59 / 198
56 マティアス⑦
しおりを挟む
「……これにも載っていないか。」
「陛下、そろそろ一度休憩をされては?朝からお疲れでしょう。」
「ああ、…爺か。」
「僕もいるんだが。」
「リュカ?…いつ来たんだ。」
「今さっき。…何だ?…全部歴史書じゃないか。」
「…まあ、少し調べものをな。」
「…ああ、成るほど。重婚について調べていたのか…王族の。」
「そうだ。」
この国の歴史は古い。
凡そ1500年前に建国され、こうして古い記録が保管されている時代もある。
調べていたのは重婚についてだ。
始まりは1300年前に遡る。
当時の重婚は権力者、しかも男のみが複数の妻を娶る事が許されていた。家を存続させる為によくある一夫多妻制度だ。
その一夫多妻制に変化が起きたのはそれから200年後の事。その年、国では大飢饉が起きていた。
体力のない女子供が真っ先に死に、女の数は人口の三割にまで減ってしまったのだ。
これにより今度は妻一人に複数の夫が出来る一妻多夫の制度が設けられる。
この制度により緩やかにではあるが人の数は増え、以降一夫多妻制度と一妻多夫制度が交互に、時代時代で設けられていた。
「男も女も複数の結婚を許す制度は700年前からだ。」
「…まあ、そのお陰でレスト帝国には人が溢れていると言っていい。
運よく戦で勝てていたのも、数の多さだ。
戦いは結局、人と人の戦いだからな。」
「ああ。…だが、王族の記述を見た所…女王だった時代以外に正妃や側妃が王以外に夫を持った記述がない。
貴族たちにはその記述があるのに、だ。」
「…女王は当然として…その王女の代も、王子が生まれなかったと記憶している。
だとしたら王女は必然的に女王を継ぐ。だから複数の夫を持った。」
「そうだ。それ以外の時代は王一人、妃が複数。…逆がない。」
「…前例がない…か。どの時代も?」
「一例だけ存在する。だが…新たな夫を持った妃が悲惨な結果に終わっているようだ。…以降どの時代も、王族は一夫多妻制に変わりない。
…おかしな話だな。」
「確かに。…だが……要は国の象徴としての在り方に関わっているのだろう。人が神という存在に対し、清廉潔白なイメージを持っているように、国のトップでもある王や王族にもまたそういう押し付けたイメージを持っているんだろうな。
だが、世継ぎは国の大事に関わる。だから王や王女が多数の伴侶を持っても何も思わない。その反対は…勝手なイメージから…気持ちの部分で受け入れられな者が多いのだろう。」
「…はっ。貴族や平民たちはそうでないのに?」
「そういうものだろ。平民は平民。貴族は貴族。そして王族は王族だ。人間は勝手な生き物だぞ。
お前の側妃が愛人を作っている。本来であればそれは、周りもよく思わない行為だったろう。
だけどそこに、お前の“容姿”が加わった。」
平民や貴族は重婚をしても周りから何も言われない。
そうであるのに王族は違うというのも全くおかしな話だった。
だがこれはリュカの言葉通り、人々が思うイメージに直結しているのだと思う。
王や王族は国のトップ。威厳があり、畏怖し、敬う存在。人々を導き、国を守り、清廉な存在。
王や女王が複数の伴侶を持つのは世継ぎに関わるから当然である。
しかし正妃や側室、王配が王や女王以外の伴侶を持つことは、ふしだらと思われる行為のようだ。
清廉、やましい事はしない。同じ人間であるのに、多くの人々が王族に対して、そういった勝手なイメージを作り上げている。
例え法で認められていたとしても、だ。
法よりも民衆の方が恐ろしいのだろう。だからどの歴史でも、正妃や側妃の、王以外の婚姻はなされなかった。
歴史書にある一例が載っている。その時代の王は素晴らしい統率者だった。
だが、素晴らしい統率者が“夜”も素晴らしい男だとは限らない。
そういった理由で、当時八人いた妃の内の一人が法では認められていた王以外の“夫”を持った。
…だが、貴族や平民から相次ぐ非難を受け、妃は平民にまで降格されたと記されている。
以降、その妃に関しての記述はない。
そんな、歴史通りの従来の考えでいけば、ルシアの“愛人を作る”行為は許されるものじゃないはずだった。
貴族や平民が複数の伴侶を持ち、そうでなくとも愛人を作っているがおかしな事に王族だけは違った。
王は複数の妃を、女王は複数の夫を持ってもいい。だが妃や夫側にはない。愛人はいたのかもしれないが…王、王妃一人のみを伴侶としている。
どの歴史書を見てもそういう記載しかなかった。
だが例外がある。それは、王や王妃が“醜い容姿”で生まれたか、何らかの大きな欠点があった場合だ。
そういう場合、正妃や側妃は堂々と複数の愛人を作った。婚姻はしない。だが、愛人は作っていたのだ。そして堂々と交際を宣言もしていた。
「…俺たちの曾祖父の代がそうだな…。」
「ああ。曾祖父…ジュニアス皇帝もまた、僕たちと同じく“醜い容姿”で生まれている。
正妃一人、側妃一人を娶ったが…彼女たちには愛人がいた。
…その事について周りは責めもせず、黙認していたようだが。曾祖父自身も特段、何か沙汰を与える事もしなかった。…と、そう記憶している。」
