22 / 27
<21>
しおりを挟む
使節団滞在四日目。
朝、バートランドの使いからニーナに、面会の申し出があった。
バートランドは婚前の顔合わせを主目的にガルダを訪問したジェシカとは異なり、使節団代表としての仕事も多数抱えている。
その為、急遽、時間変更になった予定の合間に改めて挨拶がしたい、との申し入れだ。
場所は、王宮前庭の東屋。
王宮を訪問する貴族であれば誰もが足を運ぶ事のできる前庭を敢えて選んだのは、バートランドとニーナの関係について、ガルダ貴族内に噂を立てる為だろう。
「ようこそ、ニーナ嬢」
「お招き有難うございます、バートランド殿下」
ニーナが綺麗な所作でガルダ式の礼を執ると、バートランドは目を細めて微笑んだ。
「ガルダの文化を学び始めて一年と聞いたけど、随分と様になっているね。ニーナ嬢は勤勉な性質のようだ」
相手がニーナだからか、バートランドは砕けた口調で話し掛ける。
ニーナは曖昧に微笑むと、勧められた席に腰を下ろした。
目の前のテーブルには、新鮮な果実やニーナ好みの菓子が並んでいる。
「昨日は、妹が世話になったね。一体、君に何を言われたものやら、突然、自分の頭で考える事を始めた」
「私は何も。ただ、お話をしただけです」
「ふぅん…話を、ねぇ?」
これまでは、ジェシカは自分で何も考えて来なかった、と暗に言っているバートランドの思わせぶりな言葉も、ニーナは澄ました顔で黙殺するだけだ。
「妹同様、私とも話をして欲しいのだが、今日は残念ながら次の予定が決まっていてね。三十分程しか時間を取れないんだ」
「三十分、ですか」
そう言うと、ニーナはドレスの隠しから、ディーンに贈られた懐中時計を取り出して時間を確認した。
「それは…まさか、時計かい?」
「えぇ」
「珍しいね、女性が時計を所持しているとは。しかも、女性用に小さめの規格で作られているのか…」
金にサファイアがあしらわれた時計を見て、バートランドが目を眇める。
「…もしや、ジェラルディン殿下からの贈り物だろうか」
「よく判りましたね。誕生祝に頂きました。あちらの世界では、誰もが時計を身に着けているので、時計塔の鐘の音だけでは不便だ、といつか言った言葉を覚えてくれていたんです」
己の色で作ったものを常に身に着けて欲しい、と贈ったディーンの気持ちに気づいていないのか。
これまでにない規格の、それも高価な時計を作らせるなど、ディーンのニーナに対する思い入れは相当強いだろうに、淡々と語るニーナに、バートランドは微笑む。
「君は随分と、ガルダの人々に大切にされているようだ。それならば、彼等を守る為にも、この度の婚姻には大きな意義がある事を理解してくれるだろう?」
「ジェシカ王女殿下にもお話しましたけど、私はガルダでお世話になっていますが、ガルダ人ではありません。彼等が傷つく事を望みはしませんが、よく知りもしない人と結婚してまで守ろうとは思っていません」
「よく知りもしない、か…」
情に訴えれば容易に流されるとでも思っていたのか。
バートランドは苦笑すると、ふむ、と頷いた。
「そう言えばジェラルディン殿下は、ニーナ嬢自身が私を選ぶかどうかだ、と話していたね。そうだな…つまりは、君が私と結婚したくなるような利点を提示すればいいんだろう?」
ニーナは、無言でバートランドの顔を見返した。
利点。
つまりは、条件で結婚しろ、と言う事で、ニーナの求めるものを全く理解していない事が判る。
「まずは、私の事をバートと呼んで欲しい。ほら、親しくなるにはまず、呼び名からと言うからね」
「滅相もない、畏れ多い事です」
「はは、心が籠ってないなぁ」
だから、ニーナと呼ばせて欲しい。
そんな暗黙の要請を、ニーナはさらっと無視する。
無視された事に気づいて、笑いながらバートランドは胸の前で腕を組んだ。
「君にはどうやら、権力欲や名誉欲はないようだね。妃にして欲しい、と言われる事はあっても、妃になりたくない、と言われた事はないから、正直、どう口説けばいいのか戸惑ってるよ。贅沢に興味がない、人に傅かれたいわけでもない、かと言って、政治の現場で男のように国を動かしたいと言うわけでもなさそうだ。まぁ、だからこそ、ガルダ王家でも君の扱いに慎重にならざるを得ないのだろうけど」
