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バレンタイン・シンクロン ― 断れない気持ちについて ―
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うちの会社には、こんなルールがある。
『バレンタインは、本命チョコ以外禁止』
* * *
バレンタインのチョコレート特設売り場は、さながら戦場だった。
私はお目当ての商品を購入し、人ごみの中から抜け出した。ふーっと大きく息を吐いた。
「買えなかった」という声が背後から聞こえた。
声のほうを見ると、肩を落とした女の子が、友人に慰められていた。おそらく私と同じ、有名メーカーの限定チョコレートを狙っていたのだろう。その姿を見て、私は口の端をわずかに持ち上げた。
「失せろ、敗残兵め」
心の中でつぶやいた。
自分が持つ袋に目を落とした。彼女の買えなかった限定チョコレートが、私の手にはある。
なんという優越感!
戦略性の差ってやつだね。混み具合などをシミュレートした結果の読み勝ちだ。
私――石田紗季が勤める会社には、「バレンタインは、本命チョコ以外禁止」というルールがある。
元々は義理チョコ文化を終わらせるために作られたルールだったそうだ。実際効果は抜群で、会社で義理チョコを配る習慣はもはや無い。
だが逆に言えば、会社でバレンタインにチョコレートを渡せば、なにも言わなくても本命チョコだということがわかる。相手にも、周囲にも。
これを逆手に取り、告白した女性が何人もおり、驚異的な成功率を誇っていた。
その理由は周囲の目だ。女が覚悟を決めて皆の前で告白しているという状況。周りの視線、会社での居心地や立場。それを考えれば、男としては断るリスクはあまりにも大きい。
職場内の同調圧力が、男の逃げ場を奪うわけだ。
そして私もこの方法で告白することを決めた。
相手は二年先輩の小川駿介さん。
仕事もできて優しい人だ。会社でも仲は良いほうだし、策を弄さずともいけるかもしれない。
だが、私は打てる策は打つことにしている。小川さんの優しさは、今回の場合は「甘さ」と評価してよいだろう。彼は必ず同調圧力に屈する。
付き合ってしまえばこっちのものだ。
もしも小川さんが予想に反してダメ男なら、会社で被害者ムーブをすれば簡単に関係は終えられる。
予想通りの優良物件なら、社内の同調圧力を再度利用し、結婚までなだれ込む。
隙が無い。自分の計画に満足し、私は手で口元を隠し、ニヤリと笑った。
さて帰ろうか、と思ったら、フロアの隅で女の子が泣いているのが目に入った。
他の人が対応するだろうし、声をかけることで私が不審者扱いされる危険性もある。可愛そうだが、近づかないほうが良いだろう。
そう思ったのだが、幼い日の記憶が蘇ってきた。
私も小さい頃デパートで迷子になったことがあった。すごく心細かった。でも、優しいお姉さんが声をかけてくれて、私を案内所に連れて行ってくれた。
「どうしたの?」
私は女の子と目線が合うようにしゃがみ、声をかけた。
「ママがいないの」
泣きながら女の子が言った。やはり迷子のようだ。
「お姉ちゃんがデパートの人に頼んで、ママを探してもらうから、一緒においで」
優しく声をかけたけど、これで大丈夫だろうか? 怪しくないだろうか?
「ほんと?」
女の子が少し泣き止んだので、私は笑顔で頷いた。
女の子と手をつないで近くの案内所に移動した。
案内所の女性に事情を説明すると、すぐに迷子のアナウンスが流れた。女の子はヒナコちゃんという名前で、4歳だとわかった。
私の役目は終わったと思い、ヒナコちゃんに声をかけて去ろうとした。
「おねえちゃん……いっしょにいて」
涙目のヒナコちゃんにそんなことを言われてしまった。
私を助けてくれたお姉さんも一緒にいてくれたことを思い出し、ヒナコちゃんのママが来るまで一緒にいることにした。
ヒナコちゃんとおしゃべりしながら案内所の横で待っていたが、ママはなかなか来なかった。
「おなかすいたな」
ヒナコちゃんが小さな声で言った。
何か持ってないかと考えたが、あいにく今日は何も持ってない。
仕方ないかと思ったが、気づいてしまった。チョコレートを持っている。
でも――これはバレンタインで使うチョコだし、苦労して買ったチョコだし……。
その瞬間に再び思い出した。
私も迷子になったとき、「お腹が空いた」と言ったのだ。そして一緒にいてくれたお姉さんは、買ったばかりであろうシュークリームを迷わず私にくれた。すごく嬉しかったのを記憶している。お姉さんだって食べたかったろうに。楽しみにしていただろうに。
あのお姉さんに比べて、私は何だ?
