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第3話※ 戦斧使いのディルク(ディルク視点)
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きっかけは、アールト愛用の根付が破損したことだった。東方からもたらされた、珍しいチャーム。ドワーフの細工師工房なら、修理出来るんじゃないかと持ち込んだ。
「…前金で、銀貨5枚になります」
髭面、ガチムチ、無愛想で頑固。カウンターを任されていたのは、そんなドワーフのイメージを覆す、おどおどと根暗そうな子供だった。修理が終わったのは一週間後。
「それ、大黒様ですよね」
不意に掛けられた言葉に、アールトは目を瞠った。
「知ってるのかい、これ?」
「あっはい、えと、ちょっとだけ…」
これが、俺たちのパーティーとコンラートとの付き合いの始まりだ。
「ディルクさん、いらっしゃいませ。ご用意してますよ」
あの日、アールトと店先で縁起物談義に花が咲き———というよりは、アールトがコンラートを一方的に質問攻めにしたのだが———それから俺たちは、頻繁に工房を訪れることになった。最近になって、新商品の開発を任されるようになったというコンラートは、初めてカウンターで見た時と違い、愛想良く活き活きとしていた。それどころか、注文履歴はもちろん、俺たちのパーティー構成、実力、クエストの受注傾向を把握し、発注したアイテムだけでなく、次のクエストに役立ちそうな消耗品まで提案してくる。
「それで、今回も出来れば、モニターにご協力頂けたら有り難いのですが…」
俺たちの腕を見込んで、と言われれば、断るわけには行かない。なんせ俺よりも、アールトの方が乗り気だ。涼しい顔をして、滅多な事では心を動かさない奴が、コンラートには興味津々なのだ。
とはいえ、俺もコンラートのことは気になっている。むくつけきドワーフの中にあって、まるで人間の子供のような外見。どこにでも居そうな凡庸な顔立ちだが、懐っこい笑顔が妙にそそる。それでいて、中身はしっかり大人で、時にはアールトが教えを乞うほどの博識さを見せる。その上、完璧な客あしらいだ。豪商に入っても頭角を現すだろう。惜しいな。女なら、夜の街で天辺獲れるだろうに。
一度そういう目で見ると、不思議とコンラートがそれっぽく見えてくる。
俺は男も女も行ける。そして、自慢じゃないがモテる。数えてはいないが、百人斬りなんて生易しいもんじゃねェ。だが、流石に子供に手を出すほど落ちぶれちゃいない。しかしコンラートは、ああ見えてもう成人だ。棚の上に手を伸ばす時、ちらりと覗く締まった足首。カウンターの上で修理品を手入れする、器用な指先。まるで俺よりずっと年上なように錯覚する、真剣な眼差し。短く切り揃えられた襟足と、白いうなじ。何度誘ってもひらりひらりとあしらわれ、一向に靡く気配のないコンラートに、俺はどんどん惹き込まれて行った。
一方、なかなか距離を詰められない俺に業を煮やしたのがアールトだ。奴は、コンラートと強力なコネを持ちたがった。好奇心の強いエルフは、その長い寿命であらゆる学問や学芸を修め秀でているが、その彼をもってして未知の知識を持つコンラートは、垂涎の獲物、もとい、知己を得たい存在だ。その為なら、俺の手管を利用することも厭わない。いつまでもモダモダしている俺に、痺れを切らしたらしい。
いつもはクエストの帰り、他にも金になりそうな獲物を狙ったり、より深層まで迷宮を攻略したり、時間を掛けて帰還するところ、依頼をさっさと切り上げて、わざわざ湿地に遠回りして、コンラートの「試供品」を試し撃ち。そして「レポート」引っ提げて、コンラートを酒場まで誘き寄せたわけだ。