「…俺の状況と同じだろう。
曾祖父も、自分の容姿故に強くは言えなかったはずだ。…俺も、そうだったからな。気持ちはよく分かる。」
この世界は狂った世界だ。
王族は、王や女王しか複数の伴侶を持てない。人々が作り上げた勝手なイメージの中で、いつの時代の妃や王配らも非難されないよう努めてきたのだろう。
法で認められていても、他の貴族や平民たちが男女ともに複数の伴侶を持つそれを許されていても。
人々から起こるだろう非難を恐れて。
なのにそこに“醜い容姿”という欠点が生まれただけで掌を返したように相手側の行為が許される。
「…本当に、狂った世界だ。…どうして、醜いという理由だけで許される。
醜いだけで、見下される。俺は…今までどうして、その事に疑問を抱かなかった。」
「考えようとしていなかったんだろう。…僕もお前も。」
「…ああ、…そうか、…その通りだな…。」
それまで、俺は何の疑問も抱かなかった。
いや、疑問はあったが仕方ないと思っていた。
全ては俺の容姿が醜いからだ。
醜いから、周りが俺を馬鹿にしようと見下そうと、耐えるしかない。
ルシアが愛人を作ろうが、白昼堂々と睦み合おうが、それを周りが責めることなく黙認していても仕方がないとそう思っていた。
「…なあ。」
「何だ。」
「そういう事を調べているという事は…お前は認めていると思っていいか。僕や他の二人が、サイカの夫になる事を。」
「馬鹿言え。一応だ。」
「…一応、な。」
「…そういう可能性もあるかもしれないと調べているだけだ。」
「…いや、そもそもあいつがお前を選ぶとも限らないんじゃないか。
マティアスではなく、僕の妻になるかも知れないぞ。」
「そうであれば奪うだけだ。」
「……お前が本気を出せばそうなるだろうな。…だからこそ穏便に済ませたいんだ、僕は。
お前の本性を嫌という程知ってる。…正直、今までが大人しすぎたんだ。気持ち悪いくらい。」
「……そなたこそそうだろう。大人しく“いい息子”の皮を被っていただけではないか。」
「まあ、否定はせん。」
俺もリュカも変わった。いや、俺たちだけでなくヴァレリアやカイルもだ。
それまでの弱い自分たちはサイカという一人の女に出会い、変わったのだ。
強く在りたいと思うようになった。それまで当たり前に、仕方ないと思ってきた周りの声や態度を否定したくなった。
「首尾はどうなんだ。」
「結果待ちといった所だな。流石に愛人の子を先に孕みでもすれば…黙認していた者たちも考えよう。今までと同じには戻れん。考えないようにしていた頃には、もう戻れん。
一度考え出したら、疑問に思えば、腹が立てば前のようにする事は出来ん。」
「……ま、そうだな。」
「俺はなリュカ、俺を馬鹿にし、侮辱した者たちをそもそも許してはいない。…仕方ないと見てみぬ振りをしたのは確かに俺自身だ。
だが、これからは違う。
俺の見ている所で好き勝手にはさせんよ。ルシアもその内の一人だ。」
「……。」
「だが、ルシアには同情もある。まだ十八の娘だ。自国を守る為に醜い俺に嫁いだ娘を、放り出したりはしない。
好いた男と一緒にさせてやるのが、せめてもの慈悲だろう。
最初こそ、俺はルシアを大切にしようと思った。
俺に嫁いできてくれた女だ。妻として大切にしようと思った。」
「……。」
「食事も誘った。外出も誘った。人目が気になるならと二人で過ごさないかとも。
だが、ルシアは俺の姿さえも目に写したくなかったのだろうな。体調が悪いとか、尤もらしい理由で全て断られた。
ライズとそういう関係になってから誘った事もあるが…まあ、もうライズに夢中だったからな。当然、俺と過ごす暇などなかっただろうさ。」
「……なるほど。……歩み寄る努力はした、か。」
「そんな事が続くと、もう誘う気も起きなくなった。
どうせ断られると知っているからな。後はもう、ルシアの好きにさせてきた。」
何をやっても無駄。どうしたって愛されない。愛されないのはいい。
愛されなくとも、何らかの情で互いを支え合う事が出来ればそれでいいと思っていた。
だが、俺とルシアの間には何の情も、少しの情も生まれなかった。
ルシアと結婚してから一年余りの全てが無駄だったのだ。
「それに…サイカが現れた今、正直に言うとルシアが邪魔になる。
ルシアは小国とは言え他国の王女だ。サイカがディーノの養女になり力を得ても王女を蔑ろにするかと言う者も少なからずいよう。
サイカを正妃、ルシアを側妃のままでいさせればそれはそれで面倒だ。
だからこそ、ライズと一緒にさせるのが丁度いい。」
「それもそうだ。…アスガルト国と懇意にしている貴族がいたとすれば…かなり面倒になる問題だからな。
それこそ、サイカを正妃ではなく側妃にしろと言い出しかねない。」
「そういう事だ。…全く、骨が折れる…。
ライズは快楽主義な部分があるそうでな。…ルシアに抱いている気持ちは分からんが…始まりは背徳感だろう。
俺の妻であるルシアと関係を持った事に優越感を抱いていたらしいが。」
「…成るほど。変態だったか。」
