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情熱
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お互いの唇を食むように重ね、徐々に息遣いに声を混じえていく。
「ぁ、はぁ、ん……ぁ……はぁ……。」
「依子ちゃん……依子……。」
高原の片手は依子の後頭部から背中を往復し、もう一方の手は腰回りをさすり、脇腹へと移動した。
そのままゆっくりと上にあがり、躊躇しながらも膨らみをとらえ、優しく揉みしだいていく。
「ん、ん……ぁん……ぁ、ぁん……。」
久しぶりの感覚に、依子は乱れ方を忘れたように体をくねらせてしまう。
「依子、ちゃん……ごめん、俺、汚いわ。」
汗ばむ体での密着は、背徳感は増すが、嫌悪感もあるだろうと、高原は一度思い直す。
「いい、いいの……ぁ、でも、体、辛いの?」
体中が熱を帯びてきている依子は、途中でやめられてしまうことは避けたかったが、よく考えれば、お互い体調が万全ではないのだ。
特に、高原は発熱したばかりで、汗をかいたとしても、また上昇する可能性が十分にある。
だが彼は、
「辛くはないよ。ただ、依子ちゃんが嫌じゃないなら、続けたい。」
と、ハッキリと言った。
言葉より先に、指先は依子の服の中に入り、素肌に触れていた。
「は、はぁん」
急だったその動きに、自分でもびっくりするくらいの声が出てしまった依子は、一気に顔が赤くなった。
「フッ、可愛い。依子ちゃん、好きだよ。」
言うなり、呼応することを許さないようにまた激しい接吻をする高原に、依子はただ必死に体で応えた。
一心不乱に体を揺さぶりあいながら、高原を受け入れ、依子はもう快楽の境地をさまよっていた。
高原は何度も何度も依子の中を突き上げ、埋め込んだ。
「はぁん、ん、ぁ、ぁんあん、ぁんっ」
この部屋に避妊具はない。
直に伝わる高原の熱を、依子は失いたくなかったし、高原としても愛する人の全てを知った感動でこのまま果ててしまいたかった。
「っもう、出すよっ、依子ちゃん、依子ちゃ、んっ。」
高原は寸前で依子から離れ、依子のお腹のあたりに放出した。
依子としては、あのまま最後まで成し遂げてもいいと思った。
そのくらい、高原の全てを感じたかった。
心より身体の方が、彼を欲していたんじゃないかという思いがした。
後処理を終え、彼は風呂場に入って行った。かと思えばすぐに出てきて、
「お風呂、今沸かしてる。一緒に入ろう。」
と、ニヤッと笑いながら言った。
惚れた弱みだろうか。
素直に頷きそうになった私は、顔の前で大袈裟に手を振り、「まさか」をアピールした。
だが、お風呂が沸いた頃になると、彼はそっと依子の腕をひき、目的を達した。
あったかいお湯の中を、いつ鍛えているのか細い割に筋肉のある色白の体が依子を包み込む。
「ひゃんっ。」
指先は常に膨らみの先端に触れているから、高原が少し力を入れるだけで、依子は思わぬ声を何度も発することになった。だから、腰のあたりをつついていただけの高まりは、ぐんと硬さを増し、不意に依子の腰を両手でつかむと、体を動かし、ピンポイントで依子の中に沈ませた。
のぼせたらまた熱が上がるから、風呂場では絶対にしない、という約束は、その名の通り、ただの口約束に過ぎなかった。
結局その日は、またベッドになだれこみ、意識が遠のくまで繋がり求めあった。
「ぁ、はぁ、ん……ぁ……はぁ……。」
「依子ちゃん……依子……。」
高原の片手は依子の後頭部から背中を往復し、もう一方の手は腰回りをさすり、脇腹へと移動した。
そのままゆっくりと上にあがり、躊躇しながらも膨らみをとらえ、優しく揉みしだいていく。
「ん、ん……ぁん……ぁ、ぁん……。」
久しぶりの感覚に、依子は乱れ方を忘れたように体をくねらせてしまう。
「依子、ちゃん……ごめん、俺、汚いわ。」
汗ばむ体での密着は、背徳感は増すが、嫌悪感もあるだろうと、高原は一度思い直す。
「いい、いいの……ぁ、でも、体、辛いの?」
体中が熱を帯びてきている依子は、途中でやめられてしまうことは避けたかったが、よく考えれば、お互い体調が万全ではないのだ。
特に、高原は発熱したばかりで、汗をかいたとしても、また上昇する可能性が十分にある。
だが彼は、
「辛くはないよ。ただ、依子ちゃんが嫌じゃないなら、続けたい。」
と、ハッキリと言った。
言葉より先に、指先は依子の服の中に入り、素肌に触れていた。
「は、はぁん」
急だったその動きに、自分でもびっくりするくらいの声が出てしまった依子は、一気に顔が赤くなった。
「フッ、可愛い。依子ちゃん、好きだよ。」
言うなり、呼応することを許さないようにまた激しい接吻をする高原に、依子はただ必死に体で応えた。
一心不乱に体を揺さぶりあいながら、高原を受け入れ、依子はもう快楽の境地をさまよっていた。
高原は何度も何度も依子の中を突き上げ、埋め込んだ。
「はぁん、ん、ぁ、ぁんあん、ぁんっ」
この部屋に避妊具はない。
直に伝わる高原の熱を、依子は失いたくなかったし、高原としても愛する人の全てを知った感動でこのまま果ててしまいたかった。
「っもう、出すよっ、依子ちゃん、依子ちゃ、んっ。」
高原は寸前で依子から離れ、依子のお腹のあたりに放出した。
依子としては、あのまま最後まで成し遂げてもいいと思った。
そのくらい、高原の全てを感じたかった。
心より身体の方が、彼を欲していたんじゃないかという思いがした。
後処理を終え、彼は風呂場に入って行った。かと思えばすぐに出てきて、
「お風呂、今沸かしてる。一緒に入ろう。」
と、ニヤッと笑いながら言った。
惚れた弱みだろうか。
素直に頷きそうになった私は、顔の前で大袈裟に手を振り、「まさか」をアピールした。
だが、お風呂が沸いた頃になると、彼はそっと依子の腕をひき、目的を達した。
あったかいお湯の中を、いつ鍛えているのか細い割に筋肉のある色白の体が依子を包み込む。
「ひゃんっ。」
指先は常に膨らみの先端に触れているから、高原が少し力を入れるだけで、依子は思わぬ声を何度も発することになった。だから、腰のあたりをつついていただけの高まりは、ぐんと硬さを増し、不意に依子の腰を両手でつかむと、体を動かし、ピンポイントで依子の中に沈ませた。
のぼせたらまた熱が上がるから、風呂場では絶対にしない、という約束は、その名の通り、ただの口約束に過ぎなかった。
結局その日は、またベッドになだれこみ、意識が遠のくまで繋がり求めあった。
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