カスタマイズの番外編(エロ満載ッ!)

そば太郎

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7、初めての邂逅

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そろそろ2度目の脱皮が始まりそうだったため、事前にリリアとメアにテレパシーを送って会わせることにした。あとリアラとコハクにも一緒に連れてきてもらう。

ルークの腕の中、ヨルムが警戒していたが、
「ヨルム、この子達は君のお兄ちゃんとお姉ちゃんだよ。」
と説明すると、
『おにぃ・・・おねぇ?』
そう呟いている。

事前にリリムとメアには、テレパシーで教えていたし、ルークのお腹にいたことは知っているから子どもたちは落ち着いてくれている。コハク以外は・・・。

「うわぁあ!カッコイイ~~っ!お前、ヨルムっていうの?俺、コハク。
お前のにいちゃんだ。よろしくな!」
猪突猛進というか、無邪気というか、鈍感というか空気を読めないコハクが、ずずいと顔を寄せて元気よく自己紹介をした。

当然詰められた距離に、びくっと跳ねているが、パチパチと目を瞬かせてから、
『こ、コハクにぃ?』

その綺麗な声に、反応したのはリアラだった。
「か、かっわいい~~っ!なんて可愛い声なの?私は、リアラ。ね、ね!リアラねぇって呼んでみて?」
俺たちと同じくギャップに落ちたらしい。その迫力に押されて、
『り、リアラねぇ?』

コハクとリアラは、すごく嬉しそうだった。さすが双子。反応が似ている。
リリアとメアをみると、ジッとヨルムをみて考え事をしていた。ルークがいるし、ヨルム自体も驚いているが、特に警戒や恐怖とかマイナスな感情を抱いていない。

傍を離れて、リリアたちの元へ向かう。
「コハクたちを連れてきてくれてありがとう。リリア、メア。
で、どう思う?」
それぞれ、頭を撫でてからそう聞いた。俺の言葉にリリアが反応した。

俺の顔をジッとみてから、
「パパ、すごいわね。魔物だったのに魂まで清らかになっているなんて・・・。こんなこと、初めて聞いたわよ。信じられない・・・。」
目を見開き、そんなことを言ってくる。俺は元々異世界人だし、そこまで深刻に考えていなかったが、結構すごいことらしい。特に淫魔としてのリリアの言葉は、重みがあった。

「リオン・・・、ちゃんと自己防衛できるようにさせたほうがいいと思う。きっと狙われることになる。」
「そんなにか?」
「うん。だって、魔物を思い通りに操れることに繋がるんだよ。強力な魔物一体で、どれだけの戦力になると思う?」

メアの言葉にそうかと納得する。使い魔として召喚出来るのは基本的に一体だし、ティムとして契約出来ても戦闘力に応じてだが、2、3体が限界だろう。それに、その上下関係が難しく、コントロールが難しいと聞く。

それが最初から思うままに育てられるとしたら・・・?

まぁ、俺たちがいなければ、絶対にありえない事だが。

「ありがとう。心配してくれて。でも大丈夫だよ。そのためにも俺やルークがいるし、そしてお前たちがいるだろう?」
にっとして笑えば、2人は最初呆れて、そして苦笑した。

しょうがないなぁという風に。それから、リリアとメアも、ルークの腕に抱かれているヨルムの元へ行き、自己紹介するのだ。

お姉ちゃん、お兄ちゃんだよ、と。


◇◇◇◇◇◇◇◇


あぁ、そろそろ3つ子ちゃんたちに会いたい・・・。あのつぶらな瞳とまんまるのほっぺた。そしてミルクの匂いが香る身体に抱きつきたい!

そろそろルークも限界そうだしな。

今、ヨルムは2度目の脱皮のため、準備に入ってからもう1週間だ。ちゃんとルークの胎内ではなく、森の中に作った湖の底にいる。

澄んだ綺麗な透明感の湖のため、底にいるヨルムの姿を確認できるが、未だ動きは見せない。みんな心配そうに覗き込んでいる。

ヨルムは、脱皮を繰り返す度にその身体を大きくさせ、またそれに伴って精神も成長していくらしい。リリアが、昔古書でその記述を見た事があって教えてくれた。

『ヨルム』
種族 ヨルムンガンド(神獣)
性別 雄
魔物の卵だったが、聖なるものに長期間触れ合うことでその本質を変貌させた個体。
水がある場所を好むが、海と空を制覇する王たる素質を持っている。
ユニーク個体になった今、能力計り知れない。

現在、2回目(2/3)の脱皮にむけて冬眠中。

ユニーク個体って初めてみた。早くあの可愛い声でパパと呼んで欲しい。

この間、子どもたちに戦闘訓練をしたり、しっかり料理のストックを作ったり、ルークの母乳もたっぷり蓄えた。その分、俺の母乳もルークによって搾り取られてしまったが・・・。ぐすん。

そんな日々を過ごしていたある日、至る場所で展開していたスクリーンに、変化が生じた。みんなで湖の底を覗き込むと、
「あ!、ヨルムっ!」
コハクが、指さした先にヨルムが、身体を上下に動かして脱皮しようとしている。湖の表面が、波打ちはじめ、ぱしゃっ、ぱしゃっと音を鳴らしていく。

そのうち、波が激しく上下し、マジックバック内というのに、強烈な風が吹き荒れる。荒れ狂う水の中、見守ることしか出来ない俺たち。しかし、強風や水飛沫が荒れ狂っていたのに、一瞬で静寂な空間が広がった。

