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第九夜:危ういほたる
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「あ、麗子さん!」
漱石がニャーニャーうるさく鳴くので、窓から外を見たほたるが言った。
今日はほたるが麗子を食事に招いた。
麗子が部屋にあがってきた。漱石も一緒だ。
「この猫、可愛いわね」麗子が漱石を見ながら言った。そうだろうか?
「大家さんの猫です。私にも懐いてくれて、可愛いんです」ほたるが笑顔で返した。
「ふーん」麗子は漱石をまじまじと見ていた。何か気になるのだろうか?
「今日はお招きありがとう。でも、私の家じゃダメなの?」麗子が首を傾げた。
「今日は焼き魚を食べて欲しくて。魚焼くとキッチンの掃除が大変だから」
「気にしなくていいのに」麗子は苦笑した。
「それと、見て欲しいものがあるんです」ほたるは表情を引き締めた。
「何?」
「このオルゴールです」
そう言って、ほたるは炎の魔女のオルゴールをテーブルに置いた。
「炎の魔女のオルゴール」麗子はごくりと唾を飲み込んだ。
「はい。私は亡くなったおばあちゃんからもらいました。正男さんの話では、このオルゴールには何か不思議な力があると」ほたるが俺を見た。
「ほたるちゃん、このオルゴール動くのかしら?」麗子がほたるに尋ねた。
「はい」
ほたるは返事をすると、オルゴールのねじを回した。曲が流れ出した。
「きれいな曲ね」麗子がうっとりと言った。
「私もお気に入りなんです。なんて曲かは知らないけど」ほたるは笑顔で答えた。
麗子はしばらくオルゴールを観察していた。
「これは魔法を増幅したり、安定させたりするのに使う道具ね」麗子がオルゴールを見ながら言った。
「増幅? 安定? 炎の魔女って伝説の魔女なんですよね?」ほたるが麗子に尋ねた。
「そうだけど、得手不得手はあるわ。聞いた話だと、炎の魔女は攻撃魔法が得意だったそうよ。他の魔法を使うときに、サポートとして使ってたのかもね」麗子が答えた。
「これ、正男さんに呪いをかける時にも使っていたそうです」ほたるが俺を見ながら言った。
「呪いを確実にかけたかったのかもね。あんた、炎の魔女に何したの?」麗子が訝しげな表情を俺に向けた。
「――チャーハンを馬鹿にした」
「チャーハン?」
「――火を恐れてるって言った」
「炎の魔女に? あんた、馬鹿じゃないの?」
「――金払わなかった」
「うわ! あんた、最低ね」麗子が軽蔑の眼差しを俺に向けた。俺だって反省してるし、後悔してるんだ。
俺と麗子がそんな話をしている横で、ほたるはオルゴールのねじを再び回していた。
曲が流れ、ほたるは耳を傾けていた。
ふいにほたるがうっすらと輝きだした。麗子も気づいてほたるを見ていた。観察しているようだ。俺は窓から空を見た。やはり月が出ていた。
「ほたるちゃん、ゆっくりと自分の身体を見て」麗子が静かに言った。
「身体ですか?」そう言いながら、ほたるは自分の身体を見た。「わ! 光ってる!」ほたるがそう叫ぶと同時に光は消えた。
「なんで消えたんだ?」麗子に尋ねた。
「ほたるちゃんが精神的に緊張したからよ。光るのは、ほたるちゃんがすごくリラックスしてる時だけね」麗子はほたるを見たまま答えた。
「なんで光ったのでしょうか?」ほたるが自分の身体を確認しながら麗子に聞いた。
「ほたるちゃんは月明かりの影響を強く受けるタイプなのね。魔導士の中にはそういうタイプがいる」
麗子が答えた。そして、何かを思い出したような顔をした。
「そういえば師匠が言ってたわ。その究極系の魔導士の話。伝説だけど、なんて名前だったかしら?」
麗子は上を見て思い出そうとしていた。思い出せなかったようで、今度は目を閉じて下を向いた。しばらくして麗子は目を開けて口を開いた。
