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本編
21.二度目の満月(前編)※
しおりを挟む今日のシルバーはいつにも増して甘えたがりだ。朝起きた時点で、いつも通り準備をしようと起き上がった俺を行かせまいと服の裾を噛んで引き留めてきた。
まだ眠そうなシルバーに付き合い、いつもよりゆっくり朝を過ごしてから朝食の準備にとりかかる。その間もぴっとりとくっついてきて、俺の足元に寝そべっていた。
気怠そうな雰囲気と、甘えん坊なその態度はいつかの朝を思い出す。
そして、そういえばシルバーが帰ってこなかったあの日からそろそろ1ヶ月が経とうとしていることに気がついた。
「そうか、今日は満月か」
シルバーを撫でながら呟くと、ピクリと反応したシルバーが顔を上げた。
「てことは、今日も夜になったら森に行っちゃうんだな……」
あの日の不安な気持ちが蘇って、思ったよりも沈んだ声になってしまった。あの時と違ってシルバーの正体もその強さも知っているから、そこまで心配しなくてもいいのは分かっている。でもそれはそれ、これはこれだ。
シルバーが起き上がり、スリスリと俺の首元に額を擦り付ける。「心配はいらない」と言いたいのかもしれない。
「あんまり危ないことはしないでくれよ」
そう言ってそっと抱きしめると、「ワフ」と返事をしてくれた。シルバーが獣人で良かったと思う。心配していること、無事に帰ってきてほしいという想いが、正しく伝わってくれるから。
それだけでも、ただ待つことしか出来ない俺にとっては大きな安堵に繋がる。
そうして穏やかな時間は過ぎ去り夕焼け空が広がると、シルバーはあの日と同じように森の中へと出かけて行った。
シルバーがいないだけで、家の中がやたらと広く感じる。それだけシルバーのいる生活が当たり前になっている証拠だ。ソファに座り、ぼんやりと外を眺める。夏は日が長いからこの時間にしてはまだ明るい。そして日が沈みきっていないのに、薄ぼんやりと満月が姿を表している。
ヴァルトが言っていた満月の夜の狼獣人の特性が真実ならば、満月によって獣の本能が呼び起こされ理性でのコントロールが難しくなるから人前に姿を現さないのだという。だからこそ、森で夜が明けるのを待っていたのだろう。
でもあの日、人間の姿で出会ったヴァルトはかなり理性的だったと思う。確かに最初は「気が立っていた」と本人が言っていたが、そこまで危険な印象は感じなかった。
そこで俺は、一つの仮説を立てる。
「もしかして、獣型のコントロールが出来ない、とか……?」
森にいる間のことは分からないが、シルバーは普段、狼の姿で一日中過ごしている。人化の仕組みがどんなものなのかは分からないが、もしもそれが満月の晩だけ不安定になるのだとしたら、俺に正体を隠しているシルバーが姿を眩ますのも納得がいく。
「ん?じゃあ別にヴァルトとしてなら一緒に居ても問題ないよな?」
そう、シルバーとして俺の前で人型になるのがアウトでも、最初からヴァルトとして家に呼べば森で危険な目に遭う可能性も無くなり、俺もシルバー兼ヴァルトの安否にモヤモヤする必要もなくなる。
なんて天才的な方法を思いついたのだろう。
そうと決まったら善は急げとヴァルトへ手紙をしたためた。
『親愛なるヴァルトへ』
『今夜はあの夜以来、初めての満月だ。以前君が言っていた通りシルバーはきっと朝には帰ってくるんだろうけど、やっぱり心配で心細くて堪らないんだ。そこで相談なんだが、もし君に何も用事がなければ、これから家に来れないかな?君と話していればきっと冷静にシルバーの帰りを待つことができると思うんだ。勿論無理強いはしないし、難しければ断ってくれて大丈夫だから。考えてくれると嬉しい。』