バートランドが、ぐい、と身を乗り出す。
「私が思うに、結婚を望まない人間には、幾つか種類がある。好きな相手が自分を振り向いてくれない、と言う者。好きな相手と結婚できない関係だ、と言う者。だが、君はどうも、違うようだね。君を望む男性は、一人や二人ではないと聞いた。けれど、君がそのうちの誰一人として、受け入れた事はないとも。ジェシカには恋愛結婚について語っていたようだが、君は実際には、結婚以前に恋愛を楽しむ事すらしていないんだろう?自分で、矛盾した発言だとは思わないかい?選択権を与えられた女性なのだから、幾らでも縁を探せると言うのに、勿体ないね。折角、可愛い顔をしているのだから、もっと人生を楽しんでもいいんじゃないのかな?」
「ご冗談を。バートランド殿下がお望みなのは、落ち人の知識でしょう」
「バートと呼んでくれ、と言っただろう?落ち人を望んでいる事は否定しない。でも、私は君の外見も気に入ってるよ。王族の前でも萎縮せずに堂々と発言できる姿も、妃に相応しいと思ってる。とは言え、女性に無理強いをするのは私の趣味じゃないんだ。正妃として招くけれど、君が望まないのであれば表舞台に立つ必要もない。君は、君の興味の赴くままに、我が国で自由に過ごしてくれればいい。正妃の役割を代理する為に、誰かよく弁えた者が側妃に上がるだけの事だ」
複数の妻を娶る事が当然の国で生きて来たバートランドの言葉に、ニーナは冷めた目を送る。
名ばかりの妃ならば、許容できると思われているのは業腹だ。
「私は、一夫一婦制の国から来たんです。夫を共有したいとは思いません」
「勿論、君が私を夫として扱ってくれるなら、それが一番いい。私は君と愛し合いたいと思ってるし、君との子はきっと、可愛いだろうからね」
子供の話を聞いて、思わず、ぴくりと肩が揺れたのを見て、バートランドは目を細めた。
「あぁ…そうか、恋愛をしたくないんじゃなくて、子供が問題なのか。大丈夫だよ、そう怯える事はない。太古の昔から、人間が連綿と受け継いで来た生命の営みだからね」
性行為に怯えている、と捉えられているのだと判って、ニーナは溜息を吐く。
「バートランド殿下は、気持ちのない相手でも行為に及べるのですね」
「バート、だよ。バーティでもいい。言っただろう?君の事は気に入ってる。それに、体を重ねれば、情は湧くものだ」
「私はそうは思いません。ですから、お話はお受けできません」
「…先日も話したように、ラヴィル計画は婚姻外交なしには同意できない大きな案件だ。脅すわけではないけれど、婚姻外交が失敗に終われば、アイルとガルダの関係は悪化するだろうね。その結果、戦争になったとして、君が巻き込まれない可能性は相当に低いよ。ゼロだと言い切ってもいい。王家で保護されている身で、戦地となった国からどこか安全な国に逃げられると思ってるのかい?漸くガルダ語を覚えたばかりの君が、言葉が通じず文化も異なる国で、無事に暮らせるとでも?この世界はね、君が思っているよりもずっと、女性の立場が弱いんだ。街道を一人でうろうろしてごらん、あっという間に攫われて、人手不足の村に嫁として送り込まれて終わりだよ。嫁ならまだマシだ。君はこの辺りでは見掛けない容姿だからね、貴重がられて娼館に送られる可能性の方が高い」
「……」
ガルダの人々が、ニーナの心の負担を考えてはっきりと告げて来なかった現実を、バートランドは突きつける。
「だったら、私と結婚する方がずっといい。貞操を守りたいと言う信念があるなら側妃を受け入れて欲しいけど、私の事が生理的に無理でないのなら、一度は試してみてもいいと思うよ?これでも、アイルではモテてるんだ。君に新しい世界を見せてあげられると思うけどな」
す、とバートランドが手を伸ばして、ニーナの頬に触れる。
指の背で愛撫するように撫でられても、頬を赤らめるでも羞恥に震えるでも嫌悪に身を竦めるでもないニーナに、「おや」と眉を上げた。
