ぷるぷる。俺は、悪いスライムだ!

そば太郎

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ぷるぷる。神託

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◻️謎の声side


勇者の誕生の報せは、瞬く間に広がった。聖教国の教会で神託が降りたらしい。その肝心の勇者が誰とは明らかにされていないが、ウワサによると20歳ぐらいの青年らしい。

勇者が誕生したことで、魔王が復活したという話も確実になった。

街の中の雰囲気も暗くなり物流が滞っているため、活気が乏しい。勇者誕生の報せで一旦は盛り上がった空気も食料高騰の前にはかき消されてしまう。

そんな中、ある街のある邸宅に住む夫夫ふうふは、歓喜に打ち震えていた。言わずもがな、スラとクラウドである。

「す、スラっ!すごいぞ!」
「ほ、ホントだ……!まさか、レベルが上がるなんて信じられないや。」
スラとクラウドのふたりは、レベル99でこの世界の最高位レベルに達していたと思われていたが、この度レベルがあがり、100になった。

特別何かをしたわけではない、普段通りの生活の中で突如レベルアップの音楽が聞こえたのだ。

カンストした時のような特別感もなく、家族団欒の時間に突然。本来ならありえないことがふたりにおこった。

「……でも、何も上がってないぞ。」
「……あ、僕もだ。称号もスキルも、特に変わりないかなぁ。」
「何が変わったんだ? スラ、ちょっと試さないか?」

父と母の行動を見守る一匹のベビィダークスライム。黒色で小さな羽と尻尾があるいたずら大好きな小さな男の子。

男の子は、レベル100になったばかりの彼らの子供である。見た目人間の両親にスライムの赤ちゃん。実は、スラと呼ばれた人間の正体はモンスターであるメタルスライムなのだ。この世界に本来は存在しないモンスター。

そんな2人の子に産まれたダークスライムの名前は、『クロノス』。やんちゃで、いたずら大好きだけど、両親のことがだぁいすきな、ツンデレタイプ。最近は、素直に甘えられるようになって、明るい家族である。

世間は、どんよりモードが漂うのに、ね。あはは。


そして、今日もクロノス視点で進むのである。


◻️クロノスside


俺の名前は、『クロノス』。えっへん、かっこいいだろう? これは、父と母がつけてくれた名前なのだ。

そして俺は、いたずら大好きダークスライムだ。魔王様直属の配下な俺は、もちろん魔王様復活の報せに湧いた。本当なら、今すぐ魔王様の元へと馳せ参じたいところだが、俺は赤ちゃんだから。

街の外にはひとりで出れないし、それに、父と母の傍から離れたくない……

分かっている。これが、甘い考えなんてことは。俺は、モンスターなのに、魔王様直属の配下なのに……次期四天王になる男なのに……

魔王様が復活した今こそ、反旗を翻す時なのに……俺は、……俺は、

父と母が好き。大好き……なんだ……

ぐにゅう。
視界が歪む。

俺はまだ、父と母といたい……俺は、まだ赤ちゃんなんだぞ。

『……ん?』

そ、そうか。俺は、赤ちゃん……なんだ。

赤ちゃんは、両親のそばにいるべき……?

俺は、まだまだ赤ちゃんだから、俺は、ミルクも飲むし、よしよしもされるべきなんだ!

ぱぁああああ!(満面の笑顔)

ゴメンなちゃい。まおーちゃま。しゃばらく、クロちゃんはおやしゅみしましゅ!これまでつゅかってにゃかったゆーきゅーをちゅかいましゅ!
(赤ちゃん言葉)


「ほら、クロノス。おいで。」
「クロちゃん。一緒に行こう。」
パパ、ママ……!

『うん!クロノスも、いく!』
パタパタ
こうしてふたりと一匹は、S級ダンジョンへと潜るのであった。



そうして、俺はレベルが上がった!


最下層のモンスターにトドメをさし、倒す。最近では、一発で仕留めることもあるんだぞ。以前は、マヌー○やメダパ○など使っていたというのに、通常攻撃で倒している。もちろん、呪文も色んな組み合わせを考えて、効率の良いやり方を研究しているぞ。えっへん。

それもこれも、大幅にレベルが上がったからだ。

ふふん。なに、俺が今どのくらい強いのか知りたいだと?
ふふん。いま、とっても機嫌がいいからな。特別に教えてやろう。

ふっふっふ。驚くなよ。

なんと、俺は、レベルが、92になったのだぞ!レベル99まで後少し!もしかしたら、100になるかもしれないのだ!