『P.S. 今夜の晩御飯はビジュー肉の香草炒めとコーンの冷製スープだ。ついでに紅茶ミルクのシャーベットが食後のデザートの予定だ』
自分でも白々しい内容だなとは思うけれど、実際こう書くしかないのだから仕方がない。多少ヴァルトの罪悪感と食欲を煽った内容にしたのは悪いとは思うが、それもこれもシルバー兼ヴァルトの安全の為だ。
魔石に魔力を込め手紙を送る。
どれくらいで返事が返ってくるかは分からないが彼が承諾してくれたときのことを考えて、夕飯の準備に取り掛かる。
粗方の下ごしらえが終わり、あとは焼いて盛り付けるだけの段階まで完了させたタイミングで、ふわりと風が舞った。柔らかな光と共に目の前に手紙が現れる。ヴァルトからだ。手元に紙が無かったのだろう、俺の手紙の裏面を利用して綴られた返事を見て、思わず笑ってしまった。
『バニラアイスも付けてくれるなら』
「ふっ、どんだけアイス好きなんだよ」
本来ならシルバーの今日の分のアイスは食べ終わっているのだが、これからやって来るのはヴァルトなので特別にノーカウントにしてあげよう。それにしても3回目どころか追加分を要求してくるあたり強かだなぁとついつい呆れてしまうが、俺は何も知らない設定なので仕方なく見逃してあげた。
それから暫くして、玄関の呼び鈴が鳴った。
扉を開けるとそこには満月を背景にして、ヴァルトが立っていた。サッと目だけで全身を見渡して、見えるところには怪我がないのを確認してホッと胸を撫で下ろす。
「いらっしゃいヴァルト、突然呼んだのに来てくれてありがとな」
「…………あぁ」
少し素っ気ないように思えるが、これも満月の影響なのかもしれない。早速ヴァルトを部屋の中に招き入れ、ダイニングテーブルへと誘う。
「お腹空いてる?あとはもう焼くだけだからすぐに出来るけど」
「……じゃあ、頼む」
「ん、任せて!ヴァルトは自由に寛いでてくれて大丈夫だから。準備が終わったらまた呼ぶな」
そう言い残してキッチンへと向かう。
フライパンに油を引いて、下ごしらえ済みの肉と野菜を炒めていると、不意に背後に人の気配を感じた。俺が振り返るよりも早く、お腹側に両手が回って肩にヴァルトの顎が乗った。ふわりと後ろから抱きしめられるような格好に、色んな意味で心臓がバクバクと脈打つ。
「うわ!ちょっ、急に背後に立つなよ!危ないだろ!」
「……良い匂いがする」
「なんだよ、そんなに腹減ってたの?心配しなくてもすぐに出来るから座ってろって」
「手伝う」
「えぇ……別にいいのに。ヴァルトはお客さんなんだし」
「二人で準備した方が早いだろ」
「まぁそうだけどさ。じゃあそこのバゲット切り分けてからこっちのコンロで焼いてくれるか?」
「分かった」
コクンと頷いて体温が離れていく。
それにホッとするような、少し名残惜しいような……いや、名残惜しいって何だ。別にそういうんじゃないし、と慌てて頭を振る。
ヴァルトが真剣な表情でバゲットを切る様子を横目に見つつ、仕上げに香り付けの香草を加えてサッと炒める。冷蔵庫から冷製スープも取り出してそれらを皿に盛り付ければ完成だ。
「これ、向こうのテーブルに持ってってくれるか?」
「あぁ」
テーブルに運ぶのはヴァルトに任せて、その間に調理器具を魔法洗浄機に突っ込んで魔力を込める。前世でいうところの食洗機なのだが、これがまぁ便利で重宝している。