「…君、もしかして」
「お時間ですよ、バートランド殿下」
ぱちん。
懐中時計で時間を確認したニーナが冷静に時間を告げると、バートランドは複雑な顔で立ち上がった。
「…そうか…君は恋愛感情を知らないんじゃなくて、誰かを愛する事が怖いのか」
「次の方をお待たせしてしまいますよ」
「判ってる。今日の所は、引くとしよう。でも、諦めたわけじゃないからね」
朝、バートランドの使いからニーナに、面会の申し出があった。
バートランドは婚前の顔合わせを主目的にガルダを訪問したジェシカとは異なり、使節団代表としての仕事も多数抱えている。
その為、急遽、時間変更になった予定の合間に改めて挨拶がしたい、との申し入れだ。
場所は、王宮前庭の東屋。
王宮を訪問する貴族であれば誰もが足を運ぶ事のできる前庭を敢えて選んだのは、バートランドとニーナの関係について、ガルダ貴族内に噂を立てる為だろう。
「ようこそ、ニーナ嬢」
「お招き有難うございます、バートランド殿下」
ニーナが綺麗な所作でガルダ式の礼を執ると、バートランドは目を細めて微笑んだ。
「ガルダの文化を学び始めて一年と聞いたけど、随分と様になっているね。ニーナ嬢は勤勉な性質のようだ」
相手がニーナだからか、バートランドは砕けた口調で話し掛ける。
ニーナは曖昧に微笑むと、勧められた席に腰を下ろした。
目の前のテーブルには、新鮮な果実やニーナ好みの菓子が並んでいる。
「昨日は、妹が世話になったね。一体、君に何を言われたものやら、突然、自分の頭で考える事を始めた」
「私は何も。ただ、お話をしただけです」
「ふぅん…話を、ねぇ?」
これまでは、ジェシカは自分で何も考えて来なかった、と暗に言っているバートランドの思わせぶりな言葉も、ニーナは澄ました顔で黙殺するだけだ。
「妹同様、私とも話をして欲しいのだが、今日は残念ながら次の予定が決まっていてね。三十分程しか時間を取れないんだ」
「三十分、ですか」
そう言うと、ニーナはドレスの隠しから、ディーンに贈られた懐中時計を取り出して時間を確認した。
「それは…まさか、時計かい?」
「えぇ」
「珍しいね、女性が時計を所持しているとは。しかも、女性用に小さめの規格で作られているのか…」
金にサファイアがあしらわれた時計を見て、バートランドが目を眇める。
「…もしや、ジェラルディン殿下からの贈り物だろうか」
「よく判りましたね。誕生祝に頂きました。あちらの世界では、誰もが時計を身に着けているので、時計塔の鐘の音だけでは不便だ、といつか言った言葉を覚えてくれていたんです」
己の色で作ったものを常に身に着けて欲しい、と贈ったディーンの気持ちに気づいていないのか。
これまでにない規格の、それも高価な時計を作らせるなど、ディーンのニーナに対する思い入れは相当強いだろうに、淡々と語るニーナに、バートランドは微笑む。
「君は随分と、ガルダの人々に大切にされているようだ。それならば、彼等を守る為にも、この度の婚姻には大きな意義がある事を理解してくれるだろう?」
「ジェシカ王女殿下にもお話しましたけど、私はガルダでお世話になっていますが、ガルダ人ではありません。彼等が傷つく事を望みはしませんが、よく知りもしない人と結婚してまで守ろうとは思っていません」
「よく知りもしない、か…」
情に訴えれば容易に流されるとでも思っていたのか。
バートランドは苦笑すると、ふむ、と頷いた。
「そう言えばジェラルディン殿下は、ニーナ嬢自身が私を選ぶかどうかだ、と話していたね。そうだな…つまりは、君が私と結婚したくなるような利点を提示すればいいんだろう?」
ニーナは、無言でバートランドの顔を見返した。
利点。
つまりは、条件で結婚しろ、と言う事で、ニーナの求めるものを全く理解していない事が判る。
「まずは、私の事をバートと呼んで欲しい。ほら、親しくなるにはまず、呼び名からと言うからね」
「滅相もない、畏れ多い事です」
「はは、心が籠ってないなぁ」
だから、ニーナと呼ばせて欲しい。