「ああ。おまけに見目もいい。女たちが放っておかない。
…それでだ。まず餌を用意した。俺とルシアが子作りを再開させたとそれとなくライズの耳に伝わるようにしてある。」
「…子作りしてるのか?」
「いいや。一度、父上に言われて夜を過ごしたが…まあ、出さずに終わって双方散々だった。以降部屋に行ってない。」
「…側妃がライズとやらに聞かれて正直に子作りしていないと言ったらどうする。」
「言わまい。中断した理由が行為の途中でライズの名を呼んだから…と思っている内は。」
「…ああ、罪悪感を利用したか。」
「人聞きの悪い事を言うな。…まあ、そうなんだが。
ルシアが飲んでいる避妊薬はライズが用意している物だ。王宮にいる医師たちはルシアに避妊薬を処方してはいない。」
俺とルシアが子作りを再開させた。
この餌はライズのとって大きな餌になったようだ。
その話がライズの耳の届くや否や、ライズはルシアに避妊薬を飲ます事はしなくなった。
不思議に思ったルシアに対し、避妊薬を飲めば陛下との子も出来にくくなるとそう理由付けて。
十八の、また王族として育ったルシアは性に対して無知でもあった。
子を作る為の教えは受けただろうが、避妊薬などの必要がない知識は与えられていない。
ライズの言葉をあっさりと信じたルシアは現在、避妊薬を飲んでいないままライズと行為に及んでいる。
「…ああ、分かった。ライズという男が快楽主義な部分を持っている…側妃とそういう関係になったきっかけは背徳感。……成るほど成るほど…。ははは…!全く、愉快なくらいに引っ掛かったもんだな!
変態には美味しい餌だったろう。もしかしたら…自分の子がお前の子として認知されるかも知れないんだからな…!そういうのを楽しむのか、ライズという変態は。」
「そういうことだ。」
「ははははは…!だ、駄目だ…腹が…!これが笑わずにいられるか…!実際、お前と側妃は子作りどころか指一本触れていないし部屋にも行っていないというのに…!ぶっ、…くく、…そ、それで子が出来れば確実に愛人の子だろうよ…!!お前にも側妃にも、日替わりで夜警する者がいる…その夜警が、お前が側妃の部屋に行っていない事を証言も出来る…!はは、くそ、腹が痛い…!マティアス、お前、とんだ策士だな…!」
「笑いすぎだろ。」
「いや、…ぶふ、…滑稽すぎるだろうが…!!
馬鹿か!馬鹿なのか側妃も愛人も…!!側妃は仮にも王女だろうが…!!ははははは…!ごほっ、ごほっ…!いかん、腹が痛い…!!」
「ルシアと夜を過ごしてもう間もなく四ヶ月だ。
その間、変わらずルシアはライズと多くの日を過ごしている。
…そろそろ、出来ても不思議はないが。」
「ああ…その時が楽しみだな…。…それが終われば…残るは僕たちの問題だ。
だがまぁ、何とかなるんじゃないか?…お前の事だ。策は考えてるんだろう?」
「…一応な。情に訴える事は容易い。」
「人心掌握、人心収攬だな。」
「ああ。…ま、サイカが俺だけの妃になればそんな骨の折れる作業をしなくて済むんだが。」
「ふん。そうなったらそうなったで僕にも考えがある。」
リュカとそんな会話をした十日後。ルシアが懐妊したとの知らせが入る。
勿論俺の子ではない。四ヶ月も触れていないルシアの子が誰か、当然ライズの子であると皆が分かっていた。
審議の場は直ぐに開かれ、集まる貴族たちに俺の子ではないのかと分かっている者も多くいただろうがそう問われ、真っ向から否定する。
「四ヶ月前から俺と側妃の間に夜の営みはなかった。
それは、俺や側妃の部屋を夜警していた者たちが知っていよう。
側妃は今、妊娠初期の症状が出ていると宮廷医師らから報告を受けている。
仮に四ヶ月前の俺と側妃の行為で出来た子だとして。初期症状が今の今出るのはどうなのだろうな。まあ、十月十日待てば済む話だろう。俺とであればあと六ヶ月で子が生まれるだろうし、愛人との子であれば今から十月十日だということだ。」
「…っ、何ということだ…!」
「愛人はいい、だが…世継ぎになると…」
「そんな事はどうでもいい!!愛人はアーノルド家の次男だったな!直ぐ招集しろ!」
「では今日は解散とする。明日、ライズ・アーノルドを迎えて審議を再開するとしよう。」
その翌日には真っ青になったライズが招集され、再び審議が行われた。
父親と兄と一緒に。
ライズとルシアの関係は父親も兄も知っての事だったが…まさか子を俺より先に作る馬鹿を仕出かすとは思ってもいなかった様だ。
審議の場で嘘を申せば重い罪になると言ったその言葉に従い、ライズはこの四ヶ月の間、避妊薬を使わずルシアと行為に及んだ事を自白。
俺とルシアの間に四ヶ月、子を作る行為が成されていないと知ってライズは震え、どんな罰が下るかと恐れていた。
「ライズ、そなたに聞きたい。…そなたは、俺の側妃を愛しているか。」
「は、はいっ…!ぼ、…私は、ルシア様を愛しております…!」
「その言葉に嘘偽りはないな。」
「も、勿論です…!決して、嘘ではありません…!へ、陛下の側妃であると知っていながら、…わ、私はルシア様を愛してしまったのです…!!