こんな小さな子がお腹を空かしているのに、見て見ぬふりをして。
「おねえちゃん、なんで泣いてるの?」
自分が情けなくて泣いている私をヒナコちゃんが気遣ってくれた。
「お姉ちゃん……ちゃんとした大人じゃないな……と思って」
しゃがみ込んで、4歳児に泣き言を言った。
「そんなことないよ。おねえちゃんは、ヒナコをたすけてくれた、りっぱなおとなだよ」
ヒナコちゃんが当たり前のように言い、天使の笑顔を私に向けた。
「よしよし」
そう言って、ヒナコちゃんは私の頭を撫でてくれた。
案内所の女性と目が合った。「私達忙しいんで、お願いします」と言っているような気がした。
昔私を助けてくれたお姉さんの顔が浮かんだ。「逃げちゃダメ」と言っているような気がした。
ヒナコちゃんの天使の笑顔を見た。「おねえちゃんは、りっぱなおとな」と言っているような気がした。
――私がやるしかないじゃん。
こんな幼い子がひもじい思いをしてるのに、自分のエゴを優先する――
「それが大人のすることかぁー!」
私は叫びながらチョコレートの包装をびりびりと破いた。
ゼーゼー息をする私を、案内所の女性が危ない人でも見るような目で見ていた。
「どうしたの、おねえちゃん?」
ヒナコちゃんにまた心配されてしまった。
「なんでもないよ。チョコレート食べれるかな? 一緒に食べよ」
「いいの?」ヒナコちゃんが目を輝かせた。
「もちろん」私も笑顔で答えられた。
ヒナコちゃんと一緒に食べたチョコレートはとても美味しかったが、ちょっと苦かった。
それから少しして、ヒナコちゃんのママが血相を変えてやってきた。
深くお礼を言われた。チョコレートの代金を払うと言われ、断ったが、どうしてもということで受け取った。
ヒナコちゃんと手を振って別れた。
デパートを出た。
悔いはない。私は私の良心に従ったのだ。決して、同調圧力に負けたわけではない。
「石田さん」
疲れ果てたから帰ろうと思ったら、ものすごく聞き覚えのある声で呼ばれた。見ると、小川さんがいた。
「あ、小川さん。こんにちは」声が上ずった。こんなところで会えるなんて、運命だろうか?
「石田さんって優しいんだね」そう言って、小川さんは笑顔を私に向けた。
「何がです?」意味がわからないから首を傾げた。
「迷子の女の子と一緒にいるのが目に入って」
「見てたんですか?」恥ずかしいところを見られたと思い、高い声が出た。
「うん。すごいね、僕には真似できないよ」
そう言って、小川さんは私に尊敬のまなざしを向けた。
頭を高速で回転させた。
これは、正攻法でも勝てるのではないだろうか? まずは探りを入れてみよう。
「小川さんはどうしたんです? 買い物ですか?」
「うん。チョコレートを買いにね」小川さんは少し照れたように笑った。
「チョコレート? お好きなんですか?」
「いや、恋人へのプレゼントで」小川さんはちょっと言いにくそうに答えた。
「あの……彼女はいないと聞いていたのですが」
私は動揺した。事前に調べていた情報と違う。
「ああー、うん。実はね……」
小川さんはとても話しにくそうにしていた。理由はわからないが、私はその先が気になって仕方がなかった。
「僕、ゲイなんだ」
小川さんは意を決したように言った。
私は頭が真っ白になった。
しばらくして、私の頭の中に「終了のお知らせ」が流れ出した。
「そう――なんですか」
他になんと言えば良いのだろう?
「うん。それより石田さん、チョコレートはいいの?」
「ええ、もういいんです」
他になんと言えば良いのだろう?
私はフッと笑った。
「小川さん、良かったら飲みに行きませんか? 昼飲みできる店が近くにあるんです」
やけくそ気味で、小川さんを誘った。
「いいですね。行きましょう」
小川さんが笑顔で答えた。
その日、私は思いっきり羽目を外した。
そんな私を小川さんは「面白い人だ」と言って気に入ってくれた。
* * *
それから私は小川さんと飲み友達になった。
小川さんの恋人とも仲良くなり、さらにその友達とも仲良くなった。
小川さんの友達はゲイやレズの人ばかりだった。
私の知らない世界の話が聞けて面白いし、友達も増えたし、恋には破れたけど結果オーライだ。
――そんな風に思っていた時期が、私にもありました。
最近、レズの友達からの視線が熱い。
視線が身体に絡みついてくるようだ。
さりげなさを装ったボディタッチも多い。
彼女は同性の私から見ても、とても魅力的な女性だ。
他の友達からは「付きあっちゃえば」と言われている。
彼女の素晴らしさを、皆が私にプレゼンでもするかのように伝える。
なんだろう――外堀が埋められていっている気がする。
断ることを考えると、罪悪感がわく。皆にどう思われるかが気になる。
試しに付きあってみようかな――なんて考えが最近は浮かぶ。
――これは、同調圧力?