そんな暗黙の要請を、ニーナはさらっと無視する。
無視された事に気づいて、笑いながらバートランドは胸の前で腕を組んだ。
「君にはどうやら、権力欲や名誉欲はないようだね。妃にして欲しい、と言われる事はあっても、妃になりたくない、と言われた事はないから、正直、どう口説けばいいのか戸惑ってるよ。贅沢に興味がない、人に傅かれたいわけでもない、かと言って、政治の現場で男のように国を動かしたいと言うわけでもなさそうだ。まぁ、だからこそ、ガルダ王家でも君の扱いに慎重にならざるを得ないのだろうけど」
バートランドが、ぐい、と身を乗り出す。
「私が思うに、結婚を望まない人間には、幾つか種類がある。好きな相手が自分を振り向いてくれない、と言う者。好きな相手と結婚できない関係だ、と言う者。だが、君はどうも、違うようだね。君を望む男性は、一人や二人ではないと聞いた。けれど、君がそのうちの誰一人として、受け入れた事はないとも。ジェシカには恋愛結婚について語っていたようだが、君は実際には、結婚以前に恋愛を楽しむ事すらしていないんだろう?自分で、矛盾した発言だとは思わないかい?選択権を与えられた女性なのだから、幾らでも縁を探せると言うのに、勿体ないね。折角、可愛い顔をしているのだから、もっと人生を楽しんでもいいんじゃないのかな?」
「ご冗談を。バートランド殿下がお望みなのは、落ち人の知識でしょう」
「バートと呼んでくれ、と言っただろう?落ち人を望んでいる事は否定しない。でも、私は君の外見も気に入ってるよ。王族の前でも萎縮せずに堂々と発言できる姿も、妃に相応しいと思ってる。とは言え、女性に無理強いをするのは私の趣味じゃないんだ。正妃として招くけれど、君が望まないのであれば表舞台に立つ必要もない。君は、君の興味の赴くままに、我が国で自由に過ごしてくれればいい。正妃の役割を代理する為に、誰かよく弁えた者が側妃に上がるだけの事だ」
複数の妻を娶る事が当然の国で生きて来たバートランドの言葉に、ニーナは冷めた目を送る。
名ばかりの妃ならば、許容できると思われているのは業腹だ。
「私は、一夫一婦制の国から来たんです。夫を共有したいとは思いません」
「勿論、君が私を夫として扱ってくれるなら、それが一番いい。私は君と愛し合いたいと思ってるし、君との子はきっと、可愛いだろうからね」
子供の話を聞いて、思わず、ぴくりと肩が揺れたのを見て、バートランドは目を細めた。
「あぁ…そうか、恋愛をしたくないんじゃなくて、子供が問題なのか。大丈夫だよ、そう怯える事はない。太古の昔から、人間が連綿と受け継いで来た生命の営みだからね」
性行為に怯えている、と捉えられているのだと判って、ニーナは溜息を吐く。
「バートランド殿下は、気持ちのない相手でも行為に及べるのですね」
「バート、だよ。バーティでもいい。言っただろう?君の事は気に入ってる。それに、体を重ねれば、情は湧くものだ」
「私はそうは思いません。ですから、お話はお受けできません」
「…先日も話したように、ラヴィル計画は婚姻外交なしには同意できない大きな案件だ。脅すわけではないけれど、婚姻外交が失敗に終われば、アイルとガルダの関係は悪化するだろうね。その結果、戦争になったとして、君が巻き込まれない可能性は相当に低いよ。ゼロだと言い切ってもいい。王家で保護されている身で、戦地となった国からどこか安全な国に逃げられると思ってるのかい?漸くガルダ語を覚えたばかりの君が、言葉が通じず文化も異なる国で、無事に暮らせるとでも?この世界はね、君が思っているよりもずっと、女性の立場が弱いんだ。街道を一人でうろうろしてごらん、あっという間に攫われて、人手不足の村に嫁として送り込まれて終わりだよ。嫁ならまだマシだ。君はこの辺りでは見掛けない容姿だからね、貴重がられて娼館に送られる可能性の方が高い」
「……」
ガルダの人々が、ニーナの心の負担を考えてはっきりと告げて来なかった現実を、バートランドは突きつける。