申し訳ありません…!!本当に、申し訳ありませんでした…!!」
この場では仮に愛していなくとも、愛していないと言えるはずもない。
まあ、ライズの気持ちはどうでもいいのだが。
「…では、沙汰を下そう。ライズ、そなたは俺の側妃を妻にしろ。」
「……は?」
「側妃は降格させ、ライズの妻とする。
ライズ、そなたはそなたの父が持つもう一つの爵位を継承する事を許可する。
兄は伯爵位を継ぎ、そなたは子爵位を継ぐのだ。領地は二分し、子爵だった頃の土地をライズが統治せよ。
腹の子には何の罪もない。そなたは子の父親として、ルシア共々生涯、守り抜け。それが俺の沙汰だ。…この場にいる皆、俺の沙汰に異議はないな?」
「…ご、御座いません。」
「…慈悲に溢れた、見事な沙汰でございます…」
「今回我々は、陛下の沙汰を支持致します…、」
「アーノルド伯爵も、それでよいか。」
「御座いません…!陛下の慈悲、心より感謝申し上げます…!!」
「では、この話はこれまでとする。
皆、今日はよく集まってくれた。……ライズ、約束を違えるなよ。」
「は、はいっ…!!」
ルシアにも今回の沙汰を告げた。
ライズの妻になれと言うと青ざめていた顔をほっとしたものに変えたルシア。
「愛する者と一緒になれ。その方がそなたにとっても幸せだろう。」
「…陛下……っ、これまで、…陛下を侮辱し…大変、申し訳ありませんでしたっ…、」
「よい。そなたの国には一応、賠償を命じる事になるがよいな?」
「…っ、…わ、わたくしに、異論は御座いません、…陛下の、望む通りに、」
「分かった。…これまで、大義であった。
辛い事もあっただろうが…これからは好いた男の元で幸せに暮らすといい。」
「…あ、…ああ……わ、わたくしは、……こ、こんなに、お優しい陛下に向かって、……何という事を、…無礼ばかりを、…うう、…ううう…!
お許し下さい…お許し下さい、陛下……わたくしを、愚かなわたくしを、…許して…、」
「許す。…これからはライズと共に、子を育て守るように。よいな。」
「はいっ…はい…!!陛下の慈悲あるお言葉通り、この子を、大切に育てますっ…!」
一月後。ルシアは王宮を出ていき、子爵となったライズに嫁いだ。
アスガルト国からは一切の抗議もなく、謝罪と賠償金が支払われ、俺の側妃問題は一先ず解決したと言える。
ただまあ…結婚しろという言葉は言われるようにはなったが、皆俺の元へ嫁ぎたいと思う女がそうそういないのは理解しているので余り酷くは言ってこないのがまだ幸いか。
サイカを妻にした際は皆が目を見開いて驚くだろう。
その日を想像すると笑みが漏れた。
「陛下、そろそろ一度休憩をされては?朝からお疲れでしょう。」
「ああ、…爺か。」
「僕もいるんだが。」
「リュカ?…いつ来たんだ。」
「今さっき。…何だ?…全部歴史書じゃないか。」
「…まあ、少し調べものをな。」
「…ああ、成るほど。重婚について調べていたのか…王族の。」
「そうだ。」
この国の歴史は古い。
凡そ1500年前に建国され、こうして古い記録が保管されている時代もある。
調べていたのは重婚についてだ。
始まりは1300年前に遡る。
当時の重婚は権力者、しかも男のみが複数の妻を娶る事が許されていた。家を存続させる為によくある一夫多妻制度だ。
その一夫多妻制に変化が起きたのはそれから200年後の事。その年、国では大飢饉が起きていた。
体力のない女子供が真っ先に死に、女の数は人口の三割にまで減ってしまったのだ。
これにより今度は妻一人に複数の夫が出来る一妻多夫の制度が設けられる。
この制度により緩やかにではあるが人の数は増え、以降一夫多妻制度と一妻多夫制度が交互に、時代時代で設けられていた。
「男も女も複数の結婚を許す制度は700年前からだ。」
「…まあ、そのお陰でレスト帝国には人が溢れていると言っていい。
運よく戦で勝てていたのも、数の多さだ。
戦いは結局、人と人の戦いだからな。」
「ああ。…だが、王族の記述を見た所…女王だった時代以外に正妃や側妃が王以外に夫を持った記述がない。
貴族たちにはその記述があるのに、だ。」
「…女王は当然として…その王女の代も、王子が生まれなかったと記憶している。
だとしたら王女は必然的に女王を継ぐ。だから複数の夫を持った。」
「そうだ。それ以外の時代は王一人、妃が複数。…逆がない。」
「…前例がない…か。どの時代も?」
「一例だけ存在する。だが…新たな夫を持った妃が悲惨な結果に終わっているようだ。…以降どの時代も、王族は一夫多妻制に変わりない。
…おかしな話だな。」
「確かに。…だが……要は国の象徴としての在り方に関わっているのだろう。人が神という存在に対し、清廉潔白なイメージを持っているように、国のトップでもある王や王族にもまたそういう押し付けたイメージを持っているんだろうな。
