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6 花火当日
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午前中のうちに美容院に行ったり準備をして、浴衣の着付けはお母さん。
「最後に仕上げ」
と笑って、ピンクの色つきリップクリームを塗ってくれた。
今年は一緒に見ないのかあ? と、しょぼんとした犬みたいな顔をして、お父さんは見送ってくれた。
ごめんね、お父さん。思う存分、お母さんとデート気分を味わってほしい。
基本的に私は部外者なので、シンタくんと紗菜のカップルと一緒に、待ち合わせ場所へと向かう。学校から少し先に行ったところにある児童公園は、同じ考えの人たちでいっぱいだ。
サッカー部は人数も多いし、クラスでも陽キャと言われる人たちばかりなので、人混みの中でも目立っていた。あそこに入っていくのは勇気がいるが、今日はひとりじゃない。だから、大丈夫。
楽しそうに喋っている一団のひとりが、身体の大きいシンタくんに気がついた。
「シンター、おせえぞ」
ガラの悪い感じで絡まれても、穏やかな性格のシンタくんは、気にした様子がない。おっとりと微笑んで、
「ごめんね。浴衣の女の子ふたりだから、ゆっくり来たんだ」
彼の言葉で、男の子たちの視線が初めて、私たちに集中する。その中には、俊くんの目も。
お母さんと一緒に選んだのは、チョコミントみたいで美味しそうな浴衣。淡いミントグリーンの生地に、茶色い帯をして、ヘアアクセサリーや巾着バッグは、自作。パステルカラーの水引でお花をくっつけたヘアピンは、紗菜にも頼まれて、おそろいにした。
サッカー部の人は、紗菜のことをシンタの彼女だと認識している。私のことは、たまに見かける女子生徒のひとり……としか思っていないだろう。
「小林紗菜です! シンタがいつもお世話になってます」
紗菜が改めて自己紹介をしたのは、私が話しやすくするためだ。ぺこりとお辞儀をして、「小坂茉由です。今日は、シンタくんと紗菜に誘われて来ました。よろしくお願いします」と、何度も練習してきたあいさつをした。
その中には当然、先日の児玉さんとの一件で、私に突っかかってきた人たちも含まれている。
また何か言われるのかな?
ちょっとだけビクビクしていたけれど、言った方って忘れるのが早いっていうのは、本当だ。マネージャー以外に浴衣を着た女子がふたり参加ということで、わかりやすくテンションが上がっている。
紗菜はシンタくんの彼女ということもあって、男同士の友情をかたく守る彼らは、「よろしく」というあいさつくらいのものだった。
そしてフリーの私はといえば、なぜかちやほやされている。
「小坂さん、その浴衣可愛いね」
「えっ、髪留め手作りなの?」
普段、教室の端でおとなしくしている私は、突然複数の男の子に囲まれて、あたふたしてしまう。それに、構ってほしいのはいろんな男子じゃなくて、ただひとり。
俊くんは、副部長として、部活ではないけれど部員が集まる場では、周りに目を配らなければならないようで、私の方を見てはくれない。今も、部長と一緒に何やら話し込んでいる。
こっちを見てほしいな、と視線を送っていたら、彼がこちらを一目見た。
いや、念のこもった視線に気づいたとかじゃなくて、ただの偶然だけど。
「あ……」
綾瀬くん、と呼びかけようとしたところで、視界を遮るのは、派手な柄の浴衣だった。うん? 浴衣……かな? 袖や裾がフリルになっているし、丈も短くて、太ももが露わになっている。肩も思いっきり出ているし。
そんなド派手な浴衣(仮)で登場したのは、児玉さんだった。俊くんを隠すのは意図したことではないだろうけれど、ちやほやされている輪の中心になりに来た結果、私と俊くんとの物理的な距離は開いてしまった。
「ええ~。小坂さんも小林さんも可愛い~。ヘアアクセサリはおそろいなの? へー。どこで買ったの?」
「こ、これは私の手作りで……」
自分で作ったものを可愛いと褒めてもらうのは、気分がいい。児玉さんって、本当はいい子なんだな。決めつけちゃって悪かったなぁ。
そんな風に思っていたんだけど。
「でもそんなに可愛いのって、カンナみたいな可愛い子じゃないと、似合わないよねえ。ね? みんな、そうだよね?」
と、言われてしまっては、私は言葉も出ない。反論しなきゃと思うのに。隣の紗菜の方が怒ってしまって、「ちょっと!」と、声を上げている。