「だったら、私と結婚する方がずっといい。貞操を守りたいと言う信念があるなら側妃を受け入れて欲しいけど、私の事が生理的に無理でないのなら、一度は試してみてもいいと思うよ?これでも、アイルではモテてるんだ。君に新しい世界を見せてあげられると思うけどな」
す、とバートランドが手を伸ばして、ニーナの頬に触れる。
指の背で愛撫するように撫でられても、頬を赤らめるでも羞恥に震えるでも嫌悪に身を竦めるでもないニーナに、「おや」と眉を上げた。
「…君、もしかして」
「お時間ですよ、バートランド殿下」
ぱちん。
懐中時計で時間を確認したニーナが冷静に時間を告げると、バートランドは複雑な顔で立ち上がった。
「…そうか…君は恋愛感情を知らないんじゃなくて、誰かを愛する事が怖いのか」
「次の方をお待たせしてしまいますよ」
「判ってる。今日の所は、引くとしよう。でも、諦めたわけじゃないからね」
334
あなたにおすすめの小説
冷酷騎士団長に『出来損ない』と捨てられましたが、どうやら私の力が覚醒したらしく、ヤンデレ化した彼に執着されています
放浪人
恋愛
平凡な毎日を送っていたはずの私、橘 莉奈(たちばな りな)は、突然、眩い光に包まれ異世界『エルドラ』に召喚されてしまう。 伝説の『聖女』として迎えられたのも束の間、魔力測定で「魔力ゼロ」と判定され、『出来損ない』の烙印を押されてしまった。
希望を失った私を引き取ったのは、氷のように冷たい瞳を持つ、この国の騎士団長カイン・アシュフォード。 「お前はここで、俺の命令だけを聞いていればいい」 物置のような部屋に押し込められ、彼から向けられるのは侮蔑の視線と冷たい言葉だけ。
元の世界に帰ることもできず、絶望的な日々が続くと思っていた。
──しかし、ある出来事をきっかけに、私の中に眠っていた〝本当の力〟が目覚め始める。 その瞬間から、私を見るカインの目が変わり始めた。
「リリア、お前は俺だけのものだ」 「どこへも行かせない。永遠に、俺のそばにいろ」
かつての冷酷さはどこへやら、彼は私に異常なまでの執着を見せ、甘く、そして狂気的な愛情で私を束縛しようとしてくる。 これは本当に愛情なの? それともただの執着?
優しい第二王子エリアスは私に手を差し伸べてくれるけれど、カインの嫉妬の炎は燃え盛るばかり。 逃げ場のない城の中、歪んだ愛の檻に、私は囚われていく──。
トリップした私対腹黒王子
蝋梅
恋愛
ある日、異世界に喚ばれた上野春子は、混乱のなか少しずつ落ち着きを取り戻した。だが、当初から耳にしていた王子に婚約宣言をされた。この王子はなんなんだ? いい根性してんじゃないの。彼女は気性が荒かった。
*別のお話で感想を頂いた際に腹黒王子のリクエストをもらったのでトライです。
…腹黒は難しかった。
異世界転移聖女の侍女にされ殺された公爵令嬢ですが、時を逆行したのでお告げと称して聖女の功績を先取り実行してみた結果
富士とまと
恋愛
公爵令嬢が、異世界から召喚された聖女に婚約者である皇太子を横取りし婚約破棄される。
そのうえ、聖女の世話役として、侍女のように働かされることになる。理不尽な要求にも色々耐えていたのに、ある日「もう飽きたつまんない」と聖女が言いだし、冤罪をかけられ牢屋に入れられ毒殺される。
死んだと思ったら、時をさかのぼっていた。皇太子との関係を改めてやり直す中、聖女と過ごした日々に見聞きした知識を生かすことができることに気が付き……。殿下の呪いを解いたり、水害を防いだりとしながら過ごすあいだに、運命の時を迎え……え?ええ?
【完結】小公爵様の裏の顔をわたしだけが知っている
おのまとぺ
恋愛
公爵令息ルシアン・ド・ラ・パウルはいつだって王国の令嬢たちの噂の的。見目麗しさもさることながら、その立ち居振る舞いの上品さ、物腰の穏やかさに女たちは熱い眼差しを向ける。
しかし、彼の裏の顔を知る者は居ない。
男爵家の次女マリベルを除いて。
◇素直になれない男女のすったもんだ
◇腐った令嬢が登場したりします
◇50話完結予定
2025.2.14
タイトルを変更しました。(完結済みなのにすみません、ずっとモヤモヤしていたので……!)