『バレンタインは、本命チョコ以外禁止』
* * *
バレンタインのチョコレート特設売り場は、さながら戦場だった。
私はお目当ての商品を購入し、人ごみの中から抜け出した。ふーっと大きく息を吐いた。
「買えなかった」という声が背後から聞こえた。
声のほうを見ると、肩を落とした女の子が、友人に慰められていた。おそらく私と同じ、有名メーカーの限定チョコレートを狙っていたのだろう。その姿を見て、私は口の端をわずかに持ち上げた。
「失せろ、敗残兵め」
心の中でつぶやいた。
自分が持つ袋に目を落とした。彼女の買えなかった限定チョコレートが、私の手にはある。
なんという優越感!
戦略性の差ってやつだね。混み具合などをシミュレートした結果の読み勝ちだ。
私――石田紗季が勤める会社には、「バレンタインは、本命チョコ以外禁止」というルールがある。
元々は義理チョコ文化を終わらせるために作られたルールだったそうだ。実際効果は抜群で、会社で義理チョコを配る習慣はもはや無い。
だが逆に言えば、会社でバレンタインにチョコレートを渡せば、なにも言わなくても本命チョコだということがわかる。相手にも、周囲にも。
これを逆手に取り、告白した女性が何人もおり、驚異的な成功率を誇っていた。
その理由は周囲の目だ。女が覚悟を決めて皆の前で告白しているという状況。周りの視線、会社での居心地や立場。それを考えれば、男としては断るリスクはあまりにも大きい。
職場内の同調圧力が、男の逃げ場を奪うわけだ。
そして私もこの方法で告白することを決めた。
相手は二年先輩の小川駿介さん。
仕事もできて優しい人だ。会社でも仲は良いほうだし、策を弄さずともいけるかもしれない。
だが、私は打てる策は打つことにしている。小川さんの優しさは、今回の場合は「甘さ」と評価してよいだろう。彼は必ず同調圧力に屈する。
付き合ってしまえばこっちのものだ。
もしも小川さんが予想に反してダメ男なら、会社で被害者ムーブをすれば簡単に関係は終えられる。
予想通りの優良物件なら、社内の同調圧力を再度利用し、結婚までなだれ込む。
隙が無い。自分の計画に満足し、私は手で口元を隠し、ニヤリと笑った。
さて帰ろうか、と思ったら、フロアの隅で女の子が泣いているのが目に入った。
他の人が対応するだろうし、声をかけることで私が不審者扱いされる危険性もある。可愛そうだが、近づかないほうが良いだろう。
そう思ったのだが、幼い日の記憶が蘇ってきた。
私も小さい頃デパートで迷子になったことがあった。すごく心細かった。でも、優しいお姉さんが声をかけてくれて、私を案内所に連れて行ってくれた。
「どうしたの?」
私は女の子と目線が合うようにしゃがみ、声をかけた。
「ママがいないの」
泣きながら女の子が言った。やはり迷子のようだ。
「お姉ちゃんがデパートの人に頼んで、ママを探してもらうから、一緒においで」
優しく声をかけたけど、これで大丈夫だろうか? 怪しくないだろうか?
「ほんと?」
女の子が少し泣き止んだので、私は笑顔で頷いた。
女の子と手をつないで近くの案内所に移動した。
案内所の女性に事情を説明すると、すぐに迷子のアナウンスが流れた。女の子はヒナコちゃんという名前で、4歳だとわかった。
私の役目は終わったと思い、ヒナコちゃんに声をかけて去ろうとした。
「おねえちゃん……いっしょにいて」
涙目のヒナコちゃんにそんなことを言われてしまった。
私を助けてくれたお姉さんも一緒にいてくれたことを思い出し、ヒナコちゃんのママが来るまで一緒にいることにした。
ヒナコちゃんとおしゃべりしながら案内所の横で待っていたが、ママはなかなか来なかった。
「おなかすいたな」
ヒナコちゃんが小さな声で言った。
何か持ってないかと考えたが、あいにく今日は何も持ってない。
仕方ないかと思ったが、気づいてしまった。チョコレートを持っている。
でも――これはバレンタインで使うチョコだし、苦労して買ったチョコだし……。
その瞬間に再び思い出した。
私も迷子になったとき、「お腹が空いた」と言ったのだ。そして一緒にいてくれたお姉さんは、買ったばかりであろうシュークリームを迷わず私にくれた。すごく嬉しかったのを記憶している。お姉さんだって食べたかったろうに。楽しみにしていただろうに。
あのお姉さんに比べて、私は何だ?