「忘れたわ」そう言って、悪びれもせず声を出して笑いだした。
その様子を見ていたほたるは、眉は下げていたが、口元は笑っていた。
「月が出てるときは気をつけてね。いつもより魔力が上がってるから」
「はい」
麗子の忠告に、ほたるは姿勢を正して返事をした。
「麗子、ついでに質問いいか?」気になってることがあった。いい機会だから聞いてみることにした。
「なに?」麗子は俺を見た。
「普通の人間にも俺の声が聞こえたことがあるんだ。そこの漱石にいたっては、いつも俺を認識してる」漱石を見ながら言った。
麗子は少しの間考えてから口を開いた。
「私は呪いにはあまり詳しくないけど、ほたるちゃんの影響で炎の魔女の呪いが緩んだのかも」
「緩んだ?」訝しげに聞いた。
「正確にはわからないわ。ほたるちゃんの強い魔力の影響かもしれないし、血縁者の影響かもしれない。あるいは、その両方か」
漱石を見た。俺の視線に気づいて見返してきた。やはりほたるの影響か。今度はほたるを見た。ほたるは俺の視線に気づかなかった。思った以上にこいつは特別なのかもしれない。
「オルゴールの扱いにも気をつけてね。魔力を増幅するから、思った以上の魔法が出てしまう」麗子がほたるを見て言った。
「そうだぞ、気をつけろよ。あと、誰かを呪ったりもするなよ」後半は半分冗談だけど。
「私は炎の魔女・トメさんとは違います。人を呪ったりなんてしません。大丈夫です」ほたるは取りすましたような顔を俺に向けた。
――呪いだけの話じゃないし、その過信が怖いんだけどな。
――話が終わり、夕飯になった。
「ほたるちゃんの焼いたお魚、本当に美味しいわ。焼き方が違うだけで、こんなに味が変わるなんて!」麗子は目を丸くして感嘆した。
「どんどん食べてください。今日は養殖物ですが、鮎も買ってきました。私の塩焼きを食べてみてください。これだけは自信があるんです」ほたるは満面の笑顔だ。麗子が喜んでいるのが嬉しいのだろう。こいつらしいな。
「日本酒買ってきて本当によかった」麗子はしみじみと言った。もうずいぶん飲んでいて、目がとろーんとしていた。そんな麗子をほたるは優しい目で見ていた。幸せな空間だな。
「あちゃー、光ってたか」麗子はばつの悪そうな顔をした。
「はい。ネットの麗子さんの写真が光って見えたから、私たち会いに行ったんです」
夕飯を食べながらの会話で、麗子がほたるに「なぜ自分に会いにきたのか」を尋ねての会話だ。
麗子がスマホを取り出して操作した。
「確かに光ってる。ちゃんと確認するべきだった。この写真、仕事用だと思って気合いを入れたのが悪かったわね。差し替えないと」麗子は眉を寄せ、口元を歪めた。
「なにか問題あるんですか?」ほたるが麗子に尋ねた。
「魔導士じゃないとこの光は見えないだろうけど、魔導士だとばれるのはトラブルの元だからね。ほたるちゃんにも光の隠し方を教え――」
麗子が言葉を止め、俺と目を合わせた。同じことを考えたのだろう。
「どうしました?」ほたるが首を傾げた。
「何でもないわ。光の隠し方はほたるちゃんにも教える。あと、才能を悟られない方法も教える」麗子は笑顔を作ってほたるに言った。
ほたるの魔導士の才能は飛び抜けているらしい。実家の秋田にいた頃と違い、東京では大量の人に見られた。ほたるの才能に気づき、目をつけた奴がいるのではないだろうか? そいつがこの間の三人組を使って、ほたるをさらおうとしたのでは?
ほたるの飛び抜けた才能が、ほたるを危うくしている。そんな気がする。
「思い出したわ!」麗子が突然大声を出した。
「伝説の魔導士の名前ですか?」ほたるが少し身を乗り出した。目に好奇心が満ちている。
「“なんとかの姫”よ!」
――それは、思い出したとは言わないのではないだろうか?
