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第9章 王都に張り巡らされた策略
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「ところで、最近『死の森』の魔獣の動きが活発になっていると聞いたが、どうなのだ」
座り直した辺境伯に王太子が切り出すと、オリヴィエが「ここは、ラヴェラルタ騎士団の団長を務めます私が」と説明を申し出た。
「街道での事件もそうですが、ここ最近、大型の凶暴な魔獣を見かけることが多くなりましたため、先日、大規模な討伐遠征を行ったところです。その作戦によってかなりの数の魔獣を駆逐できましたので、森はしばらく静かになるかと」
王太子は初めて聞かされたかのような顔をしているが、ラヴェラルタ騎士団が大規模遠征を行ったことを承知している。
だから、オリヴィエはその事実を隠さずに、淡々と報告を続けていく。
「国境で第四王子を襲ったのは巨躯魔狼という伝説級の魔獣だったと聞いたが、他にもそんな魔獣がいたのか」
「はい。森の奥では、伝説級と呼ばれる魔獣だけでなく、伝説にすら残されていない恐ろしい魔獣や魔虫の生息も多く確認しました。魔王がいないはずの現在、なぜそのような魔獣が突然出現したのかは不明です。しかし我々は、森に何かしらの異変があったのではないかと懸念しております」
オリヴィエの説明は、『死の森』の現状報告に過ぎないが、魔王であれば何らかの反応が出る可能性がある言葉が、意図的に散りばめられている。
オリヴィエ本人だけでなく、元団長である辺境伯とセレスタンは、平静を装いながら王太子の様子を見定めていた。
おそらく、王太子の背後に控えているヴィルジールもそうだろう。
マルティーヌは男たちの会話に「恐ろしくて聞きたくない」といった風を装い、じっとうつむいていたが、核心に触れる度に、ちらりと王太子の顔を覗き見た。
身を乗り出して団長と話す端正な横顔は真剣そうに見えるが、どこか冷めたようにも感じる。
驚きや憂慮の言葉にすら温度が感じられない。
だから、彼の腹の中は全く読み取れなかった。
オリヴィエは、騎士団が『魔王城』があったとされる森の最奥に侵攻したことには一切触れなかった。
そこで経験した恐ろしい事象や隠されていた秘密は、本来なら報告すべき重大な事実だ。
彼が本当に魔王なら、『魔王城』での一件は「知っている」はず。
その内容が伏せられたことをどう捉えるだろうか。
双方、腹の探り合いをしているように見えるが、単に何も知らない王太子が話を合わせているだけという可能性もある。
王太子は本当に魔王なんだろうか?
それとも違うの?
考え込んでいると名を呼ばれた気がした。
顔を上げると、テーブルを挟んで真正面に座っていた王太子と目が合った。
「どうやら退屈させてしまっているようだね」
「い、いいえ。そのようなことはございません」
「では、恐ろしいのかな。声が震えているようだ。恐ろしい魔獣の話など、女性が聞くものではないからね」
「そ、そうでございます。少し……あの、怖くて」
マルティーヌが話を合わせて肩をすくめると、王太子は「そうだろうな」と笑った。
「今、ちょうどベアトリスがお茶会を開いているところだ。話を通しておくから顔を出してやってくれないか。あれも、今話題の令嬢が参加すれば喜ぶだろう」
王太子が背後の宰相に視線を向けると、彼は「では」と貴賓室を出て行く。
「え? あ、あ……の、ベアトリス様とは、どなたでしょうか?」
「ああ。私の妻、王太子妃だ」
「お…………ひっ?」
待って、待って!
王太子妃とお茶会なんて、そんなの無理すぎる!
舞踏会対策はしてきたが、妃や貴族令嬢とのお茶会は全くの想定外だ。
高位貴族の女性とはこれまで全く接点がなく、お茶会どころか挨拶すら交わしたことがない。
どう振る舞えば良いのか見当もつかない。
不安のあまり隣に座る母親の顔を見ると、彼女も青ざめていた。
それでも、娘の窮地を救おうと声を上げる。
「王太子殿下。恐れながら申し上げますが、娘はずっと領地にこもりきりでしたから、お茶会のマナーも十分ではございません。王太子妃殿下になにか粗相をしてもいけませんので、たいへん名誉なお誘いではありますが、遠慮したく……」
「堅苦しい会ではないのだから、そんなことは気にしなくても良い。王太子の私が招待しているのだから、何の問題もない」
やばいヤバイやばい!
絶対に参加しなきゃならない流れになってるじゃない!
これって本当に王太子の厚意からくるもの?
それとも何かの陰謀なの?
