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1章 淫らに開発される嫁
84、そうして・・・
しおりを挟む穏やかな日常を過ごして、キラの成長をみんなで見守る。
ほかの神獣たちとも仲良くなったし、アスレチックやプールはみんなも大好評。
そうしたある日、
キラが突然、
「あ、・・・僕、僕・・・わたし、私は・・・」
そう戸惑いながら、ポロポロと涙を流し出した。
ルークが、すかさず抱き上げて、どうした?と優しく声をかけている。
「マッマぁ・・・、ママ?ルーク様??」
驚いているルークの肩に手を添えてから、キラに
「記憶が戻ったのか?」
と尋ねると、
キラから、
「はい・・・。たった今。リオン様、大変失礼しました。記憶が無いとはいえ、ご主人様であるリオン様をパパとお呼びするなど・・・。」
さっきまで、パッパって言っていた声で、リオン様って呼ばれるのは、辛いな。
「今までの記憶はあるのか?」
その問いに、躊躇いながら、頷く。
「うん。それなら、問題ないな。ほら、キラ、今通り、俺のことは、パッパで、ルークのことは、マッマだ。突然、ルーク様って言われて、泣きそうになっているぞ?」
そう言うと、キラがハッとして、ルークを見上げる。
ルークは、ショックを受けた顔をしており、目から今にも流れそうな大きな涙がはっていた。
「・・・僕、いいの?今まで通り、パパ、ママって呼んでいいのぉ?」
その小さな声で願うキラに、ルークが、
「当たり前じゃないか・・・俺たちの大切な息子なのだから・・・。悲しかった。ルーク様って言われて、お願いだから、ママって呼んでくれ。」
「うわぁーーーん!ごめんなさいぃ~~!マッマっ、パッパぁぁ~~!」
その後俺にも抱きついてきて、ごめんなさいって頬を舐めてくれた。
大好きだよ、僕たちの息子ってしっかりと教え込むため、ギュッと抱きしめる。
後日、キラと内緒の話し合いをした。ルークの調教について・・・いや、ほら、記憶が戻ったってことは、成人したってことだろ??!
話し出した俺に、ピンと尻尾を立て、嬉しそうに色々と今のルークの状況を話してくれたからいいじゃないか~!
しかも、キラから、オススメの付与スキルとか教えてくれるんだぞ!戦闘系から、エロい系含めて♡♡次の開発部位はこことかどう?とか。ほら、今までもあのシュチュでやって欲しいって頼まれたことあったし!
思考感知っていうスキルを勧められて、獲得した。これは、対象者が何を考えているか知ることが出来る。単語レベルだけど。このご飯美味しいとか。熟練度あげれば、もっと覗けるらしい。無防備な状態ほど、よく聞こえるって~♡つまり、信頼度が、成功率の鍵みたいだな!
ま、乱用はしないで、夜だけ♡♡ね?
・・・・・・・・・
さてと、そろそろ覚悟を決めないとな。
キラも成人したし、サキュバスの影響も無くなったし、そろそろリクと、話さなければいけない。
早く精気問題を解決させて、リクに笑顔を取り戻させたい。当たり前のように、誰かを愛し、愛されるようになって欲しい・・・。
ルークの心も固まったし、家に戻ることにした。
帰るにあたって、みっちゃんから、何か異変があればすぐに連絡しなさいと言ってくれた。ほら。俺のあの現象が、分からずじまいだったから。あと、上手く行けばいいわねって。・・・ありがとう、みっちゃん。
ちなみに、キラたちみんなはここに残ってもらうことにした。用事があれば、すぐに召喚出来るし、キラも調教スキルだから、すぐに連絡が取れる。
みんなも、俺たちが大切な何かをすることが、分かっているのか、素直に言うことをきいてくれた。リクのことは、みんな知っているしね。ただし、何かあれば、すぐ駆けつけるって。心強いな・・・。ありがとう。
村の家に帰って、すぐにリクにテレビ電話をかけた。しかしなかなかでない・・・。
辛抱強く、取るまで待つ。
夜までに連絡がつかなければ、バイパスは切断する。きっと、そのままにしておくと、ルークはまた魘される!
その前に、リクと話しておきたい・・・。お願い、出てくれ!