ピッチャーから水を汲み、二つ分のグラスを持ってダイニングテーブルに向かうと、何故か料理は全てテーブルの片側に並べられていた。そして向かい合うように置いていた二脚の椅子は同じ面に仲良く横並びになっている。
「え、まさか並んで食べるのか?狭くね?」
「こっちの方が良い」
「うーーん?まぁ別に良いけどさ」
謎ではあるものの、別にこだわりがある訳でもないのでヴァルトの隣に腰を下ろす。
「いただきます」
「……その“イタダキマス”とは何だ?」
「あぁ、食前の挨拶みたいなもん。食材の命をいただくこととか、食材や料理を作ってくれる人への感謝を込めて言う言葉だよ。まぁ、俺の家限定だけどな」
前世日本では当たり前の概念だったが、こっちの世界では『いただきます』『ごちそうさまでした』の言葉が存在しない。似たようなので神への祈りを捧げる儀式みたいなものは一応存在しているが、そこまで重いものを毎食ごとにするつもりはないので、一人暮らしを始めてからは日本式を採用させてもらっている。
ヴァルトは俺の見よう見まねで手を合わせて小さく「いただきます」と呟くとコーンの冷製スープを一口啜った。
「冷たいのは初めて食べたが……美味いな」
「夏にピッタリだろ?俺も好きで良く作るんだ」
「ケイトは凄いな、こんなに料理が出来て」
「そう?まぁ昔から親の手伝いとかしてたし、一人暮らししてると自然と身につく一般的なレベルだと思うけどな」
「俺は料理が出来ないから、尊敬する」
「そうなんだ。じゃあ今度一緒にご飯作ってみる?簡単なので良かったら教えるよ」
「あぁ、頼む」
こくりと頷いたヴァルトは、別の料理を口に運んでは美味しいと味の感想を伝えてくれた。心なしか目がキラキラしているし、シルバーの時も思ったけど食べるのが好きなのかもなぁと、こっそり笑いつつ、俺も料理に手をつけようとした。
しかし、それをヴァルトに阻まれてしまった。横からヒョイっとフォークを奪うと、香草炒めの肉を刺して俺の口元に差し出してきた。
まさか、これはあれか。
あーーんのつもりなのだろうか。
「んん?え、じ、自分で食うよ……?」
「気にするな」
「いや気になるよ……」
「いいから口を開けろ、せっかくの料理が冷めるだろ」
「えええ……?」
納得はいかないが向こうも全然折れてくれなさそうなので仕方なく口を開けると、すかさず料理を口の中に運ばれる。しかもその一口だけじゃなくて、完食するまで全部の工程をヴァルトに奪われてしまった。いやなんで。
ヴァルトの行動原理が謎すぎる。
俺が咀嚼してる間に器用にも自分の分も食べ進めていたのでほとんど同時に食べ終えた。
成人男性二人が肩を並べてあーんしながら食事をするとか、絵面的に大丈夫なのだろうか。
それに口を開けて待つのは、幼い子供のようで中々羞恥心を煽られる。
ただ晩御飯を食べただけなのに、妙に疲れてしまった。対するヴァルトは随分とご機嫌である。皿を洗い場に持っていく時も、ご機嫌な様子でトコトコ着いてきた。そしてお待ちかねの紅茶ミルクシャーベットとバニラアイスを皿に盛り付けると、見えないはずの耳と尻尾がブンブンと激しく揺れているのがよく分かった。
不思議なもので、顔のパーツは大して動いてないのに嬉しそうなのがありありと伝わってくる。もしかしたら一緒に過ごすうちに些細な表情の変化も気付くようになったのかもしれない。
アイスの器とスプーンを渡してリビングへと向かう。いつも通りソファに座ろうとした瞬間、ヴァルトに腕を掴まれて止められる。
「ん、どうした?」
「ケイトはこっち」
そう言って指差したのは、ソファに座ったヴァルトの膝の間。まさか、そこに座れと仰るのか。