俺たちは、戦斧使いの俺、レンジャーのアールトに、神官バルドゥルの3人パーティー。最年長のアールトがリーダーなのだが、人間のコミュニティの中では、エルフは目立ち過ぎる。目も眩むような美貌に惑わされ、まとまる話もまとまらなくなるのだ。結果、コワモテで舐められず、押しの強い俺が代表を務めることになる。まず俺がガンと切り込んで、一見柔和なバルドゥルが執り成して、俺らが最初に希望していた場所に話を持って行く。裏で糸を引いているのはアールト。
アールトは、俺に酔ったふりをして、グローブを席に残して部屋に戻れと指示した。コンラートなら、気を利かせて部屋まで運んで来るだろうと。フロントにも話を通して、金を握らせてある。後は密室に二人きり、下半身で堕とせというお達しだ。老獪エルフめ、相変わらずエグいな。
果たして、アールトの目論見は上手く行った。しっかりしているようでどこか抜けているお人好しのコンラートは、のこのこと俺の部屋にやって来た。後は赤子の手を捻るようなモンだ。腐ってもドワーフ、外見以上の力で抵抗したが、自慢の体術でしっかり抑え込んだ。
コンラートは想像以上の上玉だった。
いつもぶかぶかの服を着て、ひょろりと頼りなげな印象が、一皮剥けば適度に筋肉の付いたしなやかな肉体。ほんの子供のようなチビなのに、思春期のような危うい魅力を湛えている。一番気になっていたあそこだが、子供の割には立派、大人としては…やはり思春期並みか。しかし一見して、こりゃ使ったことねェなってのが丸分かりの綺麗な色をしている。それより特筆すべきなのは、ドワーフの癖にツルッツルなことだ。脇どころか下だって、ほんのチョロっとしか生えてねェ。本当に精通してんのかと疑問に感じるほどだ。一言で言って、背徳感が半端ない。
そのくせ、俺の一挙手一投足にびっくんびっくん反応する。アールトが用意した媚薬も凄いんだろうが———これ本当に、こんなチビに全部飲まして良かったんか?分かんねェけど———最初からケツでイキまくりで、俺のテクなんて全然出番が無かった。
「ぁあぁぁ…やめれぇ…」
小っこいケツに俺の逸物をぐっぽり咥え込み、涙も涎も垂れ流しであへあへとガン泣きしているコンラートが、そそってそそって堪まんねェ。そもそも何だこのケツ、具合が良いってモンじゃねェぞ。大体アナルってヤツぁ、入り口だけキュンと締まって、中は柔らけェモンだが、コイツは中までちゅうちゅうと吸い付いて来やがる。
「もっ…イぐッ…あ…」
まただ。潤んだ瞳を瞠って、びくりと身体をしならせると、コンラートはぎゅんと肉筒を締め付け、更に俺を奥まで引き込もうとする。ヤッベェ、二度ほど出したのに、呆気なく絞り取られる。一旦ナカにブチかましてから、仕切り直しだ。
一度引き抜いて、クールダウン。コイツん中に挿れっ放しじゃ保たねェ。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
だがしかし、汗にまみれて紅潮した四肢を投げ出し、虚な目でぐったりとシーツに沈むコンラートに、俺の愚息はまた天を衝いた。ほんの子供みてェなナリして、どんなエロさだ。
ぱっくり開いたアナルは、ザーメンを垂れ流しながらヒクヒクしている。初物だろうから慎重に拓いたが、傷ついた様子もない。ドワーフってのは、ナカまで頑丈に出来てんだな。
俺のはちィとばかしデケェから、素人どころか娼婦にも嫌がられる。最後まで入り切らねェで行き止まり。野郎も同じだ。それ以上入れようとすると、大惨事になる。いつも相手の様子を見ながら慎重に出し入れして、相手が狂ったようにアヘってヘバるのを見てるだけだ。一体どっちが客なんだっつぅの。