児玉さんは紗菜の剣幕も気にせず、サッカー部の男子たちに、「ねぇ? そう思うでしょ? 可愛いものは可愛い女の子がつけてた方がいいよね~?」と、声をかける。
さっきまでは私たちを持ち上げていた彼らは、こてんと首を傾げ、児玉さんのうるうるした目で見つめられて、すっかり夢中になっている。
「そ、そうだよな! 小坂、それ児玉に貸してやれよ!」
「はぁ? あんたたち何言って……ドロボーじゃん!」
「ええ~? カンナ、そんなつもりじゃないもーん」
うーん。カオス。騒ぎの中心にいるはずの私は、まったくついていけない。男子に食ってかかる紗菜を、シンタくんはおろおろと止めている。児玉さんは、悪びれもしない態度でぶりっこしている。
収集がつかない中、私がこの髪飾りを渡せば収まるのかな、と頭に手をやると同時に、男子の手が伸びてきた。
「ほら、貸せよ!」
「きゃ……!」
無理矢理むしり取られそうになって、反射的に目を閉じる。自分から渡すのと、奪い取られるのは全然ちがう。お母さんに整えてもらった髪の毛がぐちゃぐちゃになってしまうのも嫌だった。頭を抑えてガードするけれど、相手は運動部男子。インドア派の私は、スピードでも力でも、勝てるはずがない。
だけど、髪を引っ張られる痛みは、いつまで経ってもやってこなかった。
おそるおそる目を開けると、私の前にはたくましい背中。
「やめろよ。これは小坂さんのだろ。カンナがどうしても欲しいなら、作ってほしいってお願いする立場じゃないか」
俊くんだ。彼が、私をかばってくれた。私には背中しか見えないけれど、声からすると、かなり怒っている。怒鳴っているわけじゃないんだけど、その場にいた全員が動きを止めるのにじゅうぶんだった。
普段、温厚な俊くんの怒りに触れて、サッカー部の人たちは、戸惑っている。誰が謝るべきか押しつけ合っているのが、彼の陰からそっとうかがうだけでもわかった。
「え~? でも、花火大会は今日だけじゃん。もう今年は、浴衣着ないもん~。今日がいい~」
児玉さんだけは、なんの変わりもなく、唇に人差し指をあててぶーぶー言っている。かと思えば、怒っている彼の腕に自分の腕を絡ませて、
「もう行こ? 全員集まったでしょ?」と、率先して歩き始める。
連れ去られてしまった俊くんの背中を、ぽーっと見送ってしまう。
かばってくれた。助けてくれた。
やっぱり俊くんは、私にとって特別なひと。
「茉由、茉由!」
肩をぽんぽんと叩かれて、我に返る。紗菜は、こっそりと耳打ちしてくれた。
「シンタと私で、どうにかあんたと綾瀬を二人きりにしてあげる」
そこで決めちゃえ、とウィンクする紗菜に、私はかすかにうなずいた。
「最後に仕上げ」
と笑って、ピンクの色つきリップクリームを塗ってくれた。
今年は一緒に見ないのかあ? と、しょぼんとした犬みたいな顔をして、お父さんは見送ってくれた。
ごめんね、お父さん。思う存分、お母さんとデート気分を味わってほしい。
基本的に私は部外者なので、シンタくんと紗菜のカップルと一緒に、待ち合わせ場所へと向かう。学校から少し先に行ったところにある児童公園は、同じ考えの人たちでいっぱいだ。
サッカー部は人数も多いし、クラスでも陽キャと言われる人たちばかりなので、人混みの中でも目立っていた。あそこに入っていくのは勇気がいるが、今日はひとりじゃない。だから、大丈夫。
楽しそうに喋っている一団のひとりが、身体の大きいシンタくんに気がついた。
「シンター、おせえぞ」
ガラの悪い感じで絡まれても、穏やかな性格のシンタくんは、気にした様子がない。おっとりと微笑んで、
「ごめんね。浴衣の女の子ふたりだから、ゆっくり来たんだ」
彼の言葉で、男の子たちの視線が初めて、私たちに集中する。その中には、俊くんの目も。
お母さんと一緒に選んだのは、チョコミントみたいで美味しそうな浴衣。淡いミントグリーンの生地に、茶色い帯をして、ヘアアクセサリーや巾着バッグは、自作。パステルカラーの水引でお花をくっつけたヘアピンは、紗菜にも頼まれて、おそろいにした。
サッカー部の人は、紗菜のことをシンタの彼女だと認識している。私のことは、たまに見かける女子生徒のひとり……としか思っていないだろう。
「小林紗菜です! シンタがいつもお世話になってます」
紗菜が改めて自己紹介をしたのは、私が話しやすくするためだ。ぺこりとお辞儀をして、「小坂茉由です。今日は、シンタくんと紗菜に誘われて来ました。よろしくお願いします」と、何度も練習してきたあいさつをした。
その中には当然、先日の児玉さんとの一件で、私に突っかかってきた人たちも含まれている。
また何か言われるのかな?
