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第三章 現代編
第49話 ─ ダーティーホワイトエルフボーイ ─その2…ある男の独白
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そうして俺の二重生活が始まった。
“仕事”のかたわら、遊びに行くと称して裏の汚れ仕事。
罪悪感はそれほど無かった。
向こうの世界の感覚がまだ強く残っていたんだろう。
元の世界は、身内や仲間を手にかけるのは良心が疼くが、それ以外の者は同じヒトである、という意識が育っていない文明レベルだったからな。
──ベイゼルの障害となる者を、俺が排除する。
潰す。殺す。
それは密やかに、人知れず。時には殺した相手の死に様を、衆目に晒すように。
魔物を、悪魔を退治するのではない。
明らかに人間を、敵を、殺す。
自分では上手くやっているつもりだった。
罪悪感も無いと思っていた。
あの二人のことを見縊っていた。
「よーう、お前。なんか悩み事抱えてないか? 困ったことがあったら、このエヴァン・ウィリアムスお兄さんに相談しなよ?」
いま思い返してみると、あの時の俺はよっぽど酷い面をしていたんだろうな。
エヴァンが俺の顔を覗き込むようにそう言った時の状態は。
エヴァンの後ろで、アイラが手癖のようにやっているサイコロ二個振りをやっていた。
コロン。六のゾロ目。
それを見てアイラも、躊躇いがちに俺に話しかけてきた。
「あの……その……何かトラブルに巻き込まれてませんか? ……えと……貴方が投げやりな生き方なのは……見てて嫌です」
俺は自分では気がついていなかった。
罪悪感は少ないだけであって、ゼロでは無いのだと。
人殺しのストレスは常人よりも溜まるのが遅いだけで、確実に俺を蝕んでいたのだと。
しかしストレスが溜まり過ぎて、そういった事にすら気付けていなかった俺は、二人に心配をかけまいとして言った。
「大丈夫だよ。ちょっと遊びで羽目を外し過ぎただけさ。少し寝たら回復するって」
あれは悪魔退治の“仕事”が終わって、後始末班の連中を待っていた時だったっけ。
俺は二人に作り笑いを浮かべて笑いかけたが、それを見て二人とも顔が引きつった。
ん? 俺、何か変なことをしたか?
エヴァンがおもむろに近づくと、いきなり俺の胸ぐらを掴み、顔をぶん殴ってきた。
突然の事に、一瞬何が起こったか分からず、目を白黒させる。
殴られた事に気がついた俺は、エヴァンに抗議の声をあげた。
「いきなり何をする! エヴァン……」
今度は頭突きをカマされた。
そうしてエヴァンは俺を地面に放り捨てて、自らも地面に唾を吐く。
アイラも突然の暴力沙汰に、青い顔をして口元を手で覆っている。
俺が怒りを浮かべて奴に向き直ると、そこに見えたのは涙目のエヴァン。
それを見て、俺の怒りも毒気を抜かれたようにひいていった。
「お前、俺達が何も気が付いていないと、いつまで思ってやがる! 確かに俺達はまだ頼りないかもしれないがな、話もする価値もないのかよ! そんなに俺達はお前にとってどうでもいい存在か!!」
このお調子者の男が、こんな風に感情を爆発させたのは初めて見た。
「くそっくそっ、経緯はどうあれ一緒になった仲間じゃねえか! そんなに俺は信頼できねえのかよ! お前が苦しんでるのを、俺達二人は眺めてるだけで良いってのかよ!」
そんなエヴァンを見て、アイラも俺に向き直ると、決意を秘めたように俺に叫んだ。
「わ……わた、私も……私も貴方が心配です! 私達に話をさせてください!! 私達に話をしてください!!」
そして叫びが呼び水になったかのように、アイラの目からも零れ落ちる大粒の涙。
俺は、二人を軽んじているつもりは無かった。『裏』に関わらせまいと、大事にしているつもりだった。
でもそれは「つもり」なだけだった。
二人にこんな風に言われて初めて、俺はこの二人を軽く見ていた事に気がついた。
なんてこった。
散々、村の連中に馬鹿にされ、軽んじられ、挙句に魔物の餌にされた俺が。
他人に軽く扱われる事の、辛さ、悔しさ、腹立たしさを味わった筈の俺が。
疎外される苦しさを知っている俺が。
二人を軽んじていたとは、何という愚か者で馬鹿野郎なのか。
「俺は…………すまない」
同時に俺は、この二人が俺にとって……『裏』の仕事をしている俺にとって、どれほど救いになっていたのかに気がついた。