それがどうだ。これまで抱いた中でダントツでチビのドワーフが、このデカブツを全部咥え込みやがった。入口もナカも作りからして小さい身体を、恐る恐る様子を見ながら丁寧に拡げたが、全部挿入った時には驚いた。次第に強く、大きく抽送を始めると、嫌がるどころかいやらしく絡みついて、全身でマジイキしながら強烈に吸い付いて来る。
———コイツはもしかしたら、「運命」かも知れねェ。
俺はゴクリと生唾を飲み込み、締まった足首に手を掛けた。
「慣れたかァ?そろそろ本番と行くかァ」
そのまま脚をがばりと開き、ちんぐり返しで丸見えになったアナルに、復活した愚息を一気に叩き込む。
「お”ご…ッ」
ピンクのクリチンポからぴゅるっと透明の液体を放ち、コンラートは挿れただけで甘イキした。コイツなら、俺の全力に付き合えるかも知んねェ。一旦最後まで押し込んで、それから次第に抽送を強める。
「ンぎィ…!」
コンラートは、改めて目尻から涙をボロボロ溢しながら、歯を食いしばって快感に耐えている。演技も余裕も一切なしの不細工なメス顔が、最高にそそる。お前、俺でそんなに感じてんのかよ。
「ハッハァ!最高だぜ、コンラート。天国見せてやんよ」
筆おろし以来、初めての全力ピストン。閨教育で教育係の未亡人を血染めのシーツに沈めてから、俺はセックスを心から楽しんだことがなかった。
「イ”ッ…ぐ…!イぐイぐイぐッ…!!!」
シーツを掴んで暴れ回る小さな身体を、俺は容赦無く押さえ付けてひたすら貫く。俺の全力を受け止め、腹の中ほどまでボコボコと突き上げられながら、泣き叫んでメスイキするコンラートが、眩暈がするほど愛しい。
「じぬゥ…!!!」
何度目かの絶頂で、強烈にアクメしたコンラートは、白目を剥いて痙攣した。もう三度も出して余裕綽々だったはずなのに、痙攣マンコにぎゅんぎゅんに絞られ、俺もまた中で爆ぜた。全然保たなかった。こんなの初めてだ。
もう一滴も出ねェそれをずぼりと抜くと、コンラートはべしゃりとシーツに伏した。そして二度三度と身体を震わせて、死んだように沈黙した。俺もその隣に倒れ込み、そのまま意識を手放す。体液で濡れたシーツも、汗でべしょべしょの身体にも構わず、俺はシーツを引き上げた。
冒険者を始めてから、こんな深い眠りに落ちたのは、いつぶりか。いや、家に居た時だって、こんなにガッツリ寝たことなんかねェ。カーテンの隙間からは燦々と陽光が射している。隣には、規則正しい寝息を立てるコンラート。ドワーフってのは、子供みてェに体温高ェんだな。
こうして寝顔を眺めていると、びっくりするほどあどけない。しかし、目尻に残る涙の跡と、饐えたオスの匂いが、昨夜の情事が現実だってことを示している。そういや、シーツの中は昨日のあのままだったな。俺は何度か清浄を掛け、使用済みのシーツは端に寄せ、予備のシーツを敷いて、コンラートを横たえた。こんなこと一回もしたことねェ。だが、横抱きにしたコンラートが、頬擦りしたくなるくらい愛らしかった。やっべェ、俺がこんなハマるかよ。
しばらく寝顔を楽しんでいたが、生理現象も相まって、息子が元気になってくる。俺はこれでも紳士だ、寝てる相手にヤる趣味はねェ。手を出しちまう前に、シャワーで一発抜いて来るか。
しかし、これからどうしたもんか。まさかこれほど相性が良いとは思わなかった。これ以上の相手なんて見つかる気がしない。これまで散々遊んで来たんだから間違いない。コンラートばかしは、誰にも譲るわけには行かねェ。