だが、世継ぎは国の大事に関わる。だから王や王女が多数の伴侶を持っても何も思わない。その反対は…勝手なイメージから…気持ちの部分で受け入れられな者が多いのだろう。」
「…はっ。貴族や平民たちはそうでないのに?」
「そういうものだろ。平民は平民。貴族は貴族。そして王族は王族だ。人間は勝手な生き物だぞ。
お前の側妃が愛人を作っている。本来であればそれは、周りもよく思わない行為だったろう。
だけどそこに、お前の“容姿”が加わった。」
平民や貴族は重婚をしても周りから何も言われない。
そうであるのに王族は違うというのも全くおかしな話だった。
だがこれはリュカの言葉通り、人々が思うイメージに直結しているのだと思う。
王や王族は国のトップ。威厳があり、畏怖し、敬う存在。人々を導き、国を守り、清廉な存在。
王や女王が複数の伴侶を持つのは世継ぎに関わるから当然である。
しかし正妃や側室、王配が王や女王以外の伴侶を持つことは、ふしだらと思われる行為のようだ。
清廉、やましい事はしない。同じ人間であるのに、多くの人々が王族に対して、そういった勝手なイメージを作り上げている。
例え法で認められていたとしても、だ。
法よりも民衆の方が恐ろしいのだろう。だからどの歴史でも、正妃や側妃の、王以外の婚姻はなされなかった。
歴史書にある一例が載っている。その時代の王は素晴らしい統率者だった。
だが、素晴らしい統率者が“夜”も素晴らしい男だとは限らない。
そういった理由で、当時八人いた妃の内の一人が法では認められていた王以外の“夫”を持った。
…だが、貴族や平民から相次ぐ非難を受け、妃は平民にまで降格されたと記されている。
以降、その妃に関しての記述はない。
そんな、歴史通りの従来の考えでいけば、ルシアの“愛人を作る”行為は許されるものじゃないはずだった。
貴族や平民が複数の伴侶を持ち、そうでなくとも愛人を作っているがおかしな事に王族だけは違った。
王は複数の妃を、女王は複数の夫を持ってもいい。だが妃や夫側にはない。愛人はいたのかもしれないが…王、王妃一人のみを伴侶としている。
どの歴史書を見てもそういう記載しかなかった。
だが例外がある。それは、王や王妃が“醜い容姿”で生まれたか、何らかの大きな欠点があった場合だ。
そういう場合、正妃や側妃は堂々と複数の愛人を作った。婚姻はしない。だが、愛人は作っていたのだ。そして堂々と交際を宣言もしていた。
「…俺たちの曾祖父の代がそうだな…。」
「ああ。曾祖父…ジュニアス皇帝もまた、僕たちと同じく“醜い容姿”で生まれている。
正妃一人、側妃一人を娶ったが…彼女たちには愛人がいた。
…その事について周りは責めもせず、黙認していたようだが。曾祖父自身も特段、何か沙汰を与える事もしなかった。…と、そう記憶している。」
「…俺の状況と同じだろう。
曾祖父も、自分の容姿故に強くは言えなかったはずだ。…俺も、そうだったからな。気持ちはよく分かる。」
この世界は狂った世界だ。
王族は、王や女王しか複数の伴侶を持てない。人々が作り上げた勝手なイメージの中で、いつの時代の妃や王配らも非難されないよう努めてきたのだろう。
法で認められていても、他の貴族や平民たちが男女ともに複数の伴侶を持つそれを許されていても。
人々から起こるだろう非難を恐れて。
なのにそこに“醜い容姿”という欠点が生まれただけで掌を返したように相手側の行為が許される。
「…本当に、狂った世界だ。…どうして、醜いという理由だけで許される。
醜いだけで、見下される。俺は…今までどうして、その事に疑問を抱かなかった。」
「考えようとしていなかったんだろう。…僕もお前も。」
「…ああ、…そうか、…その通りだな…。」
それまで、俺は何の疑問も抱かなかった。
いや、疑問はあったが仕方ないと思っていた。
全ては俺の容姿が醜いからだ。
醜いから、周りが俺を馬鹿にしようと見下そうと、耐えるしかない。
ルシアが愛人を作ろうが、白昼堂々と睦み合おうが、それを周りが責めることなく黙認していても仕方がないとそう思っていた。
「…なあ。」
「何だ。」
「そういう事を調べているという事は…お前は認めていると思っていいか。僕や他の二人が、サイカの夫になる事を。」
「馬鹿言え。一応だ。」
「…一応、な。」
「…そういう可能性もあるかもしれないと調べているだけだ。」
「…いや、そもそもあいつがお前を選ぶとも限らないんじゃないか。
マティアスではなく、僕の妻になるかも知れないぞ。」
「そうであれば奪うだけだ。」
「……お前が本気を出せばそうなるだろうな。…だからこそ穏便に済ませたいんだ、僕は。
