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ぷるぷる。母のミルクは、俺のモノ!
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いつもの光景。俺専用のふかふかの籠の中で俺は目を覚ました。背を伸ばし、周りを見渡す。ここは俺の家の寝室。大っきなベッドの中央に母が寝ている。まだ早いからかよく眠っているようだ。
朝日を浴びて、その金色の髪がキラキラと輝き、人間にしてはホリが深く端正な顔立ち。
しばし、見蕩れてしまう。
魔王様ほどではないものの……美しい……
はっ?!お、俺は何を考えているのだ?!人間を魔王様と比べるなど……!
……父は何処にいるのだろうか……?
いつも、いつも目を覚ますと父はおらず、気がついたら傍にいるのだ。メタルスライムだからか、気配も察しにくく近くにくるまで気がつくことが出来ない。
辺りを見渡しても父の姿を探し出すことは出来なかったために、昨日のことを思い出す。父と母の会話。
母のミルク……父も吸っているのか?
父も、俺と同じ赤ちゃんなのか? ……いやいや、人間の姿は、若いとはいえ成人の男だ。むむっ?
大人なのに、ミルクを吸うのか?
俺のミルクなのに、けしからんぞ!俺の大切なミルクが減ってしまうではないか!あれは、俺がおっきくなるための大切なご飯。ちゃんと父に伝える必要があるか……
……それにしても、なかなか母がおきない。いつもなら、起きて、俺にご飯を与えてくれるというのに……
ぐぅ。
ミルクのことを考えたらお腹が鳴った。俺が産まれて1ヶ月。まだまだ成体とは遠いが、牙も鋭くなったし、体も大きくなった。まだ飛ぶことは出来ないが、この籠から出ることは出来るのだ。
えへん。
よじよじ……うんしょ……ボテッ
く、くそぉ。屈辱だ。魔王様直属の配下である俺様が……落ちるとは……!
高さはないものの落ちたという事実にショックを受ける。いつもなら、落ちる前に父がキャッチしてくれていたのに……
うるっ
……はっ?!お、俺は何を?!目尻に溜まった水を慌てて振り払う。こ、これは、み、水なのだ!
お腹が空いたから情緒が不安定になっているのだ……母がご飯をくれないのが悪い!
ドシドシ音を立てて母に近づく。実際はポヨンポヨンという音なのは無視だ。仰向けに寝ている母の体には、白いシーツがかけられているが、チクビはどこかと探すまでもなくわかってしまった。
手を作り出して、シーツを捲りあげる。生後1ヶ月たって俺は手を作り出すことに成功したのだ。まだまだ小さいもみじのような手にショックを受けるが、今は仕方がない。
時間をかけて胸元までシーツを捲り、赤ピンク色のチクビを露にすることが出来た。朝日が差し込み、光り輝くチクビにゴクリと喉がなる。
……な、なんか、いつもより大きくないだろうか?
気のせい?
近づき、目をこらす。ぷっくらしている丘の上にツンとそびえ立つチクビ。鮮やかな赤はいつも以上に赤く……そしてやはり、いつも以上に大きい気がする。
チクビについた俺の噛み跡が大きく見えた。
そっと手を伸ばしてチクビを触る。ふにっとした感触がして、バッと手を引っ込めた。初めて触れるチクビの感触に驚いてしまう。口の中で感じるチクビは、硬くコリコリしているのに……今のチクビは、柔らかかった……
もう一度手を伸ばし、指で摘んでみる。
ふにり
━━━━━━ッ?!
や、やっぱり柔らかい……
何度か確かめるように摘み、チクビの感触を楽しむ。チクビの土台の丘もチクビとは違った感触でくせになる。時々引っ張ったり、倒したり、遊んでいるとじわりと白い液体が染み出てきた。
途端に香る甘い匂い。
いつも吸っていたから気が付かなかったが、こういう風にミルクが出てくるのか……
垂れるミルクがもったいなくて、舌を出しペロリと舐めとる。甘美なるミルクの味が広がり、途端に空腹だったことを思い出す。
我慢できなくなり、チクビをパクッと咥え、ちゅうちゅう吸う。口いっぱいに広がる甘味。途中、我に返り吸う力を弱める。……ほ、ほら、魔王様直属の配下である俺が、我慢できなくて吸ったなんてバレるのは宜しくない……
赤ちゃんだからしょうがないとはいえ、四天王を目指す男としては……な。
……ん?
なんか、いつもより出が悪い?
朝一番のミルクは、まろやかかつ濃厚なのだが、あっさりしている気が……?
なんでだ?
反対の胸に移動し、チクビを吸う。こちらも同じような味だった。手で胸を捏ねると出は良くなるが、味は変わらない。吸いながら、原因を探る。
頭脳派の俺はすぐ、その理由に辿り着いた。十中八九、父のせいだろう。恐らく、昨日俺が寝ている間に母のミルクを飲んだに違いない。
怒りが湧く。母のミルクは、俺が魔王様直属の配下として復活するための大切なご飯だ。それをもう成体になっている父が飲むなど言語道断だ!