本命の相手には、一体どうすりゃいいんだ。結婚願望がなかったんで、これまで適当に遊んだことしかねェし。婚約とか、瞳の色のアクセサリーを贈るとか、貴族の流儀も違うだろう。ドワーフのオス相手に、どんなアプローチをすればグッと来るのか。とりあえず、目が覚めたらメシにでも誘うか。女を口説く時に使う、とっておきのブランチの店。いや、女が好きそうなメシ、コンラートの趣味に合うだろうか。まずは屋台からか。
そんな想像をしながら浮き足立った気持ちでシャワーを出ると、部屋にコンラートの姿はなかった。
「君、振られたんだよ。ディルク」
茶を啜りながら、アールトが心底おかしそうに嗤う。あの後、工房を訪ねようとして定休日だったことに思い当たり、コンラートの家を探ろうとしていると、バルドゥルに止められた。確かに、しつこい男はモテない。ここは我慢の仕切り直しだ。翌日、改めて花束を抱えて工房に出向いて、俺は人生で初めて玉砕した。
「まぁ、花束ってのは悪手だよな」
バルドゥルが澄ました顔でさらりと答える。コイツら、俺が花屋に立ち寄った時、止めもしなかった。冷静になった今なら分かる。アールトにとっては、どっちでも良かったんだ。俺がコンラートを仕留めたって、仕留め損なったって。俺をダシに、コンラートと距離を詰められれば良かったというわけだ。何なら、俺が振られた方が都合が良いまである。しつこく迫る俺からコンラートを守る名目で、コイツはしれっとコンラートの懐に潜り込む算段だろう。バルドゥルもグルだ。俺は嵌められた。
だがしかし、俺はコンラートを諦める気はねェ。全力でケツマンコをボコ殴りする快感、痙攣マンコにギュンギュンに搾り取られる感覚。善がり狂って全身でアクメして、ガチ泣きするコンラート。こんなの知って、尻尾巻いておめおめと退散出来るかよ。俺は絶対、奴を手に入れる。どんな手を使ってもだ。
俺の腕の中ですやすやと眠るあどけない寝顔を思い出しながら、俺はグローブを握り締めた。
「…前金で、銀貨5枚になります」
髭面、ガチムチ、無愛想で頑固。カウンターを任されていたのは、そんなドワーフのイメージを覆す、おどおどと根暗そうな子供だった。修理が終わったのは一週間後。
「それ、大黒様ですよね」
不意に掛けられた言葉に、アールトは目を瞠った。
「知ってるのかい、これ?」
「あっはい、えと、ちょっとだけ…」
これが、俺たちのパーティーとコンラートとの付き合いの始まりだ。
「ディルクさん、いらっしゃいませ。ご用意してますよ」
あの日、アールトと店先で縁起物談義に花が咲き———というよりは、アールトがコンラートを一方的に質問攻めにしたのだが———それから俺たちは、頻繁に工房を訪れることになった。最近になって、新商品の開発を任されるようになったというコンラートは、初めてカウンターで見た時と違い、愛想良く活き活きとしていた。それどころか、注文履歴はもちろん、俺たちのパーティー構成、実力、クエストの受注傾向を把握し、発注したアイテムだけでなく、次のクエストに役立ちそうな消耗品まで提案してくる。
「それで、今回も出来れば、モニターにご協力頂けたら有り難いのですが…」
俺たちの腕を見込んで、と言われれば、断るわけには行かない。なんせ俺よりも、アールトの方が乗り気だ。涼しい顔をして、滅多な事では心を動かさない奴が、コンラートには興味津々なのだ。
とはいえ、俺もコンラートのことは気になっている。むくつけきドワーフの中にあって、まるで人間の子供のような外見。どこにでも居そうな凡庸な顔立ちだが、懐っこい笑顔が妙にそそる。それでいて、中身はしっかり大人で、時にはアールトが教えを乞うほどの博識さを見せる。その上、完璧な客あしらいだ。豪商に入っても頭角を現すだろう。惜しいな。女なら、夜の街で天辺獲れるだろうに。
