クジを引いたら幼馴染と異世界に来て能力身につけた

ディオス編

開戦の時

「来たな。希良梨 」

　ディオスの要塞であるゴディズニーのバスルームからディオスが出てきた。ムキムキの筋肉を見せつけマントを羽織る。希良梨がやって来たことに気づいたディオスは笑みを浮かべる。

「行くぞ。アンノウン 」

「ああ。ディオス 」

　ディオスが要塞から出てきたことに気づいた希良梨たちはディオスたちの前で構える。イーストはディオスを見て嬉しそうにしている。

「ディオス。お前を殺せる日が来た 」

「よし、やるか 」

「我輩もやりますぞ 」

　イーストに続いてジレンとグレンザーもやる気に満ちた表情になる。
　希良梨はディオスとして君臨する昇の姿を見てかつての事を思い出していた。

「昇は、私の大事な人だった。幼馴染で、はじめての人で、とっても大事な人だった 」

「希良梨。本当に良いんだな? 」

「うん。迷いはない。イーストお願い!! 」

「分かった 」

  峠の頂上からディオスの要塞までの距離は約百m。イーストは峠から跳び要塞に向けて右手で素振りをした。素振りの威力は凄まじく、要塞は右手の衝撃でダメージを受ける。

「貴様はイーストだな!! 」

「ディオスくたばれ 」

　ディオスとイーストの拳がぶつかり合い衝撃波を生み出したのだった。