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*羽化

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*背後注意。前半R18あり*




ヴァルツさんの白濁を中に受け止めて意識を飛ばしてたのは少しの間らしかった。

あの瞬間、僕の中で何かが変わったようだった。
なんて言えばいいのか、そう、ヴァルツさんと魂ごと一つに溶け合ったような・・・。

「リノ、すまない、無理をさせたか?!」

心配そうな顔のヴァルツさんに首を振る。
無理なんかじゃあないよ。
気持ちよすぎてどうにかなりそうだったんだと告げれば、まだ中に入っていたらしいヴァルツさんのモノが大きくなった。

アレ?

「そんなことを言って煽るリノが悪い」

そう言って再び僕の胎内を激しく突き上げ出した。

え?
アレで終わりじゃないの?

なんてぽやっと考えられたのはここまで。

「あ、あん、や、・・・んんっ、おく・・・!」
「ここがいいのかい? もっと突いてやろう」
「やあん、ちがっ、気持ちい・・・つらい」

もう、気持ちよくて後ろからと前からと、挿入の角度が変わって違う所にあたるのがよくて。
思わず腰をひけば、許さないとばかりにがっちり腰を掴まれて深く穿たれて。

何度も揺さぶられて中に出されて、その度に体の奥底から塗り替えられるような感覚に、しまいには酔ったようになり。

どのくらい経ったのか、何度目かの白濁を受け止めて、遂に僕は意識を失った。




やり過ぎた。
リノが気を失ってしまった。

だって、待ち望んだ番との蜜月だぞ。
更にはあんなに可愛らしく俺の愛撫に感じてくれて、箍が外れるのは仕方ないだろう!

・・・・・・誰に言い訳をしているんだ。

ともかくリノを清めて、侍医にまた診てもらおう・・・・・・お小言かな。



案の定、侍医とアルフに説経をされた。

「ヴァルツ様は馬鹿ですか馬鹿ですね。何で言われたことを守れないんですか鶏頭ですか、いや鶏に失礼ですねホントにアホですね!」

いい笑顔だなアルフ。だが目が笑ってないぞ。

「いくら逆鱗で体質が変わっていようと、体格差や体力を考えて下さい。いきなりこの細い腰に貴方様の大きな逸物を受け止めて散々穿たれれば気を失うのも当然でございましょう!」

・・・・・・その通りだ。スマン。

反論できずに床に正座で縮こまってしょぼんとしているヴァルツ。

その姿に溜飲を下げた二人は怒りを鎮めた。

「でもまあ、気をやりすぎただけですので、しばらく休めば目覚めますので心配ございませんよ。それに、ほら・・・・・・」

侍医が指で指したリノの羽が、以前よりひとまわり大きく輝きを増していた。

「これは・・・・・・」
「おそらく、子種を注がれた事でヴァルツ様の魔力を吸収し、成長したものと思われます。リノ様のお話ですと魂は竜人だったとか。このままいけば羽化して飛べるやもしれませぬ」
「・・・・・・まことか?!」
「過去、このような例がないため確実ではありませんが、可能性はあるかと」
「そうか、飛べるといいな」
「だからといって無理強いをしてこのような事になりませぬように」

そう言って釘を刺していった。

「ヴァルツ様はリノ様が目覚めるまでついてやって下さい。手は出さないで下さいよ!」

アルフも部屋を後にした。
静かになった部屋でリノを見つめながら思う。飛べないと言っていたリノ。
ならば俺が抱き上げて飛べばいいかと思っていたが。

そうだな。
一緒に飛べたらいいな。

きっとリノは大喜びするだろう。

早く目覚めて。

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