悪役令嬢に転生したのは極度の男性恐怖症の人見知りでした☆悪役令嬢なんて主要キャラクターは私には無理です!私は平凡に生きます!

SAKURA

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12歳・学園生活の始まり。ここは地獄ですか!?

クレイティオ・フレディアの秘密

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俺はクレイティオ・フレディア。
ここ、フレディア王国第2王子だ。
だが、これは真実ではない。
本来は俺は第1王子だった。
だが、俺の見た目は黒髪に赤い瞳。
これは災いの象徴とされており、母様……王妃様は俺を産んだ後しばらく寝込んでしまったそうだ。
俺はこの見た目のせいで、母親を失った。 
王妃様は俺を側室の子として、接するようになった。
側室の妃も空気を呼んで、俺を自分の子として接した。
その後、側室の妃からハウライトリアが産まれた。
ハルトは周りから祝福された。
まぁ、当たり前か……
あいつは金髪で青い瞳。
まさに王族にふさわしい容姿だったから。
王妃様は、たいそうアルトを可愛がった。
俺はいつも一人になった。
だから俺は影で努力をした。
学力も、武術も、魔法も王妃様が認めてくれて、また……俺を見てくれるように……
ある日、父上が王妃様を俺のところに連れてきた。
彼女は抱きついて言った。
「すごいわね~クレオちゃん」
嬉しかった。王妃様が初めて俺をちゃんと見てくれたみたいで。でも………
「お母様も鼻が高いわね」
この一言で俺の淡い期待は崩れ去った。
父上は苦虫を潰したかのような顔をしていた。
(なんで?どうして?どうしたら俺を見てくれる?愛してくれる?母親に戻ってくれる?俺の容姿が悪いのか?あいつが生まれたから?わからない……もうなにも……わからない……)
ハルトはなんでも持っている。
でも、俺はなにも持っていない。
俺はハルトになりたかった。
あいつみたいになれたら俺は王妃様に愛してもらえたのかもしれないから……






俺は王宮では誰もに恐れられていて、誰もが俺を避け、嫌った。
父上や王妃様達が見えないところでいじめられたりもした。
それでも、気にしなかった。
だって……

『なにも感じなかったから』

でも、そんな時だった。
あいつに会ったのは………

「何してるの?」
「え?」
「目の前には金髪だが、毛先の方はピンク色で綺麗なグラデーションの髪、華奢な体、顔は整っており、瞳はピンク色。だが、その時は虹色に見えた。
(綺麗………)
こいつもきっと愛されているんだろうな
「見てわからないのか?読書だよ」
「へぇ~なんで?」
「なんでって………暇……だから?」
「あなた王族でしょ?なんでこんなところにいるのよ」
「それは……」
「見た目のせい?」
「………」
「……『黒い髪と赤い瞳は災いの象徴である。その者には近づくな。災いが訪れるぞ』」
「……!!……知ってるなら……なぜ近づいた……?俺を嘲笑うためか?」
「別に。ただ興味があっただけ」
「………は?」
「災いと呼ばれる第2王子はどんな人なのか………それが気になっただけよ。でも、残念。あなた………空っぽね」
「空っぽ………?」
「あなたは何も感じてない。喜びも、悲しみも、痛みも……まぁ怒りは少しあるのかもね。でもそれだけ。ただの空っぽな人間」
「俺は………空っぽじゃない………」
「へぇ……どうかしらね」
と、挑発のような笑みを浮かべる。
「私ね……思うのよ。見た目なんか気にしてても意味がないって。だって、見た目のせいで蔑まれるなんて、人生つまらないでしょう?なら好き勝手に生きた方が幸せだと思うの。ねぇ、そう思わない?」
「フィアナーーーー!!」
「あら、お父様だわ。そろそろ行かないと……じゃあね。空っぽな王子様。………悔しい?なら埋めてみなさいよ。その空っぽな心を」
そう言って彼女は走り去っていった。
ムカつくやつだったけど、その言葉に少し救われた気がした
「見た目なんか気にしてても意味がない………か………」
(もう少し……頑張ってみようかな……)



「ここにいたんですね……兄上」
唯一、俺を兄と呼ぶやつがいる
「あぁ……お前か………ハルト」
「久しぶり………ですね」
「そうかもな………」
俺たちの会話はぎこちない。
なぜならお互いにお互いのことをよく分かってないから。
知らないから。
会うことがないから
「今日は………どうしたんだ………」
「いえ……少し暇を潰そうと……そしたら兄上がいたので……」
「そうか…………」
「「………」」
「なぁ………お前は俺が空っぽだと思うか………?」
「え………?」
「どうなんだ?」
「少なくとも………今は少し埋まっているかと………だって………」

