陸上部の先輩が振られたのでセフレになりました〜セフレハーレム物語〜

文字の大きさ
6 / 26

水無月さんとお買い物

しおりを挟む
 今日は日曜日で部活は休みだ。疲れた身体を癒す日貴重な日でもあるが俺は前日の夜に水無月さんに誘われてスポーツショップにやって来ていた。

「結城くん見なさい!! あれは某有名スポーツメーカーのシューズよ 」

「そうですね。とても高そうです 」

 スポーツショップに来た水無月さんはいつもよりも数倍もテンションが高い。普段の大人しくて静かな水無月さんとは全然違う。

「よぉ結城に水無月じゃないか 」

 シューズを見ていた俺たちの後ろから声をかけてくる一人の男性。それは山口さんだった。隣には倉本さんにも居る。山口さんと言えば水無月さんが告白して彼女持ちということで振ったのだ。
 俺は水無月さんの顔を見た。あの告白の日以降、水無月さんと山口さんが会話している所は見たことなかった。
 実に数週間ぶりの会話かもしれない。

「山口さんに倉本さんもシューズを買いに来たのですか? 」

「ああ。大会の日までにおニューのシューズ履き慣らしたくてな。結城と水無月もシューズ買いに来たってことか? 」

「はい。私も山口さんたちと同じ理由ですよ 」

「よし、結城のシューズは俺が選んでやるよ! 」

 倉本さんは俺を肩掴み他のシューズのコーナーへ連れて行く。水無月さんと一緒に居たかった俺にとっては最悪だった。

 俺は倉本さんが選ぶ靴を色々試しに履いてみた。どれもあまり違いが無いと思う。強いて言うならデザインぐらいだ。

「結城は俺たちよりチビだから靴も小さい方がいいな 」

「チビは余計ですよ 」

「がははは 」

 倉本さんは高らかに笑う。俺から見れば笑い事では無い。本当の事だからは認めるしか出来ないのは悔しい所だ。倉本さんとのシューズ選びが終わると俺は水無月さんを探した。

 目の先に水無月さんを見つけた俺は、水無月さんの名前を呼ぼうとしたが水無月さんの隣に居た山口さんを見て足が止まった。
 二人は楽しそうに談笑していた。俺と居る時よりも笑顔な水無月さんを見て心が苦しくなった。

 所詮俺は水無月さんのセフレ。これ以上の関係になることはできないのかもしれないと痛感した。山口さんは彼女が居て水無月さんと付き合う事は無い。水無月さんもそれを分かっているがまだ好意が残っていることが目に見て分かった。

「俺は....水無月さんのセフレ 」

 虚しくなった俺はシューズを購入して倉本さんに礼を言いうと店を出てバス停に向かった。
 バス停に着くとベンチに座り三十分後に来るバスを待っていた。買ったシューズを眺めながら俺は虚な目でバスを待っていた。

「結城くんっ 」

 後ろから切羽詰まったような声が聞こえ振り向くとそこには息を切らした水無月さんが立っていた。

「水無月さん 」

「何で私を置いて帰ろうとしてるのよ。倉本さんが教えてくれたから間に合ったけど 」

「すいません 」

 俺は水無月さんと顔を合わすことが出来なかった。今、水無月さんの顔を見ると山口さんとの楽しそうな会話が頭の中で思い出してしまう。

「何かあったの? 」

「何でも..ありません 」

「嘘。お店で何かあったんでしょ? 雰囲気が違うわ 」

「水無月さん。今からセックスしましょうよ 」

「えっ..」

「たまには俺から誘っても良いですよね。セフレってことは俺から誘っても良いですよね 」

 俺は水無月さんの手を引っ張り路地裏へと連れて行く。自分でもどうしたのか分からなかった。でも、セックスしないとおかしくなりそうだった。

 コンクリートの壁に水無月さんの背をつけスカートとパンツを脱がしてそのまま挿入する。いつもと違って遊戯は無しだ。

「ちょっと..待って..あぁんっ!! だめぇん..強引すぎるんっ!! 」

「膣突きながら濡らしてあげますよ 」

「ちょっ..あぁぁんっ!! だめぇっ..あぁんっ..なんかぁんっ..いつもよりぃ..らんぼぅんっ!! あぁぁんっ..」

「早くイッてください。俺はもういつでも出せますよ 」

「あぁんっ..いつもより..気持ち良くないっ!! あぁっくっ..ぁぁんっ 」

 いつもより気持ち良くない。その言葉が心に突き刺さる。俺はいつもより早く射精してペニスを膣から抜き取った。確かに俺自身もいつもより気持ち良くないセックスだった。こんなにも快楽がないセックスは初めてだった。
 逆に普段がどれだけ気持ち良くてどれだけ心が通じ合ったセックスか分かった。
 気持ちの無いセックスは気持ちよくないのだ。