「………お邪魔します」
さっきの夕飯の時といい、やたらとくっ付きたがるのは何なのか。そういえば狼の姿の時も朝から甘えたがりのくっつきたがりだったのを思い出す。満月の夜は理性が緩まるらしい。だから普段甘えたいなって我慢してることが表に出ちゃってるのかも。
とはいえ恥ずかしいものは恥ずかしいので、あまりヴァルトには触れない様に浅く腰掛けたものの、俺の腹に片手を回して引き寄せられてしまったので意味がなかった。
あーん再び、だ。
差し出されるスプーンにパクりと食いつき、アイスを堪能するが、いつもより甘い気がするのは気のせいではないと思う。
そしてシルバーは俺に差し出したスプーンをそのまま使って自分の分のアイスも食べ始めた。
間接キスじゃん……。
なんてこっそり考えてしまって顔が上げられない。ヴァルトは気にならないのかな。俺と同じスプーン使い回すの。まぁ気になるような性格ならこんな事しないんだろうけども。
パクパクと食べ終え、テーブルの上に器を置いたヴァルトは、本格的に俺を囲い始めた。
片腕で軽く抱き寄せられていたのが、両腕で背後からしっかりと抱きしめられて頭が首筋に置かれる。グリグリと額を擦り付けられるたびに髪がかかって擽ったいが、俺の小さな抗議は受け入れてもらえなかった。
「ん……」
熱い息が首筋にかかってゾクっとする。
思わず身じろぎすれば更に抱きすくめられて密着度が増した。いつのまにか甘ったるい空気が部屋の中に満ちる。世間話とか、そういうのができる雰囲気ではなくて、ただひたすらヴァルトから与えられる甘い感覚に耐えるばかり。
むに、と首筋に唇が触れる。
先程までアイスを食べていたからかその唇はひんやりと冷たい。そこからやわやわと軽く食まれてどんどん上へと上がっていく。ヴァルトの唇が耳まで到達して、思わずビクンと体が跳ねた。
「はっ………ぁ」
耳の淵に軽くキスを落とされて、わざと鳴らしたリップ音がダイレクトに鼓膜に響く。変な声が出てしまいそうで慌てて両手で口を押さえるが、ヴァルトの左手が俺の防御を潜り抜けてしまった。唇に触れた指が、スルリと口の中に侵入してくる。びっくりして「あがっ!?」と声を上げた瞬間、図らずしも舌が動いてヴァルトの指を舐めてしまった。慌てて舌を引っ込めようとするが、ヴァルトの人差し指と中指に捕まってしまってそれ以上逃げられなかった。
「んあ……ふぁ、るろぉ」
舌を撫でるように指でなぞられるたびにゾクゾクと生理的な涙が浮かぶ。同時に耳もキスをしたり淵を舐めたり甘噛みしたりとやりたい放題な狼は全く躾がなっていない。
だんだん力が入らなくなってきて、くたりとヴァルトにもたれかかると、お尻の辺りに何か硬いものが当たった。
「?…………ッ!!!?!?!!」
その正体に思い至った途端、全身が沸騰した。
うわ、これ……ヴァルトの……。
ドッドッドッと激しく心臓が胸を叩いてくる。
ヴァルトと密着すればするほどゴリゴリとお尻の割れ目あたりにアレを擦り付けられ、次第に甘い香りが鼻腔を擽った。
待って、これ。
もしかしなくても発情してないか?
獣人が性的興奮を感じるとパートナーや想い人にだけ伝わる甘い香りを発すると聞いたことがある。この香りを嗅ぐと、だんだんとその相手も性的興奮が高まっていくという、ある意味媚薬よりもタチの悪い作用があるらしい。
そこで漸く気付いた。
満月の夜は野生の本能が研ぎ澄まされ、理性でコントロールが出来なくなるという言葉の意味を。本能ってもしかしなくても、性欲も含まれているのでは?
