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本編
プロローグ
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『ここは……?』
目が覚めると、私は幻想的な世界にいました。
どこか心地のよい暖かい光に照らされた、見たことのないほど美しい場所です。
もちろん、来たことのない場所です。
『私は……いったい……?なぜこんなところに……?』
「それについては、私が教えちゃうわね~」
『きゃっ!?ど、どちら様ですか……?』
「はーい!はじめまして~!あなたが月乃ちゃんね!私は女神のイリスです。よろしくね!」
なんだかすごくテンションが高い綺麗な女性が私の前に現れました。
『女神様……?ど、どうしてそのようなお方が私なんかの元に……?それにどうして私の名前を知っているのですか!?』
「そ・れ・は~……私が女神だからです☆」
きゅるんっとポーズ付きで答える女神様。
『はぁ……』
どう反応したらいいのか分かりませんでした。
「えーと、話を戻すとね~?今からあなたを転生させようと思って呼び出しちゃいました☆」
『転生……?』
「そうよぉ~あなただけ、と・く・べ・つ・♥️というわけであなたに転生の権利を差し上げま~す☆」
『転生の権利……?で、ですが私なんかを転生させていただくよりも他の方を転生させたほうがいい……』
「あーもう!私が良いっていってるんだからいいのよ~」
『ですが……私なんかにそんな価値は……』
「いい!?私があなたを転生させようと思ったのは、あなたに幸せになってもらいたいからなの!」
『幸せに……?』
いったいなぜ……?
「だってあなた……とっても可哀想なんだもの!!」
『……え?』
「それも私が見てきたなかで断トツなんだから!外に出れば変質者に襲われ!学校ではいじめと教師からのセクハラの嵐!あげくの果てには実の父親にまで暴力を振るわれ、唯一の味方だった母親は病死!最後は父親に刺されて死んだなんて……可哀想すぎるわよ!」
『…………』
確かに自分の生前はかなり酷いものだったと思います。
味方なんて全くいないといってもいいレベルでした。
誰も私を見ない……助けない。
信じたって……裏切られるだけだから。
だから……信頼なんてしちゃいけないんです。
前世の環境の影響で私は人を信じることができません。
失礼に値すると思いますが……目の前の女神様さえも。
なぜ、あんなにも嫌われてばかりだったのは長年の謎でしたけれど、きっとそれほど私が醜くて、出来損ないだったのでしょう。
視界に入れたくないレベルで。
「だから、あなたは転生するの!そして今度こそ幸せになるのよ!いい!?」
『……でも』
「返事ははい!よ!」
『は、はい!』
ハッ!?つい返事をしてしまった!
「それでいいのよ~♪さぁ~てそれじゃあいってらっしゃ~い」
『え!?ちょ、ちょっと待っ……』
そう止めに入ろうとしたのもお構いなしに、まばゆい光が私を包む。
『そ……んな……』
眠くてたまらない。
転生してもらえる価値なんて……ない……の……に………………。
「……い……たし……たの……せ……ね?」
消えゆく意識のなかで女神様がなにかをささやいていた気がした。
目が覚めると、私は幻想的な世界にいました。
どこか心地のよい暖かい光に照らされた、見たことのないほど美しい場所です。
もちろん、来たことのない場所です。
『私は……いったい……?なぜこんなところに……?』
「それについては、私が教えちゃうわね~」
『きゃっ!?ど、どちら様ですか……?』
「はーい!はじめまして~!あなたが月乃ちゃんね!私は女神のイリスです。よろしくね!」
なんだかすごくテンションが高い綺麗な女性が私の前に現れました。
『女神様……?ど、どうしてそのようなお方が私なんかの元に……?それにどうして私の名前を知っているのですか!?』
「そ・れ・は~……私が女神だからです☆」
きゅるんっとポーズ付きで答える女神様。
『はぁ……』
どう反応したらいいのか分かりませんでした。
「えーと、話を戻すとね~?今からあなたを転生させようと思って呼び出しちゃいました☆」
『転生……?』
「そうよぉ~あなただけ、と・く・べ・つ・♥️というわけであなたに転生の権利を差し上げま~す☆」
『転生の権利……?で、ですが私なんかを転生させていただくよりも他の方を転生させたほうがいい……』
「あーもう!私が良いっていってるんだからいいのよ~」
『ですが……私なんかにそんな価値は……』
「いい!?私があなたを転生させようと思ったのは、あなたに幸せになってもらいたいからなの!」
『幸せに……?』
いったいなぜ……?
「だってあなた……とっても可哀想なんだもの!!」
『……え?』
「それも私が見てきたなかで断トツなんだから!外に出れば変質者に襲われ!学校ではいじめと教師からのセクハラの嵐!あげくの果てには実の父親にまで暴力を振るわれ、唯一の味方だった母親は病死!最後は父親に刺されて死んだなんて……可哀想すぎるわよ!」
『…………』
確かに自分の生前はかなり酷いものだったと思います。
味方なんて全くいないといってもいいレベルでした。
誰も私を見ない……助けない。
信じたって……裏切られるだけだから。
だから……信頼なんてしちゃいけないんです。
前世の環境の影響で私は人を信じることができません。
失礼に値すると思いますが……目の前の女神様さえも。
なぜ、あんなにも嫌われてばかりだったのは長年の謎でしたけれど、きっとそれほど私が醜くて、出来損ないだったのでしょう。
視界に入れたくないレベルで。
「だから、あなたは転生するの!そして今度こそ幸せになるのよ!いい!?」
『……でも』
「返事ははい!よ!」
『は、はい!』
ハッ!?つい返事をしてしまった!
「それでいいのよ~♪さぁ~てそれじゃあいってらっしゃ~い」
『え!?ちょ、ちょっと待っ……』
そう止めに入ろうとしたのもお構いなしに、まばゆい光が私を包む。
『そ……んな……』
眠くてたまらない。
転生してもらえる価値なんて……ない……の……に………………。
「……い……たし……たの……せ……ね?」
消えゆく意識のなかで女神様がなにかをささやいていた気がした。
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