自分一人を家族から引き離そうとしているようにも思えて、恐怖にかられる。
お父さま、助けて!
必死の思いを込めて父親の顔を見たが、彼は苦渋の表情で小さく首を横に振っている。
王族が厚意を示している以上、臣下の身では簡単には拒めないのだ。
「では、わたくしもお目付役として参加させていただいてよろしいでしょうか?」
もう逃げられないと悟ったのか、母親が決死の覚悟で譲歩案を出した。
母親のジョルジーヌは地方貴族の出だが、辺境伯の妻としてそれなりに社交経験がある。
弱肉強食の様相を見せる貴族女性のお茶会の恐ろしさを、身にしみて知っていた。
王太子妃が主催するお茶会ならば、参加者も高位貴族ばかりに違いない。
社交界で注目されているという娘は格好の標的にされ、どんな辱めを受けるのか分からない。
「もちろん構わない。奥方も茶会を楽しむと良いだろう」
「お心遣い、ありがたく存じます」
父や兄たちがおろおろした表情を見せる中、母親は姫を守る騎士のごとく表情を引き締め、丁寧に頭を下げた。
ああ、参加決定——!
マルティーヌは絶望にソファから崩れ落ちそうになるのを必死でこらえ「ありがとうございます」と笑みを作った。
すると、王太子の後ろから思いがけない申し出がある。
「では、私がご案内しよう。よろしいですか、兄上」
「それは……」
王太子がわずかに渋い顔になった。
最初の挨拶以降、一度も口を開かなかったヴィルジールが一気にまくし立てる。
「私がラヴェラルタ家で療養生活を送っていた間、ご自身も病弱であったマルティーヌ嬢にはずいぶんと励まされた。彼女の優しい気遣いと癒しの微笑みのおかげで病を乗り越えられたと言っても、過言ではないのです。マルティーヌ嬢には初めての王城で、不安もおありでしょうから、ぜひ、私がエスコートして差し上げたい」
それは過言すぎる……というより、真っ赤な嘘だよね?
思いもよらない美談に面食らったが、設定上、ありえない話ではない。
ヴィルジールが「話を合わせろ」とでも言いたげに、視線を向けてくる。
「あ……の、ヴィルジール殿下がよろしければ、ぜひ」
もしかすると。
いや、きっと、彼が助けてくれる。
ヴィルジールに望みを託して返事をすると、王太子はしぶしぶといった様子で「まあ、いいだろう」と許可を出した。
座り直した辺境伯に王太子が切り出すと、オリヴィエが「ここは、ラヴェラルタ騎士団の団長を務めます私が」と説明を申し出た。
「街道での事件もそうですが、ここ最近、大型の凶暴な魔獣を見かけることが多くなりましたため、先日、大規模な討伐遠征を行ったところです。その作戦によってかなりの数の魔獣を駆逐できましたので、森はしばらく静かになるかと」
王太子は初めて聞かされたかのような顔をしているが、ラヴェラルタ騎士団が大規模遠征を行ったことを承知している。
だから、オリヴィエはその事実を隠さずに、淡々と報告を続けていく。
「国境で第四王子を襲ったのは巨躯魔狼という伝説級の魔獣だったと聞いたが、他にもそんな魔獣がいたのか」
「はい。森の奥では、伝説級と呼ばれる魔獣だけでなく、伝説にすら残されていない恐ろしい魔獣や魔虫の生息も多く確認しました。魔王がいないはずの現在、なぜそのような魔獣が突然出現したのかは不明です。しかし我々は、森に何かしらの異変があったのではないかと懸念しております」
オリヴィエの説明は、『死の森』の現状報告に過ぎないが、魔王であれば何らかの反応が出る可能性がある言葉が、意図的に散りばめられている。
オリヴィエ本人だけでなく、元団長である辺境伯とセレスタンは、平静を装いながら王太子の様子を見定めていた。
おそらく、王太子の背後に控えているヴィルジールもそうだろう。
マルティーヌは男たちの会話に「恐ろしくて聞きたくない」といった風を装い、じっとうつむいていたが、核心に触れる度に、ちらりと王太子の顔を覗き見た。
身を乗り出して団長と話す端正な横顔は真剣そうに見えるが、どこか冷めたようにも感じる。
驚きや憂慮の言葉にすら温度が感じられない。
だから、彼の腹の中は全く読み取れなかった。
オリヴィエは、騎士団が『魔王城』があったとされる森の最奥に侵攻したことには一切触れなかった。
そこで経験した恐ろしい事象や隠されていた秘密は、本来なら報告すべき重大な事実だ。
彼が本当に魔王なら、『魔王城』での一件は「知っている」はず。
その内容が伏せられたことをどう捉えるだろうか。
双方、腹の探り合いをしているように見えるが、単に何も知らない王太子が話を合わせているだけという可能性もある。
王太子は本当に魔王なんだろうか?