一度そういう目で見ると、不思議とコンラートがそれっぽく見えてくる。
俺は男も女も行ける。そして、自慢じゃないがモテる。数えてはいないが、百人斬りなんて生易しいもんじゃねェ。だが、流石に子供に手を出すほど落ちぶれちゃいない。しかしコンラートは、ああ見えてもう成人だ。棚の上に手を伸ばす時、ちらりと覗く締まった足首。カウンターの上で修理品を手入れする、器用な指先。まるで俺よりずっと年上なように錯覚する、真剣な眼差し。短く切り揃えられた襟足と、白いうなじ。何度誘ってもひらりひらりとあしらわれ、一向に靡く気配のないコンラートに、俺はどんどん惹き込まれて行った。
一方、なかなか距離を詰められない俺に業を煮やしたのがアールトだ。奴は、コンラートと強力なコネを持ちたがった。好奇心の強いエルフは、その長い寿命であらゆる学問や学芸を修め秀でているが、その彼をもってして未知の知識を持つコンラートは、垂涎の獲物、もとい、知己を得たい存在だ。その為なら、俺の手管を利用することも厭わない。いつまでもモダモダしている俺に、痺れを切らしたらしい。
いつもはクエストの帰り、他にも金になりそうな獲物を狙ったり、より深層まで迷宮を攻略したり、時間を掛けて帰還するところ、依頼をさっさと切り上げて、わざわざ湿地に遠回りして、コンラートの「試供品」を試し撃ち。そして「レポート」引っ提げて、コンラートを酒場まで誘き寄せたわけだ。
俺たちは、戦斧使いの俺、レンジャーのアールトに、神官バルドゥルの3人パーティー。最年長のアールトがリーダーなのだが、人間のコミュニティの中では、エルフは目立ち過ぎる。目も眩むような美貌に惑わされ、まとまる話もまとまらなくなるのだ。結果、コワモテで舐められず、押しの強い俺が代表を務めることになる。まず俺がガンと切り込んで、一見柔和なバルドゥルが執り成して、俺らが最初に希望していた場所に話を持って行く。裏で糸を引いているのはアールト。
アールトは、俺に酔ったふりをして、グローブを席に残して部屋に戻れと指示した。コンラートなら、気を利かせて部屋まで運んで来るだろうと。フロントにも話を通して、金を握らせてある。後は密室に二人きり、下半身で堕とせというお達しだ。老獪エルフめ、相変わらずエグいな。
果たして、アールトの目論見は上手く行った。しっかりしているようでどこか抜けているお人好しのコンラートは、のこのこと俺の部屋にやって来た。後は赤子の手を捻るようなモンだ。腐ってもドワーフ、外見以上の力で抵抗したが、自慢の体術でしっかり抑え込んだ。
コンラートは想像以上の上玉だった。
いつもぶかぶかの服を着て、ひょろりと頼りなげな印象が、一皮剥けば適度に筋肉の付いたしなやかな肉体。ほんの子供のようなチビなのに、思春期のような危うい魅力を湛えている。一番気になっていたあそこだが、子供の割には立派、大人としては…やはり思春期並みか。しかし一見して、こりゃ使ったことねェなってのが丸分かりの綺麗な色をしている。それより特筆すべきなのは、ドワーフの癖にツルッツルなことだ。脇どころか下だって、ほんのチョロっとしか生えてねェ。本当に精通してんのかと疑問に感じるほどだ。一言で言って、背徳感が半端ない。
そのくせ、俺の一挙手一投足にびっくんびっくん反応する。アールトが用意した媚薬も凄いんだろうが———これ本当に、こんなチビに全部飲まして良かったんか?分かんねェけど———最初からケツでイキまくりで、俺のテクなんて全然出番が無かった。
「ぁあぁぁ…やめれぇ…」