そして以前にベイゼルが言っていた、『裏』から『表』へ戻る、という事の意味がようやく実感として理解した。
「俺はお前達二人を軽く見ていた訳じゃないんだ。ただ守りたかった」
いい歳した男女が浮かべる泣き顔に、その気持ちに、俺は胸が熱くなった。
俺は二人に、噛んで含めるような気持ちで話す。
「ただ、これだけは信じてくれ。お前達二人の存在が、俺にとって今までずっと救いだった事を」
二人が、涙を零しながら微かに頷く。
「二人とも、この後は時間あるか? 話すよ、色々と俺も。整理しながら話さないといけないから、時間を食うかも知れんが」
「当たり前ですよ! ここまでぶっちゃけておいて、話を聞きませんってなったら、それは一体何のコントですか!」
さっきの叫びで何か吹っ切れたのか、アイラが流暢に喋る。
「おおう、アイラちゃんが! 恋する力で覚醒ってヤツ? 俺ッチにもその想いを分け与えて欲しいね」
「バ、バカ! 何を言ってるんですか!」
真っ赤な顔をしてエヴァンに返すアイラ。
リッシュさん達やフェットを失って、もう二度と出来ないと思っていた。
でもいつの間にかそばに居てくれていた。
信頼できる仲間というものが。
その後、俺は『裏』の仕事の話だけでなく、俺の生い立ちも含めた元の世界の事を初めて二人にぶちまけた。
フェットの事も、リッシュさん達の事も、そして両親への鬱屈した思いも。
……ミトラの事も。
*****
「そんでさ、結局のところリーダーはアイラちゃんの事はどう思ってんの?」
すっかり爆睡しているアイラを見ながらエヴァンが俺に聞いてくる。
「どう……って、妹分だよ。それ以上でも以下でもない」
それを聞いて、エヴァンが何かを言いかけるが、それを手で制して話を続ける。
「アイラの気持ちは分かってるよ。でも俺は、彼女を恋愛対象に出来ない。別にお前に遠慮してる訳じゃない。見た目の好みの問題でもない。仲間だから妹分だからという訳でもない」
俺はアイラの頬を軽くつつく。反応無し。
耳を澄ませる。寝息も心音も彼女が熟睡状態なのを教えてくれている。
「彼女とは、俺の価値観の譲れない根本部分が、決定的に相容れないんだ。それに蓋をして無理に付き合っても、確実に壊れる。
……俺が初めてお前達に過去の話をした時の事を覚えているか?」
「……ああ」
「彼女、言ってただろ? 『家族なんだから、兄弟なんだから、話し合えばいつか絶対分かり合える』って。家族の絆だって。兄弟のつながりだって」
「ちょっと優等生過ぎる考えだけど、アイラちゃんらしいよな」
「……俺には駄目だ、その考え方が。家族だから兄弟だから無条件に分かり合えるって思考が、完全に駄目なんだよ。受け付けない」
俺はエヴァンに笑いかけた。多分かなり皮肉げな笑顔だっただろう。
「俺にとって血の繋がった家族ってのは、敵でしかなかった。呪いでしかなかった。一方的に奉仕を求めてきて、俺から永遠に搾取し続けていく敵なんだよ。
ミトラに至っては不倶戴天の宿敵だ」
俺は右手を開いて掌を見つめ、そして握りしめた。
「俺にとっての、いわゆる本当の家族はリッシュさん達だった。あの農村の聖職者の爺さんだった。
そして今は、お前とアイラの二人が俺の大切な家族だ」
「面と向かって言われると照れるな。おっと、そういやフェットチーネさんは?」
「嫁だよ。俺の最も大切な人でパートナーだ。そうか、そういう意味では彼女も……いや、彼女こそが一番大事な家族だな」
「アイラちゃんがリーダーを攻略出来ない最大の敵はフェットチーネさんか。彼女がリーダーの心に住んでる限り、攻略は大変だ」
「攻略なんてさせねェよ」
「へいへい、面倒臭いリーダーだぜ。まぁ家族観に関してはリーダーに賛成だけどな」
「ん?」
「家族だから分かり合えるんじゃない、その人が良い人だから善人だから、分かり合えるんだ。何故かって言うと、貧民街で子供を食いモンにしてる、クソみたいな親が沢山居たのを見てるからな」
「成る程な。そういえばお前も、見かけによらず苦労しているんだよな」
「見かけによらず、は余計だぜリーダー。まぁ留守中はやれる事考えて何かやっとくよ」
「ああ、よろしく頼む」
*****
俺はマンション室内の窓際に潜んで息を殺している。
その窓の外に、巨大な……牛頭のアイツとは比べ物にならない程の大きさの、巨大な眼が覗き込む。
──くそっ、見つからないとは思うが、早く向こうに行ってくれ!