ほたるを見ると、ほたるも苦笑していた。
漱石がニャーニャーうるさく鳴くので、窓から外を見たほたるが言った。
今日はほたるが麗子を食事に招いた。
麗子が部屋にあがってきた。漱石も一緒だ。
「この猫、可愛いわね」麗子が漱石を見ながら言った。そうだろうか?
「大家さんの猫です。私にも懐いてくれて、可愛いんです」ほたるが笑顔で返した。
「ふーん」麗子は漱石をまじまじと見ていた。何か気になるのだろうか?
「今日はお招きありがとう。でも、私の家じゃダメなの?」麗子が首を傾げた。
「今日は焼き魚を食べて欲しくて。魚焼くとキッチンの掃除が大変だから」
「気にしなくていいのに」麗子は苦笑した。
「それと、見て欲しいものがあるんです」ほたるは表情を引き締めた。
「何?」
「このオルゴールです」
そう言って、ほたるは炎の魔女のオルゴールをテーブルに置いた。
「炎の魔女のオルゴール」麗子はごくりと唾を飲み込んだ。
「はい。私は亡くなったおばあちゃんからもらいました。正男さんの話では、このオルゴールには何か不思議な力があると」ほたるが俺を見た。
「ほたるちゃん、このオルゴール動くのかしら?」麗子がほたるに尋ねた。
「はい」
ほたるは返事をすると、オルゴールのねじを回した。曲が流れ出した。
「きれいな曲ね」麗子がうっとりと言った。
「私もお気に入りなんです。なんて曲かは知らないけど」ほたるは笑顔で答えた。
麗子はしばらくオルゴールを観察していた。
「これは魔法を増幅したり、安定させたりするのに使う道具ね」麗子がオルゴールを見ながら言った。
「増幅? 安定? 炎の魔女って伝説の魔女なんですよね?」ほたるが麗子に尋ねた。
「そうだけど、得手不得手はあるわ。聞いた話だと、炎の魔女は攻撃魔法が得意だったそうよ。他の魔法を使うときに、サポートとして使ってたのかもね」麗子が答えた。
「これ、正男さんに呪いをかける時にも使っていたそうです」ほたるが俺を見ながら言った。
「呪いを確実にかけたかったのかもね。あんた、炎の魔女に何したの?」麗子が訝しげな表情を俺に向けた。
「――チャーハンを馬鹿にした」
「チャーハン?」
「――火を恐れてるって言った」
「炎の魔女に? あんた、馬鹿じゃないの?」
「――金払わなかった」
「うわ! あんた、最低ね」麗子が軽蔑の眼差しを俺に向けた。俺だって反省してるし、後悔してるんだ。
俺と麗子がそんな話をしている横で、ほたるはオルゴールのねじを再び回していた。
曲が流れ、ほたるは耳を傾けていた。
ふいにほたるがうっすらと輝きだした。麗子も気づいてほたるを見ていた。観察しているようだ。俺は窓から空を見た。やはり月が出ていた。
「ほたるちゃん、ゆっくりと自分の身体を見て」麗子が静かに言った。
「身体ですか?」そう言いながら、ほたるは自分の身体を見た。「わ! 光ってる!」ほたるがそう叫ぶと同時に光は消えた。
「なんで消えたんだ?」麗子に尋ねた。
「ほたるちゃんが精神的に緊張したからよ。光るのは、ほたるちゃんがすごくリラックスしてる時だけね」麗子はほたるを見たまま答えた。
「なんで光ったのでしょうか?」ほたるが自分の身体を確認しながら麗子に聞いた。
「ほたるちゃんは月明かりの影響を強く受けるタイプなのね。魔導士の中にはそういうタイプがいる」
麗子が答えた。そして、何かを思い出したような顔をした。
「そういえば師匠が言ってたわ。その究極系の魔導士の話。伝説だけど、なんて名前だったかしら?」
麗子は上を見て思い出そうとしていた。思い出せなかったようで、今度は目を閉じて下を向いた。しばらくして麗子は目を開けて口を開いた。
「忘れたわ」そう言って、悪びれもせず声を出して笑いだした。