小っこいケツに俺の逸物をぐっぽり咥え込み、涙も涎も垂れ流しであへあへとガン泣きしているコンラートが、そそってそそって堪まんねェ。そもそも何だこのケツ、具合が良いってモンじゃねェぞ。大体アナルってヤツぁ、入り口だけキュンと締まって、中は柔らけェモンだが、コイツは中までちゅうちゅうと吸い付いて来やがる。
「もっ…イぐッ…あ…」
まただ。潤んだ瞳を瞠って、びくりと身体をしならせると、コンラートはぎゅんと肉筒を締め付け、更に俺を奥まで引き込もうとする。ヤッベェ、二度ほど出したのに、呆気なく絞り取られる。一旦ナカにブチかましてから、仕切り直しだ。
一度引き抜いて、クールダウン。コイツん中に挿れっ放しじゃ保たねェ。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
だがしかし、汗にまみれて紅潮した四肢を投げ出し、虚な目でぐったりとシーツに沈むコンラートに、俺の愚息はまた天を衝いた。ほんの子供みてェなナリして、どんなエロさだ。
ぱっくり開いたアナルは、ザーメンを垂れ流しながらヒクヒクしている。初物だろうから慎重に拓いたが、傷ついた様子もない。ドワーフってのは、ナカまで頑丈に出来てんだな。
俺のはちィとばかしデケェから、素人どころか娼婦にも嫌がられる。最後まで入り切らねェで行き止まり。野郎も同じだ。それ以上入れようとすると、大惨事になる。いつも相手の様子を見ながら慎重に出し入れして、相手が狂ったようにアヘってヘバるのを見てるだけだ。一体どっちが客なんだっつぅの。
それがどうだ。これまで抱いた中でダントツでチビのドワーフが、このデカブツを全部咥え込みやがった。入口もナカも作りからして小さい身体を、恐る恐る様子を見ながら丁寧に拡げたが、全部挿入った時には驚いた。次第に強く、大きく抽送を始めると、嫌がるどころかいやらしく絡みついて、全身でマジイキしながら強烈に吸い付いて来る。
———コイツはもしかしたら、「運命」かも知れねェ。
俺はゴクリと生唾を飲み込み、締まった足首に手を掛けた。
「慣れたかァ?そろそろ本番と行くかァ」
そのまま脚をがばりと開き、ちんぐり返しで丸見えになったアナルに、復活した愚息を一気に叩き込む。
「お”ご…ッ」
ピンクのクリチンポからぴゅるっと透明の液体を放ち、コンラートは挿れただけで甘イキした。コイツなら、俺の全力に付き合えるかも知んねェ。一旦最後まで押し込んで、それから次第に抽送を強める。
「ンぎィ…!」
コンラートは、改めて目尻から涙をボロボロ溢しながら、歯を食いしばって快感に耐えている。演技も余裕も一切なしの不細工なメス顔が、最高にそそる。お前、俺でそんなに感じてんのかよ。
「ハッハァ!最高だぜ、コンラート。天国見せてやんよ」
筆おろし以来、初めての全力ピストン。閨教育で教育係の未亡人を血染めのシーツに沈めてから、俺はセックスを心から楽しんだことがなかった。
「イ”ッ…ぐ…!イぐイぐイぐッ…!!!」
シーツを掴んで暴れ回る小さな身体を、俺は容赦無く押さえ付けてひたすら貫く。俺の全力を受け止め、腹の中ほどまでボコボコと突き上げられながら、泣き叫んでメスイキするコンラートが、眩暈がするほど愛しい。
「じぬゥ…!!!」
何度目かの絶頂で、強烈にアクメしたコンラートは、白目を剥いて痙攣した。もう三度も出して余裕綽々だったはずなのに、痙攣マンコにぎゅんぎゅんに絞られ、俺もまた中で爆ぜた。全然保たなかった。こんなの初めてだ。
もう一滴も出ねェそれをずぼりと抜くと、コンラートはべしゃりとシーツに伏した。そして二度三度と身体を震わせて、死んだように沈黙した。俺もその隣に倒れ込み、そのまま意識を手放す。体液で濡れたシーツも、汗でべしょべしょの身体にも構わず、俺はシーツを引き上げた。