それとも違うの?
考え込んでいると名を呼ばれた気がした。
顔を上げると、テーブルを挟んで真正面に座っていた王太子と目が合った。
「どうやら退屈させてしまっているようだね」
「い、いいえ。そのようなことはございません」
「では、恐ろしいのかな。声が震えているようだ。恐ろしい魔獣の話など、女性が聞くものではないからね」
「そ、そうでございます。少し……あの、怖くて」
マルティーヌが話を合わせて肩をすくめると、王太子は「そうだろうな」と笑った。
「今、ちょうどベアトリスがお茶会を開いているところだ。話を通しておくから顔を出してやってくれないか。あれも、今話題の令嬢が参加すれば喜ぶだろう」
王太子が背後の宰相に視線を向けると、彼は「では」と貴賓室を出て行く。
「え? あ、あ……の、ベアトリス様とは、どなたでしょうか?」
「ああ。私の妻、王太子妃だ」
「お…………ひっ?」
待って、待って!
王太子妃とお茶会なんて、そんなの無理すぎる!
舞踏会対策はしてきたが、妃や貴族令嬢とのお茶会は全くの想定外だ。
高位貴族の女性とはこれまで全く接点がなく、お茶会どころか挨拶すら交わしたことがない。
どう振る舞えば良いのか見当もつかない。
不安のあまり隣に座る母親の顔を見ると、彼女も青ざめていた。
それでも、娘の窮地を救おうと声を上げる。
「王太子殿下。恐れながら申し上げますが、娘はずっと領地にこもりきりでしたから、お茶会のマナーも十分ではございません。王太子妃殿下になにか粗相をしてもいけませんので、たいへん名誉なお誘いではありますが、遠慮したく……」
「堅苦しい会ではないのだから、そんなことは気にしなくても良い。王太子の私が招待しているのだから、何の問題もない」
やばいヤバイやばい!
絶対に参加しなきゃならない流れになってるじゃない!
これって本当に王太子の厚意からくるもの?
それとも何かの陰謀なの?
自分一人を家族から引き離そうとしているようにも思えて、恐怖にかられる。
お父さま、助けて!
必死の思いを込めて父親の顔を見たが、彼は苦渋の表情で小さく首を横に振っている。
王族が厚意を示している以上、臣下の身では簡単には拒めないのだ。
「では、わたくしもお目付役として参加させていただいてよろしいでしょうか?」
もう逃げられないと悟ったのか、母親が決死の覚悟で譲歩案を出した。
母親のジョルジーヌは地方貴族の出だが、辺境伯の妻としてそれなりに社交経験がある。
弱肉強食の様相を見せる貴族女性のお茶会の恐ろしさを、身にしみて知っていた。
王太子妃が主催するお茶会ならば、参加者も高位貴族ばかりに違いない。
社交界で注目されているという娘は格好の標的にされ、どんな辱めを受けるのか分からない。
「もちろん構わない。奥方も茶会を楽しむと良いだろう」
「お心遣い、ありがたく存じます」
父や兄たちがおろおろした表情を見せる中、母親は姫を守る騎士のごとく表情を引き締め、丁寧に頭を下げた。
ああ、参加決定——!
マルティーヌは絶望にソファから崩れ落ちそうになるのを必死でこらえ「ありがとうございます」と笑みを作った。
すると、王太子の後ろから思いがけない申し出がある。
「では、私がご案内しよう。よろしいですか、兄上」
「それは……」
王太子がわずかに渋い顔になった。
最初の挨拶以降、一度も口を開かなかったヴィルジールが一気にまくし立てる。
「私がラヴェラルタ家で療養生活を送っていた間、ご自身も病弱であったマルティーヌ嬢にはずいぶんと励まされた。彼女の優しい気遣いと癒しの微笑みのおかげで病を乗り越えられたと言っても、過言ではないのです。マルティーヌ嬢には初めての王城で、不安もおありでしょうから、ぜひ、私がエスコートして差し上げたい」
それは過言すぎる……というより、真っ赤な嘘だよね?
思いもよらない美談に面食らったが、設定上、ありえない話ではない。
ヴィルジールが「話を合わせろ」とでも言いたげに、視線を向けてくる。
「あ……の、ヴィルジール殿下がよろしければ、ぜひ」
もしかすると。
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