「少しでも笑った兄上を見るのは………初めてですから」

「そうか………ふふ………ははははは!!あいつは……面白いな」
「?兄上………?」
その顔は驚きに満ちている。
俺だって、自分がこんなに笑うのは初めてだった。
「くく………なぁ………ハルト」
「なんですか?兄上」
「俺は………お前が羨ましい」
「え?」
「お前は周りに愛されている。それが羨ましくて、妬ましかった」
でも………
「でも、今は………違う。俺は………俺なりに頑張ろうと思うよ。今までは諦めてなにもかも無気力だった。でもそれを見知らぬ女に空っぽと言われたのは悔しかったからな。埋めて………みようかと思う」
「……そうですか」
と、ハルトははにかんだ笑顔を向けた。
やっぱりこいつは美しいな……
「私は……兄上のなんでもできるところが……羨ましいです。だから俺ももっと頑張って兄上に追い付きます」
「そうか………ふっ………追い付けるものなら追い付いてみろ。ハルト」
「はい、兄上」
義兄弟で、ライバルのような人ができた。
初めてのこと………
(待ってろ、こんなのすぐに埋めてやるからな)
と、俺は不敵に笑うのだった




それから俺とハルトは仲良くなり、よく一緒にいるようになった。
少しずつだが、笑うようになった俺に人が集まるようになった。
俺を見てくれるようになった。

(なぁ……どうだ?俺は今……空っぽか?お前にはどう見えているんだろうな………)
と、俺はまた不敵に笑うのだった。




ある日、ハルトがいった。
「兄上、面白い玩具を見つけましたよ」
最近こいつは面白そうな人を “ 玩具 ” という。
「今度はどんな人間なんだ?」
「フィアナ・ヴァレンタインと言う名です。髪は金髪にピンクのグラデーション、瞳はピンク色ですが、虹色にも見える不思議な者です」
それは、昔の彼女の特徴にそっくりだった。
今の彼女はどうなんだろうと気になり、聞いてみた。
「そうか………どこが面白かったんだ?」
「叩かれました」
「………は?……いやごめん。よく聞こえなかった。もう一度いって貰えるか?」
「頬を思いっきり叩かれました」
(マジか………)
「それは本当なのか………?」
「はい、その後奇声を上げて逃げていきました」
(マジかよ………)
再び心の中で呟く。
(それってもう、不敬罪にならないか………?いや、なるだろ)
「まぁ、面白かったので、父上には言いつけませんよ」
「そ………そうか」
久しぶりに見たな。ハルトの嬉しそうな顔は。まぁ、若干黒いが………
「……楽しそうだな」
「はい、もっと楽しくなりそうです。兄上にもいつか会わせてみたいですね」
「そうだな」
俺も今のあいつを見てみたいな……そして、もう空っぽじゃない俺を見せてみたい。
「ふふ………」
思わず笑みがこぼれる。
(楽しみだ)



俺があいつと再会したのは入学試験。
俺はペンを落としたらしく、あいつに拾われた。
「すみません、これ……あなたのですか?」
と、澄んだ綺麗な声が聞こえた。
確認しようと、そちらを向いたとき、あの時の女の子がいた。
その子は昔と変わらない容姿だったが、雰囲気が変わっていた。
昔はツンツンした雰囲気だったのに、今はどこか怯えている、オドオドした雰囲気だった。
まるで………別人のような………
いやそんなわけないかと思い、その考えを捨て、ペンを確認して受けとる。
「ん……あぁ……ありがとう」
「はい、どうぞ」
(そういえば、名前を聞いてなかったな)
と、思ったので聞こうとしたが、彼女はペンを渡し終えるとさっさと席に行き、座ってしまった。
「あ……おい……」
と、引き留めようとしたが、タイミングが悪かったのか先生が入ってきてしまったので、そこで彼女との会話は終わってしまった。
その後も彼女と話す機会はあったのだが、彼女は上手く人に紛れて見つけられなかったし、試験の時も彼女がすごすぎて、唖然としていたら、タイミングを失ってしまった。
でも結果発表の時、俺は再び彼女を見つけた。