そして地響きと共に離れていく巨眼。
充分に離れたと判断した瞬間に、俺はベイゼルに連絡を入れた。
「おい緊急だ! 大至急、誰か応援を寄越せ! 『裏』だろうが『表』だろうが誰でもいい! アレはもう俺一人で対処出来る域を超えてる!!」
俺は窓の外を、廃墟となった街を、街を廃墟に変えた原因となった、巨大過ぎる魔物の後ろ姿を呆然と見ていた。
“仕事”のかたわら、遊びに行くと称して裏の汚れ仕事。
罪悪感はそれほど無かった。
向こうの世界の感覚がまだ強く残っていたんだろう。
元の世界は、身内や仲間を手にかけるのは良心が疼くが、それ以外の者は同じヒトである、という意識が育っていない文明レベルだったからな。
──ベイゼルの障害となる者を、俺が排除する。
潰す。殺す。
それは密やかに、人知れず。時には殺した相手の死に様を、衆目に晒すように。
魔物を、悪魔を退治するのではない。
明らかに人間を、敵を、殺す。
自分では上手くやっているつもりだった。
罪悪感も無いと思っていた。
あの二人のことを見縊っていた。
「よーう、お前。なんか悩み事抱えてないか? 困ったことがあったら、このエヴァン・ウィリアムスお兄さんに相談しなよ?」
いま思い返してみると、あの時の俺はよっぽど酷い面をしていたんだろうな。
エヴァンが俺の顔を覗き込むようにそう言った時の状態は。
エヴァンの後ろで、アイラが手癖のようにやっているサイコロ二個振りをやっていた。
コロン。六のゾロ目。
それを見てアイラも、躊躇いがちに俺に話しかけてきた。
「あの……その……何かトラブルに巻き込まれてませんか? ……えと……貴方が投げやりな生き方なのは……見てて嫌です」
俺は自分では気がついていなかった。
罪悪感は少ないだけであって、ゼロでは無いのだと。
人殺しのストレスは常人よりも溜まるのが遅いだけで、確実に俺を蝕んでいたのだと。
しかしストレスが溜まり過ぎて、そういった事にすら気付けていなかった俺は、二人に心配をかけまいとして言った。
「大丈夫だよ。ちょっと遊びで羽目を外し過ぎただけさ。少し寝たら回復するって」
あれは悪魔退治の“仕事”が終わって、後始末班の連中を待っていた時だったっけ。
俺は二人に作り笑いを浮かべて笑いかけたが、それを見て二人とも顔が引きつった。
ん? 俺、何か変なことをしたか?
エヴァンがおもむろに近づくと、いきなり俺の胸ぐらを掴み、顔をぶん殴ってきた。
突然の事に、一瞬何が起こったか分からず、目を白黒させる。
殴られた事に気がついた俺は、エヴァンに抗議の声をあげた。
「いきなり何をする! エヴァン……」
今度は頭突きをカマされた。
そうしてエヴァンは俺を地面に放り捨てて、自らも地面に唾を吐く。
アイラも突然の暴力沙汰に、青い顔をして口元を手で覆っている。
俺が怒りを浮かべて奴に向き直ると、そこに見えたのは涙目のエヴァン。
それを見て、俺の怒りも毒気を抜かれたようにひいていった。
「お前、俺達が何も気が付いていないと、いつまで思ってやがる! 確かに俺達はまだ頼りないかもしれないがな、話もする価値もないのかよ! そんなに俺達はお前にとってどうでもいい存在か!!」
このお調子者の男が、こんな風に感情を爆発させたのは初めて見た。
「くそっくそっ、経緯はどうあれ一緒になった仲間じゃねえか! そんなに俺は信頼できねえのかよ! お前が苦しんでるのを、俺達二人は眺めてるだけで良いってのかよ!」
そんなエヴァンを見て、アイラも俺に向き直ると、決意を秘めたように俺に叫んだ。
「わ……わた、私も……私も貴方が心配です! 私達に話をさせてください!! 私達に話をしてください!!」
そして叫びが呼び水になったかのように、アイラの目からも零れ落ちる大粒の涙。
俺は、二人を軽んじているつもりは無かった。『裏』に関わらせまいと、大事にしているつもりだった。
でもそれは「つもり」なだけだった。
二人にこんな風に言われて初めて、俺はこの二人を軽く見ていた事に気がついた。
なんてこった。
散々、村の連中に馬鹿にされ、軽んじられ、挙句に魔物の餌にされた俺が。
他人に軽く扱われる事の、辛さ、悔しさ、腹立たしさを味わった筈の俺が。
疎外される苦しさを知っている俺が。
二人を軽んじていたとは、何という愚か者で馬鹿野郎なのか。
「俺は…………すまない」
同時に俺は、この二人が俺にとって……『裏』の仕事をしている俺にとって、どれほど救いになっていたのかに気がついた。
そして以前にベイゼルが言っていた、『裏』から『表』へ戻る、という事の意味がようやく実感として理解した。
「俺はお前達二人を軽く見ていた訳じゃないんだ。ただ守りたかった」