その様子を見ていたほたるは、眉は下げていたが、口元は笑っていた。
「月が出てるときは気をつけてね。いつもより魔力が上がってるから」
「はい」
麗子の忠告に、ほたるは姿勢を正して返事をした。
「麗子、ついでに質問いいか?」気になってることがあった。いい機会だから聞いてみることにした。
「なに?」麗子は俺を見た。
「普通の人間にも俺の声が聞こえたことがあるんだ。そこの漱石にいたっては、いつも俺を認識してる」漱石を見ながら言った。
麗子は少しの間考えてから口を開いた。
「私は呪いにはあまり詳しくないけど、ほたるちゃんの影響で炎の魔女の呪いが緩んだのかも」
「緩んだ?」訝しげに聞いた。
「正確にはわからないわ。ほたるちゃんの強い魔力の影響かもしれないし、血縁者の影響かもしれない。あるいは、その両方か」
漱石を見た。俺の視線に気づいて見返してきた。やはりほたるの影響か。今度はほたるを見た。ほたるは俺の視線に気づかなかった。思った以上にこいつは特別なのかもしれない。
「オルゴールの扱いにも気をつけてね。魔力を増幅するから、思った以上の魔法が出てしまう」麗子がほたるを見て言った。
「そうだぞ、気をつけろよ。あと、誰かを呪ったりもするなよ」後半は半分冗談だけど。
「私は炎の魔女・トメさんとは違います。人を呪ったりなんてしません。大丈夫です」ほたるは取りすましたような顔を俺に向けた。
――呪いだけの話じゃないし、その過信が怖いんだけどな。
――話が終わり、夕飯になった。
「ほたるちゃんの焼いたお魚、本当に美味しいわ。焼き方が違うだけで、こんなに味が変わるなんて!」麗子は目を丸くして感嘆した。
「どんどん食べてください。今日は養殖物ですが、鮎も買ってきました。私の塩焼きを食べてみてください。これだけは自信があるんです」ほたるは満面の笑顔だ。麗子が喜んでいるのが嬉しいのだろう。こいつらしいな。
「日本酒買ってきて本当によかった」麗子はしみじみと言った。もうずいぶん飲んでいて、目がとろーんとしていた。そんな麗子をほたるは優しい目で見ていた。幸せな空間だな。
「あちゃー、光ってたか」麗子はばつの悪そうな顔をした。
「はい。ネットの麗子さんの写真が光って見えたから、私たち会いに行ったんです」
夕飯を食べながらの会話で、麗子がほたるに「なぜ自分に会いにきたのか」を尋ねての会話だ。
麗子がスマホを取り出して操作した。
「確かに光ってる。ちゃんと確認するべきだった。この写真、仕事用だと思って気合いを入れたのが悪かったわね。差し替えないと」麗子は眉を寄せ、口元を歪めた。
「なにか問題あるんですか?」ほたるが麗子に尋ねた。
「魔導士じゃないとこの光は見えないだろうけど、魔導士だとばれるのはトラブルの元だからね。ほたるちゃんにも光の隠し方を教え――」
麗子が言葉を止め、俺と目を合わせた。同じことを考えたのだろう。
「どうしました?」ほたるが首を傾げた。
「何でもないわ。光の隠し方はほたるちゃんにも教える。あと、才能を悟られない方法も教える」麗子は笑顔を作ってほたるに言った。
ほたるの魔導士の才能は飛び抜けているらしい。実家の秋田にいた頃と違い、東京では大量の人に見られた。ほたるの才能に気づき、目をつけた奴がいるのではないだろうか? そいつがこの間の三人組を使って、ほたるをさらおうとしたのでは?
ほたるの飛び抜けた才能が、ほたるを危うくしている。そんな気がする。
「思い出したわ!」麗子が突然大声を出した。
「伝説の魔導士の名前ですか?」ほたるが少し身を乗り出した。目に好奇心が満ちている。
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