お前の本性を嫌という程知ってる。…正直、今までが大人しすぎたんだ。気持ち悪いくらい。」
「……そなたこそそうだろう。大人しく“いい息子”の皮を被っていただけではないか。」
「まあ、否定はせん。」
俺もリュカも変わった。いや、俺たちだけでなくヴァレリアやカイルもだ。
それまでの弱い自分たちはサイカという一人の女に出会い、変わったのだ。
強く在りたいと思うようになった。それまで当たり前に、仕方ないと思ってきた周りの声や態度を否定したくなった。
「首尾はどうなんだ。」
「結果待ちといった所だな。流石に愛人の子を先に孕みでもすれば…黙認していた者たちも考えよう。今までと同じには戻れん。考えないようにしていた頃には、もう戻れん。
一度考え出したら、疑問に思えば、腹が立てば前のようにする事は出来ん。」
「……ま、そうだな。」
「俺はなリュカ、俺を馬鹿にし、侮辱した者たちをそもそも許してはいない。…仕方ないと見てみぬ振りをしたのは確かに俺自身だ。
だが、これからは違う。
俺の見ている所で好き勝手にはさせんよ。ルシアもその内の一人だ。」
「……。」
「だが、ルシアには同情もある。まだ十八の娘だ。自国を守る為に醜い俺に嫁いだ娘を、放り出したりはしない。
好いた男と一緒にさせてやるのが、せめてもの慈悲だろう。
最初こそ、俺はルシアを大切にしようと思った。
俺に嫁いできてくれた女だ。妻として大切にしようと思った。」
「……。」
「食事も誘った。外出も誘った。人目が気になるならと二人で過ごさないかとも。
だが、ルシアは俺の姿さえも目に写したくなかったのだろうな。体調が悪いとか、尤もらしい理由で全て断られた。
ライズとそういう関係になってから誘った事もあるが…まあ、もうライズに夢中だったからな。当然、俺と過ごす暇などなかっただろうさ。」
「……なるほど。……歩み寄る努力はした、か。」
「そんな事が続くと、もう誘う気も起きなくなった。
どうせ断られると知っているからな。後はもう、ルシアの好きにさせてきた。」
何をやっても無駄。どうしたって愛されない。愛されないのはいい。
愛されなくとも、何らかの情で互いを支え合う事が出来ればそれでいいと思っていた。
だが、俺とルシアの間には何の情も、少しの情も生まれなかった。
ルシアと結婚してから一年余りの全てが無駄だったのだ。
「それに…サイカが現れた今、正直に言うとルシアが邪魔になる。
ルシアは小国とは言え他国の王女だ。サイカがディーノの養女になり力を得ても王女を蔑ろにするかと言う者も少なからずいよう。
サイカを正妃、ルシアを側妃のままでいさせればそれはそれで面倒だ。
だからこそ、ライズと一緒にさせるのが丁度いい。」
「それもそうだ。…アスガルト国と懇意にしている貴族がいたとすれば…かなり面倒になる問題だからな。
それこそ、サイカを正妃ではなく側妃にしろと言い出しかねない。」
「そういう事だ。…全く、骨が折れる…。
ライズは快楽主義な部分があるそうでな。…ルシアに抱いている気持ちは分からんが…始まりは背徳感だろう。
俺の妻であるルシアと関係を持った事に優越感を抱いていたらしいが。」
「…成るほど。変態だったか。」
「ああ。おまけに見目もいい。女たちが放っておかない。
…それでだ。まず餌を用意した。俺とルシアが子作りを再開させたとそれとなくライズの耳に伝わるようにしてある。」
「…子作りしてるのか?」
「いいや。一度、父上に言われて夜を過ごしたが…まあ、出さずに終わって双方散々だった。以降部屋に行ってない。」
「…側妃がライズとやらに聞かれて正直に子作りしていないと言ったらどうする。」
「言わまい。中断した理由が行為の途中でライズの名を呼んだから…と思っている内は。」
「…ああ、罪悪感を利用したか。」
「人聞きの悪い事を言うな。…まあ、そうなんだが。
ルシアが飲んでいる避妊薬はライズが用意している物だ。王宮にいる医師たちはルシアに避妊薬を処方してはいない。」
俺とルシアが子作りを再開させた。
この餌はライズのとって大きな餌になったようだ。
その話がライズの耳の届くや否や、ライズはルシアに避妊薬を飲ます事はしなくなった。
不思議に思ったルシアに対し、避妊薬を飲めば陛下との子も出来にくくなるとそう理由付けて。
十八の、また王族として育ったルシアは性に対して無知でもあった。
子を作る為の教えは受けただろうが、避妊薬などの必要がない知識は与えられていない。
ライズの言葉をあっさりと信じたルシアは現在、避妊薬を飲んでいないままライズと行為に及んでいる。
「…ああ、分かった。ライズという男が快楽主義な部分を持っている…側妃とそういう関係になったきっかけは背徳感。……成るほど成るほど…。ははは…!全く、愉快なくらいに引っ掛かったもんだな!