これも、全て定期的に父のメタルスライムの力を使ったり、ダンジョンの最下層でモンスターを退治したりと頑張ってきた成果といえよう。ふふん。

昨日も母の胎内に潜り、朝までぐっすり。最近は、レベルアップしにくくなってきたが、確実に力が付いてきている。

攻撃の入り方や呪文の発動時間、全てにおいて以前とは全然違うのだ。


父と母は、まだまだ幼い俺が力を暴走させないか心配だったそうだが、全て制御下においているのをみて、好きなようにさせてくれている。まぁ、最近の不安定な情勢も理由みたいだけど。


それにしても、勇者か……

俺が魔王様直属の配下だったときに、遠征先で見た勇者。あれは、さすが勇者というべきか。あの時、既に勇者一行として活動していたみたいだから、今回、神託を受けた勇者とは別人だろう。ふむ。勇者とは、どんな人間なのだ? それに、あの時見た勇者はどこに行ったのだ?

情報が一切入ってこない。おねぇちゃんに聞いても分からないみたいだし……

いずれ、魔王様と相対する相手。そして、俺の敵……

ぷるぷる。
今は、何も考えない。俺は、このままで……いたい。せめて、成体になるまでは、父と母の赤ちゃんでいたいのだ。



だけど、その願いは数日後、破られてしまう。ある一匹のスライムによって……




ステータス

名前  クロノス
種族  ベビィダークスライム
レベル  76 →  92 up
【称号】
魔王様直属の配下(有給消化中)ɴᴇᴡ、悪魔の申し子、厨二病
 【技、呪文】
舐めまわし、ハートブレイク、どくこうげき、マヌ〇サ、くちをふさぐ、メダパ○、千里眼ɴᴇᴡ
〈その他〉
ツッコミ、闇ブレイク大、1~2回行動、超みかわしUP、やみのはどう、ライト、自己治癒能力 小、つむじ風、粘液(消化液 弱)、鍵開け、隠密、すばやさUPɴᴇᴡ




【クロノス】
生後4ヶ月を過ぎたところ。成体まであと1ヶ月。つまり、父と母と一緒に入れるのもあと1ヶ月。そのことから目を逸らしている。父と母が、だぁいすき。だけど、たまに恥ずかしさからツンが出てしまうことも。
その反動から、母の体内に入った時はゴメンなさいと大好きという気持ちを込めて、前立腺を捏ねたり、舐めしゃぶったりしていたりして……だけど、だんだん興奮してしまって、カプカプしてしまう。ちなみに朝晩のミルクの時間は欠かさず飲んでいて、これまたチクビをガジガジする。

【スラ】
激甘パパ。毎日じゃないけど、3日に1回はレベルアップさせるために、一緒にクラウドの胎内へと入り込む。その度に、あ、あ、ちょっと、クロちゃん? もっと、優しくしようねって言うけど、クロノスは夢中になって言うことを聞いてくれない。

ど、どうしたら……?!しかし、自分もその後、我慢できなくなって胎内を舐め回す。

【クラウド】
息子がかわいい。甘えてくる我が子が可愛すぎて、最終的に許してしまう。乳首を噛まれても、泣いて謝られるとそれ以上怒れないし、前立腺は優しくして欲しいと伝えると、張り切って頑張られてしまうし、ど、どうしたら……!?

毎回の如く、射精、潮ふき、メスイキ、失禁……などなどオンパレードを経験してしまい、快楽漬けにされている。

【神託】
聖教国のトップである教皇様が、創造神より授かる言葉。1000年ぶりに神託がおり、騒然となる。勇者が誕生し、すぐに使者を出す。そうしてひとりの青年に、創造神から預かった魔王を倒す聖剣を授けた。これらは、魔王の襲撃を避けるために秘密裏に行われ、どのような容姿など一切情報が広まることはなかったという。

【勇者】
詳細不明。ウワサによるとまだ若い青年らしい。

【魔王様】
同じく詳細は不明。かつての勇者に封印されたらしいが。世界的にモンスターの活性化は認められており凶暴化が確認され、魔王復活が囁かれている。神託によってそれは確実性を増した。





【謎の声】
その名の通り謎の声。だけど……
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