いい歳した男女が浮かべる泣き顔に、その気持ちに、俺は胸が熱くなった。
俺は二人に、噛んで含めるような気持ちで話す。
「ただ、これだけは信じてくれ。お前達二人の存在が、俺にとって今までずっと救いだった事を」
二人が、涙を零しながら微かに頷く。
「二人とも、この後は時間あるか? 話すよ、色々と俺も。整理しながら話さないといけないから、時間を食うかも知れんが」
「当たり前ですよ! ここまでぶっちゃけておいて、話を聞きませんってなったら、それは一体何のコントですか!」
さっきの叫びで何か吹っ切れたのか、アイラが流暢に喋る。
「おおう、アイラちゃんが! 恋する力で覚醒ってヤツ? 俺ッチにもその想いを分け与えて欲しいね」
「バ、バカ! 何を言ってるんですか!」
真っ赤な顔をしてエヴァンに返すアイラ。
リッシュさん達やフェットを失って、もう二度と出来ないと思っていた。
でもいつの間にかそばに居てくれていた。
信頼できる仲間というものが。
その後、俺は『裏』の仕事の話だけでなく、俺の生い立ちも含めた元の世界の事を初めて二人にぶちまけた。
フェットの事も、リッシュさん達の事も、そして両親への鬱屈した思いも。
……ミトラの事も。
*****
「そんでさ、結局のところリーダーはアイラちゃんの事はどう思ってんの?」
すっかり爆睡しているアイラを見ながらエヴァンが俺に聞いてくる。
「どう……って、妹分だよ。それ以上でも以下でもない」
それを聞いて、エヴァンが何かを言いかけるが、それを手で制して話を続ける。
「アイラの気持ちは分かってるよ。でも俺は、彼女を恋愛対象に出来ない。別にお前に遠慮してる訳じゃない。見た目の好みの問題でもない。仲間だから妹分だからという訳でもない」
俺はアイラの頬を軽くつつく。反応無し。
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「彼女とは、俺の価値観の譲れない根本部分が、決定的に相容れないんだ。それに蓋をして無理に付き合っても、確実に壊れる。
……俺が初めてお前達に過去の話をした時の事を覚えているか?」
「……ああ」
「彼女、言ってただろ? 『家族なんだから、兄弟なんだから、話し合えばいつか絶対分かり合える』って。家族の絆だって。兄弟のつながりだって」
「ちょっと優等生過ぎる考えだけど、アイラちゃんらしいよな」
「……俺には駄目だ、その考え方が。家族だから兄弟だから無条件に分かり合えるって思考が、完全に駄目なんだよ。受け付けない」
俺はエヴァンに笑いかけた。多分かなり皮肉げな笑顔だっただろう。
「俺にとって血の繋がった家族ってのは、敵でしかなかった。呪いでしかなかった。一方的に奉仕を求めてきて、俺から永遠に搾取し続けていく敵なんだよ。
ミトラに至っては不倶戴天の宿敵だ」
俺は右手を開いて掌を見つめ、そして握りしめた。
「俺にとっての、いわゆる本当の家族はリッシュさん達だった。あの農村の聖職者の爺さんだった。
そして今は、お前とアイラの二人が俺の大切な家族だ」
「面と向かって言われると照れるな。おっと、そういやフェットチーネさんは?」
「嫁だよ。俺の最も大切な人でパートナーだ。そうか、そういう意味では彼女も……いや、彼女こそが一番大事な家族だな」
「アイラちゃんがリーダーを攻略出来ない最大の敵はフェットチーネさんか。彼女がリーダーの心に住んでる限り、攻略は大変だ」
「攻略なんてさせねェよ」
「へいへい、面倒臭いリーダーだぜ。まぁ家族観に関してはリーダーに賛成だけどな」
「ん?」
「家族だから分かり合えるんじゃない、その人が良い人だから善人だから、分かり合えるんだ。何故かって言うと、貧民街で子供を食いモンにしてる、クソみたいな親が沢山居たのを見てるからな」
「成る程な。そういえばお前も、見かけによらず苦労しているんだよな」
「見かけによらず、は余計だぜリーダー。まぁ留守中はやれる事考えて何かやっとくよ」
「ああ、よろしく頼む」
*****
俺はマンション室内の窓際に潜んで息を殺している。
その窓の外に、巨大な……牛頭のアイツとは比べ物にならない程の大きさの、巨大な眼が覗き込む。
──くそっ、見つからないとは思うが、早く向こうに行ってくれ!
そして地響きと共に離れていく巨眼。
充分に離れたと判断した瞬間に、俺はベイゼルに連絡を入れた。
「おい緊急だ! 大至急、誰か応援を寄越せ! 『裏』だろうが『表』だろうが誰でもいい! アレはもう俺一人で対処出来る域を超えてる!!」
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