変態には美味しい餌だったろう。もしかしたら…自分の子がお前の子として認知されるかも知れないんだからな…!そういうのを楽しむのか、ライズという変態は。」
「そういうことだ。」
「ははははは…!だ、駄目だ…腹が…!これが笑わずにいられるか…!実際、お前と側妃は子作りどころか指一本触れていないし部屋にも行っていないというのに…!ぶっ、…くく、…そ、それで子が出来れば確実に愛人の子だろうよ…!!お前にも側妃にも、日替わりで夜警する者がいる…その夜警が、お前が側妃の部屋に行っていない事を証言も出来る…!はは、くそ、腹が痛い…!マティアス、お前、とんだ策士だな…!」
「笑いすぎだろ。」
「いや、…ぶふ、…滑稽すぎるだろうが…!!
馬鹿か!馬鹿なのか側妃も愛人も…!!側妃は仮にも王女だろうが…!!ははははは…!ごほっ、ごほっ…!いかん、腹が痛い…!!」
「ルシアと夜を過ごしてもう間もなく四ヶ月だ。
その間、変わらずルシアはライズと多くの日を過ごしている。
…そろそろ、出来ても不思議はないが。」
「ああ…その時が楽しみだな…。…それが終われば…残るは僕たちの問題だ。
だがまぁ、何とかなるんじゃないか?…お前の事だ。策は考えてるんだろう?」
「…一応な。情に訴える事は容易い。」
「人心掌握、人心収攬だな。」
「ああ。…ま、サイカが俺だけの妃になればそんな骨の折れる作業をしなくて済むんだが。」
「ふん。そうなったらそうなったで僕にも考えがある。」
リュカとそんな会話をした十日後。ルシアが懐妊したとの知らせが入る。
勿論俺の子ではない。四ヶ月も触れていないルシアの子が誰か、当然ライズの子であると皆が分かっていた。
審議の場は直ぐに開かれ、集まる貴族たちに俺の子ではないのかと分かっている者も多くいただろうがそう問われ、真っ向から否定する。
「四ヶ月前から俺と側妃の間に夜の営みはなかった。
それは、俺や側妃の部屋を夜警していた者たちが知っていよう。
側妃は今、妊娠初期の症状が出ていると宮廷医師らから報告を受けている。
仮に四ヶ月前の俺と側妃の行為で出来た子だとして。初期症状が今の今出るのはどうなのだろうな。まあ、十月十日待てば済む話だろう。俺とであればあと六ヶ月で子が生まれるだろうし、愛人との子であれば今から十月十日だということだ。」
「…っ、何ということだ…!」
「愛人はいい、だが…世継ぎになると…」
「そんな事はどうでもいい!!愛人はアーノルド家の次男だったな!直ぐ招集しろ!」
「では今日は解散とする。明日、ライズ・アーノルドを迎えて審議を再開するとしよう。」
その翌日には真っ青になったライズが招集され、再び審議が行われた。
父親と兄と一緒に。
ライズとルシアの関係は父親も兄も知っての事だったが…まさか子を俺より先に作る馬鹿を仕出かすとは思ってもいなかった様だ。
審議の場で嘘を申せば重い罪になると言ったその言葉に従い、ライズはこの四ヶ月の間、避妊薬を使わずルシアと行為に及んだ事を自白。
俺とルシアの間に四ヶ月、子を作る行為が成されていないと知ってライズは震え、どんな罰が下るかと恐れていた。
「ライズ、そなたに聞きたい。…そなたは、俺の側妃を愛しているか。」
「は、はいっ…!ぼ、…私は、ルシア様を愛しております…!」
「その言葉に嘘偽りはないな。」
「も、勿論です…!決して、嘘ではありません…!へ、陛下の側妃であると知っていながら、…わ、私はルシア様を愛してしまったのです…!!