ガチャ・・・繋がった!
スクリーンには、何故かリクの姿はなく殺風景な白い壁。
だが、声をかけると、小さく、
「パパ?ママ?」
って声がした!
「リク・・・良かった。出てくれて・・・。顔を見せてくれないか?」
そう優しく話す。しかし、リクは、何も言わないし、顔を出してくれない。
「そうか。もうリクは分かっているのだな?」
「うん。メロから、聞いた・・・。」
「・・・なんで、リクは俺にあんなことをしたんだ?」
ルークが静かに問いかける。
その声に、無言になるリク。
「お願い、リク。話してくれないか?俺は、怒っていないよ?」
「・・・嘘っ!あんなことされて怒っていないはずない!」
「確かに最初は混乱もした・・・悲しかった・・・でもね、その理由が知りたいんだ。リクが、何に悲しみ、何を思ってやった事なのか、俺は知りたい。
リクの孤独を分かってやれなかったから、今度こそ知りたいんだ。」
「・・・!サキュバスじゃないママには僕の気持ちなんて、分からないよ!!」
「リク・・・。」
ルークの手を握って、話しかけようとするルークを止めた。
「リク、ごめんね。俺たち親なのに、お前のことを分かってあげられなくてごめん。
パパたちね、色々考えたんだ。どうしたら、リクが前みたいに笑ってくれるかなって。だからね、こんなものを作ったんだ。メロに渡すね。メロ、リクに届けること出来る?そう。これ、お願いね。
これね、ご飯になると思うんだ。色々な味にしてあるんだよ。昔、リクが好きだった味。出来たら、飲んでもらえると嬉しい。」
「・・・・・・。」
「パパとママは、お前の幸せを願っているよ。自分を大切にして欲しい・・・何かあったら、すぐに助けにいくから。今、助けて欲しいか?」
「・・・今は大丈夫・・・。」
「電話出てくれてありがとう。リクは、俺たちの大切な息子だよ。バイパスを切ったからと言って、親子の縁が切れるわけじゃない。いつでも、連絡して欲しい。」
「・・・・・・わかった。バイバイ、パパ、ママ。」
ガチャン。
「・・・・・・バイバイって。リク・・・。」
最後まで顔を見せてくれなかった・・・。
「リオン・・・。俺、リクのあんな泣きそうな声初めて聞いた・・・。悲しみに分かってあげられなくて・・・俺、親失格だな。」
泣きそうな顔をしながら、話すルークに、心が締め付けられる。予想していたこととはいえ、実際にルークの悪夢がリク本人の仕業と突きつけられて、どうしていいのかわからない。
「ルーク、まずは、バイパスを切ろう。リクが原因とわかった今、このままにして置けない。ルークのためにも、リクのためにも・・・」
縋るような目をしてくるけど、これは譲れない。
俺は、リクも大切だけど、ルークが何よりも大事なのだから。
俺主導のもと、ルークとリクとの間のバイパスを、切断した。繋がりが切れたことで、今後悪夢のような夢を共有されることはない。・・・・・・これでいいんだ。
少しでもあのドリンクが、リクの糧になってくれればいいと願った。
そんな俺たちを、メロが悲しそうに見ていたから、手のひらに掬い上げて、撫でながらごめんねと繰り返し呟く。
⚫️数日後
特にルークは夢にうなされる事なく過ごすことができている。少しずつ、笑顔も戻ってきているし、2人で鍛錬や戦闘をすることで、リフレッシュできているようだ。この間に、ラピの家にも遊びに行って、新たに誕生した赤ちゃんたちとも遊ぶ。あやしながら、神殿のアスレチックの話をすると、もう少し大きくなってからいってみたいなって。
その反応に、ルークと2人で、笑った。
王国の方も、特に問題なく、外交もできているようで、ソフィやガイも子育てしながら、国王として頑張っている。
着々と、それぞれの道にむかって、歩んでいく姿をみたら安心した。それぞれ困難に立ち向かいながらも、自分で切り開き、選びとった未来。そして、俺たちの子たちの中で、先に進めていないのは、これで2人目だなと思った。
俺たちの長男、アス。そして、末っ子のリク。
この2人も、いつか時間が解決してくれればいいのに・・・・そう願わずにおられなかった。
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