冒険者を始めてから、こんな深い眠りに落ちたのは、いつぶりか。いや、家に居た時だって、こんなにガッツリ寝たことなんかねェ。カーテンの隙間からは燦々と陽光が射している。隣には、規則正しい寝息を立てるコンラート。ドワーフってのは、子供みてェに体温高ェんだな。
こうして寝顔を眺めていると、びっくりするほどあどけない。しかし、目尻に残る涙の跡と、饐えたオスの匂いが、昨夜の情事が現実だってことを示している。そういや、シーツの中は昨日のあのままだったな。俺は何度か清浄を掛け、使用済みのシーツは端に寄せ、予備のシーツを敷いて、コンラートを横たえた。こんなこと一回もしたことねェ。だが、横抱きにしたコンラートが、頬擦りしたくなるくらい愛らしかった。やっべェ、俺がこんなハマるかよ。
しばらく寝顔を楽しんでいたが、生理現象も相まって、息子が元気になってくる。俺はこれでも紳士だ、寝てる相手にヤる趣味はねェ。手を出しちまう前に、シャワーで一発抜いて来るか。
しかし、これからどうしたもんか。まさかこれほど相性が良いとは思わなかった。これ以上の相手なんて見つかる気がしない。これまで散々遊んで来たんだから間違いない。コンラートばかしは、誰にも譲るわけには行かねェ。
本命の相手には、一体どうすりゃいいんだ。結婚願望がなかったんで、これまで適当に遊んだことしかねェし。婚約とか、瞳の色のアクセサリーを贈るとか、貴族の流儀も違うだろう。ドワーフのオス相手に、どんなアプローチをすればグッと来るのか。とりあえず、目が覚めたらメシにでも誘うか。女を口説く時に使う、とっておきのブランチの店。いや、女が好きそうなメシ、コンラートの趣味に合うだろうか。まずは屋台からか。
そんな想像をしながら浮き足立った気持ちでシャワーを出ると、部屋にコンラートの姿はなかった。
「君、振られたんだよ。ディルク」
茶を啜りながら、アールトが心底おかしそうに嗤う。あの後、工房を訪ねようとして定休日だったことに思い当たり、コンラートの家を探ろうとしていると、バルドゥルに止められた。確かに、しつこい男はモテない。ここは我慢の仕切り直しだ。翌日、改めて花束を抱えて工房に出向いて、俺は人生で初めて玉砕した。
「まぁ、花束ってのは悪手だよな」
バルドゥルが澄ました顔でさらりと答える。コイツら、俺が花屋に立ち寄った時、止めもしなかった。冷静になった今なら分かる。アールトにとっては、どっちでも良かったんだ。俺がコンラートを仕留めたって、仕留め損なったって。俺をダシに、コンラートと距離を詰められれば良かったというわけだ。何なら、俺が振られた方が都合が良いまである。しつこく迫る俺からコンラートを守る名目で、コイツはしれっとコンラートの懐に潜り込む算段だろう。バルドゥルもグルだ。俺は嵌められた。
だがしかし、俺はコンラートを諦める気はねェ。全力でケツマンコをボコ殴りする快感、痙攣マンコにギュンギュンに搾り取られる感覚。善がり狂って全身でアクメして、ガチ泣きするコンラート。こんなの知って、尻尾巻いておめおめと退散出来るかよ。俺は絶対、奴を手に入れる。どんな手を使ってもだ。
俺の腕の中ですやすやと眠るあどけない寝顔を思い出しながら、俺はグローブを握り締めた。
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希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
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