申し訳ありません…!!本当に、申し訳ありませんでした…!!」
この場では仮に愛していなくとも、愛していないと言えるはずもない。
まあ、ライズの気持ちはどうでもいいのだが。
「…では、沙汰を下そう。ライズ、そなたは俺の側妃を妻にしろ。」
「……は?」
「側妃は降格させ、ライズの妻とする。
ライズ、そなたはそなたの父が持つもう一つの爵位を継承する事を許可する。
兄は伯爵位を継ぎ、そなたは子爵位を継ぐのだ。領地は二分し、子爵だった頃の土地をライズが統治せよ。
腹の子には何の罪もない。そなたは子の父親として、ルシア共々生涯、守り抜け。それが俺の沙汰だ。…この場にいる皆、俺の沙汰に異議はないな?」
「…ご、御座いません。」
「…慈悲に溢れた、見事な沙汰でございます…」
「今回我々は、陛下の沙汰を支持致します…、」
「アーノルド伯爵も、それでよいか。」
「御座いません…!陛下の慈悲、心より感謝申し上げます…!!」
「では、この話はこれまでとする。
皆、今日はよく集まってくれた。……ライズ、約束を違えるなよ。」
「は、はいっ…!!」
ルシアにも今回の沙汰を告げた。
ライズの妻になれと言うと青ざめていた顔をほっとしたものに変えたルシア。
「愛する者と一緒になれ。その方がそなたにとっても幸せだろう。」
「…陛下……っ、これまで、…陛下を侮辱し…大変、申し訳ありませんでしたっ…、」
「よい。そなたの国には一応、賠償を命じる事になるがよいな?」
「…っ、…わ、わたくしに、異論は御座いません、…陛下の、望む通りに、」
「分かった。…これまで、大義であった。
辛い事もあっただろうが…これからは好いた男の元で幸せに暮らすといい。」
「…あ、…ああ……わ、わたくしは、……こ、こんなに、お優しい陛下に向かって、……何という事を、…無礼ばかりを、…うう、…ううう…!
お許し下さい…お許し下さい、陛下……わたくしを、愚かなわたくしを、…許して…、」
「許す。…これからはライズと共に、子を育て守るように。よいな。」
「はいっ…はい…!!陛下の慈悲あるお言葉通り、この子を、大切に育てますっ…!」
一月後。ルシアは王宮を出ていき、子爵となったライズに嫁いだ。
アスガルト国からは一切の抗議もなく、謝罪と賠償金が支払われ、俺の側妃問題は一先ず解決したと言える。
ただまあ…結婚しろという言葉は言われるようにはなったが、皆俺の元へ嫁ぎたいと思う女がそうそういないのは理解しているので余り酷くは言ってこないのがまだ幸いか。
サイカを妻にした際は皆が目を見開いて驚くだろう。
その日を想像すると笑みが漏れた。
136
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
転生先は男女比50:1の世界!?
4036(シクミロ)
恋愛
男女比50:1の世界に転生した少女。
「まさか、男女比がおかしな世界とは・・・」
デブで自己中心的な女性が多い世界で、ひとり異質な少女は・・
どうなる!?学園生活!!
私が美女??美醜逆転世界に転移した私
鍋
恋愛
私の名前は如月美夕。
27才入浴剤のメーカーの商品開発室に勤める会社員。
私は都内で独り暮らし。
風邪を拗らせ自宅で寝ていたら異世界転移したらしい。
転移した世界は美醜逆転??
こんな地味な丸顔が絶世の美女。
私の好みど真ん中のイケメンが、醜男らしい。
このお話は転生した女性が優秀な宰相補佐官(醜男/イケメン)に囲い込まれるお話です。
※ゆるゆるな設定です
※ご都合主義
※感想欄はほとんど公開してます。
この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜
具なっしー
恋愛
※この表紙は前世基準。本編では美醜逆転してます。AIです
転生先は──美醜逆転、男女比20:1の世界!?
肌は真っ白、顔のパーツは小さければ小さいほど美しい!?
その結果、地球基準の超絶イケメンたちは “醜男(キメオ)” と呼ばれ、迫害されていた。
そんな世界に爆誕したのは、脳みそふわふわアホの子・ミーミ。
前世で「喋らなければ可愛い」と言われ続けた彼女に同情した神様は、
「この子は救済が必要だ…!」と世界一の美少女に転生させてしまった。
「ひきわり納豆顔じゃん!これが美しいの??」
己の欲望のために押せ押せ行動するアホの子が、
結果的にイケメン達を救い、世界を変えていく──!
「すきーー♡結婚してください!私が幸せにしますぅ〜♡♡♡」
でも、気づけば彼らが全方向から迫ってくる逆ハーレム状態に……!
アホの子が無自覚に世界を救う、
価値観バグりまくりご都合主義100%ファンタジーラブコメ!
婚約解消されたら隣にいた男に攫われて、強請るまで抱かれたんですけど?〜暴君の暴君が暴君過ぎた話〜
紬あおい
恋愛
婚約解消された瞬間「俺が貰う」と連れ去られ、もっとしてと強請るまで抱き潰されたお話。
連れ去った強引な男は、実は一途で高貴な人だった。
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
黒騎士団の娼婦
星森
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。
異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。
頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。
煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。
誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。
「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」
※本作はAIとの共同制作作品です。
※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる