料理や栄養に重点を置いて学ぶから余計にだ。なので今度の学祭では料理の腕を存分に振る舞える食事メインのカフェをする予定だ。
僕らの学祭よりちょうど1週間早く、たっくん達の学祭が開催された。
学祭がどんな物か知りたいし。
もしかしたら学祭デート出来るかもしれないし。
そんな思いを胸に僕は、たっくんの大学に足を運んだんだ。
「…………」
予想を遥かに超える凄まじい空間だった。
暑苦しい筋肉マン達が、あっちこっちで身体自慢した企画や展示を行っている。
……たっくん、こういう人達と一緒に勉強してるんだ。
びっくり。そして感心と尊敬。
とにかく体育会系なノリで学祭はとっても盛り上がっていた。
周囲を見回しながらウロウロしていると。一際人だかりを発見。
マッチョなお兄さん達が作るタコ焼き屋さんと、キラキライケメンお兄さんが勧誘してる焼そば屋さんだった。
こう言ったら失礼だけど、このむさ苦しいマッチョ感溢れる学内で、そこはオアシスみたいに爽やかだった。
また1人、2人、女の子達が吸い込まれていく。
すごいなぁ、と思ってたら。イケメンお兄さん達の1人と目が合った。ちょっと小柄の綺麗めお兄さん。
何か見覚えが…………あ。
思い出した!
塾で一緒だった、たっくんのお友達!
てことは。
勧誘お兄さん達の向こう。焼そば屋さんの屋台を見ると。
いた!たっくんだ。
汗をかきながら焼そばを作ってる。
でも、たっくんがこっちに気づく前に。
小柄の綺麗めお兄さんが、デカいイケメンお兄さんに声をかけて、僕を指さしてこっちを見た!
「……………」
僕の存在を知られたら、たっくんが男と付き合ってる事、バレちゃうかな?
僕は怖くなって、その場から逃げ出した。
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