怒りに任せて母のチクビに噛み付く。鋭くなってきているとはいえ、まだまだ赤ちゃんの牙。殺傷能力はないに等しい。しかし、チクチクとした痛みは与えられているはず。
ガジガジガジガジ……何度も何度もチクビを噛む。徐々に口の中で硬くなる。いつも吸う時に感じる弾力……そうか、チクビは硬くなるのか。
舌先で形をなぞり、その大きさや弾力性を確かめる。
「……んっ……んっ……はぁん♡」
舌先で確かめていた時、母の声が聞こえてきた。授乳中に時々聞こえる甘い声。いつもは微かに聞こえる程度のソレは、ハッキリと聞こえた。
起きたかと思い、口を離した。怒りに任せて噛んでしまったが、我慢できずにご飯を食べていたのを知られるのは……と思い、恐る恐る顔を覗き込むと、瞼は閉じており起きていないようだ。
まったく……焦らせよって。
まだまだお腹は空いているため、胸に顔を埋めチクビを口に含む。ちゅう。口の中でチクビがビクンと震える。今日はいつもと反応が違う気がする。
寝ているせいなのか分からないがいつもより、チクビが口の中で跳ねる。咎めるようにじゅうと強く吸うと、
「あああんっ♡♡」
母の口から大きな声があがり、ビックリして口を離してしまった。
勢いよく離したために、チクビがブルンと震え、ミルクが顔にかかってしまう。出が悪かったはずなのにその時ばかりは出が良くて、全身びしょ濡れである。
甘いミルクの匂い。……クラクラしてしまう。俺の大好きなミルク。もっともっとミルクを堪能したくて、夢中になってチクビに吸い付いた。
さっきより濃厚なミルク。抱きついている母の体が熱を帯び、ミルクの出が良くなる。ひっきりなしにあがる母の悲鳴。揺れる体。飲む度にミルクが濃くなり、甘味を増していく。朝一番のミルクが一番美味しいと思っていたが、それ以上に甘く、蕩けてしまう。
このミルクはどこまで甘くなるのだろうか……?
力が湧いてくる。生まれ変わったために魔力が微々たるものしかなかったはずなのに、今はポカポカと熱く、その存在感を感じることができる。
「ひゃあああっ!あ、あ、あ、あああああ~~~~~~!す、スラぁ、つ、突くなぁあああ!あ、あ、あ♡♡♡あひぃいいいい~~~~~!」
母が何か叫んでいる。吸わなくても次から次へと溢れ出てくるミルク。それを必死に嚥下していく。飲む度に、体の熱が上昇し、それに伴って核が発火するぐらいに熱を生じる。
「あっ、あっ、あっ♡♡、い、いくっ、い、いくっ♡♡、ひゃあん、あ、あ、あ゙あ゙っ、いぐぅうう~~~~~~~~~!!」
ぶしゃぶしゃああああ━━━━━━━━━━━━━━━!
母は、胸を突き出し、両方のチクビから大量のミルクを噴射させた。朝日に浴びてキラキラと光り輝く白い雨が、母の全身に降りかかる。アクアマリンのような瞳は涙で濡れ、口から溢れた涎でシーツを濡らし、いつもの端正な顔立ちは締まりがなく、まさに恍惚といったメスの貌。
未だ俺の体に降り注ぐミルクは、とっても濃厚で、美味でした。
その後、お腹いっぱいになった俺はいつの間にか眠りについていた。すやすや……
【クロノス】
魔王軍直属の配下としてプライドがあるが、ミルクの前ではそのプライドがどこかにいくことがある。
クラウドのミルクによって魔力が増加した結果、呪文が開放されたが、本人はまだそれに気がついていない。理由→チクビに興味津々。
【スラ】
父。メタルスライム。大きさはスマホ1個半ほど。寝床は、クラウドの胎内で、前立腺の真下。メタルスライムの経験値はこうやってクラウドに加算されるが……
起きてすぐに、前立腺に口付けるのが日課。そのままクラウドを可愛がることがある。今回は、クロノスがチクビをカミカミし続けた結果、胎内のスラを締め付けてしまい、スラが ハッスルした。
【クラウド】
母。人間。実年齢は30歳代後半だが、既に人外のような括りになっており、年々若々しくなっている。スラと出会った時は三白眼で周囲から恐れられていたが、愛され続けた結果、お色気むんむん。クラウドに惚れている男は結構多いが、本人は気がついていない。元々恐れられていたから人の好意に鈍い。時々ブラを外して外出してしまい、シャツを押し上げている果実を見せつけてしまい、多感なお年頃の青年から中年のイケおじまでジャンル問わず、股間を元気にさせている。
【魔王様】
偉大なる世界を統べる魔王様。主人公は、信仰しているために美しいと思っているが、普通の感性では決して美しくない。というかパッと見、化粧が濃い化け物。断然、クラウドの方が美しく、妖艶。勇者たちによって倒される運命。
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