『異世界転生してカフェを開いたら、庭が王宮より人気になってしまいました』
ヤオサカ
恋愛
申し訳ありません、物語の内容を確認しているため、一部非公開にしています
この物語は完結しました。
前世では小さな庭付きカフェを営んでいた主人公。事故により命を落とし、気がつけば異世界の貧しい村に転生していた。
「何もないなら、自分で作ればいいじゃない」
そう言って始めたのは、イングリッシュガーデン風の庭とカフェづくり。花々に囲まれた癒しの空間は次第に評判を呼び、貴族や騎士まで足を運ぶように。
そんな中、無愛想な青年が何度も訪れるようになり――?
治療係ですが、公爵令息様がものすごく懐いて困る~私、男装しているだけで、女性です!~
百門一新
恋愛
男装姿で旅をしていたエリザは、長期滞在してしまった異国の王都で【赤い魔法使い(男)】と呼ばれることに。職業は完全に誤解なのだが、そのせいで女性恐怖症の公爵令息の治療係に……!?「待って。私、女なんですけども」しかも公爵令息の騎士様、なぜかものすごい懐いてきて…!?
男装の魔法使い(職業誤解)×女性が大の苦手のはずなのに、ロックオンして攻めに転じたらぐいぐいいく騎士様!?
※小説家になろう様、ベリーズカフェ様、カクヨム様にも掲載しています。
家族から冷遇されていた過去を持つ家政ギルドの令嬢は、旦那様に人のぬくもりを教えたい~自分に自信のない旦那様は、とても素敵な男性でした~
チカフジ ユキ
恋愛
叔父から使用人のように扱われ、冷遇されていた子爵令嬢シルヴィアは、十五歳の頃家政ギルドのギルド長オリヴィアに助けられる。
そして家政ギルドで様々な事を教えてもらい、二年半で大きく成長した。
ある日、オリヴィアから破格の料金が提示してある依頼書を渡される。
なにやら裏がありそうな値段設定だったが、半年後の成人を迎えるまでにできるだけお金をためたかったシルヴィアは、その依頼を受けることに。
やってきた屋敷は気持ちが憂鬱になるような雰囲気の、古い建物。
シルヴィアが扉をノックすると、出てきたのは長い前髪で目が隠れた、横にも縦にも大きい貴族男性。
彼は肩や背を丸め全身で自分に自信が無いと語っている、引きこもり男性だった。
その姿をみて、自信がなくいつ叱られるかビクビクしていた過去を思い出したシルヴィアは、自分自身と重ねてしまった。
家政ギルドのギルド員として、余計なことは詮索しない、そう思っても気になってしまう。
そんなある日、ある人物から叱責され、酷く傷ついていた雇い主の旦那様に、シルヴィアは言った。
わたしはあなたの側にいます、と。
このお話はお互いの強さや弱さを知りながら、ちょっとずつ立ち直っていく旦那様と、シルヴィアの恋の話。
*** ***
※この話には第五章に少しだけ「ざまぁ」展開が入りますが、味付け程度です。
※設定などいろいろとご都合主義です。
※小説家になろう様にも掲載しています。
王宮に薬を届けに行ったなら
佐倉ミズキ
恋愛
王宮で薬師をしているラナは、上司の言いつけに従い王子殿下のカザヤに薬を届けに行った。
カザヤは生まれつき体が弱く、臥せっていることが多い。
この日もいつも通り、カザヤに薬を届けに行ったラナだが仕事終わりに届け忘れがあったことに気が付いた。
慌ててカザヤの部屋へ行くと、そこで目にしたものは……。
弱々しく臥せっているカザヤがベッドから起き上がり、元気に動き回っていたのだ。
「俺の秘密を知ったのだから部屋から出すわけにはいかない」
驚くラナに、カザヤは不敵な笑みを浮かべた。
「今日、国王が崩御する。だからお前を部屋から出すわけにはいかない」
※ベリーズカフェにも掲載中です。そちらではラナの設定が変わっています。(貴族→庶民)それにより、内容も少し変更しておりますのであわせてお楽しみください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる