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ep.19
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「目、閉じないの?」
「っだ、だって!」
「そんなに僕のこと、見ていたいの?」
一度離れた唇が、また重ねられる。
「ん、ん……」
身体ごと包まれ、身動きが取れない。
そのうち桂木さんの手が、私の体のいろんなところを撫で始め、脇腹に差し掛かった時、
「フッ、これは無理だな。」
と、手を止められた。
別にしたかったわけじゃないんです。
気持ちよくなってきたわけじゃないんです。
ただ、鼻で笑われたことに違和感があって……。
「怒ってるの?もっと続けて欲しかったから?」
「ちがっ、な、なんで笑ったのかなって。」
「だって、このパジャマを着ている貴和子を襲えないよ。母さんのだよ?」
「っあ……、そうだ、返さなきゃっ!」
そっか、確かに。
自分の母親のパジャマを脱がすなんて、変な感じだよね。って、なんで私、脱がされることを承諾しているんだろっ。
「そうだね、返さなきゃね。じゃあ、早く着替えて。」
「え?」
「着替えたら脱がすから。」
あっ、墓穴?
「い、いえ、着替えません。もうこのままでいいですから。家で洗濯してくるんで。」
「それホント?」
「も、もちろんですよ。」
「このまま帰るの?」
「え?あ、そ、そうですね。」
「このパジャマ、めっちゃ長いんだよ?」
パッと下を見る。
確かに私のくるぶし辺りでクシャクシャっとなってるけど、伸ばしたら長そうだ。
そういえば、桂木母、私よりかなり背が高い。だから余計、キッチンに立っていると、ステージから見下ろされている気分になったんだった。
貴和子153センチ
桂木母168センチ
所謂、キスするのにちょうどいいといわれる15センチ差である。
「階段で滑りそうだったんだよ。昨夜も。」
「それは……ご迷惑をおかけしました。」
「だから、今すぐ着替えたら?でないとこの部屋から出られないよ。」
「っだ、だって!」
「そんなに僕のこと、見ていたいの?」
一度離れた唇が、また重ねられる。
「ん、ん……」
身体ごと包まれ、身動きが取れない。
そのうち桂木さんの手が、私の体のいろんなところを撫で始め、脇腹に差し掛かった時、
「フッ、これは無理だな。」
と、手を止められた。
別にしたかったわけじゃないんです。
気持ちよくなってきたわけじゃないんです。
ただ、鼻で笑われたことに違和感があって……。
「怒ってるの?もっと続けて欲しかったから?」
「ちがっ、な、なんで笑ったのかなって。」
「だって、このパジャマを着ている貴和子を襲えないよ。母さんのだよ?」
「っあ……、そうだ、返さなきゃっ!」
そっか、確かに。
自分の母親のパジャマを脱がすなんて、変な感じだよね。って、なんで私、脱がされることを承諾しているんだろっ。
「そうだね、返さなきゃね。じゃあ、早く着替えて。」
「え?」
「着替えたら脱がすから。」
あっ、墓穴?
「い、いえ、着替えません。もうこのままでいいですから。家で洗濯してくるんで。」
「それホント?」
「も、もちろんですよ。」
「このまま帰るの?」
「え?あ、そ、そうですね。」
「このパジャマ、めっちゃ長いんだよ?」
パッと下を見る。
確かに私のくるぶし辺りでクシャクシャっとなってるけど、伸ばしたら長そうだ。
そういえば、桂木母、私よりかなり背が高い。だから余計、キッチンに立っていると、ステージから見下ろされている気分になったんだった。
貴和子153センチ
桂木母168センチ
所謂、キスするのにちょうどいいといわれる15センチ差である。
「階段で滑りそうだったんだよ。昨夜も。」
「それは……ご迷惑をおかけしました。」
「だから、今すぐ着替えたら?でないとこの部屋から出られないよ。」
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