ちょっとだけビクビクしていたけれど、言った方って忘れるのが早いっていうのは、本当だ。マネージャー以外に浴衣を着た女子がふたり参加ということで、わかりやすくテンションが上がっている。
紗菜はシンタくんの彼女ということもあって、男同士の友情をかたく守る彼らは、「よろしく」というあいさつくらいのものだった。
そしてフリーの私はといえば、なぜかちやほやされている。
「小坂さん、その浴衣可愛いね」
「えっ、髪留め手作りなの?」
普段、教室の端でおとなしくしている私は、突然複数の男の子に囲まれて、あたふたしてしまう。それに、構ってほしいのはいろんな男子じゃなくて、ただひとり。
俊くんは、副部長として、部活ではないけれど部員が集まる場では、周りに目を配らなければならないようで、私の方を見てはくれない。今も、部長と一緒に何やら話し込んでいる。
こっちを見てほしいな、と視線を送っていたら、彼がこちらを一目見た。
いや、念のこもった視線に気づいたとかじゃなくて、ただの偶然だけど。
「あ……」
綾瀬くん、と呼びかけようとしたところで、視界を遮るのは、派手な柄の浴衣だった。うん? 浴衣……かな? 袖や裾がフリルになっているし、丈も短くて、太ももが露わになっている。肩も思いっきり出ているし。
そんなド派手な浴衣(仮)で登場したのは、児玉さんだった。俊くんを隠すのは意図したことではないだろうけれど、ちやほやされている輪の中心になりに来た結果、私と俊くんとの物理的な距離は開いてしまった。
「ええ~。小坂さんも小林さんも可愛い~。ヘアアクセサリはおそろいなの? へー。どこで買ったの?」
「こ、これは私の手作りで……」
自分で作ったものを可愛いと褒めてもらうのは、気分がいい。児玉さんって、本当はいい子なんだな。決めつけちゃって悪かったなぁ。
そんな風に思っていたんだけど。
「でもそんなに可愛いのって、カンナみたいな可愛い子じゃないと、似合わないよねえ。ね? みんな、そうだよね?」
と、言われてしまっては、私は言葉も出ない。反論しなきゃと思うのに。隣の紗菜の方が怒ってしまって、「ちょっと!」と、声を上げている。
児玉さんは紗菜の剣幕も気にせず、サッカー部の男子たちに、「ねぇ? そう思うでしょ? 可愛いものは可愛い女の子がつけてた方がいいよね~?」と、声をかける。
さっきまでは私たちを持ち上げていた彼らは、こてんと首を傾げ、児玉さんのうるうるした目で見つめられて、すっかり夢中になっている。
「そ、そうだよな! 小坂、それ児玉に貸してやれよ!」
「はぁ? あんたたち何言って……ドロボーじゃん!」
「ええ~? カンナ、そんなつもりじゃないもーん」
うーん。カオス。騒ぎの中心にいるはずの私は、まったくついていけない。男子に食ってかかる紗菜を、シンタくんはおろおろと止めている。児玉さんは、悪びれもしない態度でぶりっこしている。
収集がつかない中、私がこの髪飾りを渡せば収まるのかな、と頭に手をやると同時に、男子の手が伸びてきた。
「ほら、貸せよ!」
「きゃ……!」
無理矢理むしり取られそうになって、反射的に目を閉じる。自分から渡すのと、奪い取られるのは全然ちがう。お母さんに整えてもらった髪の毛がぐちゃぐちゃになってしまうのも嫌だった。頭を抑えてガードするけれど、相手は運動部男子。インドア派の私は、スピードでも力でも、勝てるはずがない。
だけど、髪を引っ張られる痛みは、いつまで経ってもやってこなかった。
おそるおそる目を開けると、私の前にはたくましい背中。
「やめろよ。これは小坂さんのだろ。カンナがどうしても欲しいなら、作ってほしいってお願いする立場じゃないか」
俊くんだ。彼が、私をかばってくれた。私には背中しか見えないけれど、声からすると、かなり怒っている。怒鳴っているわけじゃないんだけど、その場にいた全員が動きを止めるのにじゅうぶんだった。
普段、温厚な俊くんの怒りに触れて、サッカー部の人たちは、戸惑っている。誰が謝るべきか押しつけ合っているのが、彼の陰からそっとうかがうだけでもわかった。
「え~? でも、花火大会は今日だけじゃん。もう今年は、浴衣着ないもん~。今日がいい~」
児玉さんだけは、なんの変わりもなく、唇に人差し指をあててぶーぶー言っている。かと思えば、怒っている彼の腕に自分の腕を絡ませて、
「もう行こ? 全員集まったでしょ?」と、率先して歩き始める。
連れ去られてしまった俊くんの背中を、ぽーっと見送ってしまう。
かばってくれた。助けてくれた。
やっぱり俊くんは、私にとって特別なひと。
「茉由、茉由!」
肩をぽんぽんと叩かれて、我に返る。紗菜は、こっそりと耳打ちしてくれた。
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