「何か..あったんでしょ? 教えなさいよ 」

「すいません。強引にセックスしてしまって。俺、陸上部辞めますから。もう二度と水無月さんに近づきませんから 」

「そ、そんなこと..言わないでよ。私別に嫌だった訳じゃないから。強引なセックスも..結城くんだったら別に嫌じゃ無いから 」

「水無月さん 」

 今ならスルッと言える気がした。俺は自分が抱いていた水無月さんとの差を伝えることにした。

「俺、水無月さんと山口さんが会話している所見て分かったんです。俺と水無月さんはセフレ。それ以上の関係はないって。水無月さんの心にはまだ山口さんが居るって 」

「なるほど。そういうことだったのね。確かに私にとって結城くんはセフレ 」

 改めて言われるとやはり心に刺さる。その場から消え去りたいぐらいだ。

「って言えないのよ。私ね最近結城くんとセックスした後は結城くんのことばかり考えてしまうの。でも、だからと言って好きって訳じゃないわよ。結城くんはセフレなだけだからっ 」

 少しずつ変わってきている。セフレという関係を通して俺と水無月さんの関係もミリ単位かもしれないが変わってきているようだ。

「そうですか。水無月さんの気持ち伝わりましたよ 」

「へ? 」

「バス停に行きますよ 」

 俺は水無月さんの手を引っ張りバス停に行く。水無月さんは俺の急な転換について行けてなかった。

 ベンチに座りバスを待っている間俺と水無月さんに会話はなかった。そしてそれはバスに乗ってからも変わらなかった。その沈黙の間、俺は水無月さんのことを色々考えていた。

 今の水無月さんの心の中はまだ山口さんが残っている部分がある。でも、その部分を俺に塗り替えることが出来れば俺の恋は結びつくだろう。その為にはまず山口さんの時に見せる柔らかい笑顔を俺の時でも見せてくれるように頑張らなければならない。
 一度は諦めかけたが俺は頑張ろうと決意を固めた。

 家の近くまで来るとバスを下車して歩き始める。長らく沈黙が続いていた俺と水無月さんとの間に会話が生じる。

「結城くんって武田さんとのセフレの関係はどうなったの? 」

「えっと..」

 そう言えば梨花ちゃんとセフレになった時は水無月さんも同伴していたがセックスしたことまでは言っていなかった。

「この間、ヤリました 」

「そう。武田さんも中々やるわね。最初セフレの話して来た時は意外だったわ 」

「そうですよね。俺もです 」

「武田さんとのセックスはどうだったの? 」

「気持ち良かったですよ。梨花ちゃん結構エロい子でしたし 」

「私とどっちが気持ち良かったのかしら? 」

 水無月さんの梨花ちゃんについての質問責めに俺は驚きつつもきちんと答える。
 どちらが気持ち良かったかという質問は中々答えにくい所ではある。

「それは...水無月さんです 」

「ふふふ。私の勝ちのようね 」

 水無月さんは誇って軽く笑みを浮かべる。

「私と武田さんと二人のセフレになった結城くんの感想を聞かせてもらおうかしら 」

「最初は戸惑いましたけど....結構楽しいですね 」

「そう。じゃあ次のセフレは雨水さんね 」

「待ってください。何で朝霞が出るんですか 」

「それは簡単よ。雨水さんが結城くんのことを好きだからよ 」

 朝霞が俺のことを好き? そんなことはないと思っている。朝霞と俺は幼馴染だ。それ以上の関係は無いはずだ。

「まぁいいわ。その内分かることになると思うし。じゃあ私あっちだから 」

 水無月さんは分かれ道を指差して帰って行く。朝霞が俺のことを好き..そしてそれを平然と言い次のセフレ候補にする水無月さん。意味が分からなかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない

みずがめ
恋愛
 宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。  葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。  なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。  その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。  そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。  幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。  ……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

迷子を助けたら生徒会長の婚約者兼女の子のパパになったけど別れたはずの彼女もなぜか近づいてくる

九戸政景
恋愛
新年に初詣に来た父川冬矢は、迷子になっていた頼母木茉莉を助け、従姉妹の田母神真夏と知り合う。その後、真夏と再会した冬矢は真夏の婚約者兼茉莉の父親になってほしいと頼まれる。 ※こちらは、カクヨムやエブリスタでも公開している作品です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。

遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。 彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。 ……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。 でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!? もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー! ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。) 略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...