さっきまで荒れ狂っていた天候が、ひとつの水音もなく静まり返っている。そして、静かな湖の上に、純白な翼を広げ、金色の瞳と縦長の瞳孔で静かに見つめてくる大蛇がいた。
深緑色とも、深い碧色のような光沢のある鱗を輝かせ、太く長い胴体を上下に動かしたなびいている。

ヨルムだった。今まで俺やルークの腕の中で抱えあげられていた小さな身体は、3mぐらいの大きさになって長さはそれ以上だ。

「・・・大きくなったなぁ。ヨルム、よく頑張ったな!ほら、おいで。」
「本当に心配したんだぞ。どこも痛くないか?ほら、見てあげるから早くこっちこい。」
俺に続いて優しくルークが声をかける。

金色の瞳が、ゆらゆらしているが、それでも動かないヨルムに、今度は、コハクとリアラが。そして続けて、リリア、メア、キラが声をかけている。みんな、ヨルムを心配する声だ。

『パパ・・・ママ・・・にぃ、ねぇ・・・。お、おれ・・・。」
哀しそうな声色。脱皮したことで精神年齢も成長して、気がついたのだろう。俺たちと血の繋がりがない事に・・・。

だから、なんだというんだ。そんなの関係ない。

「ほら、早くおいで。そろそろルークが切れてしまうぞ?
ヨルムが脱皮終わってから、誕生日会をしようってご馳走を用意しているんだぞ。
コイツらも、弟のためにって色々飾り付け頑張ってくれたんだからな。
ほら、冷める前においで。」
俺の言葉に、信じられないという感情を伝えてくる。ルークが、俺は早々キレないぞと一言言ってから、手をさし伸ばす。

「ほら、おいで。いい子だから、お前をギュッと抱きしめさせて欲しい。」
その慈愛溢れる言葉に、戸惑うようにヨルムが目の前に飛んできた。地面に降りたち、ヨルムに
「ほら、もっと頭を倒してこい。」
そう声をかけ、その通りにしたヨルムの後頭部に腕を回して、グイッと引き寄せるとその顔を胸に抱き締めた。

柔らかな雄っぱいに包まれるヨルム。
「お前は、俺とリオンの大切な子どもだよ。それに、ヨルムには心配する兄姉がいるんだよ。だから、心配するな。

お前は、俺たちの家族だ。」
優しく頭を撫でながら優しくそう声をかけるルーク。それに美しい金色の瞳からポロポロ大粒の涙を流し、

『ま、ママぁ、・・・ううっ、ご、ごめんなさいぃ・・・』
地面に腰を下ろして、引き寄せるように地面に降り立ったヨルムの身体に、キラや子どもたちが抱き着き、みんなわんわん泣いている。

「ほら、みろ。ヨルム・・・俺たちは家族なんだぞ。だから、離れるなんて許さないからな。お前は、俺たちの自慢の息子だよ。」
そっと額に口付けを落とした。

そのまま、みんなに抱きしめられ、その間にマジックバックから取りだした料理の数々を取り出していく。辺りに食欲そそる匂いが立ち込め、真っ先に反応したのはルークとコハクのお腹だった。

ぐぅううう~~~~~!!

恥ずかしそうにしているルークと照れ笑いしているコハクにみんな笑った。そして前から準備していたヨルムの誕生日会が始まったのだ。

食べながら、ヨルムの身体を診察すると、鱗ひとつひとつに魔力を帯びており、これだけで並大抵な攻撃は貫通することが出来ないほどのものだった。

それにその胴体は、腕を回しても背中まで手が届かず、残念だったけど、蛇特有の変温動物の身体は、冷たくて気持ちが良くて、
「めっちゃ気持ちいい~~♡」 
抱きしめ続けていると、ルークもだきついてきてスリスリ顔を擦り寄せている。

気がつけば、家族みんなで抱き締めていた。ヨルムは、オロオロしており、
『・・・え?・・・ん、く、くすぐったい・・・///////』
恥ずかしそうにしていて、それがとても可愛かったから更に強く抱き締められていた。

◇◇◇◇◇◇◇◇


そうして、数日後、マジックバックから俺たちは出たのだった。
3つ子たちを紹介して、
「ヨルムの弟と、妹だよ。」
と伝えると、涙をポロポロ流して、
『お兄ちゃん・・・だ、よ。』
そう嗚咽混じりの可愛い声が頭の中に響いた。

ゆりかごの中、つかまり立ちになって、
「あ~!あ~!」
「うぁあ~、んぱっ!」
とかなんかよく分からん声をあげているが、その瞳には好奇心しかなく、ヨルムにむかって手を伸ばしている。

こうして、家族みんなが、この家に揃って、笑い声がいつまでも途絶えることはなかった。ちなみに、家の中はヨルムにとって窮屈だったらしく、裏庭に大きな泉を新たに造ることに・・・。

窓を開ければ、すぐに会えるヨルムに微笑むのだ。



◇◇◇◇◇◇◇◇


ちゃんと、フェンやメリーちゃん、タキ、ベアにも紹介したら、
タキが、
『うへぇ~~っあんさん、何食べたらそんなおっきくなれますん?』
って感心してペシペシ鱗を叩いていたし、
ベアも、
『僕より大きい・・・。僕のこと・・・た、食べない?』
とか、ビクビクして可愛かった。

ペロンと2つに割れた舌で舐められてベアが、ビクッと身体を震わせていたのも面白かった。ヨルムも怖がることなく、興味津々にしている。

フェンとメリーちゃんは、最初こそ複雑そうな顔をしていたが、ヨルムの純粋な気持ちが分かったのか、神獣としての兄貴分みたいな感じで世話を焼いていた。



〈登場人物にヨルムンガンドのヨルムを追加しました。〉
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