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後日談&補足(2)
しおりを挟む・国王&王妃&側妃たち
王子や王女が多いために、件の王子を見落としていたわけではない。
臣籍降下出来なかったのは『王太子(26)のスペア』だったから。
側妃たちは誰ひとり地下牢に入っておらず。
それは王子や王女たちの教育を正しく導いていたことを意味する。
「すでに学園を卒業して成人していた。出来がよく、有能な王子だった。唯一、想い人である少女が絡まなければ……」
・王太子&弟妹たち
王太子は弟の想い人(その1)と婚約してのちに成婚。
事件後に妻に恋慕していたことを知る。
誰ひとり欠けることなく、地下牢行きを免れた。
クーデター後、王太子は王となったが、市井に下った弟妹から届く民意に耳を傾けて善政をしく。
結果、王政を廃し民主化への移行に成功した。
「何でも器用にできる奴だったから……。彼の失敗は挫折を知らずに生きてきたことだろう」
・宰相(43)
仕事ができる苦労人。
王城内の仕事はある程度把握できていたが、処刑を止める権限は法務大臣以外にはなく、止められなかったことを深く悔やんでいた。
国王の退位をもって役職を辞するつもりだったが、民意を取り入れた政治の『ご意見番』として、ほかの大臣たちと管理職として残る。
最初におこなったのは、男爵一家の名誉を回復させることだった。
「責任を果たすため、この生命を散らすつもりだった。しかし、死は逃げでしかない。だったら私は恥を忍んで生きていこう。それが私の罰だ」
・地下牢の住人たち
自業自得組。
王族とは、貴族とは『権力で何とでもなるもの』
『平民なんか替えのきく道具』
その言葉がブーメランになって突きささった。
「我にもっとあかりを!」
「暗いの嫌だ、眩しいのは目が痛くなるから嫌だ。自由がほしい、でも動くのも億劫だ」
「風呂に入りたい。温かい食事を食べたい」
「ああ、いま人気のファッションはなんでしょう」
「いつになったらここから出られるの?」
「あら、あなた……眠ってるの? そうね、何もすることがないもの。私も寝ましょ。……あら、寒いの? あなたったら冷たいわ」
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