前世含めて恋愛経験なんて皆無な俺は、ただでさえこの過剰なスキンシップですら刺激が強くて既にデロデロになっちゃってるのに、これ以上深く触れられたらおかしくなっちゃうかもしれない。
「ふっ、う……」
ジュウっと首筋を吸われて、またあの甘い疼きが身体に響く。前はこんなに感じなかったのに、ヴァルトから発する甘い香りのせいか、やたらと敏感になってる気がする。
ねっとりと首筋を舐められて、それが段々と頸へと移動していく。そしてそこをカプカプと甘噛みされるとまた言いようのない甘い悪寒が全身を包み込む。
「あっ、や、ふぁるろ……!そほは!」
自分のものとは思えない甘い声が出た。
ヴァルトの節くれだった白い指先で、俺の兆したソコをスルリと撫でられたせいだ。
くちゅくちゅと口の中を指で愛撫され続けているせいで、くぐもった甘い声がひっきりなしに漏れる。それと同時に俺のものをズボンの上から形をなぞるように撫でられて、舌が耳の中を犯す。
「んああ!やぁ……!」
気持ち良すぎてどうにかなりそうだった。
何でこんなことになっているのかも考えられず、とにかく早く出したくて出したくて堪らなかった。
「は、あ……ふぁるろぉ……」
懇願するように涙目でヴァルトを振り返ると、口の中を散々好きなように動いていた指が引き抜かれ、顎を掴まれた。
グッと身を乗り出したヴァルトの唇で唇を塞がれる。舌先同士が触れ合った途端、既に限界だった俺の下半身が暴発してしまった。
「んんんんぐぅ……ッ!」
俺がイッてる間もグチャグチャに口の中を舐められて、甘イキが止まらない。あまりにも気持ち良すぎて気を失ってしまいそうだ。
「んああ…っ!やっ、もうダメ……」
それなのに、ヴァルトは尚もしつこく俺の俺自身をズリズリと撫でてくる。イッたばかりで敏感すぎるそこを刺激されると頭がおかしくなりそうだ。嫌々と頭を振って拒絶すると、仕方なさそうにヴァルトの手が離れてくれてホッとする。
だが安心したのも束の間、俺の身体をくるりと回転させてヴァルトの膝の上で向かい合うように膝立ちにされてしまった。そして、ぐちゃぐちゃになった下着ごとズボンを半分ずり下げられると、俺の精液を指に絡めて後孔の淵をくるりと撫でられた。
「あうぅ……」
そんなところ自分でも触ったことないのに、何故かそれだけの刺激でさえ気持ちよく感じてしまう。ヤバい。俺の身体、やっぱりおかしくなってる。
必死にヴァルトの首筋に縋り付いて快感を逃がそうとするが、ヴァルトは俺が反応するところを容赦なく攻めてくる。
そのうち指の第一関節がつぷりと穴の中に入ってきて、中を広げるようにクルクルと壁を撫でられる。異物感だけではないゾワゾワとした感覚に体が震える。
「は、ぁ………あん……あぁ」
やばい、どうしよう。
気持ちいい。
お尻とか、そんなの絶対ありえないと思ってたのに、ヴァルトにお腹側のとこ撫でられると、声も出ないほどの快感が襲ってくる。
「ひぁ…ッ!うぅ、ヴァルトぉ……」
気持ちいいの、こわい。
……キスして。
小さく零して甘えるように鼻先をスリと擦り付けた瞬間、舌を絡める激しいキスが降ってきた。
ちゅぷじゅぷと激しい水音に耳を犯されて、頭の中がぼんやりとしてきて、次第に理性とか建前とかそういうどうでも良いものがどんどん遠ざかっていく。
気持ちいい。
嬉しい。
もっとしたい。
……好き。
ヴァルトの舌に自分からも積極的に絡めながら、降って湧いてきた自身の気持ちを遅れて認識して、そこで漸く自分の気持ちを自覚した。自覚せざるを得なかったともいう。
好きだ。
好きだよ、ヴァルト。
お前が狼でも獣人でもただの人間でもなんだって良いくらいに、ただただお前が好きだ。
シルバーだから……そしてヴァルトだからこそ、俺はお前に惹かれたのだから。
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