その日結果発表を見に行くとき、ある噂を周りから聞いた。

『入学試験で、あの珍しく美しい容姿をしたヴァレンタイン公爵家の長女が前代未聞の満点をとった』
俺は珍しく美しい容姿という特徴に彼女しかいないと確信した。
だって俺は、金とピンクのグラデーションの髪色も、ピンクだけど、虹色にも見える瞳を持った女性は今まで彼女以外見たことがなかったから。
俺は急いで結果が貼り出されている所に向かった。
そこには彼女がいた。
美しい顔は驚きに満ちていて、真っ青にも見えた。
そして、急いで立ち去ろうとした彼女を後ろから呼び止めた。
「おい」
そしたら
「へ!?え!?あ!はっはい!ごめんなさい!私なんかが邪魔しちゃってほんとすいません!ごめんなさい!存在していてごめんなさい!今すぐどきます!どきますからぁぁぁぁぁ!!」
と、大声でひどく取り乱し、ひたすら謝罪をされた。
その驚きように俺の方が驚いた。
「え!?あ、いや、別にお前が邪魔だったという訳じゃなくてな……えーと……その……驚かせてすまなかった」
と、こちらも謝罪をすると向こうは呆けた顔で
「…へ……?」
と、返した。
そうして
「え……あ……あの………ど………どのようなご用でしょうか………」 
と、たどたどしく聞いてきたので
「いや……少々気になっただけだ。お前だろ?前代未聞の満点をとったフィアナ・ヴァレンタインは」
と、確認も含めて俺は彼女に聞いた。
「へ?え……えーと……た……確かに私がフィアナ・ヴァレンタインですが…………」
やはりか………フィアナ・ヴァレンタイン………
「そうか……お前がハルトの言っていた……ボソリ」
と、ポツリと呟いたが、彼女には聞こえなかったようで
「えーと……なにかおっしゃいましたか?」
と、聞かれた。
でも言うほどのことでもなかったので、
「いや、なんでもない。そういえば自己紹介が遅れたな。俺は『クレイティオ・フレディア』だ。今日からクラスメイトだし、身分なんか気にせず気軽に接してくれると嬉しい」
と、自己紹介をした。
なんとなく、自分のことを知ってほしかった。
「えーと……フィアナ・ヴァレンタインです。………え?……フレディア……?」
「?どうした?」
「えーと……あの……失礼ですが……国王陛下のご子息様……ですか……?」
(それがどうしたんだろう)
「?あぁ……事実上そうだな」
「た………」
「た?」
「大変申し訳ございませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
と、俺はいきなり彼女に勢いよく謝罪をされたのだった。




その後、ハルトがやってきたので、事情を確認したいと言われたので、俺達はカフェテラスに移動した。



「えーと、つまりクレイティオ様とハルト様は異母兄弟で、クレイティオ様が、正妃様、ハルト様が側妃のお子様ですが、ハルト様の方が先に産まれた為、ハルト様が第一王子、クレイティオ様が第2王子ということになっている…という事でよろしいでしょうか」
と、聞かれた。
「あぁ間違ってない。まぁ他にも理由はあるが、そういうことだ。あと、俺もクレオでいい。」
「他の理由……ですか?よろしければ……お伺いしてもよろしいですか?」
(まぁ、別に話しても問題ないだろう)
「別に問題ない。俺の目は赤色だ。そして黒髪。これは我が国では災いの象徴と言われていてな。この姿は周りに混乱を持たしてしまう。だから国王はハルトを第1、俺を第2にした。」
「そうなのですか……」
(知らなかったのか?)
「嫌になっただろう?こんな不気味な災いの姿を持っていて」
なんとなく、皮肉っぽく言ってみる。
(まぁ、こいつも昔のように離れていくんだろうな)
と、思っていたら
「いいえ。私は………美しいと思いますよ?その瞳も髪も………とても……綺麗だと思います」
と、まっすぐこちらを見て言ってきた。
「………!」
俺はとても驚いた。
だって、気味が悪いという輩はたくさんいたが、綺麗だと言ってきたのは彼女だけだったから。
それが、不思議でなんだかおかしくなってきて
「ふっ………ははははは!ハルトの言った通りだな!確かにフィアナ・ヴァレンタインは面白い。まさか今まで周りが恐れたこの見た目を美しいと言うとはな………くくく………」
と、俺は笑った。
久々に笑った気がした。
「そうでしょう?兄上………」
と、ハルトは言った。
こいつはいまだに俺を兄と言ってくれる。
ヴァレンタイン嬢には聞こえなかったみたいだが………
(今後の学園生活は楽しくなりそうだ……こいつとは………仲良くしたいな)
と、心中で俺は一人新しく始まる学園生活に胸を高鳴らせるのだった


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


はい、みなさんこんにちは!SAKURAです!
今回は個人的にかなり長めに書けたと思います!
と、このあとがきを読んでくださっているお優しい皆さまにお知らせです!
なんと、なんとですよ!?この物語のお気に入り数が3000人こえました!!
皆さんのお陰です!ありがとうございます!!
これからもこの物語をよろしくお願いします!
えー、そこでですね。なんとな~く個人的に人気投票とか質問コーナー的なのやってみたいな~やっちゃう?やっちゃいます!?と思いまして……
これまで出てきたキャラクターのなかでの人気投票と、この作品、キャラについての質問を感想の中でお答えしようかと思います!
質問や投票をしてくださると、フィアナちゃん達が感想のところで返信してくれます!(指名も可。質問の時は指名よろしくです!)
こんな筆者の自己満足に付き合ってくれるというお優しい方!ぜひご参加ください!
質問もなんでもいいですよ!たとえばフィアナちゃんのスリーサイz………「ごめんなさい、よく聞こえませんでした。なにか言いましたか?ニッコリ)byフィアナ
ごめんなさい!なんでもないです!なのでその氷の矢を大量に向けないでください!!ほんとお願いします!!!!!この通りです!!(土下座)



と、お見苦しい所をお見せしてしまい申し訳ありません。
人気投票、感想は8月25日まで受け付けます。
ぜひ!ぜひぜひご参加ください!

それでは!SAKURAでした!
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