こんな小さな子がお腹を空かしているのに、見て見ぬふりをして。
「おねえちゃん、なんで泣いてるの?」
自分が情けなくて泣いている私をヒナコちゃんが気遣ってくれた。
「お姉ちゃん……ちゃんとした大人じゃないな……と思って」
しゃがみ込んで、4歳児に泣き言を言った。
「そんなことないよ。おねえちゃんは、ヒナコをたすけてくれた、りっぱなおとなだよ」
ヒナコちゃんが当たり前のように言い、天使の笑顔を私に向けた。
「よしよし」
そう言って、ヒナコちゃんは私の頭を撫でてくれた。
案内所の女性と目が合った。「私達忙しいんで、お願いします」と言っているような気がした。
昔私を助けてくれたお姉さんの顔が浮かんだ。「逃げちゃダメ」と言っているような気がした。
ヒナコちゃんの天使の笑顔を見た。「おねえちゃんは、りっぱなおとな」と言っているような気がした。
――私がやるしかないじゃん。
こんな幼い子がひもじい思いをしてるのに、自分のエゴを優先する――
「それが大人のすることかぁー!」
私は叫びながらチョコレートの包装をびりびりと破いた。
ゼーゼー息をする私を、案内所の女性が危ない人でも見るような目で見ていた。
「どうしたの、おねえちゃん?」
ヒナコちゃんにまた心配されてしまった。
「なんでもないよ。チョコレート食べれるかな? 一緒に食べよ」
「いいの?」ヒナコちゃんが目を輝かせた。
「もちろん」私も笑顔で答えられた。
ヒナコちゃんと一緒に食べたチョコレートはとても美味しかったが、ちょっと苦かった。
それから少しして、ヒナコちゃんのママが血相を変えてやってきた。
深くお礼を言われた。チョコレートの代金を払うと言われ、断ったが、どうしてもということで受け取った。
ヒナコちゃんと手を振って別れた。
デパートを出た。
悔いはない。私は私の良心に従ったのだ。決して、同調圧力に負けたわけではない。
「石田さん」
疲れ果てたから帰ろうと思ったら、ものすごく聞き覚えのある声で呼ばれた。見ると、小川さんがいた。
「あ、小川さん。こんにちは」声が上ずった。こんなところで会えるなんて、運命だろうか?
「石田さんって優しいんだね」そう言って、小川さんは笑顔を私に向けた。
「何がです?」意味がわからないから首を傾げた。
「迷子の女の子と一緒にいるのが目に入って」
「見てたんですか?」恥ずかしいところを見られたと思い、高い声が出た。
「うん。すごいね、僕には真似できないよ」
そう言って、小川さんは私に尊敬のまなざしを向けた。
頭を高速で回転させた。
これは、正攻法でも勝てるのではないだろうか? まずは探りを入れてみよう。
「小川さんはどうしたんです? 買い物ですか?」
「うん。チョコレートを買いにね」小川さんは少し照れたように笑った。
「チョコレート? お好きなんですか?」
「いや、恋人へのプレゼントで」小川さんはちょっと言いにくそうに答えた。
「あの……彼女はいないと聞いていたのですが」
私は動揺した。事前に調べていた情報と違う。
「ああー、うん。実はね……」
小川さんはとても話しにくそうにしていた。理由はわからないが、私はその先が気になって仕方がなかった。
「僕、ゲイなんだ」
小川さんは意を決したように言った。
私は頭が真っ白になった。
しばらくして、私の頭の中に「終了のお知らせ」が流れ出した。
「そう――なんですか」
他になんと言えば良いのだろう?
「うん。それより石田さん、チョコレートはいいの?」
「ええ、もういいんです」
他になんと言えば良いのだろう?
私はフッと笑った。
「小川さん、良かったら飲みに行きませんか? 昼飲みできる店が近くにあるんです」
やけくそ気味で、小川さんを誘った。
「いいですね。行きましょう」
小川さんが笑顔で答えた。
その日、私は思いっきり羽目を外した。
そんな私を小川さんは「面白い人だ」と言って気に入ってくれた。
* * *
それから私は小川さんと飲み友達になった。
小川さんの恋人とも仲良くなり、さらにその友達とも仲良くなった。
小川さんの友達はゲイやレズの人ばかりだった。
私の知らない世界の話が聞けて面白いし、友達も増えたし、恋には破れたけど結果オーライだ。
――そんな風に思っていた時期が、私にもありました。
最近、レズの友達からの視線が熱い。
視線が身体に絡みついてくるようだ。
さりげなさを装ったボディタッチも多い。
彼女は同性の私から見ても、とても魅力的な女性だ。
他の友達からは「付きあっちゃえば」と言われている。
彼女の素晴らしさを、皆が私にプレゼンでもするかのように伝える。
なんだろう――外堀が埋められていっている気がする。
断ることを考えると、罪悪感がわく。皆にどう思われるかが気になる。
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――これは、同調圧力?
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